FIGの観てきた!クチコミ一覧

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老いた蛙は海を目指す

老いた蛙は海を目指す

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2022/12/15 (木) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

毎回舞台セットには驚かされるが、今回も思わず目を見張った。劇場の近くの川から水を引いているのか?劇団員の演技は高水準で、客演の俳優もそれぞれ個性的な味のある演技で魅了される。

アイルランド発- 対立と融和をめぐるモノガタリ ~現代新進作家とアイルランド

アイルランド発- 対立と融和をめぐるモノガタリ ~現代新進作家とアイルランド

公益社団法人 国際演劇協会 日本センター

オメガ東京(東京都)

2022/12/21 (水) ~ 2022/12/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アイルランドの演劇ということで珍しく思って観に行った。アイルランドの歴史や置かれてきた状況が反映されている。

殺意

殺意

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

青年劇場スタジオ結(YUI) (東京都)

2022/12/06 (火) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

弁護士役が独特の味を出している。

栞

TinT!

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

毎年この時期にだけ公演をやるようだが、ここ数回は現代史のちょっとマニアックで面白い所を突いてくる。今回はルイセンコ。同じようなことは現在も私たちの周囲で、会社で、しばしば起こっている。ルイセンコの元部下を語り手にすることで、観る者に問いかけ、物語にわかりやすさと同時に深みを与えている。タイトルの付け方もセンスがあって印象深い。権力者の後ろ盾を笠に着る傲慢な生物学者を天真爛漫なお嬢さまが簡単にやり込める場面は痛快。終盤の「二人は気が合いそうなのに・・・」も皮肉が効いている。

三人姉妹

三人姉妹

アトリエ・センターフォワード

シアターX(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

古典的な名作で俳優陣の演技も高水準だが、宣伝していないのか劇場のロケーションが悪いのか、客の入りがあまり良くなかったのは残念。そのおかげで悠々と観ることができたのだが。演出よりも演技で見せる。

夜明けの寄り鯨

夜明けの寄り鯨

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/12/01 (木) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

天井の鏡はこの演出のためだったのか、と。
この作品では、あえて何かを裁いたり、あるべき理想を示したり、白黒つけたりはしない。そこが気になるという人もいるだろうが、そういう決着のない曖昧さを受け入れられればまあまあ味わいのある芝居だと思う。役者たちは、主役をはじめみんな好演で、観るに値する。

千一夜

千一夜

ONEOR8

新宿シアタートップス(東京都)

2022/11/26 (土) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

巧妙なストーリーで面白かった。それより、新宿シアタートップスに初めて行ったが、あんな感じで4階まで上っていくのか。随所に劇場係員を配置して、なかなか大変だなあ、と。

私の一ヶ月

私の一ヶ月

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なんとも不思議な魅力を持った作品。よくこんな構成を思いつくものだ。あらすじの前知識なしで観劇した。最初、物語がよく見えて来ないし、コンビニで買い物を延々繰り返すシーンはいったい何なのか、と不思議だったが・・・。現実感がなく、どこか幻想的で、でも気づいたらいつの間にか登場人物の心の奥底に入り込んでいた、というような。

キョウカイセン

キョウカイセン

JACROW

駅前劇場(東京都)

2022/11/17 (木) ~ 2022/11/23 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いつもと違う俳優陣・作風で興味深い。真実は明示されずあやふやだが、どう自分で納得するか、ということなのだろう。

そんなに驚くな

そんなに驚くな

名取事務所

小劇場B1(東京都)

2022/11/11 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

風変わりな家族の、不条理でブラックユーモアが効いたストーリーで非常に面白い。韓国の演劇作品は高水準のものが少なくないようだ。女優のはっちゃけたテンション高い演技もなかなか楽しめる。

猫、獅子になる

猫、獅子になる

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2022/11/04 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い所がいろいろあるよくできた台本で素直に楽しめる。芝居らしいでき過ぎた偶然もここでは気にならない。

欲望という名の電車

欲望という名の電車

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/10/29 (土) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ブランチを演じることは、女優にとって凄まじい挑戦なのだろう。お見事。

検察官

検察官

劇団1980

俳優座劇場(東京都)

2022/10/26 (水) ~ 2022/11/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

まず演出が素晴らしいし、俳優陣の滑稽で大げさな演技も見ていて楽しい。風刺の効いたゴーゴリーを楽しむ最高の舞台。

せんにゅうかん〜ラスト・フレンド

せんにゅうかん〜ラスト・フレンド

株式会社リッチマーケティング

サンモールスタジオ(東京都)

2022/10/25 (火) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

予想に反し、まったく肩の凝らない普通のドラマで気楽に観ていられる。主演の女優は役にピッタリの印象。

レオポルトシュタット

レオポルトシュタット

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2022/10/14 (金) ~ 2022/10/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重厚な物語だが、こういう演劇は観る前に家族・家系関係が頭に入っていないと誰が誰やらわからなくなるので注意が必要。冒頭の場面で名前がドーッと出てくるが、ピアノの音が重ねられているので少々聞き取りにくい。しかも、急ぎ足というか、時代の進行がちょっと速い気がした。丹念にやれば上演に3時間以上かかっても不思議でないような時代範囲だが、2時間20分ということで、これはオリジナルの通りなのか、それともセリフや場面をカットしているのか?

月は夜をゆく子のために

月は夜をゆく子のために

トランスレーション・マターズ

すみだパークシアター倉(東京都)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/19 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前半は「これ、ほんとにユージン・オニール?」と思ってしまったが、後半はまさにユージン・オニールの世界だった。主役3人が好演。

A・NUMBER

A・NUMBER

サンライズプロモーション東京

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

不条理劇ではないが、全体として意味を取りにくく、少々難解と感じられる。観客に集中力と注意力を要求する芝居といえるのではないか。配信もあるので、もう一度よく観てみたい。
どこか自分勝手で上っ面だけで他者への共感を欠く父親役を益岡徹氏が上手く演じていると思う。

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

劇団印象-indian elephant-

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

評伝劇はあんまり面白くないと思うのが多かったのだが、これはまあまあ面白い。それはチャペックの生きた時代のチェコの特性がドラマに色濃く反映する要素になっているからだろう。軍医の友人と大統領の役がストーリーの中でとても良く活かされた台本。
どうでもいいことだが、兄家族と弟夫婦が同居しているアパートメント?

燐光のイルカたち

燐光のイルカたち

劇団青年座

ザ・ポケット(東京都)

2022/09/23 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

物語の設定としてはイスラエルとパレスチナのような関係が下敷きになっている。
冒頭、主人公が若者をどうしてあんなに驚いた顔で見ていたのか、その意味がストーリーが進むとわかってくる。過去と現在を交互させるのはよくある構成だが、この作品では非常に効果的で主人公の現在の心境をより強く印象づける。

12人の淋しい親たち

12人の淋しい親たち

劇団時間制作

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

台本にもっとリアリティが欲しいと感じてしまうのだが・・・。
陪審員物は、あんなふうに過剰にバカっぽいキャラクターをたくさん出してごちゃごちゃな動物園状態にしないとドラマになりにくいのだろうか。一生に一度あるかないかの、誰もが重圧と緊張を感じるであろう裁判陪審(しかも親による幼児殺害という深刻な事件)という公の場なのに、まるでピクニックのように楽しげな雑談で盛り上がったりとか、人前で臆面もなく偏見アクセル全開で暴走したりとか、有り得なさすぎるように思う。あれではバカの見本市状態。
それとも、有名な映画を含め過去の陪審員物作品ですでにやれることはやり尽くされていて、もう相当無理な設定をしないと新しいことをやるのが難しいのかも。

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