満足度★★
コミカルでシニカル
どんどんぐるぐる被り物で役を演じわける。
ヤギのお嬢さんが良かった!
満足度★★★
新たな可能性
”おもちゃ箱や、サーカス小屋の中のナイトメア”
みたいなインバルピントカンパニーの土臭くて肉体の重みがある
「ブービーズ」や「オイスター」のような公演が好きで今回も挑んだのですが、
今回の公演はそれとは待ったく別のアプローチから世界を描いていました。
舞台、ダンス、衣装、照明。全て良かった。
ただ、見ていて入り込むことが難しかった印象が強かったです。
あまりコンセプトとか考えずに見ていても、全体的なまとまりと言うか軸みたいものが見えずらかった。
でもあまり満足しなかったのは
もしかしたら「ものがたり」の部分が見えなかったせいかもしれない。
ネタバレBOX
日本の異才二人のあまりの洗練されたダンスが、
インバルピントカンパニーの中に入りイイ化学反応を起こすかと思いきや
あまりに美しすぎて、どうも浮いてしまうのが大変もったいなかった!
特にカイジさんが、もう人間じゃなくて妖精とかの役をやればよかったんじゃないだろうか?と思うくらい。
後半砂袋に穴あけたくらいから、日本人二人が別の空間にきりはなされ
カンパニーの色が出た。小さい傘差したりとか、足を踏ん張る動きとか
彼らの舞台はやはりこういう「不可思議」さ「重さ」が魅力だと思う。
あとやはり今回も舞台装置は秀逸。
キレイな月明かりの夜みたいな照明や
「銀河鉄道の夜」をエッセンスにしたというだけあって駅のような壁に長方形に小さくあいた窓とか、長いすを使った演出も良かった。
明瞭な、細かいことを抜きに楽しめる舞台をインバルピントに見ていたせいで今回は少し残念な部分があったが
ただ今まで私は、インバルピントカンパニーを奇抜で奇妙なのが専売特許だと思っていた節もあった。今回みたような、シンプルで静かでけれどたくさんの実験を行う公演もあるのだと新たな可能性を見た。
ラストのタンポポの綿毛のような雪とか
これ世界中回ってまた日本に帰ってきたらもう一回見に行きたいと思う。
満足度★★★★
僥倖
字幕が大部分はしょられているため、
フランス語のせりふのほとんどが分かりませんでしたが、
なぜか楽しんで見れました。
せりふが多く、演劇というよりせりふ劇のように感じます。
また日本に来る機会、海外で見る機会があれば
ぜひとも見たいです!
ネタバレBOX
第一幕からに幕にかけてはほとんど二人のジプシーのせりふの掛け合いが主なのですが、その合間合間に劇中にぶわーっと花みたいのをまく(画像のやつ)場面があってどうやっているんだろうと興味しんしんで終った後に舞台に寄っていって見せてもらいました。薄い紙を丸く抜いて作ってあるんですね。
あと、あの衣装も仕掛けがたくさんあって役者さん自体の動きは少ないのに、
いろんなことしているように見えました。
私が特に劇中、秀逸だと思ったのは第三幕の「エレンディラ」です。
エレンディラ役の役者さんと、ジプシー役の役者さん二人の体の大きさが最初錯覚かと思うくらい違和感があって、
あのピエロと操り人形みたいなメイクの効果があって
ぐらぐらしたところに
ハイヒールを使った「びっこ」の演出が来て、もう素晴らしかった。
真剣にあとはフランス語がわかればなぁと思いました。
今度来日するときは、是非劇場で見たいです!