アイーオウ!吉川の観てきた!クチコミ一覧

281-300件 / 364件中
スクエアなヒトビト

スクエアなヒトビト

劇団K助

ウッディシアター中目黒(東京都)

2007/12/07 (金) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

オールドスタイルのウェルメイドコメディ。
なのですが、ここの脚本には毎度舌を巻く。

ネタバレBOX

張りめぐらせた伏線を丁寧に回収して、
あ~、これで終わっちゃうと
ベタだなぁ~。と思っているところで、
さらにもう一押しの大どんでん返しが、
必ず用意されているのが凄い!

オールドでベタなのに見逃せない
そんな恐るべき劇団です。
ミッドナイト レジスタンス

ミッドナイト レジスタンス

くろいぬパレード

銀座みゆき館劇場(東京都)

2007/12/07 (金) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

満足度★★★

オールドスタイルなウェルメイドの会話劇。
1960年代のラジオ局が舞台舞台だったが、
時代や状況に翻弄される登場人物たちの
その時のそれぞれの感情や立ち位置が
もっと鮮やかになると良いかなと。

ネタバレBOX

ラジオ局の録音ブースを舞台上に作って
ブースに出入りする扉の遮音性を生かした
声が途切れながらの会話シーンが面白い。
もう少しテンポアップして、
声の途切れ方がランダムになれば、
もっと面白くなるとも。

無抵抗百貨店屋上遊園地

無抵抗百貨店屋上遊園地

The end of company ジエン社

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2007/12/13 (木) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

満足度★★★

緊張感無く暴走していくのがなんとも可笑しい。
梅舟惟永(ろりえ)目的で観劇。

デパートジャックの話なのだけど
訳有りの被害者達&犯人までもが
緊張感無く暴走していくのが
なんとも可笑しい。

ネタバレBOX

中盤からテンポアップして、
個々のエピソードが畳み込むように
ラストまで突っ走ってくれると
よりグッと来るのになと。

梅舟惟永の存在感は、
かなり独特で良いなと。
お台場SHOW-GEKI城「happiness!!!」

お台場SHOW-GEKI城「happiness!!!」

猫☆魂

フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)

2007/12/15 (土) ~ 2007/12/21 (金)公演終了

演劇の嘘っぽさが前面に出てしまった70分。
その辺にいそうなキャラクターに
ちょっと良い台詞を言わせるというお芝居の典型。

<お台場SHOW-GEKI城 勝手にランキング>
1位:ハイバイ「おねがい放課後」
2位:タテヨコ企画「宇宙ノ正体メロス編」
3位:クロカミショウネン18「ワスレモノ」
4位:MCR「Track Back System」
5位:劇団コーヒー牛乳「コーヒーパーク~男の70分」
6位:ブラジル「センチメンタル☆草津」
7位:スペースノイド「NO.721」
8位:劇団上田「ハリウッド」
9位:柿喰う客「親兄弟にバレる」
10位:グワィニャオン「音小僧と殻少女」
11位:とくお組「近未来パーク」
12位:猫☆魂「happiness!!!」




ネタバレBOX

実際にはそんな奴は居ないし、
そんなコト絶対普段は言わないだろう!と
その嘘っぽさが前面に出てしまった70分。

最近のテレビドラマで、
視聴率が悪いのは
こういうタイプなのではないだろうか?とも。
お台場SHOW-GEKI城『親兄弟にバレる』

お台場SHOW-GEKI城『親兄弟にバレる』

柿喰う客

フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)

2007/12/15 (土) ~ 2007/12/20 (木)公演終了

満足度

1mmも口角が上がることが無かった70分。
ま、前売りも完売だし、
お客さんもかなり沸いていて
支持率の高い人気劇団だなとは思いますが、
好き嫌いでいうと、完全に後者。

<お台場SHOW-GEKI城 勝手にランキング>
1位:ハイバイ「おねがい放課後」
2位:タテヨコ企画「宇宙ノ正体メロス編」
3位:クロカミショウネン18「ワスレモノ」
4位:MCR「Track Back System」
5位:劇団コーヒー牛乳「コーヒーパーク~男の70分」
6位:ブラジル「センチメンタル☆草津」
7位:スペースノイド「NO.721」
8位:劇団上田「ハリウッド」
9位:柿喰う客「親兄弟にバレる」
10位:グワィニャオン「音小僧と殻少女」
11位:とくお組「近未来パーク」
12位:猫☆魂「happiness!!!」


ネタバレBOX

深谷由梨香(柿喰う客)はやはり良いなと思うけれど。
脚本、演出、役者、どれをとっても興味が持てず。
玉置玲央(柿喰う客)は早く歯の治療をした方が良いとも思う。
片桐はづき、中林舞(小指値)、須貝英(箱庭円舞曲)ら
客演陣は交通事故にあったなという認識。

「他人の不幸 弔問客編」「性癖優秀」
「傷は浅いぞ」(プレビュー&本公演)と観ているのだけど、
興味の持てなさ加減を追及してみる。

脚本について、
タレントの実名を使って安易に笑いを取る。
シモネタの表現が表面的で、
童貞男子の妄想の上っ面をかすめた程度。
(童貞男子の妄想は、細菌兵器並の破壊力を持つので、
もっと慎重かつ大胆に扱うべきモノだと。)
台詞量は多いと感じるが、大体が状況説明の無駄台詞。
登場人物が多いが、必要の無いザコキャラが大半。
ご都合主義的な構成で、緻密なバカさに欠ける。

演出について、
大衆演劇やつか芝居風の
長台詞のハイテンション演技が基本だが、
やり切れていないのが大半で、役者に照れが見え
観ている側が気恥ずかしくなる。
動きのつまらなさを、突っ込み芸的な効果音で笑いを取る。

全体としての印象は、
深夜の低予算のお笑い番組や、
やっつけドラマのごった煮的な印象で、
わざわざ演劇として観る必要が
まったく感じられないかなと。

お台場SHOW-GEKI城「センチメンタル☆草津」

お台場SHOW-GEKI城「センチメンタル☆草津」

ブラジル

フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)

2007/12/15 (土) ~ 2007/12/19 (水)公演終了

満足度★★★

会場ではかなりお客さんにウケてはいたのだけど、
期待していたブラジルらしさが弱く、
ブラジルが残念ながら入選を逃した
第15回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバルの
公開審査会で犯した過ちを
再び繰り返してしまったかも。

<お台場SHOW-GEKI城 勝手にランキング>
1位:ハイバイ「おねがい放課後」
2位:タテヨコ企画「宇宙ノ正体メロス編」
3位:クロカミショウネン18「ワスレモノ」
4位:MCR「Track Back System」
5位:劇団コーヒー牛乳「コーヒーパーク~男の70分」
6位:ブラジル「センチメンタル☆草津」
7位:スペースノイド「NO.721」
8位:劇団上田「ハリウッド」
9位:柿喰う客「親兄弟にバレる」
10位:グワィニャオン「音小僧と殻少女」
11位:とくお組「近未来パーク」
12位:猫☆魂「happiness!!!」


ネタバレBOX

結局一番笑いを取ってしまったのは、
瀧川英次(七里ガ浜オールスターズ)の裸体、
こいけけいこ(リュカ.)の暴力性など
コント&罰ゲームノリのドタバタで、
ブラジルに期待している
切羽詰った場面設定から生まれる
会話のおかしみや人々のあわれさが
希薄になってしまった感が。

今回のイベントで個人的ランキング暫定2位
お台場SHOW-GEKI城「おねがい放課後」

お台場SHOW-GEKI城「おねがい放課後」

ハイバイ

フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)

2007/12/16 (日) ~ 2007/12/21 (金)公演終了

満足度★★★★

ハイバイ、素晴らしい!
21日までやっているので必見です!

プレビュー、本公演、そして台場と観続けた中で、
今回が物語りが一番伝わってきたかなと。

<お台場SHOW-GEKI城 勝手にランキング>
1位:ハイバイ「おねがい放課後」
2位:タテヨコ企画「宇宙ノ正体メロス編」
3位:クロカミショウネン18「ワスレモノ」
4位:MCR「Track Back System」
5位:劇団コーヒー牛乳「コーヒーパーク~男の70分」
6位:ブラジル「センチメンタル☆草津」
7位:スペースノイド「NO.721」
8位:劇団上田「ハリウッド」
9位:柿喰う客「親兄弟にバレる」
10位:グワィニャオン「音小僧と殻少女」
11位:とくお組「近未来パーク」
12位:猫☆魂「happiness!!!」


ネタバレBOX

三浦俊輔(ハイバイ)の志賀ちゃんが、
本家志賀さん版より、抜群に良い。
大久保亜美(MON、青年団)、白神美央、岩井秀人(ハイバイ)の
今回版キャストも実に良い。
勿論オリジナルキャスト陣も言う事無し。

暗転ラブシーンまでの前半戦、
やや押さえ気味だったのが、
少し勿体無いかなと。

今回のイベントで個人的ランキング暫定1位
Good Morning Everything

Good Morning Everything

elePHANTMoon

王子小劇場(東京都)

2007/12/14 (金) ~ 2007/12/18 (火)公演終了

満足度★★★

毎回そこそこの居心地の悪い演劇を見せてくれるのだけど...。
冒頭のシーンでいきなり期待が高まるが 、


ネタバレBOX

結局は、そこそこの出来だったのが残念。

それぞれの役ごとに、
面白くなりそうなエピソードがあるのに
そられを束ねたりとか、逆に全部を吹き飛ばしたりとか
物語全体を通した大きなうねりを作れず
パワーダウンしたエンディングに。

ラストのとうもろこしの乾杯シーンも、
汚染問題に止まらず、
さらに別な意味づけが
とうもろこしにされていたら、
同じ見せ方でも、グッと面白くなるのにとも。
simcity/12,000,000

simcity/12,000,000

flea maison

アトリエ春風舎(東京都)

2007/12/13 (木) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

一句
「ままごとと 知らずに行って 人柱」

ドリームダン

ドリームダン

散歩道楽

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2007/12/11 (火) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

今後、散歩道楽は完全に観逃せなくなりました!
前作「西国分寺物語」が、
かなりのお気に入りだった
散歩道楽のプロデュース2本立て公演。

ネタバレBOX

メンバーの川原万季作・演出の
「5という名の3」は、
部分的には面白いモノの
全体的な構成は甘い。
役者も活かし切れていないかなと。
ただ、刀で切りつけるシーンの
血飛沫の表現には大爆笑!

主宰太田善也作・演出の
「松下ロボ殺人事件」
いやいや、これが面白い!
誇張された演技や、
繰り返し再現される殺人に関連するシーンが
演劇臭さを鮮やかに逆手にとっていて実に良い。
今後、散歩道楽は完全に観逃せなくなりました!

ちなみに日替わりゲストの
金子岳憲(ハイバイ)のあまりの駄目さに
(まぁ、面白かったのだけど)
今後は、カネコではなくダメコと呼ぶことに!
悪霊

悪霊

壁ノ花団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/12/12 (水) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

満足度

舞台上の画作りは、結構好みなのだけど、
照明、美術、衣装等、
舞台上の画作りは、結構好みなのだけど、
スノッブにつまらなく仕立ててしまうのは、
いかがなものかと。

ネタバレBOX

似たような感想を持ったのが、
地点の「Jericho」(これも内田淳子が出演)と
トリコ・Aプロデュースの「豊満ブラウン管」

共通項を探してみると
あ~。京都か。
そりゃぁ、スノッブだわ。(偏見度200%)

ま、ヨーロッパ企画はそんなことは無いけどね。
Million Blue #01

Million Blue #01

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2007/12/06 (木) ~ 2007/12/11 (火)公演終了

満足度

短編のコラージュということなのだけど、
時間の経過と共に、
つまらなさが右肩上がりに。

ネタバレBOX

面白そうな設定なのに
何故に中途半端な終わり方をさせるのかが疑問。

唯一しっかり書き込んだ人型ロボットの話は、
3部に分かれて展開させていくのだけど、
これって今更演劇にして提示する必要が
あるのかが大いなる疑問。
未来ルルルルルルル

未来ルルルルルルル

あひるなんちゃら

王子小劇場(東京都)

2007/12/05 (水) ~ 2007/12/10 (月)公演終了

満足度★★

ここのぬる~い感じは、決して
嫌いじゃないのだけど、
起伏がなさすぎて、途中で飽きてしまう。
もっと壮大なるバカバカしい世界に
突入して行ってくれると嬉しいなと。

コヨーテ・ソング

コヨーテ・ソング

SPAC・静岡県舞台芸術センター

学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)

2007/12/09 (日) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★

駄作とは思わないけれど、
まぁ、失敗作ですね。

芸術って枠の中で、
今までに世の中に存在しないような
新しいモノを作り上げたい!
という、意気込み自体が
手垢が付いていてうんざりだなと。

ネタバレBOX

康本雅子のダンス、加藤訓子のパーカッション演奏は
それぞれ面白いのに
朗読と組み合わさったばかりに
何だか、ぽや~ん。としたモノに。

豪華な食材を使って作った
意気込みだけの普通の料理って感じですね。
余計なことしない方が、
それぞれの素材をもっと美味しく食べられるのに。

芸術寄りの方には
新しさや芸術性を追求する時には、
その頭の片隅で一方で
パッケージ(=商品)として成立しているかどうかを
検証してもらいたいなと。


Dog Eat Dog

Dog Eat Dog

JACROW

新宿村LIVE(東京都)

2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度

お気に入り劇団のJACROWでしたが、
過去2作品が良い出来だったので期待していたのですが、
今回はダメでしたね。

「大人が痺れるバカッコいい」
演出を謳っているのに、
役者の到達点が低いために
大人の話を頑張っている学生劇団のような仕上がりに。

1位:空想組曲「この世界にはない音楽」
2位:北京蝶々「2Pコントローラー」
3位:smokers「イノチトリなゲーム」
4位:あひるなんちゃら「屋上のオフィス 改訂版」
5位:JACROW「Dog Eat Dog」
6位:さるしげろっく「吹雪の中でワルツ」
7位:バジリコFバジオ「ナイトメア・ビフォア・正月」
8位:チャリT企画「年末ジャンボ」


ネタバレBOX

スリリングであるはずの会話のテンポも悪く、
1つに舞台に2つのシチュエーションを混在させる
アイデアは面白いが、転換の手法がカッタルイ。
役者それぞれも与えられた役柄をこなしてはいるモノの
質感が低い為にどうにもお芝居臭く見える。

ラストのアカペラはいかがなものかと。
質感を下げる要素は、
キッパリと切り捨てる決断が大事かと。

髪を黒くした、
蒻崎今日子(JACROW)と
角田ルミ(角角ストロガのフ)は良い感じ。

こんなトコロで停滞する劇団ではないと思うので
次回は期待しています!
五月の桜

五月の桜

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

お~、演出が細かくなってさらに良くなってる!
ラストもグッと染みる感じに。
今日の18時の回はまだ席があるそうです。
会話劇の演出方法としては、
かなり斬新な手法なので、
まだ観ていない人はお見逃し無く!

この世界にはない音楽

この世界にはない音楽

空想組曲

新宿村LIVE(東京都)

2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★★

ミニシアター系のコ洒落た映画の様な味わい
小劇場では珍しい乙女心直撃な演劇。(多分)

1位:空想組曲「この世界にはない音楽」
2位:北京蝶々「2Pコントローラー」
3位:smokers「イノチトリなゲーム」
4位:あひるなんちゃら「屋上のオフィス 改訂版」
5位:JACROW「Dog Eat Dog」
6位:さるしげろっく「吹雪の中でワルツ」
7位:バジリコFバジオ「ナイトメア・ビフォア・正月」
8位:チャリT企画「年末ジャンボ」

ネタバレBOX

「悪魔は音楽が大好きだけど、
楽器に触れることが出来ない。」など
グッ来る面白そうな設定があるのだけど、
1時間と言う制約があるので
設定に隠された意味や、
登場人物のバックグラウンドの細密な描写が
割愛されてしまった分、
泣きの要素はやや薄れた感が。

ロマンチック

ロマンチック

ハラホロシャングリラ

紀伊國屋ホール(東京都)

2007/12/06 (木) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★

オールドスタイルのウェルメイドコメディ。
観客ウケも良く、笑いどころも多数。
が、しかし。

ネタバレBOX

先が読めてしまうんだなぁ、
ある意味、観客が望む通りのお約束が
ちゃんと用意されていると言う意味では
サービス精神に溢れた作品と言えるのでしょうが。

ま、商業演劇なら
こういうことでも良いのでしょう。
女の果て

女の果て

ポツドール

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

極上のジャンクな味わい!
まさに現代日本のバカ女とダメ男の見本市!
素晴らしい!

ネタバレBOX

恋愛の相談とか言いながら
他人の意見を全く聞く気が無く
タダ単にグダグダのストレス発散に
付き合わされた時の
「あ~、この人バカだなぁ~。」
「でも、絶対何にも変わらないし、
本人にも変える気も無いよなぁ。」と
呆れながら聞いてきたエピソードの数々の
詰め合わせセットのようなお話。

役者陣も呆れる位のベストキャスト!
もちろん本人たちはそうではないでしょうが、
そうなんだろうなと思わせる
キャラの見せ方と設定のマッチングが絶妙!

ま、生理的に合わない人は、
反吐が出るような演劇だと思いますが、
個人的には大好物なタイプので、
よだれが出まくる極上のジャンクな味わいを堪能!
火星の倉庫

火星の倉庫

ヨーロッパ企画

シアターサンモール(東京都)

2007/12/04 (火) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

正々堂々と、くだらなく締めくくる潔さ。
300人収容で建っ端も5mもある
小劇場劇団殺しのシアターサンモールでの、
ヨーロッパ企画のサイズ拡大は成功!

中盤までは、小劇場空間で培われた
絶妙な台詞のパス回しと
意図的に仕掛けられるパスミスが
登場人物達をプチカオス状態に巻き込み
観客を笑いと共に物語へ引き込んでいく
ヨーロッパ企画らしい良く出来た構成。

ネタバレBOX

そして従来のヨーロッパ企画の方法論なら
会話の中にのみ登場させ、
観客の想像力の中で存在させていたはずの
異物キャラ(とても火星的)を小道具として投入し
観客のもっと笑いたい心理を爆発をさせる。

さらに、物語の構造をもう一回り大きく提示する
設定と用意し、いよいよクライマックスへの
期待感が最高点に達したところで、
まさかの5m級の大仕掛け!
バカバカしさの大爆発!

しかしながら、その仕掛けに対して、
必要以上に過敏に反応させず
淡々と進める辺りがヨーロッパテイストかなと。

そしてラストは照れ笑い的なモノに逃げず。
正々堂々と、くだらなく締めくくる潔さ。
素晴らしい!

このページのQRコードです。

拡大