テリーの観てきた!クチコミ一覧

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背中から四十分

背中から四十分

渡辺源四郎商店

ザ・スズナリ(東京都)

2019/05/01 (水) ~ 2019/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

同日観たダブルデックの地大さんと被るところがあり、といってもこちらは大分じっくりと、一つの時代が終わるこの連休に観るべき、旧時代懸命に生きた世の中のお父さんお母さん、皆さん、本当にお疲れさまでした、と色々思い起こさせられる舞台でした。
元号が変わるこの連休での再々演がとても意味があると思った。

一晩明けた今日、早朝予約取って初めてのマッサージ店に行きました。色々、一時代分流してもらいました。

ネタバレBOX

家族のために懸命に働いて事業に手を出し時代の流れで失敗、そのせいで妻子に逃げられた男。別の舞台の話で恐縮ですが、同じ日のダブルデックでも同じようなお父さんが出て来てガッツリ被った。こちらはホントに丁寧だけど。
懸命に生きてきたのに守って来たハズの全てを失う、昭和~平成…だけではなくて人生は基本そういうものなんだろうけど…時代を象徴するような人物。観ていた色々な人が思い当たる所があったと思う。自分とも重ね合わせて泣く。
欲を言うとマッサージ師さん。ご自身の過去を吐露した部分がほぼ自分の聴力の無さか、演技と同時で細かいところ聞き取れなかった。のでコメントし辛い。のだけど、多分シングルマザーとして懸命に守ろうとしたものを守れない、やはりこの弱者が生きづらい時代を感じる人物だったのだと思うけど、違ったらゴメンなさい。

やはり、平成お疲れさま、令和まで、良い時代を支え合って生きたい、と思った舞台でした。
地大さん家の150年+

地大さん家の150年+

劇団ダブルデック

キンケロ・シアター(東京都)

2019/05/02 (木) ~ 2019/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★

大いに楽しみつつ過去を振り返ってしみじみしつつこれからの時代が平和になってほしいと思える、この連休だからこそ意味がある舞台。
観られて良かったし、また観たいと思える劇団さんだった。

ダンス中心でそれぞれのお話がダンス中のセリフで語られることが多く、最初は聴力や世代的テンポの問題で細かいところを聞き逃したりこの音量やノリが慣れなかったが、楽しみかたや流れに慣れて来るとすんなり入って来た。
床が斜めの八百屋舞台であれだけ動くのは大変だと思う。奥行きとかが、例えば先祖と子孫やあの世のこの世など時間の差や身長差!を表現するのに役立っていたように思う。

そう、細かいけどコストパフォーマンスが大変高い。
自分感覚では4000~4500円くらいしそうな舞台だった。

ネタバレBOX

ダンス中心のエンタメなので笑いというよりノリを楽しみつつ、そのうちお話中の人物がそれぞれ体現している時代を振り返って色々思い起こさせられ、最後前向きに頑張らなきゃと思わせられる感じ。

ダンス中心なので各人物について細かい事情まで詳しくは語られないのだけど、各時代に合わせた典型的ご先祖さま家族像が見事。
明治大正は聞いたり想像するしかない感じなので教科書的知識に照らし合わせてまあそういうものか、というところだけど、昭和のお父さん辺りから思い当たる話になって泣ける。戦争で色々なくした後家族のために必死で働いたのに仕事優先で、人に言われた不動産に手を出して失敗、守ろうと思っていたはずの嫁に逃げられ息子にけなされ、バブル崩壊で財産なくすとか。またその昭和の生き方を否定してコンサルで儲けている太郎が53才未婚なんてのも平成っぽい。けどそれが新時代の令和君一家の新事業を助けようとか、良くできてるなと。
あと、いつの時代も苦労はあり、初めてのことは理解されない。開拓精神で頑張っていこうとか。
そう先行き不透明なのはいつもそうだし、大変なことはいつもあった。これからどんな時代になるか分からないけど皆で支え合って頑張らなきゃ、と思った。
サンカイ

サンカイ

やみ・あがりシアター

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。
4か5か悩むところですが。

ネタバレBOX

逃げ出したペットの蛇を追いかけて集合住宅住人の生活や関係が見えてくる仕掛けがとても面白い。
他の方のコメントにもあるように好きなエピソードが必ずある。
構造上どうしても早いうちにみんな出揃うわけではなく、最初の家族中心で段々色々分かってくるのだけど、後半互いの関係性が面白いので、1ターン目の各階の説明が早めに分かるともっともっと遊べるかも、と思いました。
蛇がとてもよい味出てて、ホントに巨大化したのが目に浮かびました。
大安不吉日

大安不吉日

ウィークエンドシアター

Arise 舞の館(東京都)

2019/02/02 (土) ~ 2019/02/23 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/02/23 (土) 13:00

久しぶりに「参列」してきました。
結婚式って多様な背景や人生ドラマが見え隠れする場所ですよね。そこに開式前から隣の「参列者」と歓談したり、ケーキカットの写真撮りに行ったりして参加者の体で参加するわけで、その体験自体が楽しかったですね。最近結婚式お呼ばれしてないし…

これって、同じコンセプトで複数団体が複数の別結婚式舞台をやるとか、シリーズ化するとか、短編二~三本建てで別結婚式を連続でやるとか、それが途中から一緒にまざって最終ドタバタになるとか、色々応用出来るアイデアかと思いました。

ネタバレBOX

コンセプトや雰囲気を楽しむ舞台かと思ったし、上演時間も短いので、LGBTって深いテーマに対してはまとめが綺麗すぎたりとか、後半リアルで納得いく描写や演出、答えとは言い難かったかなと。それって結婚式当日まで気付かないものなの?とか、そんなすぐ納得いくの?とか、色々ツッコミたいところも。
けどあまりない他人の人生覗いて楽しむことが出来る結婚式、是非また「体験」したいです。
『シーチキン®サンライズ』Musical『殺し屋は歌わない』

『シーチキン®サンライズ』Musical『殺し屋は歌わない』

T1project

小劇場B1(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

シーチキン@サンライズ初めて観ました。
ハンカチ持って来忘れました。
人生頑張ろうって思いました。
再演毎にまた観たいし、今度は誰か誘って観たいし、他のみんなに観て欲しいですね。
ヘミングウェイ、昔読んだけどまた読み直します。

真説・春琴抄

真説・春琴抄

あかね色

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

会場に入ってすぐ、舞台装置や音や光で独特の世界に入り込み、終焉までぞくぞくさせられました。文学作品を扱った舞台で難しいかと思いましたが全くそんなことはなく、作品に引き込まれて、谷崎の世界に浸ることができました。役者も上手い。最後ぞくぞく。
美しい舞台でした。

ネタバレBOX

春琴抄と記者が谷崎夫婦の真実を探る二重構造なのだけど、春琴抄の場面に比べると、ちょっと記者に関わる場面が普通だったかも。皆さんの感想も春琴抄部分に集中していて、記者対谷崎のテーマにはあまり行ってない感じがします。その春琴抄部分はとても満足した上でなのですが。

谷崎関係者は濃いけど、若い記者が薄いのか。作品中だけだと谷崎の手紙をみて面白い記事を書こう、というのが動機ということだけど、60分では難しいかもだけど、記者がもっと切実な執着、元々谷崎に特別な関心があるとか谷崎個人に批判的になる特別な理由があるとか、人一倍真実追求を大切にしすぎるあまり問題を起こして社会欄から文化欄に回された過去があるとか、が前半からガッツリ描かれているとかした上で、谷崎関係者とも春琴抄並みのぞくぞくするドラマ、これ次々簡単に人を紹介してもらってすんなり取材できてるのだけど。当初は協力を得なかったものをなんとか走り回って苦労して取材するとか、苦悩や葛藤を経て真実を暴いてもらうとかどうでしょう。
谷崎の作品は読んでるけど、本当に文学が好きで元々文化欄担当なら、真実とかいうより作家が大切にしているものは大切にしそうな気もするし。もしくはそもそも谷崎家全体から煙たがられている批評家という設定とか。

あと、二つの話がほぼ同時並行なので春琴抄のクライマックスがこの舞台全体の最後のドラマも持って行ってしまうのだけど、春琴抄は中盤までにして、次第に後半記者の真実対美ってテーマが表に出て、そっちに集中できるようにするとか。だとして、後半の記者の部分が中盤の春琴抄のクライマックスに負けてはいけないから大変だけど、時間を置いてあの二人が記者の前に出てきたらそれはそれでゾクゾクするかなとか。
演劇部のキャリー

演劇部のキャリー

クリオネ

OFF OFFシアター(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/28 (水)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。
椅子二つだけで、あれだけ色々なところに行って色々な表現が出来るって、演劇は凄いですね。
お二人の身を削って捨ててバラまくような、時に勢い舞台をはみ出るような表情や動きが終始飽きさせない。
演劇部員、元演劇部員は色々思い当たることがあって青春を思い出すのでは。

キャリーは観てなくて残念。
映画の話も所々ついて行けてなくて笑いそびれたところとか残念。
台本とDVDが欲しいです。

ゴスン

ゴスン

演劇組織KIMYO

王子スタジオ1(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

カッコ良かったです。
アクションの迫力もですが、
狭い素舞台とせいぜい脚立位で
次々に役が代わりながら全国各地の様々な場面を
テンポよくキレよく再現する様子が良い。
楽しかったです。
会場は狭かったり車の音が聞こえたりだけど、
だからこその熱量とか迫力、表現だったと思うので
あれはあれで良かったのかと思いました。

ネタバレBOX

心情が変化して、模範囚となり最後子供に諭す場面とか良いのですが、仇を討たず心変わりした寅吉の心情がどんなものだったのか、あれだけ執念深かった寅吉への相手の言葉や態度も思いとどまらせるほどの何かがあったように思えず、今まだ考えて共感出来ていないってのがあるのですが。
疫病神

疫病神

ピヨピヨレボリューション

北とぴあ つつじホール(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

最初はエンターテイメント色が強そうでアイドルっぽい劇団員の軽い話かと思っていたのだけど、過去が明かされて行く途中辺りからとても引き付けられました。
今話題のテーマかつ比較的若い女性中心の劇団だから扱える話なのですが、元々歌や踊りが中心でファンも大切にしている劇団さんらしいのでこれをどれだけガッツリシリアスに扱うのか、劇団のカラーとのバランスは難しかったのではないかなと思いました。

ネタバレBOX

台本ですが、本人の変化が大切なお話で、自分インタビューを始めたってこともなんだけど、最初酔って当たってた制作の女の子が実は被害に合ってってその子のためにも立ち上がるというエピソード、とっても良いのでもっと上手く使えないものかなと思いました。
もっと以前にこの子が恵美に絡む伏線があるとか、自分のことではなくこの子がきっかけで恵美が病気に向き合うとか。
それにしても証拠がないっていわれちゅうとな、この後どう「戦ったのか」気になります。
「3483」

「3483」

電動夏子安置システム

駅前劇場(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★

ロジカルコメディの電夏…ですが今回は大きな謎一つが住人を翻弄させる部分はあるけどそれ程ロジカルとか難しいとかなくて、むしろ細かいボケやネタで笑い取ってた感じ。
前半そんな笑いを取りながらだけど展開が遅くてちょっと長かったのかな。
後半「社会派」と言われる部分が出て来て史実か知らないけど集中力が復活。
これだけで真剣な戯曲書けそうで、関心を持ちました。が、電夏ではないかな。

東京30

東京30

ThE 2VS2

OFF OFFシアター(東京都)

2018/02/09 (金) ~ 2018/02/13 (火)公演終了

満足度★★★★

6つもあると笑える度合いも方向性も色々で細かいところでは滑ってるのもあったけど総じて面白かったです。
箱だけの素舞台だけど、だからこそ6つの全く違う状況のお話が無理なく表現されてストレスなく入り込めました。
改めて箱を見直しました。

かさぶた

かさぶた

On7

小劇場B1(東京都)

2018/02/03 (土) ~ 2018/02/11 (日)公演終了

満足度★★★★

身体での表現、切れの良い動きもだし、役者さんの表情が観た後もこびり付いていて演者が内にある自分たちのかさぶたを一心不乱、必死に表現して訴えている熱と埃を感じました。
セリフがある部分とない部分、曲調変化、動き方や速度の変化で別の舞台になっている感じがして、何度か美味しい構成です。
が、正直セリフがある部分やマイムレベルの具体的動きがあるシーンくらいが分かり易くて伝わってきたかなぁ。

Sing a Song

Sing a Song

トム・プロジェクト

本多劇場(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/16 (金)公演終了

満足度★★★★★

要ハンカチ。
当たり前だけど役者さんの演技が凄い。
それぞれの立場とか思いがよく伝わってきて、この数人の芝居で当時の時代背景がとてもよく分かるように出来ていました。
舞台装置も照明も効果的でとてもお話に集中して入り込むことが出来ました。
お話はとても分かりやすかったのですが、その分ちょっとそれぞれの主張や立場を説明するセリフが繰り返されるところとか、知識的には既に知っていたり大体予想出来る範囲内でお話が進むのが気になりましたが、分かっている展開の中でもそれぞれの立場や感情が伝わる演出演技に泣かされました。

ネタバレBOX

特攻隊の前で歌うとか、出撃命令で聴けないとか、同じ大佐が特攻隊に配属とか、それは泣くよな。ちょっと脚本都合よくは感じました。
かんかんじいちゃん、

かんかんじいちゃん、

green flowers

シアター711(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★

銭湯って地域の人が裸で付き合って文字通り温まる場所で、でも時代柄経営は大変で、その温かさやドラマが演技にも舞台にもよく出てホッコリしました。

ネタバレBOX

頑固な兄を息子が理解してたり弟たちが集まる理由とか常連さんに愛されてる銭湯とのの様子が明らかになってとか実はみんなが、自分の都合もありつつ銭湯やじいちゃんのことを思って協力する様子に心が温たまる感じが良いです。
懐かしい思いがしました。
最後大分経営が上手く行ってる様子になるのだけど、急に協力的になった息子の心情変化とか、おじいちゃんが元気になったのは銭湯経営と関係ありそうだったけどその辺りとかももっと見たかったか。一年後が都合が良い結果報告のような感じに思えたので、何か必然性を感じる伏線がもっとあって納得な感じになれたら良かったか。

あと、火の用心カンカンってなに?…もあるのだけど、あれやりながらより火事が起きそうな方式になってるんですよね、銭湯。火事には気をつけて今後も頑張って銭湯守ってもらいたいです。
グランディ氏の穏やかな遺言

グランディ氏の穏やかな遺言

電動夏子安置システム

駅前劇場(東京都)

2017/08/02 (水) ~ 2017/08/06 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。
相変わらずの発想、ハッキリした役割を持った個性的登場人物とか、
舞台の使い方とか細かく作り込むなあと思いました。
順を追って行けばついて行かれたと思うのですが、
一緒にいた初心者はどこかで置いて行かれたようです。
一旦置いていかれると辛い。

ネタバレBOX

歳を取る様子を映像ではなくて舞台でやってみようって思い切りがいいですね。メイク現場を見てみたい。
後は個性的で思い込みが激しかったり腹が黒かったりな人たちが出てくればそれは面白くないはずがない。
解散

解散

江古田のガールズ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/08/12 (土) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★

気楽に観られて大変面白かったし、ノリも良かったし、楽しめました。
劇団運営の大変さとか伝わりました。
笑いを起こす要素をしっかり心得て熟れている感じで安心して観てました。

ネタバレBOX

折角のドタバタをどう収拾するんだろうって作られた状況が
制作が苦労して起死回生の妙案で形に収めたというよりも
素直に謝ったり退団思いとどまったり子供ができてハッピーな結末になったとか、
想像できる範囲で落ち着かせて終わってしまった印象で
個人的にはもう少し意外で驚くような展開や結末を見たかったかもです。

でも普通に面白かったです。
ナイゲン(2017年版)

ナイゲン(2017年版)

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/08/11 (金) ~ 2017/08/21 (月)公演終了

満足度★★★★

ナイゲンやったら面白いのは当たり前。という台本を、それでもしっかり演じて笑い所で笑いをとるのは相当大変だと思う。
何しろアガリスクのあの人達この人達、前回公演のあの人達この人達と比べられ、あれここ前回笑い起こってたのに、とかそんなレベルで覚えてる客もいる訳だし、再演である以上オリジナルや前回全く同じと言うわけにも行かず、でも大幅に変えるわけにもいかず、客の期待に応えるいい塩梅を決めて取り組まなきゃならないわけですもんね。

面白くてやっていれば毎回観に行きたいのは当たり前として、星一つ減らさせてもらった部分については「2017年版」、「版」と言うからには潤色や改変レベルに結構アレンジ効いてるのかな、と思うわけだけど、セリフや展開、ネタはほとんど変わらず、キャストが変わって、それに伴って結果それぞれキャラクターも違った、というレベルそれで「2017年版」は言い過ぎでは、という自分が期待する塩梅とはズレていた点。
役者が変わるだけで変わるという範囲では演出含めて変わってましたが。

他の部分は面白くて当たり前の期待に応えてます。なので観てない人は絶対観て欲しいです。

ネタバレBOX

恐らく富坂さんからの指定もあるのだろうけど、ヒアリが許されるのなら他でも台本レベルからもっと改変したり遊べるところありますよね。高校生が縮小してやってるくらいだから色々行けると思います。

アガリスクと比べてどっちがとか比べるべきではなくて、別役者、別演技、別演出の違いを楽しむべきだし、配役の個人的第一印象で言っても、とは思うのですが、比較した方がここに書きやすいところもあるので。

役者さんが若くてより演技も高校生のそれに近かった印象でした。ここはアガリスクにはできなそう。
あと、アガリスクは元々役者に合わせた当て書きや演出だろうし、笑いを取りに行きますよって演技が染み付いて、それぞれ長年やっている自分の演技そのままで狙って笑い取りにいっているけど、こちらは役作りをして個性的なキャラを作っている人もいれば、高校生の会議として自然な演技に近いのかなと思える人、この人の芸風なんだろうなという人も色々いる印象でした。それはそれでそういうの観たいし、楽しめました。

個人的には監査の表情、演技がとってもよかったです。あれは融通利かなそうで面倒くさそうで、生徒会とか風紀委員にいそうでミニスカサンタにはしたくないキャラで、とてもよかった。こういう人いるいるって感じで。議長は見るからに頼りなさそうなコメディーっぽい役者さん、というわけではないので難しいのですが、もっと頼りない優柔不断感が出るとよかったかな。

文化副と書記とは可愛かったし喧嘩も高校生女子らしかったですが、コメディーらしい滑稽な喧嘩というよりちょっと怖かったかも。見た感じ真面目で可愛らしい役者さんだったためか、もう少しビッチ感ある寄りの、デフォルメ効かせたコメディーぽい感じに寄せたほうが好みだったかも。出だしの、休み中に話し合って→休み中に海行こうよ学園祭のことなんかパーっと忘れて、が結構大切だと思うんだけど、元々たわいもない会話だったり、別グループの別会話だったりでしっかり聞いてないと聞き取りにくいとか記憶に残りにくいところがあって、海の~を巻き込んだりでもう少し学祭サボる話題を印象的に長引かせるとか、監査が相談しようと近寄って会話を聞いて絶望するとか、何かこの話題の重要感を出せないかなと。音響機材や発電機は覚えていやすいのだけど。

3148がボロボロでとっても可哀想な感じが出てたんだけど、ちょっとタイミング早いかな。これおばか屋敷なら流石に気づいてオロオロしだすんじゃないかと。その後も見ていて余りに可哀想過ぎて。でも切実に応援したい気にはなりました。おばか屋敷が真面目な好青年っぽくて、ポエム書いちゃうように見えない方なんですよね。その後この関係性の理解が大切だし、客に伝えるためにも、もっと早めに3148が一方的に好きだで、ちょっと変態っぽいレベルで、ああこれは3148に指をさされちゃうわと思うくらいのキャラを示したかったかも。具体的には出だしでどさまわりやIは~と話している場面で遠くからただぽーっと見ている印象だったのだけど、もっと嫉妬して下心ある目でみてチャンス到来と「あー言いますよね」も不自然強引に割って入って、最後のある程度は答えられるよ、も机の下から優しくという感じだけど、ここも3148に格好つけたり、Iは~を無理矢理さえぎるくらいの暑苦しい演出がよかったかな。これ作品ごとに役者さんの苗字と合成して「…やしき」って苗字にしても面白かったんじゃないかなと。

海の~はデフォルメしすぎたりお姉キャラだったり好き嫌いあるかもだけど、再演はこういうオリジナルと違って挑戦的なこともして欲しいです。上手く行こうが行かまいが観に行って良かったと思える実験的なダメキャラで、台本で遊んでいる感があってとっても良かったです。全員がこのレベルだと疲れるかもですが。ホントなんで文化副こんなんとキスしちゃったんだろう…アイス~は論客感がもっと欲しかった印象です。屁理屈劇団の台本の理屈屋を代表して演るのでとっても大変ですけど、最後3148に指名されたときのテンションがすべてアイスの論客感にかかるので。ハワイ庵は笑っちゃうタイミングが各回良かった。なんでこんな子が代表なんだろ。一回目のとんち?が聞こえにくかったかも、他の役者さんとの兼ね合いもなのだけど。

どさまわりの役者さん、個人的に一見融通効きそうで友達になりやすそうな、近づきやすい印象の方だったんですよね。アガリスクは机を離したりしてるけど、序盤から話し合いに納得行かなそうな、他と違う感をもっと出せたほうが良かったのかも。あと、花鳥風月の「こういうナイゲンは…」に対して、その前まで漠然としていた賛成に回った理由、飼いならされちゃった感が、ナイゲンの進め方に納得したからだって気づきの部分。この気づきとその後の変化がよくわからなかった。軽かった。花鳥…の言葉を聞いてから段階的に気づいて心情や表情や姿勢や目線が変わる、その後再度変化して茶化すって間があると思うのだけど、それは欲しかったかも。

色々な団体に色々な形で再演して欲しいし、feblaboさんのもまた「別バージョン」で観たいです。
私を殺して...【8月専用ページ】

私を殺して...【8月専用ページ】

東京ハイビーム

四谷天窓(東京都)

2017/08/01 (火) ~ 2017/08/31 (木)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。
特に男役の久下さん。会話のテンポ、間や表現が良くてしっかり笑いを取ってました。
お客さんの使い方とかとても余裕がありました。
状況設定が既に面白く、色々なアレンジが出来そうです。

ネタバレBOX

芸能人の自殺とかいかにも韓国っぽい思うのは偏見かもしれないけど、そういった文脈が分かっていて観るとまた違うのでしょうかね。
他はちょっと歴史がらみがあったくらいで特に韓国っぽいというより、この作品とこの役者さんのこういう舞台なんだなとすんなり観て楽しめました。

個人的にはコメディ部分は良しとして、後から考えるともっとキリキリしたサイコな心理戦やゾッとするような殺意がより早い段階からもっと見え隠れしても良かったのかなと。後半段々と事情が明かされるのだけど、そういった後半につながるような女の行動の不自然さとか男が相手の素性を分かって試している感とかいった関係性が、コメディーに消されてか、前半にあまり感じなかったので。
あと、男の捕まえた後ももっと恨みや復讐心を感じるような演出とか、まだもの足りなく感じたかも。デカいマシュマロみたいなの詰める殺し方もビジュアル的にはあまり表現力なかったのかも。
秋心SUMMER

秋心SUMMER

宰団紡人企画

ザムザ阿佐谷(東京都)

2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★

とても面白かったです。
高校生が考えたとか凄いですね。
楽しめましたし気楽に観られてお勧めです。

ネタバレBOX

高校生が書いてブロック大会とか十分凄いです。その上で…

審査員に不謹慎だと言われたと。
けど不謹慎ってのは守るべき建て前の裏に本音があるってことで、そこを表現するのが演劇だし、全然構わないですよね。実際お葬式出ると形だけの焼香とか弔辞とか、ああ死ぬとこんなもんかって思うことはあるし、演劇にして気付かされることもある。でも形だけじゃない家族や友達がいて心が打たれたり。

で、高校生らしくない問題。これはホントかな。理由になるのか。高校生離れってほめ言葉とするべきですよね。

ただ、大会は他校との兼ね合いもあるしこれより良い作品があったかもしれないし分からないですが、面白かったのだけど見終えた後何か考えさせるとか何か考えを変えさせるとか、そういったものが強くないと少ない日程では多すぎる作品の中で評価してもらうのは難しいのかなと思うことがあります。
つまり、ああ面白かった。じゃあ次の面白い別の作品観よう、ではなくて、見終えてその作品を思い出させ、後から考えさせるような何かが強い方が残るみたいな。

自分が死んで、その死んでいる自分をまだ生きている他人が見ていてって状況は、これ自体はそれ程斬新ではないかもしれません。その状況が沢山色々な小ネタには活かされているのだけど、それを通じての大きな本質的気付きとか、新しい仕掛けがあって欲しかったかと思いました。
例えば死んでから知ったことによって生前の不完全な自分が死後に成長するとか、生前ずっと引っかかっていた生きる上での本質とか、周囲の思いとか、生きることの素晴らしさとか。
特に後半何かあるのかなと思ってたんだけど、で、いくつか個人個人ではあったんだけど、ちょっと一人一人バラバラとしてそれが伏線になって何かにまとまるということではなく、大きな転機がハッキリあったわけでもないのに途中までは突っ込んで笑いを誘ってたのに何故か終盤だからしんみりして、普通に運ばれてお終いだった印象。
コメディらしくそれぞれ個性は強いのだけど、一つ何かに向けてのそれぞれの役割としてはハッキリしなかったかも。

なんとなく、というのは自分が死んだという特殊な状況の扱いも、気付き、否定、受容等の段階があると思うのだけど、これもなんとなく流れてしまった。

周囲からはバカな死に方をしてと言われて守った黒猫のぬいぐるみは何かの象徴?
だとして、大切なものなら葬儀の最初バカにされて怒ってもいいし、ヤケで死んでやるとか言ったりして。でも家族の様子を見ているうちに最後はバカな死に方したことを謝ったり、後悔して猫に生き返らせろと迫ったり、とかどうでしょう。

まだまだ色々出来ることがあるし、2時間でもおかしくないネタでもありチケット代でもあるので、更に作り込んで頂きまた是非観たいです。

とにかく面白かったです。
モンステラ

モンステラ

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2017/02/21 (火) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

フライヤーの時点から大きな謎をかけておいて魅せ続けられました。
人物がとても個性的で違いがハッキリしていて笑え、最後泣けました。

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