ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部~
トム・プロジェクト
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/03/21 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
知人が行けなくなったというので、そのチケットで夜の回を拝見。会場に入ると客席の女性率の高さ、それも若い女性が多かったのにびっくり。ベタな青春劇、と言ってしまっては身も蓋もないが、そのベタさが気持ちいい舞台。昼に1本舞台を観てから一旦帰宅する必要があったので、頂きチケットとはいえ、正直なところ雨の中をまた出かけるのは気が重かったのだが、劇場を出るときには晴れ晴れとした気分に。
「モモ」
人形劇団ひとみ座
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『どんぐりくらぶ』から1日置いて、今度は『モモ』を。土曜の昼だけあって、さすがに親子連れも多い。BASE THEATERの『どんぐりくらぶ』は、ケコミと呼ばれる舞台の裏で役者たちがしゃがんだ状態で人形操演をしていたが、キャパが大きくなるBIG TREE THEATERの『モモ』は、舞台に役者が人形を抱えて登場する出遣いのスタイル。いい脚色・演出、セットも音楽もよかったし、ひとみ座の力量の高さを感じさせてくれる見事な出来。始まったあたりで、早くもうるっとなってしまった。
「どんぐりくらぶ」
人形劇団ひとみ座
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日を拝見。唯一の平日夜の回ということもあってか、大人が大半を占める客席。『モモ』のテーマへのリスペクトから作られたプロットを、佃典彦さんが脚本にまとめたそうだが、観ていて、なるほど「同じコインの表と裏」とはそういうことかと。とても楽しい1時間。
果てのない 物語のない 旅にでる
精華高校演劇部・芸術総合高校演劇部合同東京公演実行委員会
シアター風姿花伝(東京都)
2023/03/11 (土) ~ 2023/03/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
芸術総合高校演劇部『Twinkle Night』と精華高校演劇部『ファウスト -大阪、ミナミの高校生5』の二本立て。あらすじを読まないようにしていたので、200年の時を隔てたラブコメのような『Twinkle Night』は、登場人物の多さと序盤の展開に少々戸惑ったが、頭の中で話が整理されてからはすんなりと。終演後のポストパフォーマンストークで、作演出の稲葉顧問が、部員全員を舞台に立たせることを前提に作っていった云々と話していたので腑に落ちた部分も。『ファウスト』は、卒業する三年生2人を含めた演劇部の話で、芝居と素の境界線が観ていて分からなくなるというか、ある意味そんな理解などどうでもよくなってくるような面白さ。
卒業式
劇団一級河川
「劇」小劇場(東京都)
2023/03/10 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
三本立て公演で、まず島根県立松江工業高等学校演劇部による、太宰治原作の「葉桜と魔笛(工業ver)」、続いて島根県立三刀屋高等学校掛合分校演劇同好会による、これまた太宰原作の「走れ!走れ走れメロス」。ともに脚本・演出は亀尾佳宏氏。「葉桜と魔笛」もよかったが、やはり「メロス」の破壊力は抜群。そして最後は亀尾氏の作・演出による劇団一級河川の「酒とお蕎麦と男と女」。今回参加した生徒たちは、コロナの中で入学し、コロナが明けぬまま卒業、演劇活動も無観客だったと聞かされ、何とも言えない気持ちに。「メロス」に出演した内の1人が「酒とお蕎麦と男と女」にも出ており、彼は卒業後も演劇を続けるのだそう。いい公演だった。観に来てよかった。
なるべく派手な服を着る
MONO
吉祥寺シアター(東京都)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
もう30年以上の歴史がある劇団なのに、今日が初観劇。今回は劇団員だけによる上演だそうだが、みないいキャラクター造形で、クスクスが止まらず。セットも素晴らしい。最後まで楽しませてもらった。
割と近くの席に、何度となく携帯のメールか何かの着信音を(それも結構な音量で)響かせてた○○がいたのが残念…。
カミサマの恋
ことのはbox
萬劇場(東京都)
2023/03/01 (水) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「Team箱」初日。客席につくと、まずセットがいいので嬉しくなる。津軽地方に存在する民間の祈祷者だという、「カミサマ」道子のもとを訪れる人々の相談事や、ずっと連絡のなかった道子の息子の帰郷をめぐるアレコレなど、特に劇的な事件が起きるわけではないのだけど、当事者にとっては重要かつ深刻なエピソードが丁寧に積み重ねられ、最後には観ているこちらの気持ちも温かくなってくる、そんな舞台だった。
マッチ売りの少女
下北沢演劇祭実行委員会
シアター711(東京都)
2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「マッチ売りの少女」のお題を借りた創作劇とでもいったところ。楽しい時間だった。「下北沢」の家長風に登場する本多一夫さんも可笑しい。
15 Minutes Made in本多劇場
Mrs.fictions
本多劇場(東京都)
2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
6作品のうち、特に好きだったのはオイスターズとMrs.fictions。次いでZURULABOか。「上手も下手もないけれど」は、Mrs.fictionsを知るきっかけになった『再生ミセスフィクションズ2』で初めて観た大好きな演目で、本多でこれを観ることができて嬉しい。
コウセイ
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
実話をベースにしたこの話を、井保さん演じる棋士を絡めて100分にまとめる手腕がお見事。観客に陰鬱な気分だけで帰らせるようなことはしない、この辺の匙加減がラビット番長のいいところ。
スズキちゃんぽん~下北沢風~
下北沢演劇祭実行委員会
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2023/02/19 (日) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
下北沢演劇祭の【演劇創作プログラムA】。振付・構成・演出はスズキ拓朗。経験の有無に関わらず公募にて参加者を募ったのだそうで、名前を知っている人もいれば、存じ上げない方も。リチャード・バックの原作をモチーフにした「かもめのジョナサン」、スズキ拓朗作の「ショクタク」、中原中也の詩をベースにした「サーカス」、この3本による80分。
長い長い恋の物語
玉造小劇店
ザ・スズナリ(東京都)
2023/02/14 (火) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ある在日コリアンの昭和12年からの60年以上に渡る物語。辛いシーンもあるが、そこにだけ拘ることをせず、笑いも交えつつ、重たい背景もちゃんと観客に想像させながら約2時間で描く。もう30年以上前に大阪で仕事をし始めた頃、先輩の社員からいろいろと注意というか、これだけは気を付けろといったようなことを言われ、最初はそれがどういう意味なのかよく分らなかったのだが、それを思い出させるような箇所もいくつか。そういえば、わかぎゑふの芝居を観るのも、大阪にいた頃に観たリリパットアーミー以来だった。
No Robot
One Bill Bandit
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2023/02/04 (土) ~ 2023/02/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
終演後にアンケートと引き換えにもらった「裏」パンフレットを読むと、どうしてこういう話になったのかよく分かった。あのチケ代じゃ赤字だろうから申し訳ない気もするけど、観ている間は素直に楽しませてもらいました。
ストリッパーのはなし
★☆北区AKT STAGE
ココキタ(東京都)
2023/01/26 (木) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ダンスの良さに期待値が冒頭からグンと上がってしまったが、今日観た回は、独白が始まってから少々空回り気味の印象。他の女優さんによるこの作品も観ていたので脳内変換は出来るものの、セリフがはっきりと聞こえてこない箇所が前半は多かったような。とはいえ、終盤にはかなり盛り返したし、ラストも良かった。
俺は誰だ?
Offbeat Studio
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
説明文にあった「切なくも笑える少し奇妙な物語」の、その不思議度の部分に期待して(し過ぎて?)いたせいか、思ったよりもずっと真っ当なお話だったので、その点に関しては少々拍子抜けの感も。とはいえ、皆さん達者で気持ちのいい舞台。浅井が出会う人たちの中では、綿貫奈々さんがお気に入りでした。
三文姉妹
T-works
「劇」小劇場(東京都)
2023/01/24 (火) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
寒波襲来のなか観に行ったこともあり、つい過剰な期待をしてしまったのが悪かったのか、まず冒頭のアレに個人的には全くノレず、またお隣さんのマスクごしに響く鼻息がやけに大きく、それが気になって舞台になかなか集中できなかったのも痛かった。三姉妹の皆さんは好演だったと思うが。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
チームA。1本目の「アレルギー」は、何組かのバージョンを観ているが、個人的には今回の今井未定版が一番しっくりきたかも。2本目「いまこそわかれめ」は坂本七秋、寺園七海ともに好演。最後の「初恋」での今井未定、1本目とは雰囲気ががらりと変わり、今後の活動が気になってきた。約60分。満腹ではなく、腹八分目感とでもいうのか、非常にいい気分で帰途に。
記憶の転生
フェルフェン
新宿眼科画廊(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/17 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
フェルフェン初観劇。演者でもある五十嵐さんが開演前に挨拶するのだが、こんなにきれいに喋る主宰さんは久々かも。始まってからもセリフが非常に聞き取りやすいのだが、それが中盤からやや単調に感じられてきてしまった印象があり、ちょっと残念。12ヵ月連続公演というチャレンジに敬意を表して☆追加。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
チームB初日を拝見。久々の寺園七海見たさで、出番の多いチームBの回を選んだのだが、1本目の「名前のない名前を呼ぶ冒険」には、1ヶ月前の劇団鋼鉄村松での印象がまだ濃い結井ひよりも出てきて、すでにこの時点で元を取った気分に。2本目の「紙風船より」、3本目の「海月は溶けて泡になる」と続き、上演時間は約70分。他チームの回も観る予定。
ほおずきの家
HOTSKY
座・高円寺1(東京都)
2023/01/11 (水) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
セットが素晴らしいし、ホンも演出も役者陣もみなよかった。これが今年の観劇初めだったが、いい舞台から始められて何だか気持ちがいい。