スター誕生
ミュージカル座
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2018/01/10 (水) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★
ミュージカル座さんの舞台は初めて。70年代、TVの『スター誕生!』華やかなりし頃の歌謡界を舞台にした、全曲オリジナルのミュージカルと聞いて、観る前は正直なところ期待と不安が半々。70年代の「スタ誕」をリアルタイムで見ていた者としての期待と、作・編曲担当の人が80年代後半生まれということなので、70年代歌謡風の楽曲・サウンドは望めないのでは、というのが不安の方。
案の定、音作りの方は70年代歌謡の再現という点でちょっと。ただ、役者さんがみなそれほど歌謡曲的な歌唱ではないので、かえって気にならずにすんだ。楽曲は当時っぽい作風のものもあれば、あまり70年代を感じられない曲も。 全体的には当初想像していたより、ずっとちゃんとしたミュージカルで楽しめた。
昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.8
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2018/01/06 (土) ~ 2018/01/09 (火)公演終了
満足度★★★★
第1部の「女相撲がやってきた!」、どうってことのない筋立てのものだけど、そのどうってことのなさが何だかほっとする。第2部「歌とコントのバラエティショー」も、ペンライト(入場時にケミカルライトが1本いただけます)を振りながら楽しませてもらった。
ハダシの足音
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
駅前劇場(東京都)
2017/12/27 (水) ~ 2017/12/30 (土)公演終了
満足度★★★
例としては不適切というか、一緒にするなよと怒られるかもしれませんが、『ジュラシック・パーク』、特に続編の方とかだと、お前らこそ食われてしまえとか言いたくなるような連中が出てくるでしょ。あんな事件を起こしていながら性懲りもなく研究を続けている奴らとか、(てめえのせいでどんどん状況を悪化させる)自然保護活動家とか。途中まではこれと同じような感情というか、なんだか腹立たしくなってくる話だなあと思いながら観てました。最後の方ではほろっとさせられたのでよかったですけど。セットも面白かったし。
大人の条件
The Vanity's
ギャラリーLE DECO(東京都)
2017/12/19 (火) ~ 2017/12/24 (日)公演終了
満足度★★★★
前半は謎が散りばめられていて、そんなにグダグダとも思わないし、ある程度は予想がつくにしても、「何があるんだろう」と明確にしないまま引っ張っていくのも特段変なことではないですね。むしろミステリーとして考えるなら、問題は終盤の展開のきっかけになるアレでしょう(サイトのあらすじには記載されてましたが、劇中では提示されてなかったような)。声楽でもやっている人がいるのかなという歌声が、あの空間の中でなかなか新鮮でした。本編90分、アフターライブが15分ってとこでしょうか。
「彼女が最期に憂えたこと〜detective of the Victorian era〜」
Project S.H
ワーサルシアター(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
前作も含め、セットをほめている書き込みが多かったので、まずそこに注目したのだか、その点では少々がっかり。家具のエイジングとかもちょっとね。
ただ、本編に入ってからはすっかり引き込まれてしまった。見応えのある90分。「風」の使い方なんか素晴らしい。
時代絵巻AsH 其ノ拾壱『朱天〜しゅてん〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/12/14 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了
満足度★★★
過去の公演の高評価に期待しすぎちゃったのか、10分前から始まる寸劇の今イチ感、前説から本編までの間延び感等で、当初の期待がかなり萎んだ状態で観ることに。
お話自体はかなり作り込んでいるし、殺陣などもなかなか見応えあり。変な期待などせずに見始めたなら充分楽しめたと思うが、前半ノレなかったのは主役陣の色気不足か。
クローズ・ユア・アイズ
キャラメルボックス俳優教室
ザ・ポケット(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★
武三や天使・プロキオンなど、5名がXキャストとYキャストに分かれていて、本日はYキャストの初日。冒頭とか、おっとなるんだけど、終わってみればあそこが浮いてしまったようにも思える仕上がり。武三、プロキオンはよかったけど。
元超能力少年
元東京バンビ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★
チラシにある「念力でブラホックを外し、万力でチン○潰します」、そのまんまの芝居だった。紅一点、現役女子大生の渡辺茉生ちゃんが可愛かったので星ひとつオマケ。
SMOKIN' LOVERS〜紫煙〜【30名様限定公演】
惑星☆クリプトン
Cafe Bar LIVRE(東京都)
2017/12/08 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
ブリッジ的な演目も含め、11のショートストーリーによる110分。ちょうどカウンターに座る役者さんを後ろから見る位置のテーブルについたので、バーテンが絡むときはともかく、カウンターに並んで座る二人芝居のようなときは、役者さんが横を向かないとその表情は窺えないし、バーテンと対面での芝居でもそう。でも1m前の役者さんの息遣いや肩の動き、高めのスツールごしに見える足元の様子とか、ちゃんと芝居してるのが分って面白い。機会があれば別の角度から再見したいが、カウンターの隣だとちょっと気恥ずかしいから、カウンター横の小さめのテーブルあたりがいいかも。
絵葉書の場所
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
満足度★★★
非常に丁寧に作られているのが充分感じられる舞台。チラシなどのイメージから、もっと淡い感じのお話なのかと思えば、意外にベタな展開もあったりして。花美術やギターの生演奏による音楽はとてもよかったです。
騎士ブルース
無頼組合
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/12/08 (金) ~ 2017/12/11 (月)公演終了
満足度★★★
このシリーズ、初観劇だったのですが、冒頭にこれまでのダイジェスト紹介があったとはいえ、10作にも渡るシリーズの最終作ともなれば、これまでの登場人物をいろいろナニしたりするのが、こういうハードボイルドもののお約束的展開な訳で、やはり初参戦の身には、そこから観るのはちょっと敷居が高かったかなあという気が。
カーチェイスのシーンの演出とかおおっと思わせるところも多かったのですが、何せ初めて観るキャラクターばかりなので、何故この人はこういう喋り方なんだろうとか、ついつい余計なことを考えてしまい、なかなか集中できないところも。せめて昨年ぐらいからでもこのシリーズに接していれば、また違った感想になったかと思います。
『熱狂』『あの記憶の記録』
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了
満足度★★★★
『熱狂』
どちらかというと軽薄な性格なもんで、今回のような重厚そうな作品は普段なら敬遠するところだが、あまりの評判の高さについ足を運んだ。なので、期待に胸を膨らませたりとか、熱狂に巻き込まれたいとか、問題意識を持ったりとか、そういう思いはほぼゼロの状態で観始めた訳だが、冒頭から、これはその辺の舞台とは「力」が違うなと引き込まれた。その後の彼らが何をしたか、どうなったかを知っている側としては、「面白い」などという言い方は不謹慎なのかもしれないが、それでもこの舞台、とても面白かった。学生の頃に読んだ『詭弁論理学』なんて本のことも思い出してしまった。
サンタクロースイントーキョー
羽生一家玉組
劇場MOMO(東京都)
2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
満足度★★★★
予想外にという言い方は大変失礼なのですが、正直こんなに楽しませてもらえるとは思いませんでした。いろいろ詰め込みすぎて、後半はちょっと説明めいたやり取りが多くなったかなと思ったものの、それでも私はこの芝居大好きです。気持ちよく拍手させてもらいました。ドアノブが外れるアクシデントはご愛嬌。
踊る会議室
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
満足度★★★★
初日。初めてこの劇団の舞台を観ましたが、お客さんはいっぱい入ってるし、開演前も客席から舞台への期待感のようなものが伝わってくる空間で、何だか嬉しくなります。イントロにあたる部分の演出もテンポがよく、序盤から引き込まれ、会議の内容もムダにテンションが高くて(=褒め言葉)、笑わせてもらいました。表会議(善)・裏会議(悪)、それぞれ濃いシーンが続くので、初観劇の身としては後半少々疲れてしまいましたが、楽しかった。
ホテル・ミラクル5
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/12/01 (金) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
『ゴールデンバット』『セブンスター』
うさぎストライプ
アトリエ春風舎(東京都)
2017/11/29 (水) ~ 2017/12/09 (土)公演終了
満足度★★★
『ゴールデンバット』
70分熱演でしたが、歳のせいなのか、中で使われる曲の年代的な関係性とかをつい気にしてしまい、深く入り込めなかったところも。ラストはほろっとさせられました。
~ 上海ラプソディ ~ ミステリアス・ミス・マヌエラ
サンハロンシアター
テアトルBONBON(東京都)
2017/11/29 (水) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
あのチラシとタイトルで、和田妙子さんの波乱万丈の物語をやるのかなと勝手に想い描いてしまったのが悪かったのか、こちらの期待が過大だったのか。初日でいろいろあったのだろうということを割り引いても、ちょっとね。李香蘭は知っていても和田さんの名は知らない、本を読んだこともないという人が観るとどう思うのか分りませんが…。モノローグの音響も違和感。赤いドレスのマヌエラはきれいでした。
Utopia
Fallen Angels
APOCシアター(東京都)
2017/11/24 (金) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
満足度★★★★
「Better half」「Open the door」「System KANACO」「Utopia」という二人芝居4作品。観たあとで気持ちが落ち込んでしまうような舞台なのかしらと半分覚悟(?)していましたが、説明文にある「小さな闇」はそれぞれ見え隠れするものの、暗い気持ちで帰途につくようなことはなくて助かりました。会場は四方を客席で囲まれた小さなスペース。お気に入りは「System KANACO」で、女優さんの声もよかった。好みとしては「KANACO」→「Utopia」→「Open the door」→「Better half」の順。
『青いポスト』/『崩れる』
アマヤドリ
王子小劇場(東京都)
2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
満足度★★★★
勤労感謝の日に『青いポスト』を鑑賞。女性12人による舞台。通常の舞台側が客席になるというのは、今年これまでこの劇場で観た舞台3つのうち2つがそうだったので、そのことに特に驚きはしなかったが、通常の出入口ではなく楽屋を通って客席に入ったのは初めて。
この劇団の舞台は初めてだったが、役者さんの各シーンのレイアウトや交差する度の芝居の変化、ダンスの素晴らしさなどが印象的。性格の悪い双子のうち1人がブロンドだったので、昔観た『小さな悪の華』という映画を思い出した。こちらに出てくるのは双子ではなく、黒髪とブロンドの、やはり周りから嫌がられることばかりする15才の少女2人で、話の展開は違うけど。
グランパと赤い塔
青☆組
吉祥寺シアター(東京都)
2017/11/18 (土) ~ 2017/11/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
135分とやや長尺ながら、それを感じさせない。特に終盤のある一日、あれを描く為にもこの時間は必要だったように感じる。何ら事件らしきものも起きず、ただ日常の風景が綴られるこの舞台。上っ面の「刺激」的事象や演出などなくとも、私には充分刺激的だった。