ベンジャミン2号の観てきた!クチコミ一覧

601-620件 / 695件中
スター誕生

スター誕生

ミュージカル座

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2018/01/10 (水) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ミュージカル座さんの舞台は初めて。70年代、TVの『スター誕生!』華やかなりし頃の歌謡界を舞台にした、全曲オリジナルのミュージカルと聞いて、観る前は正直なところ期待と不安が半々。70年代の「スタ誕」をリアルタイムで見ていた者としての期待と、作・編曲担当の人が80年代後半生まれということなので、70年代歌謡風の楽曲・サウンドは望めないのでは、というのが不安の方。

案の定、音作りの方は70年代歌謡の再現という点でちょっと。ただ、役者さんがみなそれほど歌謡曲的な歌唱ではないので、かえって気にならずにすんだ。楽曲は当時っぽい作風のものもあれば、あまり70年代を感じられない曲も。 全体的には当初想像していたより、ずっとちゃんとしたミュージカルで楽しめた。

ネタバレBOX

舞台後方には2列に椅子が置かれ、基本的に出演者は全員ここに座る。前で演じる役者以外の人は、ここでプラカードをあげる審査員になったり、コーラスをしたり演奏をしたりという演出。

売れない男性アイドルが個性に悩むシーンの曲の使い方とか、ヒロインと(進行役的な)作曲家アシスタントが新宿のアングラ歌手を見に行ったあとのデュエットの入り方など、もう少しうまくやれそうに思う箇所も。途中で唐突に歌われる「日本歌謡曲ブギ」(曲名未確認)は、ここで終わってしまうの?と思わせるような作りのナンバーで、事実カーテンコールで歌われるのだけど、劇中の方は唐突過ぎる感が強い。好きだったのは、中盤で男性アイドルへ女性ファンが出すファンレターの曲と、そのあとに作詞家さんが歌った曲、この辺かな。

あと開演までの間、既成曲を数十秒ずつパッチワークしたものが延々流れていて、70年代度が低めの選曲だったのもそうだけど、途中からライブバージョンばっかりとか、正直よく分らない内容。多分JASRAC対策なんでしょうが、歌謡曲好きとしては、あれを聞かされてるうちに舞台への期待感が少々萎みました。※満足度にはこの時間は加味してません。
昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.8

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.8

昭和歌謡コメディ事務局

ブディストホール(東京都)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/09 (火)公演終了

満足度★★★★

第1部の「女相撲がやってきた!」、どうってことのない筋立てのものだけど、そのどうってことのなさが何だかほっとする。第2部「歌とコントのバラエティショー」も、ペンライト(入場時にケミカルライトが1本いただけます)を振りながら楽しませてもらった。

ネタバレBOX

第1部の序盤、そば屋を切り盛りする妹役の白石まるみが登場する度に、'82年のデビュー曲「オリオン座のむこう」のイントロが流れて、個人的にはかなりツボ。おまけに第2部で、本人の生歌でこの曲を聞けるなんて。少し遅めのイイお年玉でした。
ハダシの足音

ハダシの足音

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

駅前劇場(東京都)

2017/12/27 (水) ~ 2017/12/30 (土)公演終了

満足度★★★

例としては不適切というか、一緒にするなよと怒られるかもしれませんが、『ジュラシック・パーク』、特に続編の方とかだと、お前らこそ食われてしまえとか言いたくなるような連中が出てくるでしょ。あんな事件を起こしていながら性懲りもなく研究を続けている奴らとか、(てめえのせいでどんどん状況を悪化させる)自然保護活動家とか。途中まではこれと同じような感情というか、なんだか腹立たしくなってくる話だなあと思いながら観てました。最後の方ではほろっとさせられたのでよかったですけど。セットも面白かったし。

ネタバレBOX

開場からすぐに席についたのですが、BGMとして流れてたのは劇伴だったのでしょうか。個人的趣味といわれればそれまでですし、事実、本編では全く問題なかったのですが、開演前にあれを30分続けて聞かされるというのは、なかなかキツかったです。
大人の条件

大人の条件

The Vanity's

ギャラリーLE DECO(東京都)

2017/12/19 (火) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

満足度★★★★

前半は謎が散りばめられていて、そんなにグダグダとも思わないし、ある程度は予想がつくにしても、「何があるんだろう」と明確にしないまま引っ張っていくのも特段変なことではないですね。むしろミステリーとして考えるなら、問題は終盤の展開のきっかけになるアレでしょう(サイトのあらすじには記載されてましたが、劇中では提示されてなかったような)。声楽でもやっている人がいるのかなという歌声が、あの空間の中でなかなか新鮮でした。本編90分、アフターライブが15分ってとこでしょうか。

ネタバレBOX

中盤のサイレント映画っぽいラジオ体操のようなパート、あそこはもう少し他のやり方を考えた方が…。
「彼女が最期に憂えたこと〜detective of the Victorian era〜」

「彼女が最期に憂えたこと〜detective of the Victorian era〜」

Project S.H

ワーサルシアター(東京都)

2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

前作も含め、セットをほめている書き込みが多かったので、まずそこに注目したのだか、その点では少々がっかり。家具のエイジングとかもちょっとね。

ただ、本編に入ってからはすっかり引き込まれてしまった。見応えのある90分。「風」の使い方なんか素晴らしい。

時代絵巻AsH 其ノ拾壱『朱天〜しゅてん〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾壱『朱天〜しゅてん〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/12/14 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★

過去の公演の高評価に期待しすぎちゃったのか、10分前から始まる寸劇の今イチ感、前説から本編までの間延び感等で、当初の期待がかなり萎んだ状態で観ることに。

お話自体はかなり作り込んでいるし、殺陣などもなかなか見応えあり。変な期待などせずに見始めたなら充分楽しめたと思うが、前半ノレなかったのは主役陣の色気不足か。

クローズ・ユア・アイズ

クローズ・ユア・アイズ

キャラメルボックス俳優教室

ザ・ポケット(東京都)

2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★

武三や天使・プロキオンなど、5名がXキャストとYキャストに分かれていて、本日はYキャストの初日。冒頭とか、おっとなるんだけど、終わってみればあそこが浮いてしまったようにも思える仕上がり。武三、プロキオンはよかったけど。

元超能力少年

元超能力少年

元東京バンビ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★

チラシにある「念力でブラホックを外し、万力でチン○潰します」、そのまんまの芝居だった。紅一点、現役女子大生の渡辺茉生ちゃんが可愛かったので星ひとつオマケ。

SMOKIN'  LOVERS〜紫煙〜【30名様限定公演】

SMOKIN' LOVERS〜紫煙〜【30名様限定公演】

惑星☆クリプトン

Cafe Bar LIVRE(東京都)

2017/12/08 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

ブリッジ的な演目も含め、11のショートストーリーによる110分。ちょうどカウンターに座る役者さんを後ろから見る位置のテーブルについたので、バーテンが絡むときはともかく、カウンターに並んで座る二人芝居のようなときは、役者さんが横を向かないとその表情は窺えないし、バーテンと対面での芝居でもそう。でも1m前の役者さんの息遣いや肩の動き、高めのスツールごしに見える足元の様子とか、ちゃんと芝居してるのが分って面白い。機会があれば別の角度から再見したいが、カウンターの隣だとちょっと気恥ずかしいから、カウンター横の小さめのテーブルあたりがいいかも。

ネタバレBOX

ショートストーリーは、2つほどあまり好みではないものがあったものの、その他はみな面白く、この手のオムニバスとしてはかなりの高打率。開場時からすでに役者さんが客の体で店内にいるのだが、個人的にはこの30分(+前説のパート)は今イチかな。

明大前駅で降りたのが29年ぶりぐらいのことで、そのときは松田優作が変名でやっていた劇団の芝居を一軒家の地下で観たのだが、入場時から薄暗い座布団敷きの客席の後ろに座っていた優作氏は芝居を見ながら時折クックッと笑っていた。やっていた芝居は全然違う感じのものだったけど、今だったらこういう芝居を面白がって、それこそ店の奥のソファあたりからあの押し殺した笑い声をたてそうとか、そんなことを妄想した夜でした。
絵葉書の場所

絵葉書の場所

劇団大樹

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★

非常に丁寧に作られているのが充分感じられる舞台。チラシなどのイメージから、もっと淡い感じのお話なのかと思えば、意外にベタな展開もあったりして。花美術やギターの生演奏による音楽はとてもよかったです。

ネタバレBOX

途中の「彼」のゲスっぷりには、謝られたところで水に流せないというか、あの子が許しても(客の)私は許さねえよといったようなもやもや感が個人的には残ったのですが、これはこれで、芝居の中に引き込まれていたということでしょうか。
騎士ブルース

騎士ブルース

無頼組合

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/12/08 (金) ~ 2017/12/11 (月)公演終了

満足度★★★

このシリーズ、初観劇だったのですが、冒頭にこれまでのダイジェスト紹介があったとはいえ、10作にも渡るシリーズの最終作ともなれば、これまでの登場人物をいろいろナニしたりするのが、こういうハードボイルドもののお約束的展開な訳で、やはり初参戦の身には、そこから観るのはちょっと敷居が高かったかなあという気が。

カーチェイスのシーンの演出とかおおっと思わせるところも多かったのですが、何せ初めて観るキャラクターばかりなので、何故この人はこういう喋り方なんだろうとか、ついつい余計なことを考えてしまい、なかなか集中できないところも。せめて昨年ぐらいからでもこのシリーズに接していれば、また違った感想になったかと思います。

ネタバレBOX

序盤でジョーカーが風吹にカードを渡すところの動き、あそこもっと気持ち悪く動いてくれるといいんだけどなあ。
『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★★

『熱狂』
どちらかというと軽薄な性格なもんで、今回のような重厚そうな作品は普段なら敬遠するところだが、あまりの評判の高さについ足を運んだ。なので、期待に胸を膨らませたりとか、熱狂に巻き込まれたいとか、問題意識を持ったりとか、そういう思いはほぼゼロの状態で観始めた訳だが、冒頭から、これはその辺の舞台とは「力」が違うなと引き込まれた。その後の彼らが何をしたか、どうなったかを知っている側としては、「面白い」などという言い方は不謹慎なのかもしれないが、それでもこの舞台、とても面白かった。学生の頃に読んだ『詭弁論理学』なんて本のことも思い出してしまった。

サンタクロースイントーキョー

サンタクロースイントーキョー

羽生一家玉組

劇場MOMO(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★

予想外にという言い方は大変失礼なのですが、正直こんなに楽しませてもらえるとは思いませんでした。いろいろ詰め込みすぎて、後半はちょっと説明めいたやり取りが多くなったかなと思ったものの、それでも私はこの芝居大好きです。気持ちよく拍手させてもらいました。ドアノブが外れるアクシデントはご愛嬌。

ネタバレBOX

よく知られたクリスマスソング(Jazzインストばかりですが)を流すのは、開演前のBGMにとどめておき、本編では変に有名な既成曲を使うようなことをしなかったのも好感度大。開演前直前のBGMが、偶然なのかそれとも狙いなのか、私の大好きなデューク・エリントン版の「ジングル・ベル」。気持ちが高揚した中で本編に突入してくれたのもよかったです。
踊る会議室

踊る会議室

ショーGEKI

小劇場B1(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★

初日。初めてこの劇団の舞台を観ましたが、お客さんはいっぱい入ってるし、開演前も客席から舞台への期待感のようなものが伝わってくる空間で、何だか嬉しくなります。イントロにあたる部分の演出もテンポがよく、序盤から引き込まれ、会議の内容もムダにテンションが高くて(=褒め言葉)、笑わせてもらいました。表会議(善)・裏会議(悪)、それぞれ濃いシーンが続くので、初観劇の身としては後半少々疲れてしまいましたが、楽しかった。

ホテル・ミラクル5

ホテル・ミラクル5

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/12/01 (金) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★

4作品それぞれ面白かったですが、1発目…いや、1つめの「ミラクル戦隊」のバカバカしさが一番好きかも。本編前の「ホンバンの前に5」も秀逸。

『ゴールデンバット』『セブンスター』

『ゴールデンバット』『セブンスター』

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2017/11/29 (水) ~ 2017/12/09 (土)公演終了

満足度★★★

『ゴールデンバット』
70分熱演でしたが、歳のせいなのか、中で使われる曲の年代的な関係性とかをつい気にしてしまい、深く入り込めなかったところも。ラストはほろっとさせられました。

ネタバレBOX

ラストのあの曲、オリジナルカラオケ(もう廃盤ですが)を併用するか、ミックスしたらどうなんだろとか考えてしまいました。あと、上演前のあの4曲の繰り返しというのも謎。
~ 上海ラプソディ ~ ミステリアス・ミス・マヌエラ

~ 上海ラプソディ ~ ミステリアス・ミス・マヌエラ

サンハロンシアター

テアトルBONBON(東京都)

2017/11/29 (水) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

あのチラシとタイトルで、和田妙子さんの波乱万丈の物語をやるのかなと勝手に想い描いてしまったのが悪かったのか、こちらの期待が過大だったのか。初日でいろいろあったのだろうということを割り引いても、ちょっとね。李香蘭は知っていても和田さんの名は知らない、本を読んだこともないという人が観るとどう思うのか分りませんが…。モノローグの音響も違和感。赤いドレスのマヌエラはきれいでした。

Utopia

Utopia

Fallen Angels

APOCシアター(東京都)

2017/11/24 (金) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★

「Better half」「Open the door」「System KANACO」「Utopia」という二人芝居4作品。観たあとで気持ちが落ち込んでしまうような舞台なのかしらと半分覚悟(?)していましたが、説明文にある「小さな闇」はそれぞれ見え隠れするものの、暗い気持ちで帰途につくようなことはなくて助かりました。会場は四方を客席で囲まれた小さなスペース。お気に入りは「System KANACO」で、女優さんの声もよかった。好みとしては「KANACO」→「Utopia」→「Open the door」→「Better half」の順。

『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

勤労感謝の日に『青いポスト』を鑑賞。女性12人による舞台。通常の舞台側が客席になるというのは、今年これまでこの劇場で観た舞台3つのうち2つがそうだったので、そのことに特に驚きはしなかったが、通常の出入口ではなく楽屋を通って客席に入ったのは初めて。

この劇団の舞台は初めてだったが、役者さんの各シーンのレイアウトや交差する度の芝居の変化、ダンスの素晴らしさなどが印象的。性格の悪い双子のうち1人がブロンドだったので、昔観た『小さな悪の華』という映画を思い出した。こちらに出てくるのは双子ではなく、黒髪とブロンドの、やはり周りから嫌がられることばかりする15才の少女2人で、話の展開は違うけど。

グランパと赤い塔

グランパと赤い塔

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2017/11/18 (土) ~ 2017/11/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

135分とやや長尺ながら、それを感じさせない。特に終盤のある一日、あれを描く為にもこの時間は必要だったように感じる。何ら事件らしきものも起きず、ただ日常の風景が綴られるこの舞台。上っ面の「刺激」的事象や演出などなくとも、私には充分刺激的だった。

このページのQRコードです。

拡大