
あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
昨年の劇チョコの日澤が演出した第一弾「イノセント・ピープル」の芸劇より狭い舞台を、あやめ十八番の堀越涼が実に巧みに使いながら、同劇団の金子侑加を含む芸達者な6人の役者の一人何役もの鮮やかな変化の演技と、島田大翼ただ一人によるアコーディオンからパーカッションまで多彩な音楽で見事に名作をリメイクして見せた
昨年も今年も好きで何度も観ている劇団の演出ふたりによるだけに、期待通りの、いやそれ以上の舞台だったが、やはりそれぞれ自分の劇団の舞台を想起させる点が多々あった
昨年のはやや長すぎると感じたところもあったが、今回はそんなことは微塵もなく、生演奏にこだわる堀越の面目躍如といった面もあったし、舞台の巧みな使い方は座・高円寺などで見慣れたあやめ十八番の舞台より狭いステージを、目まぐるしく変化させることで幾重にも使った感じになったことの賛嘆もあった
ともかく何変化もするキャストたちの演じ分けが素晴らしく、特に金子の声色も男女で変化させた演技が圧巻だった(段のオカマぶりも良かった)
セットは基本いくつかのキャスター付き衣装かけ(クローゼット)のみ(あとは鏡など)だが、それがくるくる回転しながら移動し、キャストはそこにある衣裳を使って変身する
その衣裳はadidasなどであくまで現代風
この点は時代設定など気にしていない
いくつものトルソーが使われているが、カメラまでこれにしたのはいかがなものか
いつの間にか始まっているという感じだったが、スクリーン代わりの白い幕でタイトルロールを見せたのはなかなか
そして時々その幕を使って影絵でシーンを見せるアイデアも良かった
基本的にはコメディタッチで、ドタバタ喜劇の要素も多いが、人情劇の面もある
戦後の混乱、戦争の爪痕も描かれているが、そこにあるのは絶望でなく希望だ
言わば青春群像だが、パンパンも明るい
戦後という時代はもちろん暗い面もあったのだけど、皆前向きだったのではないかなと思う
思い返すと自分の幼少期にはまだ戦後の雰囲気が残っていた
映画にかける情熱、飢えと言ったものが描かれているが、そこには現代の舞台に通じる演劇人の意地のようなものも現れているのではないか
ともかく「ザ・演劇」という感じで、ハッキリ言って前日観たオペラよりはるかに満足いくものだった

あの日は江古田で君と
劇団二畳
FOYER ekoda(ホワイエ江古田)(東京都)
2025/10/30 (木) ~ 2025/11/05 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
4つとも鑑賞
四方田さんの世界好きだな
今年も古民家(そんなに古くないけどw)の江古田ホワイエで4作品鑑賞
狭いところだからキャストの表情も良く見て取れる
Cのみ観たことがあったが、今回は小百合ちゃんの演出
Aは良くこれだけの題材で話を作るなぁと感心
確かに千羽鶴の位置づけって微妙だよね
オチもあって面白かった
3人とも表情が良かった
Cはもう面白いことこの上なしを知っていたので、ちえ象さんの架空の犬を連れて歩く様子などは楽しみが半減してしまったが、小百合ちゃんの粘っこい(?)演出もあって、特に桜那役の望月美有希の不思議感が良かった
簡単な夕食を摂っての後半
Bは各人の個性が際立つ
皆好演だったが、「現代っ子」ぶりを遺憾なく発揮していたのむ子役のみゆきとおどおどした侑役の大淵健也(結構地ですと言っていたが笑)が印象に残った
Dは結構ついていくのが大変だった
食事前に台本買ったのだから読んでおけばよかったかもしれないが、擦れではつまらないと思ってしまっていたからな
ベテランふたりの熱演による四重構造の二人芝居
舞台女優と元舞台女優、それを演じる二人、さらにそれを演じる・・・
どこまでが演技でどこまでが実際の自分たちの話?と困惑していたら、終わってふたりが「台本に全部書いてあるんですよ」
帰って読んだら本当に書かれていた

ワンアクト・ミュージカル・フェスティバル
ワンアクト・ミュージカル・フェス実行委員会
シアター風姿花伝(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ロミオ アンド ジュリエット アット ドーン観劇
ロミジュリは数多くの演劇、ミュージカル、オペラ、映画を観てきたが、使ったのはロミオとジュリエットの名前と両家の争いという事実だけで、ふたりとも王家の同性愛者になってたり、ウーバーイーツ配達パートナーが舞台回しをしたり、SNSが大きなカギになってたり、シェイクスピアもビックリ(笑)
ま、ここシアター風姿花伝では以前スマホで参加型「リア王」も観たけど・・・
夢想だにしなかった展開に度肝抜かれて、これはやっぱり台本買って帰るよ
音楽も全てオリジナルの現代版ラブストーリー
ま、こういうのもありかな
「ウーバーさん」の舞台回し、社会風刺も良かった
キャストの演技、歌唱、ピアノ演奏、すべて期待をはるかに上回り素晴らしかった
特に主役ふたりは👏👏👏
今年のこりっちで見つけたチケプレの最大の恩恵のひとつだな
しかし、久しぶりに風姿花伝に来たけど、このわずか100席の劇場で、しかも同じセットで3つもの舞台をやるとは😲
小劇場ミュージカルの醍醐味だな
その意気込みに👏👏👏👏👏

シャガ
SHEDDING
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
演技で特に印象に残ったのはその岡村(蓬)、ついで坂本(堯)、そしてコミカルな清水(丙)かな
まあみんな悪くなかった
しかしイマドキの役者は一応踊れるね
最初の扇を使った登場人物自己紹介的ダンスは良かった
皆扇子ワーク上手かったし、良く揃っていた
セットは「主人公」の祠が良くできていたな
舞台左右のバランスも良かった
ストーリーは途中までいわば自然な流れだったが、タイムスリップの種明かしにはちょっとびっくり
后芸の役回りがオシャレだったかな
音響と照明の暗転のタイミングが絶妙だった
事前にネットに人物相関図載せていたのは分かりやすくて良かった

関ケ原BOOGIE☆WOOGIE~小早川の場合~
山川プロダクション
萬劇場(東京都)
2025/09/11 (木) ~ 2025/09/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
旗揚げ公演にしては入れないお客さんもいた回があるとか
小早川秋秀を主役にしたというだけでも変わっているが、コメディタッチである程度史実に沿いながら新解釈を展開
キーワードは「友情」かな
主演の田口臣はじめキャストの表情も良かった
彼は後半甲冑姿になったが、初めはパジャマ姿
まあ秀秋のおこちゃま振りを上手く表現したとも言える
本物の小早川一族の末裔と書いてあったが本当かな
「鷹」は自由人でいいな
実は秀秋の本心という謎解きもあったが・・・
石田三成の誠仁、ちょっと最近見ていない沖野晃司くんに似てなかなかカッコ良かった

料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「灰から灰へ」以来久しぶりに観たハロルド・ピンターはやはり期待を裏切らない
しかし始まってすぐ結末は予想出来たな(笑)
地下室の閉鎖空間に殺し屋の男がふたり
セットはふたりのベッドくらい
あの2階以上のレストランにある料理昇降機が中央
あらっぽいセットだが必要にして十分
昇降機の音、ドアの開閉の音、相変わらず音響が絶妙
ふたりだけの会話劇だが、見慣れた(笑)ふたりの表情がたまらない

六道追分(ろくどうおいわけ)~第四期~
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/05/28 (水) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
やっぱりくりもんは最高に面白かった
頻発するギャグも(千穐楽ゆえ多かったらしい)「なんだつまらん」とはならずに大いに笑って楽しめた
いつもながらのくりもんダンサーズのダンスも上手く溶け込み、ポンポン進んでともかく飽きさせない
セットもシンプルながら必要十分だし、音響、照明ともツボを押さえている
まさに笑いとペーソスの人情噺
磔になった義賊清吉に槍が刺さる瞬間、花魁お菊がそこに飛び込むラストは涙出たよ
しかしわずか70席の小劇場での4ヶ月8期に及ぶロングラン公演は凄い‼️
4期の千穐楽に立ち会えて幸せ
トリプルコールに手拍子スタオベ、キャスト全員のひと言挨拶も
第一期から走り続けた山田拓未の清吉はこれにておしまい
みんな身体に気を付けてね
第五期も楽しみ

Blue moment
Theater Company 夜明け
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2025/05/29 (木) ~ 2025/06/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
言わばがむしゃらに前にしか進めない若者の一生を誕生から死まで自叙伝的に描いている
短い場面を繋いでいくのが初め違和感があったが、だんだん慣れて楽しめた(手法に全面肯定はできないけど)
そう、常に全力で生きると空回りすることがあるよね
周りに良かれと思ってやっているのだけど、必ずしも結果はそうならない
Blueは生まれてこなかった彼の子だったのか
オープニングから登場するバイクが印象的(アメリカンとネイキッド~あの特徴あるフレームなんだっけ、思い出せない😢)
タイトルになっているブルーの照明が美しかった
音響がステージでは吹かせないエキゾーストノートを絶妙に表現していた
藤沢のS高とかすぐに「あ、湘南だ!」と分かってしまうし、土地勘あるから話聞いているだけで懐かしかった
時々ディテールに滅茶苦茶こだわっているところがあって、居酒屋シーンの後ろの方のバイトの動き、シフト終えて店長に挨拶して消えていくところとか感心して観ていた
キャスティングは良かったと思う
特にBlueの鳥羽瀬璃音花ちゃんは声も雰囲気もピッタリだった
時々星の王子さまの王子さまを彷彿とさせた
もう一度バイクに乗りたくなった

Brother~another father~
“STRAYDOG”
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2025/05/28 (水) ~ 2025/06/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ここはまさに「ハコ」だからシンプルなセット
最初の真っ暗な中でのリンの音が印象的だった
滑舌の悪いキャストがいてちょっと気になったけど、舞台の端での演技が出来ているキャストも多かった
途中のドタバタはいらなかったけど、結構楽しめた
やっぱり兄弟っていいな、羨ましい
「やり直しはきかない、これからどう作るか」だよね

驟雨(Syuuu )
劇団芝居屋
中野スタジオあくとれ(東京都)
2025/05/20 (火) ~ 2025/05/25 (日)公演終了

お歌とお芝居 「髑髏沼の女」
たすいち
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2025/04/30 (水) ~ 2025/05/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
久しぶりのウエストエンドスタジオはまさにコンクリートとブロックの「ハコ」だが、雰囲気的にそれにぴったりの芝居だった
セットもやや粗っぽいがこの場には良く合っていた
完全な荒唐無稽のエンタメ作品だが、一応立川が舞台でセットにもそれとわかる部分があるので、かつて勤務したゆえ親近感がわく
「外付け」右脳と左脳のドグラ・マグラとツァラトゥストラというアイデアはなかなか面白く、その人形(?)も良くできていた(美術・小道具に👏)
演技もみな悪くはないのだが、このところ観てきたシリアスな舞台の迫真の演技とは異なるから評価は留保

或る、かぎり
HIGHcolors
駅前劇場(東京都)
2025/04/02 (水) ~ 2025/04/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
なかなか重たい話、そして壮絶な演技だった
引きこもりの長男、余命幾ばくかの母、無力感を漂わせながら見守る父
小劇場演劇を観ていない若い友人をを連れて行ったので、臨場感を味わってもらおうと最前列に座ったため、演者の表情も良く見え、迫力があった
セットはダイニングキッチンのセットなどがでんと置かれているのだが、全てのリアリティが追及されている
それぞれの場所のライティングの切り替えによる舞台転換も小気味よい
音楽も要所要所で使われるクラシックが効果的
キャスト皆好演、表情が素晴らしく、役作りがしっかりしている
気持ちの昂り、表に出せないもどかしさなど良く表現されていた

血の婚礼
劇団俳小
駅前劇場(東京都)
2025/03/05 (水) ~ 2025/03/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いつも素晴らしい舞台を見せてくれる俳小だが、今回は本当に舞台らしい舞台、演劇らしい演劇だった
特筆すべきは上田さんの音楽
フラメンコギター中心だが、場面場面で音楽の入りもフェードもピッタリで、劇的効果ももたらしていた
キャストの演技は早野、吉野両ベテランを中心に仕草、表情とも素晴らしかった
二人以外では加藤、新上の夫婦役や何度目かの西本の表情が印象的だった
小池は何度も主役で観ているからまあこんな感じだよなと言ったところ
ともかくセリフが「詩」のところが多いから、切り替えも大変なのだが、皆口跡もはっきりしていた
また「月」(福島)のダンスのエッセンスが効いていた
メインでない舞台端でも細かな演技がなされていたのは演出、キャストともお見事
劇中結構歌や踊りがあったが、早野、新上、西本の歌が記憶に残った
全体的に婚礼の明るく華やかなシーンもあって明暗のメリハリがはっきりしていた
相変わらずセットの作りこみも素晴らしかった

デマゴギージャズ
MONO
吉祥寺シアター(東京都)
2025/02/28 (金) ~ 2025/03/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
現代の話に時々明治維新のその祖先の話が絡まり面白かった
質の高い笑いで前日の下らん観劇のうっ憤を晴らす
まあ「デマ」「陰謀論」なんてものがテーマだから現代風刺にもなってる
キャスト皆表情素晴らしく、プロットも良くできていた
そしてこういうベテランの劇団に共通することとして、壁のしみに至るまで舞台美術が良く作りこまれていた
セットが15度くらい(?)斜めを向いているのは黄金比かもしれないな
デマは恐ろしいねぇ、とんでもない方向に導く

ホンジツ島のマジックアワー
一茶企画
座・高円寺1(東京都)
2025/01/09 (木) ~ 2025/01/17 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「体験型」というので、劇場の人と座席表(座高1は可動式ゆえ変わった形にもなる)見ながら考えて取ったけど、向かい側の方が良かったかな
後から「島人席、島の神席」というのがあって(ちょっと高いけど)、1時間前集合でレクがあり、道具を使って雰囲気作りしたり、物語の中でのセリフも渡されるというのを知った
まあ、平民席(笑)でもみんなで手拍子に始まって、ラジオ体操シーンで上半身だけ参加したり(しっかり隣の人とぶつかった笑)・・・
それ以外にも受付物販で手ぬぐいを買って演者と一緒に振ってる人とかもいた
まあ内容はファミリー・ミュージカル(実際観客には子どもも)
ちょっと「臭い」お話しだけど、分かりやすくてそれなりに楽しい
音楽もシンプル
歌唱で一番良かったのはアロンソ、声はリベルかな
演技はずっと腰曲げてたボヤジェおばあちゃん、次いでロボットのエビンだな
装置は幾何学的だけど衣装は結構凝っていた

星の王子さま
J-ROCK
博品館劇場(東京都)
2025/01/17 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
朗読劇らしいシンプルなセット
プロジェクションマッピングで「ぼく」の描いた絵が投影される
やっぱり三上瑛士は上手いな
白神美弥妃もなかなか良かった
改めて「本当に大切なものは目に見えない」んだよねと思った

何時までも果てしなく続く冒険
ヌトミック
吉祥寺シアター(東京都)
2025/01/17 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
楽と演劇の融合、100分間音楽と言葉が途切れることはなかった
セリフはラップ調が多く、「覚えている」のリフレインが印象的
セットは簡素で太い管が3つ(だったかな)
まあかなりシュールな舞台である
11年前のノラの死をめぐっての各人の回想の体を取るが、元ホストのむさし、その客まどか、ノラの姉真阿子(薬師寺)、ノラの幼馴染ジャスティス、死後の世界のノラの友人ユッキー(ermhoi)が登場人物である
キャスティングが良かった
バンドの3人もステージ上で演奏する
エフェクターで目いっぱいディストーション効かせたギター久しぶりに聴いた

吉祥寺ダンスリライトvol.4
公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター
吉祥寺シアター(東京都)
2025/01/31 (金) ~ 2025/02/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Baobab はラップ、歌が入って、エンターテインメントショーの色彩が強かったが、もう少し北尾さんらしいダンスが観たかったな
あさかなグループは正直少々分かりにくかった
事前にかなりの情報が開示され、それを見ていたので分かった点が多く、予備知識なしには理解が難しかったろう
まあそれがコンテンポラリーだと言ってしまえばそれまでだが
彼女の色々な思いがあふれていて、それを詰め込み過ぎた気もする
もっとシンプルな構成の方が分かりやすいだろうな
プロットとダンスの要素の関係はなんとも言えないが・・・
両脇分かりやすく楽しめる舞台に挟まれちゃったのも損だったかな
それと、チームワークは良かったけど、ちゃんとした舞台は観ていないものの、なんとなくこれまでのソロの方が似合っているようにも思える(群舞を手掛けるのは初めて~これからだろうけどね)
BALAは文句なく面白かった
TVがサーッと言って見えなくなる昭和な世界(笑)
演出が演劇的要素が強いコメディ(コント)に仕上がっていて、思わず笑う
堀川さんがテープカットのようにコードをちょん切るところから始まるのもインパクトがあった(カッコよかった)
浜田純平さんの演技も面白かった
強いて言えば一つ一つのネタを少し引き伸ばし過ぎかな
まあ演劇とダンスは異なると言っても、この感覚でやっているのならもう少し早い場面転換でテンポ良くやって良かったのではないか
ダンスも僕ら門外漢にも分かりやすかった
実は今日の出演者全員の中で池上たっくんのダンスを最も多く観てきた(中村蓉さんの舞台や二期会のオペラなど)

さまよえるオランダ人
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2025/01/19 (日) ~ 2025/02/01 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
タイトルロールのオランダ人役エフゲニー・ニキティンが体調不良により出演できなくなり、カヴァーの河野鉄平が出演
ニキティン結局25日公演1回出ただけ
河野さんに不満はないけど、コロナ鎮静化しても新国立出演者変更多すぎる
いいかげん高い金払って外タレ(古!)呼ぶのやめろよな
声楽家は体が楽器、それだけに体調管理こそ最も重要な仕事
主催者等周囲はそれをサポートするのが最大のミッション
毎回毎回「この変更に伴う払い戻しはありません」のひとことで済ます気か
S席なら26400円、我が3階のB席でも一般なら15400円払って来てる観客バカにすんなよ‼️
とは言え、河野さん頑張り、海外組ふたりは素晴らしかったし、松位さんも最初から声が良く通って(河野さんより目立つこと多かったけど)、あとのふたりも良かった
高得点は新国立劇場合唱団❗️
歌唱も細かな表情含む演技も素晴らしかった
そして途中から気付き感心したのが、そのアンサンブルを中心とした立ち位置
演出の妙であった
東響もグッジョブ
今日のMIPはホルントップ上間さん
演出・美術は新国立らしい立派なもの
しかし今やプロジェクションマッピングが欠かせないね
赤が印象的
なるほど舵輪と糸車はオーバーラップするな
大勢の船員が乗った台が動く様はなかなか壮観だった
中から光る宝箱は上手くできていて目を引いたな

カルメン
東京二期会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2025/02/20 (木) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
オペラ三連チャンの最終日は二期会カルメンを聴きに東京文化会館へ
ここでのカルメンは一昨年のウクライナ国立歌劇場以来
知り合いの若手多数出演
みんな素晴らしくてブラビだった👏👏👏
一昨々年二期会研修所マスタークラスで目を付けて応援しているミカエラ七澤結ちゃんは、登場するなり素晴らしい声を聴かせてくれ、終演後のSNSでも絶賛の嵐
モラレス宮下くんも最初からいい声を響かせてくれた
先日も吉祥寺シアターのダンスが最高に面白かったダンサーたっくんは、まさかの冒頭から大活躍で途中ブレイクダンスまで披露
合唱も表情が良く、大きく口を開いて声も通ってた(しっかりオペラグラスで見てた)
和田さんは土曜日体調不良で降板して加藤さんが三連投したから復活がびっくりだったので、まあ安全運転だったかな
いつもは好きな与那城さんは少しお疲れだったみたい
低音組は結構出てたかな
セットはまあよくできていた方かな
もう少し変化があっても良かった気はするけど
衣装がねぇ・・・・・・・・・・
ミカエラはパジャマ姿だった(笑)