宮本武蔵が投票した舞台芸術アワード!

2017年度 1-1位と総評
Salvation-救済-

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Salvation-救済-

劇団天動虫

心に深い闇を抱える海賊役の主人公が、様々な壁にぶつかりながら悩み苦しみ、最後は真の船出へと向かっていくストーリー。
主人公をサルベージするのは、人の優しさか、科学の力か、それとも……
常に隣に寄り添う女の子(温井美里さん)にも注目してほしいです。
ジョニーさんが演じる綾瀬は少年犯罪者で研究施設に保護されており、脳内の記憶を操作することで自分の犯した罪を理解させることにより、更正を図るというストーリーです。

冒険に登場する人物たちもすべて施設の研究者が、綾瀬の脳内に出現させたもの。
現実世界で関わった人物を登場させると記憶と干渉して脳内で暴走が起きるという設定でした。

脳内の世界には、常に不思議な女の子サラ(温井美里さん)がいるのですが、彼女は研究者たちが作り出した存在ではなく、綾瀬のもう一つの心。

サラという名前は、あやせが殺めてしまった母親の名前「沙羅」と同じ。決して憎しみで殺してしまったわけではないことがわかってきます。

サラと向き合い、すべてを受け入れて現実と向き合うことができた綾瀬の姿を見て、目頭が熱くなりました。

温井さんとジョニーさんの絡むシーンが大好きな私としては、最高の公演でした。
次回作も期待しています。

総評

ことしも複数の役者さんのご縁でいろいろな公演を拝見しました。
限られたリソースのなかで頑張っていらっしゃる劇団の方々の努力にはただただ感心するばかり。
2018年もたくさんの公演を観に行きたいです。

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