
いつかアイツに会いに行く
ニッポン放送
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2026/09/03 (木) ~ 2026/09/08 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
シリーズ第2弾の会いたいターゲットはイーロン・マスク!
悩める行動派の主人公が織りなすロードムービー演劇
行く先々で出会った人が増えていくごとに混沌とした面白さが増幅していきますね(笑)
ハチャメチャなようでちゃんと筋が通っているから振り落とされる心配もなく、もうただただ楽しい!
初主演舞台とは思えない䋝田圭亮さんの感情豊かでメリハリある演技
そこに名バイレイヤー梶原善さんとのナイスタッグ
掛け合わせの面白味で、最強の土台になっていました

善人の条件
diamond-Z
きゅりあん(品川区立総合区民会館)(東京都)
2026/09/03 (木) ~ 2026/09/05 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
この作品はジェームス三木氏の映画監督デビュー作品という事で、どうも相当に面白い映画であるに違いない
そして今回の演劇版は(THEプロの役者というより)味のある演者さん達がご自身の味わい深さを最大の武器に、渾身の演技で挑んでおられるので、もうこれで引き込まれずにおれようか。という生舞台だからこその面白さが炸裂
地方都市の市長選挙
「白い巨頭」の次期教授選がコメディー風になったイメージ
(そういえば伊武雅刀を彷彿する演者さんもいらした)
市長選に担ぎ出されたのは前市長の娘婿、好青年
損得丸出しの渦中に正義感で飛び込む姿に「うわwやめとけーっ」と誰もが思ったに違いない
勝敗の行方に固唾をのむ思いで見入ったけれど、迎えたラストシーンでまさかのカタルシス!あぁ何て感慨深い
風刺効きまくり、欲望渦巻くドロドロ好きな方 お薦めです

クッキングクラス
ホチキス
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2026/08/26 (水) ~ 2026/08/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
都会の人気レストランシェフから田舎の学校給食というギャップ
設定自体も可笑しいけれど、各々思惑を持った人物達がガンガンぶつかり合って玉突きみたいなスピーディー展開
右見て左見て真ん中見て、あぁなんて忙しくて楽しい!これが至福
クラッシック音楽をふんだんに、その壮大さが何故かピッタリはまる演者の貫禄
こうなるとクラッシックの重厚さまでも妙に可笑しく感じてくるから不思議
毎回楽しみにしている小玉久仁子さん
配役表を見ると今回は「スナックのママ」
この学校給食ストーリーにスナックのママ? 何者?・・・あぁやっぱりこの方最高です(笑)

フタマツヅキ
インプレッション
IMM THEATER(東京都)
2026/08/21 (金) ~ 2026/08/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
めっちゃ上質な家族ドラマ
全く上質じゃない噺家の父親
思わず「はぁーっ!?」となるいい加減な言動の数々
本来ならダメの烙印で済ましそうなところだけれども。どうしようもなくジンワリ伝わってくるものがある
他人から家族となり、その家族固有のカタチが築かれていく描写が素晴らしい
どんなに深い関わりがあっても、やっぱり家族とは違うのだなぁ
若き日の父親と母親、更には息子の視点も加わってより感慨深く家族の機微が伝わってきました

GOOD NEIGHBORS
ハイワイヤ
OFF・OFFシアター(東京都)
2026/08/19 (水) ~ 2026/08/25 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これは相当怖い!
人が狂気と交わった時、見える景色はこういう世界かと
妙に説得力があってすこぶる怖い
怖いからといって目を伏せるどころか、目を見開いて焼き付けたくなるのは、しっかりエンターテインメントに仕上がっているから
間違いなくこだわりぬいたキャスティング
主催・主演の高畑裕太さんも自身の引き出しからとっておきを差し出している
ホラー漫画 花輪和一作品を彷彿させるテイストだったけれど、ちょっとマニアックか
であれば今人気の伊藤潤二作品にも通じているように思う
でもこれ生舞台だから・・・相当怖い

あゝ同期の桜
Uncle Cinnamon
三越劇場(東京都)
2026/08/13 (木) ~ 2026/08/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
戦争を描いた作品としてド直球の特攻部隊
「自ら志願」の蓑をかぶった「同調圧力」
史実として彼らの運命がどんなに過酷なのか分かっていても、
こうして丁寧に描かれると激しく胸を打ちます
「生涯を賭けて後世に伝えたい作品」の想いがしっかり伝わってくる公演
勇ましいオープニングで早々に引き込まれます

朗読劇「たもつん」
朗読劇「たもつん」製作委員会
IMM THEATER(東京都)
2026/08/05 (水) ~ 2026/08/11 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
3人の変な関係性が織りなす友情コメディー
苦笑い的なトホホな空気が流れても、この3人の場合なんだか微笑ましい というか笑ってしまう
所々で露呈するお互いの記憶違いがスパイスになって更に面白く、出番こそ少なかったものの影響大な2名の存在も良い感じ
観終わった後、詳しく描かれていなかった部分に疑問を残すところもあったけれど、余韻の多幸感をもってすればスルーでいいかと

「TOKYO SLUM」
TRASHMASTERS
上野ストアハウス(東京都)
2026/07/30 (木) ~ 2026/08/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
人間ドラマとしてグイグイ引き込みながら、登場人物達と一緒に問題提起を考えさせられるスーパー没入感
貧困という不自由
一幕目では見解が対立する誰もの意見、思惑も困ったことに「確かに!」と肯定できてしまい、実際ここにいた場合、自分はいったいどちらを選ぶのだろうかと思いっきり悩む
着地点に向けて、現実には難しそうな環境が整っていたものの、その導きにはとても強く共感できました
最後まで一言たりも聞き逃したくない没入感
これはもう貧困層だけでなく富裕層であっても、何なら日本社会を生きる全ての人に当てはまる内容であったのではないかと思えるのでした

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)
劇団 枕返し
小劇場 楽園(東京都)
2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
フランケンシュタインと座敷わらしが共存する世界観
人間も含めての「哀しみ」や「優しさ」「狂気」など様々な旨味が絡み合い、おどろおどろしいレトロな雰囲気も相まって唯一無二に面白かったです
上演時間90分の予定が表現したい内容が膨らみ110分になってしまいました。という前説に笑ってしまいましたが実際には120分でした(笑)
何というかストーリーの筆が乗りに乗っての結果。という印象
ストーリーはうねりながらも登場人物(妖怪、怪物を含む)の輪郭がハッキリしているおかげで、とても分かりやすく楽しめました
その輪郭自体も変化していくのだけれど、それも含めて
地下劇場「楽園」を怪しげな病院の地下室に、独特な構造の劇場を存分に活かした演出
まさに劇場にもあてがき
納涼公演としても、●●周年記念公演であってもおかしくないほどの大作でした

シャープさんフラットさん
キューブ
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2026/06/19 (金) ~ 2026/07/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
バブル期仕様の高級風サナトリウムが舞台
富裕の幸福感から距離をおいた幾つもの「心の闇」が交錯する施設内
ケラ作品特有のユーモアとテンポ感で重い感じにはならないけれど、
登場人物達のいろんな感情が入り混じって何とも複雑な味わいのする作品
松永玲子さんが登場すると、もう反射的ににやけてしまうように
トリンドル玲奈さんの純正の陽キャが、笑いと同時に漂う狂気の色合いをより引き立たせていたように感じました

舞台 つむぱぱ
劇団TEAM-ODAC
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2026/06/17 (水) ~ 2026/06/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
タイトルの「つむぱぱ」さんは入院中、要所要所で登場
前面に描かれているのは彼の家族や周辺の人達
軽快なコミカルさの中に哀しみの予感
ほぼ2公演を休憩はさんで観たのと同等、約3時間
2幕目が1幕目の「その後」的な内容で(当たり前だけれど)馴染みの登場人物にいろいろ意味が積み重なって俄然面白い
終盤にかけて周りからすすり泣きが聞こえてきたので、これ幸い
思い切りポロポロ泣けました

舞台『G7』
Alexandrite Stage
三越劇場(東京都)
2026/06/09 (火) ~ 2026/06/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
三越劇場のクラシカルでゴージャスな内装が舞台美術とそのまま繋がって、全体が舞台空間になっている様
サミットエンターテインメントと言えば良いのか、そのクラシカルでゴージャスなビジュアルとの妙なギャップ、更には観客参加型っぽい雰囲気が楽しい
あえて事前情報を少なくした演出なので、すべては観てのお楽しみという事にはなるのだけれど

罠
日本テレビ
よみうり大手町ホール(東京都)
2026/06/06 (土) ~ 2026/06/26 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
THE王道ミステリー
ジリジリと「罠」に絡めとられていく主人公の行方にハラハラしながら
観ている方も「罠」の術中にはまっていく様で、もうまさに「罠」づくし
役者さん見たさで演劇初心者の方があらすじを知らずに観に行ったとしても、すんなりその舞台世界に引き込まれると思える面白さ
役者さん達はさすがの存在感、安定感この上なし

真夜中図鑑
Dotoo!
ザ・ポケット(東京都)
2026/06/03 (水) ~ 2026/06/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
結局事件の真相は何だったのか自分的にははぐらかされてしまった気がするのだけれど、まあ楽しかったからいいっか!
真夜中の学校
いろんな大人が一堂に会して怖がったり、もめたり、張り合ったり
何かとツッコミどころ満載の中、大人達の図鑑として楽しめば良いみたい

complex
る・ひまわり
博品館劇場(東京都)
2026/05/21 (木) ~ 2026/05/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ゲストがオープニングを先導
これがどうやらぶっつけ本番のフリースタイル
良い感じに温まったところでゴージャスな雰囲気全開ミュージカルショーの開幕・・・という楽しい流れ
選挙活動って妙にミュージカルと合いますね(笑)
幾つもの人物ストーリーと個性が入り混じって多彩に楽しめるミュージカル
大御所の存在感もあって実に見ごたえありました

ブン/ダン
劇団チャリT企画
新宿シアタートップス(東京都)
2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
舞台は一見アットホームなシェアハウスの共用スペース
全くもって一般人の生活なる場に、じんわり社会問題を落とし込む見せ方が本当に巧い
「センソーハンタイ!」を叫べば「センハラですよ!」と訴えられる・・・は予め知っていたのだけれど
このセンハラという言葉が使われた時、あまりにスルっとなめらかに入り込んできたので思わず笑ってしまったし、会場にもざわつく感じの笑いが生まれていた
中東情勢悪化の影響を受けている今、戦争に対してのスタンスをこんなカタチで考えさせてくれるのは、やっぱりチャリT企画しかない!と思える公演でした

おとこたち
おぶちゃ
新宿シアタートップス(東京都)
2026/04/30 (木) ~ 2026/05/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
男4人の血気盛んな若者時代から晩年にかけての人間絵巻
長年に渡る4人それぞれの生き様に加えて4人の関係性の変化、周りの人間関係も絡み合い立体的に楽しめました
序盤からリズミカルなテンポ
過ぎ行く人生を輪切りな感じではなく常に連続的な流れをもって一気に見たような
特に晩年は人生の答え合わせのようで(観客によってその受け取り方は変わるでしょうが)感慨深さがものすごい
加えてこうして無防備に楽しく、感慨深く鑑賞できる事が改めて奇跡のように思えるのでした
観劇後もしみじみと噛みしめられる作品

オレンジノート
モンキーworks
シアターサンモール(東京都)
2026/04/29 (水) ~ 2026/05/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
入場時ロビーの活気そのままに役者さん達がめっちゃ良い表情で演じられておられる
基本コメディータッチ、時にはブラックな側面もあってメリハリある構成
役者さんの演技が力強くキレがあるものだから独特の世界観も快く受け入れられたし、終盤では久しぶりに泣いてしまった

シナリオ通りの恋をした
吉本興業株式会社/株式会社よしもとブロードエンタテインメント
紀伊國屋ホール(東京都)
2026/04/30 (木) ~ 2026/05/02 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
芸人(ザ・ギース高佐さん)作・演出でキャストはアイドル&芸人さんでほぼ占められた公演
これはちょっと趣の違う公演になるであろうとは思っていたけれど・・・もうぶっ飛び級に面白かった!
演劇を芸人さん目線で絶妙なとらえ方をしているのと、枠におさまっていない演出が最高でした
舞台づくりのバックヤードに精通しているわけではないので「あるある」というより「え~っそういう感じ(笑)」の嵐
芸人さん特有のちょっと意地悪な目線ではあるけれど、これを観て演劇が好きになる要素満載なので罪はなし
アイドルのキャストがアイドルのキャストとして演じられていて、これが劇中劇なのか本流部分なのか本腰をいれて見入ってしまうところもえらく楽しい
延長線にはこうしたレビューもネタにされそうで怖いんですけど
そんな自意識過剰さも含めて(笑)

軋み
Nana Produce
テアトルBONBON(東京都)
2026/04/23 (木) ~ 2026/04/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
何度も公演されている演目だそうでそれも納得、確かに凄く面白い!
この脚本の持つ面白味、滋味深さを表現するには演者さんの力量が必要不可欠
その力量を実感するのは始まってものの数秒
リビングのソファーに死体が横たわっている異常事態からのスタートであるけれど、この人達が普段どんな日常を営んでいるのか瞬時に想像できるくらいにそこに存在している
それぞれが抱える思惑が交錯する不協和音は不快どころか何とも言えない可笑し味に
爆笑というより忍び笑いの連続
でもって、事の成り行きに何度「あっ!」と声が出そうになった事か
光と音の演出も巧みでした