コナンの観てきた!クチコミ一覧

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フェイス

フェイス

リーディングドラマ『フェイス』製作委員会

よみうり大手町ホール(東京都)

2024/12/16 (月) ~ 2024/12/18 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ランズベリー・アーサー&坂元健児の回を観劇
大劇場仕様のリーディング公演は大体クオリティーが安定しているので、楽しめるか否かは脚本にかかっている…というイメージ
二人芝居でありながら二人芝居じゃあない
引き出しの多さや瞬発力を遺憾なく発揮できる内容なので役者さんもやりがいがありそう
今時のリーディング公演は単なる朗読ではなく、動きのある(演じる)見せ方、客席に迫ってくる様な迫力まであって充実しているなぁと思う

ポプコーンの降る街2024

ポプコーンの降る街2024

劇団大樹

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

無邪気なメルヘンと大人の哀愁が共存していて、とても不思議な味わい
何なのだろう、この物悲しさと一緒にポコポコ湧き出てくる幸福感は

存在感ある空想的な樹木、アコーディオンの旋律は古き良き時代の映画を彷彿させ、更にはアンサンブルの猫ちゃん、登場人物達の美しい台詞で紡ぎ描かれていく舞台はまさに総合芸術の賜物
それらの芸術性が堅苦しいものではなく親しみやすさで満ちているのが良い

貴女は何者?・・・そういう貴方は・・・
現実と現実ならざる世界との境界線を漂っているかの様な、どこかふわふわした掴みどころのなさはイメージ遊びとして楽しめば良いのかと思いきや全てが紐づけられ、やがてはそれぞれの想いが立ち上がっていく流れが何とも感動的でした
これは男性目線だけでなく、間違いなく女性目線から観ても切ない

みえないもの(アーカイブ配信予約受付中)

みえないもの(アーカイブ配信予約受付中)

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

冒頭からページをめくる様にいろんなシーンに移り変わっていく
それらひとつひとつを受け止め、楽しんでいるうちにシーンのピース同志が繋がっていく面白味も加わっていくので、進むほどに世界観が深まっていくよう
案外終盤に近づくに連れて境界線を見失っていくような感覚になったものの、これもある意味狙いかもしれず、創り手の伝えたいメッセージはちゃんと届いてくるので決して心地悪さはない

生きていく中 辛い事がどんなにあっても、しっかりと感謝の気持ちや優しさを持ち続けている人の手で紡がれた物語だと思う
幸福感というのは決して嬉しい事 楽しい事だけで成立する感情ではないと気付かされる公演でした

真夜中の戦士

真夜中の戦士

株式会社NLT

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/11/23 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「目覚めると、そこは戦場だった。」という状態(実際登場人物達も訳が分からずとまどっている)から一体どんな物語が展開するのか、全くもって手探りからのスタート
「人は何故争うのか」根源的なテーマから派生した物語で
永井豪と言えば『デビルマン』という認識だった自分にとって、嬉しい事に共通の世界観が流れており、これにはもう痺れました

セットはシンプルながら流動的、衣装や小道具そしてナチュラルに見えるヘアースタイルにまで原作画のイメージを尊重したと思える強いこだわりが
目玉と言って良いくらい多くのバトルアクションシーンがあったのですが、格別にキレッキレの役者さんが数名いらして、帝国劇場でしか観られないはずの大技まであったりしてエンターテイメント性抜群
エピローグを引っぱり過ぎているのではないかという違和感がありましたが、面白かったと思う部分には揺るぎはなく、怪作!インパクトある公演でした

ぶっ壊したい世界

ぶっ壊したい世界

劇団TEAM-ODAC

俳優座劇場(東京都)

2024/10/02 (水) ~ 2024/10/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

頑なに悲観主義を貫く主人公を軸に様々なエピソードが加わり、それらもまたヘビーな環境ばかりではあるのだけれど、随所に笑いが仕込まれているおかげでかなり観やすく楽しめる公演になっていました

色んな人生のピースで惹きつけ、終盤に向けてそのピース達がやや強引な話にはめ込まれていった感は否めなかったものの、理屈抜きで言うと目の前の出来事に息を呑んだり、腹立たしかったり、思わず笑ってしまったり
演技と観客の呼吸というか波長みたいなものがピッタリ合っていたのでしょう
客電が点き、扉が開けられ、アナウンスが流れてこようとも一向に拍手の鳴り止む気配が無い初日の回でした

嗤う伊右衛門 2024

嗤う伊右衛門 2024

Mido Labo

サンモールスタジオ(東京都)

2024/10/02 (水) ~ 2024/10/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

絵画では注目させるべき人物像だけを鑑賞者に一点集中させるテクニック、そんなテクニックがあるという情報をたまたま仕入れたばかりでしたが・・・生きた人物・人生が鮮明に浮かび上がり、人物そのものを存分に堪能できる演劇テクニックがあるとすれば、まさに本公演がそれではなかったかと
言うはやすく行うは難し、これほど類いまれなスキルを持った劇団さんを自分は他に知らない

閃光、雨、蠢く人の姿・・・何故にそんな態度を・・・どうしてそんなひどい事を・・・何度鳥肌が立ったか分からない
それは人の心に蛇を見たせいか、鬼を見たせいか、底知れぬ哀しみか、それとも悦びだったのか
一筋縄ではいかない人の業がとにかくエグい、エグすぎる
お岩さんの幸福観とは何だったのか、まずはお岩さんから順繰りに登場人物達の生き様に思いを巡らせていきたい
そうでもしないと もの凄い舞台を目の当たりにしてなかなか興奮が収まりません


庭の見える部屋と四つの物語

庭の見える部屋と四つの物語

庭の見える部屋と四つの物語 製作委員会

東京文化会館 小ホール(東京都)

2024/09/29 (日) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ソワレの「夏」「秋」の回と併せてどのような配役構成になっているのか当日までのお楽しみでしたが、自分はマチネの「冬」「春」の回を観劇
「冬」篠井英介さんと鈴木壮麻さんのカップルで共演は夢咲ねねさんと伊藤健人さん(45分)
「春」聖児セミョーノフさんと秋吉久美子さんのカップルで共演は菊池まさはるさんとREОさん(45分)
両作品に文学座の宮沢亜子さんのナレーションが入るというキャスティング
穏やかなギターの調べから始まる大人の恋愛劇
さすがに演劇界のみならず映画、シャンソン、ミュージカル、宝塚、声優、それこそ色とりどりのジャンルから集まった一流のキャストばかり
特に8名のキャストによるシャンソン中心のアフターコンサート(40分)は、まさに色とりどりの歌声
コンパクトな会場の至近距離でこんなにも多彩なコンサートに出逢えるとは・・・本当に贅沢な時間でした

るつぼ

るつぼ

演劇ユニット King's Men (キングスメン)

座・高円寺2(東京都)

2024/09/25 (水) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

子役から年配の方まで幅広く、どこか結束力の強い町内会の雰囲気がする劇団さん
良い意味では親しみやすい感じ
完璧な演出・演技力を求めるスタイルなので諸々気になってしまう所がありましたが、主演を含めた数名の役者さんのポテンシャルの高さ、まだ演技慣れしていない役者さんも頑張って表現しようと…狙いとしているところは理解できました

「据え膳食わぬは男の恥」というのはもはや死語かもしれませんが、なんで毒香漂う「据え膳」に手を出しちゃうかなぁと・・・男のサガがとことん哀しい
シェイクスピア作品を中心に活動されている劇団さんとのことですが、いつか泥臭い日本の作品なんかも観てみたいと思いました

ネタバレBOX

1時間30分?くらいに迫力満点の見せ場が
その傍らには女優さん達と一緒に子役の女の子がそのシーンを見守っていたのですが、集中力が切れてしまったのか急にソワソワしだして
オイオイと思ったものの、やがて演者さんの迫力の演技に女の子がそれを凝視、驚愕の表情へと変わっていき
本来はそのシーンを支配する演者さんに集中するところではある
しかし本気の表情で見入っている女の子も気になる
迫力の演技とそれを本気顔で見入っている女の子、これは計算から生まれた絵面ではないので、結果かなりのインパクトあるシーンとなりました

白魔来るーハクマキタルー

白魔来るーハクマキタルー

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)
大正4年、北海道で実際に起きた事件をモチーフにされたとの事ですが、よくぞここまで見応えある作品に創り上げたものだと感動!
動物パニック映画に通じる恐ろしさは舞台で体感すると、生で感じる防衛本能なのか注意力(集中力)がグングン上がってのめり込んでいくこと必至
登場人物に対しての感情移入にも熱が入って一分一秒に息を呑む展開
野生の脅威、それがどんなに血生臭く残酷な物語であっても、やっぱりラビット番長さんが描き演じられる人間ドラマは秀逸
ただ「怖かった~」の枠に決しておさまっていない
恐怖しながらも人間ドラマとしての完成度の高さに感動したのでした
やはり語り継がれている名作で間違いなかった
これで自分も語り継ぐ事ができる一人になれたのはとても光栄だと思いました

chill moratorium(チルモラトリアム)

chill moratorium(チルモラトリアム)

「chill moratorium」2024製作委員会

シアターH(東京都)

2024/09/14 (土) ~ 2024/09/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「覚えておいて 私があなたなんだとしたら あなたは、私よ」
精神世界の深淵に潜り込んだような後味
後で朗読劇だったという事を忘れてしまうくらいに練り込まれた演技
これでキャストが公演回ごとに異なっているというのだから驚きの完成度
光溢れる舞台世界とこちら(客席)が繋がり一体化する事が幾度もあり、この演出がかなり独特で強く印象に残りました

カンキの歌

カンキの歌

演劇企画アクタージュ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/09/19 (木) ~ 2024/09/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「歓喜の歌」合唱に向けてというより微妙な事件の数々の方がずっと印象に残る不思議ちゃんストーリー
コメディー路線では馴染みあるアクタージュ節が炸裂
アクタージュ愛をもって「やってんなー(笑)」と大いに楽しめたけれど、中々にクセ強めではあるので初見のお客さんの反応はどんな感じになるのかは気になるところ
それにしてもグレイゾーンというか、それ人としてギリアウトなんじゃないの。というたぐいのツッコミどころ満載(笑)
堅苦しさは一切抜き、楽し気に演じられている役者さんとの空間共有が何よりも魅力的であると思える公演でした

かげきなデイリープレイス

かげきなデイリープレイス

演劇集団イヌッコロ

ザ・ポケット(東京都)

2024/09/18 (水) ~ 2024/09/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「ヤクザが演劇!?」そう、ヤクザが演劇をしなくてはならなくなる話だというのは事前に分かっているのに、ヤクザが演劇をしなくてはならなくなる冒頭からもう可笑しくて仕方ない
分かっていてもこんなに笑わせるなんて、これから相当面白くなるだろうな。と膨らむ期待感
その期待感をも軽々と越えてくる強烈キャラ達があれよあれよと妙ちくりんな状況へ持ち込んでいくので、もう気持ち良いくらい笑ってきました
ダブルコールの予測をしていなかった役者さん達の様子は微笑ましい光景でしたが、これは絶対になりますよダブルコールに
公演初日の素晴らしいスタートダッシュ
コリッチのページには今のところ明記されていませんが、今回の公演をもって演劇集団イヌッコロとしては活動休止になるとの事、なんて勿体ない!
ただ佐野瑞樹さん主催sitcomLabでこの系譜を継いだ公演は予定されているそうで、こちらは朗報

風を打つ

風を打つ

トム・プロジェクト

カメリアホール(東京都)

2024/07/17 (水) ~ 2024/07/19 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

得体の知れない病気に対して疑心暗鬼になってしまう世間の空気というのはコロナ禍で体感しているので、本作で描かれる理不尽さはリアルに突き刺さりました
水俣病の被害者である家族、親近感ある風景の中に侵入してくる誹謗中傷
水俣病が遺した問題と併せて、自慢の長男が返ってくる高揚感や村祭り間近特有のざわつき感などが加わって家族ドラマとしての魅力度も非常に高い公演でした
今当たり前のように享受しているあらゆる事に感謝、ぜひ今後も再演を重ねていって欲しい作品

MY ROOM IS MINE!!

MY ROOM IS MINE!!

MIXZONE

小劇場B1(東京都)

2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

家に帰ったら知らない人が・・・完全に不審人物じゃないかと思いきや、何やらそういう次元では無さそう
「超主張シンクロナイズドコメディ」と言うのは、なるほど!の命名
主張するほどに可笑しい
シンクロの迷宮に笑いながらも、出口はコメディーとは全く違った物語へと繋がっているよう
ちょっと甘美な世界のように一瞬感じたものの、いやいや やっぱり怖い
観終わった後、地面を踏みしめるのが何とも心地良く感じられる公演

8月の再起動

8月の再起動

KAIGYAC STAGE

APOCシアター(東京都)

2024/08/30 (金) ~ 2024/09/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

怪談の要素もあるけれど、どちらかというと妖怪ハンター色の方が強く、アニメ寄りというかライトノベルに通じる面白さであった印象
シリーズ物としてのベースに流れるストーリー&episode2専用の完結ストーリーが交錯した構成
前作episode1は未見だったので多少の想像力は要しましたが、特に支障は感じずに楽しめる事ができてホッとしました
夏休みにマッチするサスペンス系エンターテイメント
この夏休み感の元祖は映画『ねらわれた学園』ではないかと思う、サスペンスと清涼感
しかし役者さんとの距離がめっちゃ近いこの臨場感は舞台でしか味わえないからね

Re: プレイバックpart3

Re: プレイバックpart3

劇団チャリT企画

駅前劇場(東京都)

2024/08/28 (水) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

生活圏内のどこかで繰り広げてられていそうな光景から、故人の告白テープを発見した事によって段々ときな臭く意外な展開に
とても近しく感じられる登場人物たち&成り行きだけに、うっかり社会の闇に触れてしまった感触が何とも薄気味悪い
薄気味悪いというのに同時に笑いも両立させてしまうという、如何にもチャリT企画さんらしくて面白い公演

立場によってどうしても“事件”に対しての反応は違ってくるし、そこから妙味が生まれてくるわけで
立ち位置の全く異なる人間構図がいつの間に…と言って良いくらい自然に出来上がっているのだから「やっぱり巧いなぁ」と唸ってしまう
どの立ち位置にしろ「貴方ならどうする?」と問われているようでありながら、ほぼ答えは用意されているという
むしろその答えの方に考えさせられるのだけれど、ついつい可笑しいシーンには笑ったりしていて
ついつい感情が矛盾してしまうところが一番怖いかも

妖怪大参列

妖怪大参列

劇団 枕返し

OFF OFFシアター(東京都)

2024/08/23 (金) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初見の前回公演「姥喰」ではストーリー展開の上手さが印象的だったけれど、今回はパッチワークの様な極彩色の縫い合わせで全体像が見えてくる様な印象
前回とは全く異なるアプローチに驚いたものの、きっと本作が劇団枕返しのシンボル的な公演になるのではないかと
子供の頃の「お化け屋敷」に感じたワクワク感がこの劇団さんにはあって、いかがわしさ込みでノスタルジック、味わい深い
それにしてもこの人まで妖怪のカテゴリーって事でいいの?何ともいかがわしくてカオス(笑)

下北沢初のはず、ではあるけれどOFF OFFシアターと劇団カラーのシンクロ率が高く、まるでずっと劇場に棲んでいたかのようなおさまりの良さ(妖怪だけに)
これは駅前劇場にも有効、いずれはスズナリに棲むようになってもおかしくないかも

天才的脱兎 再演

天才的脱兎 再演

GORIZO

浅草九劇(東京都)

2024/08/16 (金) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「逃げる」がテーマだけあって怒涛の時間を残して走り去っていった感
どこか不条理で刹那的な笑いの中にテントものに近いテイストを感じとったのですが、途中から あぁこの感覚は・・・「うる星やつら」じゃないか!と気付いてからは面白さが倍増
すごく笑いのニュアンスが共通している
とは言え、この登場人物達の熱気やスピード感、息遣いを丸ごとこの劇場で共有しなければ、中々伝わらないところの多い公演ではあるなぁと感じました

『 ・ 』(スポット)

『 ・ 』(スポット)

東京演劇倶楽部

新宿シアタートップス(東京都)

2024/08/16 (金) ~ 2024/08/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最初は二組のカップル
話が進んでいくにつれひとつの(歪んだ)集合体
最終的には四人のパーソナルそれぞれに対して強く思いを巡らせているという、観ているこちらの観点がどんどん変化していくのが感じられて、すごく面白い観劇体験ができたと思う
この人ひょっとして悪魔なんじゃないの!と思えてくる怪しげなプラスワンの存在が何ともスパイシー
ドラマとしての引き込みと斬新な演出力で台詞以上に人間の内面を感じさせてくれる劇団の誕生、そこに立ち会えたという幸福感が何とも言えない

ネタバレBOX

劇中、撮影OKの時間帯があるというのが変わっている
撮影しても良いという意味以上にSNSをキーワードとした舞台と客席とが混ざり合う時間のようにも感じられ、この指定された時間になるとどこか場内の空気が揺らめく感じになる事までも計算ずくなのだとしたら相当な策士ではないかと

スクールバス

スクールバス

ホチキス

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/08/15 (木) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

三谷幸喜作品が好きな人は確実にハマる作品
近未来のバスに同乗している様な時間共有感、空間共有感があって楽しい
バスが走り出したら止められない映画「スピード」の緊張感にも似ているけれど、こちらは停車あり、何なら下車もありという緩さがあって、そういうところも絶妙に可笑しい
名怪女優の小玉久仁子さんは毎回作品の肝になる配役が多いけれど、今回のキャラクターも新機軸で笑いを誘いまくり
主演の雷太さんを筆頭にオモシロの中心になっている登場人物が多いものだからもうたまりません
舞台初日「あー可笑しかった!」の証に会場いっぱいの拍手がもう鳴り止まないのでした

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