覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽蝕劉曹編】
劇団ZTON
王子小劇場(東京都)
2016/09/22 (木) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
エンタメ三国志
ZTON初上陸の東京で、初ZTONして来ました。
昔から三国志を愛していますが、三国志を扱う舞台はそんなに多くなく、非常に楽しみにしていた所です。
正統派三国志と言うよりファンタジックエンタメという感じ。
とても面白かったです。
作品内容に関する感想はネタバレにはさみます。
舞台としていくつか気にかかった点もありました。
特に印象に残った役者さんが殆どゲストさんだったこと。
衣装、小道具がどうしても「つくりもの」っぽく見えてしまうこと。
小道具については、構え直す、立て直して地面に柄をつける、などのタイミングでSEを入れたら良かったかもな、と思います。
どんどん規模を大きくして、いろいろ余裕が出てくればおのずと改善されましょうが…頑張れ!ZTON!!と思いました。
劉備役の為房さんが、おそらくZTONの看板俳優さんなのですね。
迫力のある芝居、まさに最速の殺陣。すっごい方がいるな~!と思いました。
彼だけ抜きんでてます。頑張れ!ZTON!!
それから、脚本と演出が非常によいです。
話の解釈の仕方も素晴らしいですし、BGMセレクトや照明での画面作りもとても綺麗。偽触編が合体していることから、構成がすこし見づらい所はありましたが。
まだまだ大きくなる、素晴らしい劇団だと思います。わざわざ東京に来て下さって本当にありがとうございます。今後の活躍も楽しみにしています。
ぜひまた東京にいらしてください。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
王子小劇場(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★
初・壱劇屋でした
初・王子小劇場、初・壱劇屋、初・SQUARE AREA。
観劇好きの知人に声を掛けて貰って、ようやく壱劇屋さんデビューをしました。
開演前から、舞台空間が面白い。
囲みの舞台というのは珍しいわけではないけれど、真ん中にドンと立方体の枠があって、絶えず変化する照明と鈍い音が四角の空間を包み込んでいる。その周囲をうごめく観客。
異様な空間が、もう既にインスタレーション作品みたい。舞台作品の世界観とか、いわゆる「空間づくり」に、開演前から成功しています。
それから驚いたのが音圧。地下だからなんでしょうか。
OPダンスの音量の余りの大きさに最初すこしビビって、だんだんその音量が心地よくなってくる。そうなってしまうともう作品の中ですよね。
パントマイム系の舞台を見た事が無かったので、やわらかい体の使い方がとても面白く感じられました。加えて、テクノっぽい硬質な音楽と、四角というエッジの効いた環境に、そのやわらかさが見事にマッチしている。
王子小劇場の地下という環境、非日常的で異様な作風、役者の熱量と観客の近さという箱の大きさ。
小劇場ならではの良さを見事に活かしきったすばらしい作品だと思います。
ぜひまた東京にいらしてください。東京を制圧できるのもすぐだと思いました。
DVDでお勧めするより、現地で見て欲しい作品です。
東京では、あと知名度が欲しい。そこからもっと伸びて欲しい。
そこに期待して★四つとさせて頂きます。
あまやどり
劇団 C.falcata
プロト・シアター(東京都)
2015/12/22 (火) ~ 2015/12/23 (水)公演終了