
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
「ピーチオンザビーチノーエスケープ」
夜ごと"ビーチ"で女に情欲をぶつけて日々の憤懣を解消する無器用男、そして全く更生せず出所してきたクズ男、2人の並行する物語がどこで交わるかを興味深く見守った休憩無し約2時間、女優陣の眼福な熱演は素晴らしかったのですが、イケメン男優の惚れ惚れする肉体が全て持っていってしまいました。あとこの劇場の傾斜の無い前方5列は(最前列以外)お客さんの頭で舞台が隠れる苦行場、であることを配慮してか舞台を高く設定している点が好感度大(それでもかなり見えない範囲が…(涙)。)

The Last Wave
富山のはるか
WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)
2020/12/25 (金) ~ 2020/12/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ニュージーランドのダンスカンパニーとの共同制作で約1時間強、前面および後方に紗幕が張られ、そこに投影される映像と幕の背後で演じられるパフォーマンスとの融合、前後両方見るべく観客は横向き、映像参加のニュージーランド勢は優美な動き、男2女2の日本勢はシュールな表現。

月曜日の朝、わたしは静かに叫び声をあげた
甲斐ファクトリー
インディペンデントシアターOji(東京都)
2020/11/25 (水) ~ 2020/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★
月曜の朝、突然世界が変わってしまった女性を巡る色々な人間模様を最小限の舞台装置で描く休憩無し約1時間40分、背景説明の序盤はやや乗れなかったのですが、主人公にある不条理が襲いかかってからは俄然前のめり、キーは図書係とマドレーヌ。

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
人に言えない性癖を抱える男女が隣室になることから始まる恋愛模様を描く休憩無し約2時間、色々な要素が盛り込まれていて、とても楽しく鑑賞しました。奇妙なタイトルと(比較的)普通な内容との関係はよく判らず。

揺れる
東京演劇アンサンブル
d-倉庫(東京都)
2020/03/25 (水) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
個性的なファッションに身を包んだ10数人の若者が警句を吐き叫ぶ休憩無し1時間45分、パンフの用語解説に助けられつつも隠喩の半分も分からないままでしたが、危機感というか緊迫感は伝わりました。中心となる男女の意味不明のやり取りが後半少し腑に落ちる構成が印象的。

Leo of hearT 〜怪盗レグルスからの予告状〜
天華楽喜
新宿スターフィールド(東京都)
2020/03/18 (水) ~ 2020/03/24 (火)公演終了
満足度★★★★
上新月チームを観劇、公演中の劇団で予告通りに起きたティアラ盗難事件に新米刑事と名探偵が挑む休憩無し約1時間50分、怪盗レグルスは誰なのか?個性豊かな劇団員が起こすドタバタの末に訪れる真相はなかなかのキレ(予告状!)。チームが異なるとキャラクターによっては性別まで変わるみたいなのが面白そう。

共骨
オフィス上の空
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2020/03/07 (土) ~ 2020/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
子供のころ亡くなった母の姿が視えるようになった少女が変容してゆく父との葛藤を経て自分の道を見つける過程を描く休憩無し約2時間15分、ちょっと長い気はしましたが、照明を工夫しての場面転換の妙、「共骨」なる不思議なタイトルの意味が最初と最後で変化するのが巧く、"あれ"の内容が心を打ちます。

胎内
京葉演劇研究會
まるた石井園梨直売所(千葉県)
2020/03/07 (土) ~ 2020/03/14 (土)公演終了
満足度★★★★
透明な立方体の牢獄(虫籠)のセットを洞窟に模してそこに山椒魚とカエルの如く閉じ込められた男2人女1人の相克を描く休憩無し約60分、濃厚で過剰なセリフを満喫(以下ネタバレにて)。

FACE
令和座
cafe&bar 木星劇場(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
寒村における差別とそれに触れた都会人それぞれの反応を俳優5名で濃密に描く休憩無し約1時間40分、シンプルなセットながら照明に工夫あり。「エレファント・マン」が下敷きとのこと、村特有な意味での畸形と一般的な意味の畸形との両方が出てくるせいでやや焦点がぼけた気もします。

傾斜
OM-2
日暮里サニーホール(東京都)
2020/02/14 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台いっぱいに拡がる巨大な「坂」を隔てた上界と下界との相克?を描く休憩無し約90分、佐々木教に代表されるOM-2の狂気と柴田恵美の不気味な動きのダンスとのコラボ、音による演出もあるので大音量が苦手な人はNGかも。中盤8-9人のダンサーが坂を登っては堕ちるシークエンスが続くのはやや単調で飽きましたが、終盤の激しいダンスは特筆もの。

イヨネスコ『授業』
楽園王
サブテレニアン(東京都)
2020/01/21 (火) ~ 2020/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★
Aチームを観劇、休憩無し1時間15分、個人授業の先生と生徒との間の確執を描く内容(たぶん)、独特のセリフ回しに好き嫌いが分かれるかも(以下ネタバレにて)。

Lady Bunnies Burlesque live vol.3 ~Holy Burlesque Night~
Lady Bunnies Burlesque
渋谷スターラウンジ(東京都)
2019/12/16 (月) ~ 2019/12/16 (月)公演終了
満足度★★★★
前半が映画「バーレスク」の全ナンバー、後半がクリスマスソングの構成で休憩を含めて2時間弱、メインの女性シンガー2名、ダンサー数名、女性楽師2名に男性MCが絡むメンバー、最終的にペイスティに至る所謂”バーレスク”とは異なりショーパブ的な内容で、歌に合わせて色々な(勿論セクシーな)コスチュームに着替えるスタイル、歌って踊れる2人のシンガーの本格的な歌唱が何より魅力的でした。

君はいらないし、私もいらない
KREO
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2019/12/12 (木) ~ 2019/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
あるアイドルグループのセンター失踪が引き金となりグループと関係者に巻き起こる波紋を描く約1時間45分、時系列の移動がいいスパイスになってました。

マクベス
DULL-COLORED POP
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/12/12 (木) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
客いじりやお色気(特にバスタブ!)も交えて愉しい休憩無し約95分、男女各3名でほぼ演じきる趣向、装いは現代風ながら内容は意外とオリジナルに即しつつ(以下ネタバレにて)、

8人の女たち
T-PROJECT
あうるすぽっと(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
閉ざされた雪の山荘、血まみれ死体を巡って8人の女が犯人捜しをするサスペンス、休憩15分を挟んでの約2時間20分、セリフがやや聞き取りにくい部分があったのと、トマにしてはヒネリが少ないのがやや気になりましたが、展開が加速する後半は一気に楽しめました。

瘋癲老人日記
劇団印象-indian elephant-
小劇場B1(東京都)
2019/10/02 (水) ~ 2019/10/06 (日)公演終了
満足度★★★★
シンプルな方形舞台の二面が客席、死期を感じながらも性に執着する老人の狂態をややコミカルに描く休憩無し1時間30分、そのお相手は息子の嫁、足フェチ(脚フェチ?)度よりマゾ度が高かった印象(以下ネタバレにて)。

リタ・ジョーのよろこび
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2019/09/21 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★★★
d-倉庫の奥行きある舞台に木の香りのするセットを組み、リタ・ジョーの裁判をメインに彼女の回想が挟まることでカナダにおける先住民の問題を描く社会派的内容の休憩あり2時間10分、幾度も交ざる歌声が独特のアクセント、幕引きも独特の味わい。

八月のモンスター
甲斐ファクトリー
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★
椅子とドアのみのシンプルなセット、自己啓発セミナーに集まった4人の男女と講師、それぞれの抱える問題が明らかになりやがて交差する1時間15分、想定外の場所に連れて行かれた同団体の「愛犬家」と比べるとオーソドックスな展開と感じました。

ストアハウスコレクション・フィジカルシアター週間
ストアハウス
上野ストアハウス(東京都)
2019/08/28 (水) ~ 2019/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
韓日2演目を鑑賞:
「Rubber Duck on the Road」(韓国)
男3名のダンサーが浮き輪、(トイレの)スッポン、アヒルのお面などの小道具を用いてコミカルに踊る約1時間、自分にはストーリー掴めず、男性だけのみなのでもっとアクロバティックな動きが多くてもよかったかも。
「Biography」(日本)
女3、男1のダンサーが舞台を埋め尽くす大量の服を用い、着たり脱いだり、行進したり、転がったり、と同じ動きを一定時間繰り返してゆく約1時間、同カンパニーの「Parade」と似た印象、ダンサーの熱量が凄い。

域地-ikichi-
戯曲本舗
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2019/08/09 (金) ~ 2019/08/11 (日)公演終了
満足度★★★★
コの字型の客席に囲まれた樹海の如き空間に迷い込んだ男女5人、それぞれの事情が山の精?を媒介に明らかになってゆく休憩無し約1時間15分、今一つ内容もラストもピンと来なかったのですが(以下ネタバレにて)、