映日果-アンジール
XZM
遊空間がざびぃ(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
男たちが守ろうとしたもの
初めて観る劇団、脚本家、ほぼ初見の役者さんたち。先入観というか、イメージというか、普段どんな役柄を演じていらっしゃるか、知らないのが逆に良かったのかもしれません、出てくる役者さんたちがその役柄まんま、にしか見えなかったです。(蜂巣さんは怖いヤクザさんだったし大藏さんは貫禄と存在感があって色気たっぷりの、でもすごく弟想いなヤクザさん、竹内さんは一癖も二癖もありそうな会長さん、最初に舞台に出てこられた時から圧倒的な大人の男の色気を感じました)
役者さんたちが気になって調べて後から知ったのですが、蜂巣さんは普段は穏やか(?)な役が多いようだし大藏さんは能役者さん!
竹内さんは歌を歌っていらっしゃるのですね、素敵なお声でした!
土田さんの演じる廣木は最初、無気力で死んだ目をしたような表情……それが物語後半でどんどん目に熱が込もっていくようで、すごく惹き付けられました。
男性13人、それぞれの役者さんみんなとても魅力的で、この公演をきっかけに別の舞台をまた観劇してみたいと思いました。
物語は緊張感がありながら笑える一幕もあったりと、無駄のない流れだなと感じました。
『アンジール』とは……いちじくが聖書における終焉と再生の象徴であることと重ねるなら、この物語は廣木自身の警察官としてのプライドの再生ともとれるかな、と思います。
廣木の一番最後のセリフが、薄暗く腐敗したニシナミの街に、一筋の光を射したように見えました。
『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水)
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
初見でした
初めて観劇させていただく劇団でした。
人間の心の裏表、誰もが心のどこかで感じていたり共感できるような描写が多々あり、考えさせられました。
帰り道は、空を、星を見上げながら帰りました。
翔べ! スペースノイド
劇団東京都鈴木区
遊空間がざびぃ(東京都)
2015/04/02 (木) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
まだ余韻が……
鈴木区の舞台は、笑って泣けて、最後には絶対、笑って帰れる、楽しかった!って満足して帰れる安心感があります。今回も、楽しい気持ちで劇場を後にしました。そして1週間経った今も、ストーリーの端々を思いだして『あれって、こういうことだったのかな?』とか、キャラクターの過去や未来を妄想してみたり
……まだ、余韻に浸っているところです。
役者さんみなさんが楽しんで演じてるのが何より伝わってきて、観ていて楽しい気持ちが伝染してきます。
今回のお話は宇宙での立ち話コメディ、とのことでしたが、宇宙タクシーに偶然乗り合わせた人たちには実は繋がりがあって……それが明らかになっていく場面は、ミステリー小説の謎解きのようでワクワクしました。
千秋楽ではスピンオフもあり、本編では見られなかった一面が見えたり、役者さんたちの演技の幅広さに感動したりでした。特に、観るたびに色々な顔を見せてくれる女性陣、大好きです。
過去の作品とちょっとずつリンクしてるところも、毎回楽しみです。知らなくても十分楽しめるけど、知ってると心の中でニヤリ、とできる、そんな楽しみを与えてくれる演出も大好きなところです。
それから衣装、舞台美術も毎回、楽しみなところです。今回の宇宙船も、手作り感と芸の細かさがたまりませんでした!宇宙船内のとある引き出しを開け、ものを入れると自動的にスルスル閉まる……で、また開けると空になってて……四次元引き出しだ!と注目してしまいました。
アイドルの衣装もオリジナル!キレイなラインとアイドルっぽさ、宇宙っぽさが備わっていて。
マスコット的存在のボロッチの出来はもちろん素晴らしかったです。
細かいところまでこだわり抜いてて、大道具小道具衣装、すべて目に入るものが『鈴木区』の舞台を形成してます。
受付をしてくれる方も、いつもみなさん、笑顔で丁寧な応対をして下さるのです。
鈴木区は一度だけじゃなく、同じ演目を何度も観たくなります。
今回も、2回観劇させていただきましたが、もっと観たかった!とやっぱり思ってしまいました。
次回も今から楽しみです。
わたしは舞台新参者ですが、鈴木区ですっかり舞台の魅力にハマってしまいました。今年は色々な劇場に足を運んでみたいと思います。