arugoの観てきた!クチコミ一覧

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リドルストーリーのようなストーリー

リドルストーリーのようなストーリー

ミズタニ会議

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/05/15 (木) ~ 2025/05/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

短編の連作。
続けて観てるうちに、キャラやエピソードがパズルのように繋がっていくのは面白かった。
こんな感じの面白さって、自分のなかじゃ、ザッピングしながら読み進めていくノベルゲームが一番近い。
ノベルゲーム(サウンドのベル)ってジャンル、今もあるのかな。
このパズルが組み立てられていくような構成は良く出来てるなとは思いつつ。
それぞれのエピソード自体は、行動原理だったり設定に、やや強引さを感じることも多かった。
シンプルで無機質な美術は意図的なんだろうけど、せっかくの劇場公演なので、もう少しだけ凝ったほうが好きだ。

みんな幸せ

みんな幸せ

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2025/05/14 (水) ~ 2025/05/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

盛り込みすぎ感はあって、全体のまとまりの良さは初演のほうが上だったと思う。
ただ今回は、ラストシーンに今までの色んなドラマが、重なって集約される感じがより強くあって。
その辺りの見え方、情感が凄い良かった。
友池さんの配役は毎回、必ずしも演劇畑にとらわれない良いバランス感覚があって。
今回も皆様良いのですが、やっぱり主演の国崎恵美さんがとても良かったな。

東スPO 2025

東スPO 2025

東葛スポーツ

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2025/05/15 (木) ~ 2025/05/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

演劇としてやっていいかもしれないけど、こりゃ芝居じゃないとは思った。
ぶっちゃけイベント+ヒップホップライブって感じの既知な感じがあった。

客や小劇場へのいじりというか、毒。愛?
時事ネタ。ぶっちゃけ。
それを大音響でミラーボールなんですけど。
稽古場1に、円形ステージってのは凄いなと思った。70万円かけてるって。
ラップコンサートとして楽しくはありましたが。
もっと鋭利で尖がったり、どうしようもないものを観たかった感。

illuminaTe The Room

illuminaTe The Room

遠山ドラマティア

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2025/04/25 (金) ~ 2025/05/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前作のセプロミの延長線を期待してたら、ちょっと違うものが出てきた感じでして。
こじんまりした印象受けたのは、単純に会場のスケールだけじゃないな。
歌もダンスも質はともかく、期待したほどには圧倒感は無くて。
(そこらは、本編よりも実はカーテンコール?アンコール?時が一番楽しく充実していたかも)
会話劇要素が意外と高かったのですが。
客へのサービス精神とテーマ的なシビアな設定のバランスもあまり良くなかったかな。
なんか辛口になってしまいましたが、基本的なショーとしてのクオリティはやっぱり高い。

あるアルル

あるアルル

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2025/04/30 (水) ~ 2025/05/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

はっちゃけたEテレ(Eテレ自体はっちゃけた番組多かったりだけど)みたいな感じ。
ただ、Eテレの番組は短いものが多いけど、これは長編でして。
自分は、前のめりになるよりも、冗長さを感じたほうが強かったかも。
観終わった後に、『ハウルの動く城』の階段シーンを思い出したりしました。
歌が多くて、巧みな歌唱ってわけじゃないんだけど、いい味わいになっていた。
ラストシーンは好き。

逆光が聞こえる

逆光が聞こえる

かるがも団地

新宿シアタートップス(東京都)

2025/04/24 (木) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

トップスで3,800円はかなり破格だし、充実の演者陣。重いテーマを見やすい範疇で届けてるのも見事だと思う。
加害と被害を善悪で一面には描いておらず、重層的に受け取る側の一考になる、確かな重さがあるとゆうか。
個人個人への問題提起として受け取りやすかったです。

きっと団体の特徴なんでしょうが、一人の役者がアンサンブル的に色んな役を兼ねる、とても面白いんですが今作に関しては、やや気が散る印象を受けました。

『パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることを耐える。』再々演ツアー2025

『パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることを耐える。』再々演ツアー2025

趣向

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2025/05/09 (金) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

生の伴奏、数々の歌、繊細な描写。
観終わった後に、椅子から立ち上がるのが一苦労(余韻にやられて)ってのは、今年二回目。
ただ、絶賛もおすすめも、あえてしたくない……とゆうか。そういう評価するみたいなのが似合わない芝居だと思った。
強制力じゃなくて、自然な形で、出会って欲しい芝居とゆうか。

ネタバレBOX

物語の構造が意外とミステリー的でして。
まず、目の前の集まりがなんなのか。
そして、最後に一つの事実が……っていう。
そこが見どころじゃないけど、効果的でした。
月夜の陵で鬼は哭く

月夜の陵で鬼は哭く

深海洋燈

多摩センター三角広場内特設テント(東京都)

2025/05/03 (土) ~ 2025/05/13 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

令和に生まれた新たなテント芝居の2年目。
昨年の、『燈のあたらない川に流れる人鳥(ペンギン)』は、自分がイメージするアングラってものそのままでして。エログロナンセンス、奇麗なものも汚いものも、混沌としていて。物語も混沌のなか、何かを感じ取る感じで。体感的にも水をかぶりまくったりで、個人的にはめちゃんこ面白かったのですが。
まあ、やっぱり誰にでもってのには敷居高いかもって気はした。

ただ今作は、非常に観やすいのです。
平将門や源平合戦、日本の昔話だったり、そういう一般常識程度の知識はあったほうが理解しやすいとは思うけど、無くても何とかなるかと。
特に一幕、二幕は、アンダーグラウンドなんて構える必要もなく、質の高いエンタメだった。
三幕になると演劇表現で裏返すテーマ性みたいなのがやや出てくるんですが、それも全体を崩壊させるようなことは無く、浪漫的な舞台として最後まで畳まれます。

昨年の水表現だけではなく、今作は火の演出も印象的で。
殺陣も踊りもある、3時間の大作。
休憩が二回あるので、トイレや腰の痛みも心配せず、大丈夫です。
体感的にはあっという間。

観劇の達人はもちろん。
気軽に演劇??みたいな人にも観て欲しいなあ。
そして、若い人にこそ、このテントでの一大スペクタルを味わって欲しいなあって。
撃ち抜かれる人、いるはずなんだ。

がらんどうのしにすとら

がらんどうのしにすとら

‐ヨドミ‐

TACCS1179(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ヨドミは毎回凄まじい芝居なんですけど、今回も凄まじい。
作・演の藤丸亮(あきら)さんは、儚い希望を見せてから急転直下ジェットコースターでどこまでも落とし続けるみたいな作風でして。
この物語る強さは、自分が知ってる中じゃ一番だと思う。
エンタメや芸術の枠を超えて、普遍性のある神話に届いてる気すらしております。
団員のみなさまも、客演のみなさまも、名優を超えた怪優と呼びたくなる人ぞろいでして。
今回はファンタジーで外面的な美しさも凄くて、目を背けたくなるようなシーンもまだマイルドな気もするので、割と見やすいほうかも。
照明、衣装含めた美術も素敵。
抽象的な、思わせぶりな表現で煙に巻くようなわかりにくさも無く。
劇伴のクラシックに力負けしない、強い芝居。

大事故物件

大事故物件

同じ釜のムジナ

新宿眼科画廊(東京都)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/15 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

新宿眼科画廊地下スペースは、細長くコンクリートむき出しの小さなスペースでして。
(逆に客席まで含めて、フレキシブルに自由に設定出来る、とも言える)
この小スペースをどう活かすかで、センス問われるところあるなって個人的に思ってます。
リフォーム中の賃貸物件、なるほど、こう来たかって。
チラシも素っ気ないようで、遊び心に満ちてセンス良いなって。
スペースにしては多い出演者が、また粒ぞろいでして。
55分で、ドタバタ捜査劇→カルト集団の狂気→本物のオカルト
って転がるのもお見事。

大きな劇場で大掛かりに多人数による長編みたいなベクトルは無いけど。
コンパクトながら密度は高く小粋で、ここだからの芝居ですごく良かった。

なんかの味

なんかの味

ムシラセ

OFF OFFシアター(東京都)

2025/04/02 (水) ~ 2025/04/09 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日観ました。明日、リピート予定(リピートしました)。
入場すると、オフオフの舞台がスナック?になっていて、おおって思った。
初演(かなり加筆されてるらしいが)は、バー公演だったと知って納得。

小津安二郎監督の映画をモチーフとのことで、あの独特のテンポ感を再現するのかなって期待あったんですが。
そこは、そんなに拘ってない印象。
日常の一場面を切り取る感じで、何気ない場面の裏にある情感を感じ取るようなところは、そうかも。

中盤までは4人の役者は素敵だけど、特筆は無いかもな……って感じだったのですが。
今作は、ミステリー的な構成が効いていて、観てるほうがそうかも?やっぱり!って気づいたところで、感情の波紋が重なって広がる感じ。
こういう微妙な機微は上手いなあっていうか、作り手の優しさもあるのかも。
作・演の保坂萌さんは舞台写真家が本職だけあって、毎回、照明含めた光と影の使い方が上手いなあって思います。

4人芝居。こういう少人数による、密度の高い良質な芝居って贅沢。
ムシラセは、ややデフォルメは強いけどキャラが面白くて愛らしく。
敷居が高くなく、とても見やすいのも良いので、舞台観たことない人にもおすすめしたいところの一つ。

そして、リピートを推奨したい芝居。
きっと配信か円盤があると思うので、ぜひリピートして、2回目だからの発見や深まりを楽しんで欲しい芝居。

青少年のための純恋愛入門

青少年のための純恋愛入門

バザール44℃

STスポット(神奈川県)

2025/03/18 (火) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

旗揚げ公演らしく、熱も演出のアイデアも盛沢山でした。
正直、物語が裏返るまでは、退屈さのほうが勝ってしまって。
終盤30分の展開はなかなか面白かったのだけど、そこに至るまでは丁寧だけど冗長すぎた。
序盤から中盤まであれだけやるなら、ラストにもう一段飛び越えるものが観たかったかも。

二対一

二対一

壱劇屋

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2025/03/19 (水) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一幕が不満でした。
兄弟の物語、親子の物語。ここらが本筋部分であるわけなので、そこをもっとわかりやすくして欲しかったな。
周辺にも色んなドラマ、人の想いががあって、そこらも存分にってのはわかるのですが。
情報量が飽和して焦点が定まらない感じがありました。
東京支部さんのワード有り、パラデュール観た時以来、そこらが気になるところだったりします。
リピートしながら考察して楽しめば一幕は味わい深い気がするのだけど、そういうのは演劇でやるにハードル高すぎる気もします(リピート観劇するハードルが高い)。

二幕はもう最高の一言でして。
終盤の怒涛の殺陣は言わずもがな。
今回は、その前段階のお祭り。まあ、福男選びなんですけどね。
観客まで巻き込んでの大運動会があったりして。
めちゃくちゃ楽しかったです。

アンサンブルデイズ

アンサンブルデイズ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

朱雀、玄武、両ver.初日を観劇。
見やすいミュージカルでした。
おそらく演劇に興味無い人が観に来る可能性は小さい公演だと思うんですが。演劇に興味が無い人が観ても、まだ名前が売れてない役者って大変なんだなって共感してもらえるくらい、観やすい芝居だと思う。
有名な演者が出演してるわけじゃないって以外は、ほぼ満席のコクーンで胸を張ってやれる充実度。
観ておけば、あの〇〇のCAS公演、自分は観たんだぜって、悦に入れるかもしれません。

朱雀、玄武。どちらも良いし、どちらを観ても全員をちゃんと観られるのも良いですね。
(一部シングルキャストを除き、ver.で役者の役が変わります)

サヨウナラバ【東京公演】

サヨウナラバ【東京公演】

玉造小劇店

ザ・スズナリ(東京都)

2025/03/15 (土) ~ 2025/03/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

芝居ver.のみ観劇。

狂言ver.もあって、両方観ることでの相乗効果きっとあるはずなんだけど。
芝居ver.のみでも、傑作って言える出来。
演者の皆様の、所作、セリフがただただ心地よくて。
笑えるシーン満載だけど、テンポ良く描かれるドラマを阻害することもなく。
個人の自由が今のように尊ばれてはいない時代背景のお話。
だから逆に、人間の営みのままならさ、どうしようもなさ、切なさ、強さが浮かび上がる感じ。
最後丸く収まるんだけど、そこでそれぞれの事情を思うと、いろんな感情が溢れました。
知らぬが仏……なのかしら?とか思いつつ。

ふりむかないで

ふりむかないで

ゆめいろちょうちょ

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2025/03/15 (土) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

基本的には上質な芝居になってると思います。
絵空箱のバーカウンターをそのままに利用するってのはあると思うのですが、そういったなかでもかなり効果的に使われているなあって。ギターの生伴奏。素敵な役者陣のなかなかハジけた演技。
ただ、題材が不倫ってのが、好き嫌いはありそうかな。
個々人の道徳観で、かなり見え方。楽しめ方変わるかも。

電磁装甲兵ルルルルルルル’25

電磁装甲兵ルルルルルルル’25

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

巨大ロボットって題材の時点で、個人的には加点があるのですが。
小劇場で予算かけずに巨大ロボットやるとしたら、このやり方だよなって。
まあ、ロボが見どころじゃなくて、それに纏わる人々の色んなあれこれなんですけど。
上演時間80分は長く感じた。この内容なら1時間以内、出来れば50分程度で観たかった感じ。

セツコの朋友

セツコの朋友

セツコの豪遊

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

手作り感だったり、自分語りだったり。
小さい秘密基地めいた空間で集まってこういうの観られるのも演劇の良さであると思った。
カンパ公演であるのも、潔いなって。
あ、あと、他の方の感想読んで確かにって思ったのだけど、一人芝居のほう、全部創作の可能性ありますね。
僕は素直に自分語りと取りましたが。

ジョバズナ鼠の二枚舌

ジョバズナ鼠の二枚舌

おぼんろ

新宿シアターモリエール(東京都)

2025/03/04 (火) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇場に入った瞬間。客入れの時間から、異世界への導入が始まっていて。
舞台と客席の境界線はほぼなく、感覚としては演者が客の間をめぐりながら物語が進む感じ。
ずっと客降りでやる、みたいな感じ。

美術、照明、音響。世界観の構築はお見事で。
意外と設定はハードで。
そのハードな世界を、嘘の希望だとしても高らかに生きるネズミたちの生き様。
以前に見たときは、世界観や没入感は凄いけど、物語性が物足りなく感じたのですが。
今回は、テーマ、物語、演出、見事に一体化してました。

ご町内デュエル

ご町内デュエル

sitcomLab

ザ・ポケット(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

色んな座組で何回観たかわからない演目。
Rightチーム、Leftチーム、有料アフターイベントのポストクレジットショーまで含めてリピートしてしまった。
本当はそんなに観るつもりじゃなかったんですが、何だかスイッチが入ってしまった。
だけど、そもそもが面白くなければ、そうもならないわけでして。
イヌッコロは円熟味まで出てたと思うけど、sitcomLab は、まだまだ発展途上でこれから更に高まっていくんだと思います。

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