G-kunの観てきた!クチコミ一覧

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バンク・バン・レッスン

バンク・バン・レッスン

参画自由

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2018/02/16 (金) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★

秀逸なコメディ作品をどう見せてくれるのかに注目。
今風なギャグも織り込み気合に満ちた演出いうかがい知れる。
全体的には無難にまとめた感があるが、後半からテンポよく展開する感じが小気味良い。
オリジナルの作品も観てみたい。

ネタバレBOX

個性豊かな役者陣は魅力も溢れるが、個々の力量の差も大きい感じ。
なぜ支店長が女性だったのか?理由があまり見えずに少々考える。
前半は上滑り感が大きかったものの、中ほどから見違えるように輝き、
後半の親子の絆を吐露する口上は見ごたえあった。
行員の加藤さんもあの力的なキャラをもっと使ってくれると面白かったと思う。
背の高い行員さんが見せる表情と動きはとてもよかった。あの虐げられ加減が絶妙なのか。

夜、ナク、鳥

夜、ナク、鳥

オフィスコットーネ

吉祥寺シアター(東京都)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

実際に報道された事件の輪郭からはうかがい知れない、一人の人間が犯罪者となる過程と心理が巧みに描かれ闇の世界に引き込まれる。
いつも包み隠し表に出ることの無い邪悪な表情は、かえって女性の冷たい美しさを引き立てるよう。松永玲子さん、髙橋由美子さん、松本紀保さん、安藤玉恵さん、それぞれが背負ってきた人生の陰なのか演技なのか。
終演後の挨拶の表情も見逃せない。

ネタバレBOX

セットはほぼソファとテーブル、電話だけ。
正方形の舞台に四方の闇から現れ、そして消える登場人物。
照明だけで情景と心理を表現してゆく巧みな演出と鬼気迫る役者の表現に惹きこまれる。
人間の内なる憎悪、嫉妬、敵意。些細なことの積み重ねと、それを操る甘言で人はより楽な道を辿り逝くのかと思うと切なさも残る。
劇中で夫に手をかける安藤玉恵さんの鬼気迫る姿と、最後の一手を人に託す心内、息を呑む表情が今もよみがえる。
観るものに深いつめ跡を残す作品でした。
サロメ

サロメ

TremendousCircus

シアターシャイン(東京都)

2018/02/10 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★

サーカスとはよく名付けたもの。所狭しと現れる魑魅魍魎の人々。
エンターテインメント性の高い内容で、シックで煌びやかな衣装の数々は本格的なレベル。
少々残念あのは美術セット。衣装に比べると天地無用の開きがあるチープさ。
個性を彩る衣装がコスプレティックに写るのはもったいない処。
当て書なのか演出なのか、多くの登場人物が妙にマッチングし世界観に深みを与える。
ただ物語的には想いの広がりをコントロールしきれない感も見えが
全体的には楽しめるよい作品。
次回作にも期待。。。

ネタバレBOX

個人的には更に精神世界に踏み込んだ闇を見せて欲しかった。
狂気に咽ぶヘロデと、崩壊して逝くサロメの姿も一興かと。
柱の二人は勿論の事、舞台の世界観を牽引する力溢れる役者人も魅力。
バリトンボイスが隅々に響き渡るナラポート、中性的に要所をしめるカイアファ、
怪物的な躯体で凌駕するサルマキーなどなど特によかった。
惜しむらくは物語のキーマンである預言者ヨナカーンの台詞が聴きづらい。
私信/来信、ユートピア

私信/来信、ユートピア

青色遊船まもなく出航

シアター風姿花伝(東京都)

2018/02/09 (金) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★

作者の強い想いが全面に浮かび上がる観念的で脳内迷宮のような作品。
一つ一つのシーンが優しく心地よい台詞に包まれ積み重ねられるが、
時折、現れる記憶の痛みが切ない。

ネタバレBOX

大切な人を失いオカマの道を選んだユキが、
家出した少女アコとの関係から、そのトラウマ的な記憶の傷を埋めてゆく。
孤独なようで、周囲をしっかりと見ているポップで和み的なアユミの存在が大きく響いた。
おたまじゃくし【15日より大阪公演開幕、チケット好評発売中!】

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劇団鹿殺し

座・高円寺1(東京都)

2018/02/01 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

中規模のキャパで大きなステージ、小劇場では味わえないライヴ感とスケール感を味わう。
人気の劇団らしくスキルの高い魅力的な役者さんがそろい、人の心に様々なことを投げつける脚本も秀逸。
子種がないとか子孫がとかそっちの系統化と思いきや、親子の絆を計る良い意味での浪花節。
舞台美術も良く出来ていて面白い。面転換もスムーズで判りやすい。
唯一つ、暗転時に客席がブルーに照らされ周りが見えすぎて若干現実に引き戻される
個々人の好みの問題ですが、自分的には周囲を感じたくなかった。
エンターテインメントして確立した面白い舞台でした。

ちょうどいいひと。

ちょうどいいひと。

Nuts Grooove!

コフレリオ 新宿シアター(東京都)

2018/02/01 (木) ~ 2018/02/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

結構古い作品で初演は2003年15年も前で再々演との事。
少々改訂はされてると思いますが、人間の内面を抉るような物語は色あせず、
物語のブラックなオチの展開はゾクゾクする思い。
B班を観ましたが、役者さんが激はまりな感じは、まるであてがきしたかの様で心地よさも感じる。
エリカ役の馬場さんは初演も再演も全てご出演されている様ですが、
やっぱりあのエリカ様役だったのだろうか・・・。
4人で奏でる濃密な物語は心地よかった。

オブキ改

オブキ改

スキマニ

萬劇場(東京都)

2018/02/01 (木) ~ 2018/02/05 (月)公演終了

満足度★★★★

魅力的なキャラクターが弾けるように舞台を駆け巡る痛快コメディ
物語りも良く出来ていて面白いものの好き嫌いが別れる感じのテイスト。
ディープなファンもたくさん詰め掛けていたのは、
エンターテインメントとして確立したプログラムである証か。
ファンタジックな作品も見てみたいところ。

イカロス戦記

イカロス戦記

ジョーカーハウス

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/01/19 (金) ~ 2018/01/22 (月)公演終了

満足度★★★★

キャストも多いが、その他の端役も数知れず。
みんなで何役も忙しそうな、でも皆さん楽しんでやってる感が強い舞台。
カタカナ苦手で役名がさっぱり入らなかったものの敵味方の住み分けもわかりやすくて
初心者でも理解可能でよかった。
コアなファンが多いのか物販も盛況だったが一見さんにはちょっと敷居が高いのが残念。
親しみやすいファンタジーとしてエンタメ性が高い作品でした。

サクラと私と不透明な昨日までのこと

サクラと私と不透明な昨日までのこと

劇団 Sakura Farm

学習院女子大学 (東京都)

2018/01/19 (金) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★

一生懸命にそして演じることを楽しむ様なみなさんの姿は心和み新たな女優さんの誕生?に期待ふくらむ。
卒業公演にかけるそれぞれの想いと気持ちのすれ違い、誰が違う訳でもないが
みんなの意思を吐露する事が一番のメッセージだったように思う。
細かい動議付けや伏線はなんのその、みんなでやることが、みんなでいることが一番なんだろうなと感じる。

十文字鶴子奮戦記 外伝

十文字鶴子奮戦記 外伝

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

懐かしさを感じずにはいられない部分と、
そんな大げさにと思う部分が交差しつつも楽しく物語が進む。
様々に交差する時代も、姿を現さないメインの鶴子も、
息子であるラーメン屋のご主人がしっかり核となり、
このシリーズを初めて見るものにも安心感と説得力を与える。
役者さんも個性溢れる素敵なメンバーでしたが、レディースのみなさんメイクが濃くて・・・
鶴子さん本人が登場する作品もぜひ見てみたい。

Recall

Recall

傘碧舎

「劇」小劇場(東京都)

2018/01/11 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

満足度★★★

彼女の感性のページをめくる様に現れる様々な何か。
インスタグラムのようにそれぞれを繋ぐのは彼女の思考であり
そのポリリズムに共鳴できる人と出来ない人がいるのだろうと思う。
僕自身、後者八割でしたが、一生懸命にならずもっと俯瞰で観れば
感じ方も違ったのだろうと・・・
ぜひまた別のページをめくってみたい。

あなたのこと、わたしとのこと

あなたのこと、わたしとのこと

TCU Creative

at THEATRE(東京都)

2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

満足度★★★

キャラの濃い男女の演者が印象的なロングコント。
せっかくのシンプルな二人劇なので、言葉の応酬に凝って欲しかったかな。

ネタバレBOX

男1と男2は女の意識によって評価の変わる同一人物なのか,
別人格の男性なのか、少々わかりにくい展開が残念。
演者さんは演技力も高そうだし、また別の物語でもぜひ見てみたいところ。
脚本は言葉の面白さと状況の伝え方、などを工夫するともっと見やすく楽しくなるのでは?
次回策に期待。
コインランドリーの天使

コインランドリーの天使

劇団浅葱色

サブテレニアン(東京都)

2017/12/27 (水) ~ 2017/12/29 (金)公演終了

満足度★★★★

全体的に荒削りで凸凹感の漂う物語なれど、勢いとやる気の熱量を感じる舞台。
大天使ミカエルに罰を食らうのは堕天使ラファエロでなくレイチェルのレイちゃん。
現世のトランスジェンダーと天界のドーナツコントも意味深。
レイチェルと浅沼の二人芝居でも面白かった気がする。

ネタバレBOX

彼は元よりストレートなのかバイなのか、何故天使の姿が見えたのか、
レイチェルが自らの身を投じ彼を延命させた動機は、
様々な謎が昇華されずに舞台に残っているようで少々陰鬱。
大人の条件

大人の条件

The Vanity's

ギャラリーLE DECO(東京都)

2017/12/19 (火) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

新鮮で発見の多い音楽劇に出会う。
物語自体はサスペンス仕立ての金田一少年の事件簿的な内容ながら、
歌を絡めた演出とそのスキルは見応えあり!あの距離での生歌は圧倒的な存在感と世界観を構築してくれる。
三姉妹に近づくかえでさんの活き活きした良い表情の演技と歌声に惹かれる。
その幼馴染の男性も良いキャラで面白かった。

ネタバレBOX

今回、主宰の方は盲目の少女と難しい役どころで、活きた表情は終演後のLiveでしか見られず残念。
あの距離感も面白いが、もう少しキャパのある小屋での作品も見てみたいところ。
結構ファン?固定客さんがいらっしゃるようで、
終演後は挨拶&物販が込み合ってよく見られなかった事が少々残念。またの機会に。
新宿千夜一夜

新宿千夜一夜

世紀末レヴューショー

SPACE梟門(東京都)

2017/12/28 (木) ~ 2017/12/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

いったん閉場となる雑遊と梟門のラストを飾るアナーキーな舞台が同時に展開。
梟門はこの地「新宿」をカッコ良く?ありのままに表現してくれる面々のボードビルショー。
2017年の締めくくりにふさわしい華やかで楽しい時間を過ごす。
皆さんすばらしい面々でしたが、特にMOMOさん、風月JUNさん、裸猿さん、には
深みを教えてもらった。
また何かの機会に出会えることを夢みて。

Salvation-救済-

Salvation-救済-

劇団天動虫

ワーサルシアター(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

人の内面をザックリと抉り出しながら適度なディフューザーで誰もが見易い表現に抑え
現代社会に突きつけられた問題性の提起をあわせ投げかける秀逸な脚本。
座付き作家として緩急自在に投げわける柔軟な物語性は劇団の幅を広げているよう。
シンプルな舞台美術も変幻自在に生まれ変わりその場を違和感無く作り上げる。
脳内記憶と現実社会、そして踏み込めない心内。行き交う記憶と思いの歪。
物語が紐解かれページが開かれる度に結びつく様々な謎と伏線が心地よい。

ネタバレBOX

濃くは無いが存在感が大きい役者が揃う面白い集団。
劇団はアマゾネス軍団ながら、芯のある外来男子のDNAを取り込み
その世界観を表現する手法は面白く見事な手腕。主宰演出の巧さか。
お洒落でカッコいい物語も素敵だが、泥臭くも浪花節的に泣ける物語も見てみたい。
スピークイージー

スピークイージー

やみ・あがりシアター

荻窪小劇場(東京都)

2017/12/23 (土) ~ 2017/12/28 (木)公演終了

満足度★★★★★

禁酒法が制定された現代日本で、酒好き昭和の体育会のりの熱い印刷会社の面々が忘年会に集う。
そんなあり得ないほど素っ頓狂な顛末を時間軸を巻き戻しながら話を組み立てる。
見え隠れする謎が一つ一つ明らかになるにつれ話が深まる。
観客の心をつかむ良く出来た温かい物語に引き込まれる。
終演後、作品の告知をしてくれた方へと、これまでの台本を配布するも実質ご自由にどうぞ!
太っ腹な主宰&作者さんでした。
次回の作品が楽しみなところ。

SMOKIN'  LOVERS〜紫煙〜【30名様限定公演】

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惑星☆クリプトン

Cafe Bar LIVRE(東京都)

2017/12/08 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

ショートストーリー好きには堪らない舞台。
また、役者さんの息遣いを感じられる至近距離のカフェ公演というのも極上の企画。
主にバーテンポジションとカウンター2席での展開は座ったポジションで見方も見え方も変わってくる
違う席で再び観るのもよいが、11ストーリーの中、いくつかは別のテーブル席やソファー席、
もしくは席に着かず立ちのままとかの展開も見られるとうれしいところ。

ネタバレBOX

DJ卓前で観させていただいたのでカウンター端の役者さん以外の表情はよく拝見できました。
ただカウンター奥の観客にもライトが当たっていて、役者さん越しにお客さんと目が合うのが
少々気まずい感じでした。
AVで再起を掛ける女優とファン3号の親友との微妙な心の葛藤をが香るvogue
親友を殺した罪悪感に苛まれる男と死んだ息子を誇れる父の絆が香るHOPE
特に好きでした。
池田屋裏2炎上

池田屋裏2炎上

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

喜怒哀楽を詰め込んだ秀逸な脚本で改めて演劇の楽しさを知る。
少々出役が多く、全てのキャラを把握するのが至難の業なれど、
主要メンバーの色が濃く支障なく楽しめる展開もよく出来ている。
グワィニャオンの皆さんはもちろんだが、客演の方々のカラーも生かされ笑える。
しかし、えのぐのお二人が少々薄い役柄で残念。もう少しガッツリ噛んでも面白かった気がする。
修羅場でこっそり逃げ出すべく這い蹲るところは笑えましたが。

ネタバレBOX

あの場に居た幼きものが大人になって話しを紡ぐ。
心温まるストーリーですが、ドタバタの激しい殺陣に匹敵するぐらい
もっと泣かしにかかってもいかがですか?
きっと素直に泣かされそうです。
室温 ~夜の音楽~

室温 ~夜の音楽~

天幕旅団

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/12/12 (火) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★

夏のある日の物語。
暑さというより、じっとりとした高い湿度を
恐怖というより、こみ上げる異様な嫌悪感を
肌で感じるある意味ホラーな世界が展開する
やはり終演後は晴れ渡るような開放感はなく
異様な束縛からの解脱感に包まれる様な感覚
もう一度、体験してみたい物語。

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