
僕は肉が食べたくて裸(ラ)
南京豆NAMENAME
新宿シアタートップス(東京都)
2025/05/28 (水) ~ 2025/06/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
一瞬タイトルが「僕は肉が食べたくて裸体にむしゃぶりついた!」かと思ってしまった。この最後の裸(ラ)はどういう意味を持っているのか。因みにかなり前だがフランスの研究者がアフリカの食人族の部落で、部落民に世界中の調味料を舐めさせてどれが一番人肉の味に近いか答えさせたら、全員が「味の素」を指し示したという。

ガマ
劇団チョコレートケーキ
吉祥寺シアター(東京都)
2025/05/31 (土) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
2022年8月に東京芸術劇場のシアターウエストとシアターイーストの両方を使って上演し、読売演劇大賞の大賞を受賞した「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」の掉尾を飾った作品の再演だ。「生きろ!」と口々に叫ぶ男たちの声が今も耳に残っている。今年は沖縄戦の80周年ということもあり、8月にはチョコレートケーキとも関係が深い風雷紡が座・高円寺で「糸洲の壕 ウッカーガマ」を上演するとのことで、奇しくも中央線沿線でのガマ対決となったが、両者ともに優れた舞台を観せてくれることだろう。

バイバイ、ぽんぺちゃん。
:Aqua mode planning:
イズモギャラリー(東京都)
2025/05/22 (木) ~ 2025/05/25 (日)公演終了

ヘンリー四世 第一部
イエローヘルメッツ(Produced by GMBH)
ROCK JOINT GB(東京都)
2025/05/29 (木) ~ 2025/06/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「ヘンリー四世」をナマの舞台で観たのは明治大学シェイクスピアプロジェクトでのみだったろう。フォルスタッフが殊に印象深い作品だった。大人も子供も楽しめる、イエローヘルメッツ唯一無二の上演スタイルで理解を深めたい。

驟雨(Syuuu )
劇団芝居屋
中野スタジオあくとれ(東京都)
2025/05/20 (火) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
自分の言いたい事を言いたいままに言う、といった一方通行の舞台ではなく、他人に自分の想いを渡す為の努力や視線、そしてその思いの手渡し手である俳優の表現に対する新たな開拓、その努力や視線こそが演劇が見世物に立ち帰るための原点であるとの強い意志に貫かれた劇団芝居屋の舞台は、いつも心に熱いものを残してくれる。今回はどんな人生を覗かせてくれるのだろう。

Mishmash Musical『THE SUPERSTAR』
BABE GO!GO!
studio ZAP!(東京都)
2025/05/16 (金) ~ 2025/05/20 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
私の好きなタイムトラベルものらしいが、過去の人間に⼈⽣をやり直す選択肢を与えるって、対象者がやり直すという選択をした場合にタイム・パラドックスの問題はどうなるのだろう…

六道追分(ろくどうおいわけ)~第三期~
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/05/14 (水) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
4月から8月までのロングランで、期間中は同じ作品で多くの俳優が入れ替わり立ち替わり出演するという企画公演の第三期。第一期が面白かっただけに、役者の違いにより作品世界がどう変わっていくのか確認したく、第二期は楽日の本日(11日)これから観劇(出演者の関係から友人が私の分もまとめて予約)。さて第三期はどうなるか。

マライア・マーティンの物語
On7
サンモールスタジオ(東京都)
2025/05/17 (土) ~ 2025/05/25 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
【2ステージ予約済】
5つの老舗劇団の7人の中堅女優により「自分たちが演りたい芝居をやろう」と結成されたOn7の今回の公演(7人中5人と2人の客演)は19世紀に起こり、今も英国で有名な殺人事件のひとつ「赤い納屋殺人事件」にまつわる物語だ。
つい最近も英国の博物館で人間の皮で装丁された本が見つかったとBBCが報じている。この博物館には同じ人間の皮で全面的に装丁された人皮装丁本があったが、今回はその余った皮を背表紙などに用いたものが見つかったのだという。これらの本の装丁に使用されているのは「赤い納屋殺人事件」の犯人ウィリアム・コーダーから採取された皮膚だという。ウィリアムは恋人だったマリア・マーティンを射殺し、遺体を赤い屋根の納屋の下に埋めて、マリアと駆け落ちしたと見せかけて逃亡したという。翌年逮捕されたウィリアムに下された判決は死刑とその後の解剖だった。当時の犯罪者にとって解剖は死刑より恐ろしいことだったという。事件の顛末をまとめた本の装丁にその皮膚を使った訳だ。
が、一見するとそう猟奇的な事件とも思えないのに、なぜそのような厳しい判決が下され、200年間も身の毛もよだつ恐ろしい話として語られるようになったのか。それをこの作品はマリアと彼女を愛した女性たちの目を通して、マリアの生き生きとした人生を、歌や踊りも織り交ぜながら、鮮烈に紡いでいくという。人間の尊厳と愛がどのように描かれるのか、注目したい。
出演者の演技力には問題ないが、ひとつ不安なのは演出が寺十吾だという点だ。私はこれまで多くの寺十演出の舞台を観てきたが、満足できるものが一つもなかったので…。

奇譚 地獄たられば
グワィニャオン
萬劇場(東京都)
2025/05/16 (金) ~ 2025/05/18 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
時代劇から現代劇まで幅広く傑作を上演するグワイニャオンだが、今回は死者を乗せた列車を舞台にした朗読劇らしい。ホラーめいた作品といえば一昨年の「生きてるうちが華なのよ TAIAI」が面白かっただけに期待が大きい。で、朗読劇となると休憩時間のストップモーションはどうなるのだろう…

ソファー
小松台東
ザ・スズナリ(東京都)
2025/05/10 (土) ~ 2025/05/18 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
【予約済】
いつも繊細で、かつ心に残る舞台を観せてくれる小松台東。今回の作品は実家に最後に残された想い出の詰まった古びたソファーを主体にして消えゆく家族の形を描くという。私も一昨年に実家を更地にして売却しただけに、これは身につまされる話になりそうだ。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/04/30 (水) ~ 2025/05/11 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
【予約済】
4月から8月までのロングランで、期間中は同じ作品で多くの俳優が入れ替わり立ち替わり出演するという企画公演の第二期。第一期が面白かっただけに、役者の違いにより作品世界がどう変わっていくのか確認したい。

クロリスの花葬
劇団うぬぼれ
荻窪小劇場(東京都)
2025/05/04 (日) ~ 2025/05/05 (月)公演終了

Two Be or Not Two Be
祭文庫
小劇場 楽園(東京都)
2025/05/04 (日) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
言わずと知れたハムレットの最も有名な独白…かと思えば、“To”ではなくて“Two”。1時間、2人だけの芝居だそうだが、タイトルからシャレているなあ。どう訳すればいいかわからないけど(笑)。
「楽園へ行け!」

『フクロウガスム』
劇団サイエンスフィクション眼鏡
πTOKYO(東京都)
2025/04/29 (火) ~ 2025/05/04 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この作品を今は無き下北沢のGeki地下Libertyで劇団居酒屋ベースボール公演として初めて観た時の衝撃は忘れられない。その後も上演される都度観たが、個人的にはえのもとぐりむ(当時は榎本琥璃夢)の最高傑作だと思っている。最近は作風も変わってきているようだが、やはり最近の小劇場ではほとんどみないノワールな作品を手掛けてもらいたいと思っていただけに、えのもとの手によってこの作品が上演されるというのは嬉しい。

オールライト
ポッキリくれよんズ
上野ストアハウス(東京都)
2025/05/01 (木) ~ 2025/05/05 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
一見すると氷河期を思わせる印象的なチラシ。未見の団体だが、ユニークな構成とシチュエーション、解像度の高い会話の積み重ねを通して、 20〜30代の夢と悩みと希望と諦めにまつわる作品を創作しているという。今回の作品は江戸・昭和・平成という3つの時代が交錯して光を放つ300年のエンターテイメントだというが、さてどういう舞台を観せてくれるのだろうか。

ARTE Y SOLERA CONCIERTO Vol.29
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
めぐろパーシモンホール(東京都)
2025/04/29 (火) ~ 2025/04/29 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
このフラメンコ舞踊団を初めて観たのは2017年の夏、「オルフェオとエウリディーチェ」を大胆に翻案した「愛の果てに」だったが、その圧倒的な踊りと構成、衣装などすべてに圧倒されまくったものだった。最近はスタジオ生発表会が多いが、以前のようなストーリー性をもった舞踊公演を観たい。できれば未見の「曽根崎心中」を!

ワトソンとスィートホームズ/皆目見当がつかない
かーんず企画
シアター711(東京都)
2025/05/02 (金) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
未見の団体だが、今回は2本立てで、タイトルだけみるとそれぞれが関係しているように感じられ、シャレている。さてどんな舞台を観せてくれるのだろう。

幸せのかたち
+ new Company
調布市せんがわ劇場(東京都)
2025/04/23 (水) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この作品は2019年6月に同じせんがわ劇場で上演された際に観ている。私の推しの一人である生粋万鈴(ハグハグ共和国)が初主演だったのでよく憶えているのだが、ひまわりの花と、そしてCafe‘フュージョン’のドアが開くラストシーンが今も忘れられない。子役が上手かったのも印象深い。役者は違えど、あの感動をもう一度……。

熱海殺人事件
Uncle Cinnamon
新宿シアタートップス(東京都)
2025/04/30 (水) ~ 2025/05/04 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
熊田留吉が富山から赴任してきたことになっているということは、熱海の当初のものになるようだ。しかも演出は錦織一清。5月には【「白鳥の湖」が流れない “つか演出前の熱海”】をキャッチフレーズにした文学座での初演版戯曲を9PROJECTが上演するようだし、つか演出の初代配役での公演を観た私としてはそれぞれ観比べてみたい。この4月末からの熱海を制作する松村彩永のnu-taは「父と暮せば」での素晴らしさが強く心に刻まれているだけになおさらだ。

バタフライ・カフェ・エフェクト
A.R.P
ウッディシアター中目黒(東京都)
2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪
バタフライ効果という言葉は幅広く知られているが、歴史的には割と最近のことで、気象学者のエドワード・ローレンツが1972年にアメリカ科学振興協会で行った講演によって「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」という問いかけに由来するもの。今回の公演のタイトルは「バタフライ・カフェ・エフェクト」となっており、ある喫茶店で起こった奇跡の物語だという。どんな些細なことが大きな変化をもたらすのだろう。