
BIG MOUTH
GHETTOプロデュース
Gyoen ROSSO 198(東京都)
2023/07/29 (土) ~ 2023/07/29 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
男性ストリップというと「フル・モンティ」が有名だが、わが国でも羽原大介が新宿芸能舎(のちの昭和芸能舎)の「歌舞伎町フル・モンティ」という作品で帽子ひとつを手にした全裸の男性陣のラインダンスで大爆笑させてくれたのを思い出す。帽子のかわりにBIG MOUTHなんてことはないだろうが、ぜひハジけた舞台で大笑いさせてほしい。しかも演出はアノ三軒茶屋ミワ(山崎洋介)さまではないか!

Hey ばあちゃん!テレビ点けて!
Bee×Piiぷろでゅーす
新宿スターフィールド(東京都)
2023/06/28 (水) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

あぁ、自殺生活。
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2023/06/27 (火) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ヴィクトリア朝時代のイギリスの詩人アルフレッド・テニスンの言葉に「自殺をする力を持てる者は、幸福なり」というものがある。澤瀉屋(猿之助)事件で自殺が大きな話題となっているが、毒が天から降ってくるという半夏生(はんげしょう)公演とされていることからも夢現舎の洒落っ気がうかがえる。

SUN ON THE CEILING@ありがとうございました!
劇団マリーシア兄弟
シアター711(東京都)
2023/07/29 (土) ~ 2023/08/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
出演者を男性メンバーのみで構成され、会話を中心としたナチュラルな演技と会話劇を得意とし、絶妙に計算し尽くされた脚本と、絶妙なニュアンス・絶妙な間合い・絶妙なテンポを組み立てる演出で、会話劇エンターテイメントを掲げる劇団だという。今回のマリーシア兄弟版「白い巨塔」はどういった雑妙さを楽しませてくれるだろう。

独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2023/06/15 (木) ~ 2023/06/19 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
1970年代以降に書かれた日本国内の戯曲から「良質な戯曲を取り上げ、上質な舞台創作を目指す」をコンセプトに旗揚げされたユニットから劇団化された団体だけに、日本語を大切にした丁寧な舞台が期待できる。この戯曲は未見なだけに、どういう世界が展開されるのか楽しみ。ヤングとアダルトの違いも興味深い。

当然の結末
シベリア少女鉄道
俳優座劇場(東京都)
2023/06/17 (土) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
緻密さとくだらなさが同居する、ちょっと他所ではなかなかお目にかかれない唯一無二の、狂気と混沌の会話劇―もうどうなっちゃうのかわからない舞台世界が展開されそう。

瀬戸内の小さな蟲使い
桃尻犬
OFF OFFシアター(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/28 (水)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
うわぁ、桃尻犬―懐かしい名前だなあ。しっかり活動を続けていたようなのに、すっかりご無沙汰してしまった。瀬戸内海を臨む穏やかな街で関西弁をしゃべる男女と標準語をしゃべる男女が怒ったり叫んだり喧嘩したりする、観客もストレスが発散できるお芝居だというから、これは楽しみ!

黒星の女
演劇ユニット「みそじん」
吉祥寺シアター(東京都)
2023/06/30 (金) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この公演のことを知ったのは大石ともこが客演していたPeachboys「立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー」の時の折り込みチラシだった。“みそじん”というユニット名に「ドアを開ければいつも」を懐かしく思い出し、「まだ三十路んなのかなあ」とも思ったのだった(爆)。
美味しいビールの証といえば、某会社の本●麟のCMの内の女優Hヴァージョンが彼女のW不倫を報じた文春砲のあおりをくらって放送が打ち切られたが、これもまさに黒星の女だなあ。

正義の人びと
オフィス再生
六本木ストライプスペース(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
5月に、チェコ内でのヒトラー・ヒムラーに次ぐナチスナンバー3のラインハルト・ハイドリヒ暗殺計画の顛末を描いたサルメカンパニー「スウィングしなけりゃ意味がない」を観た時も、ロシアの圧政を憂い革命を志す若者たちが権力の象徴である皇帝の叔父・セルゲイ大公の暗殺を企てるこの作品を思い出してしまった。
カミュは病気・死・殺人・テロ・戦争・全体主義など、人間を襲う不条理な暴力に対してキリスト教や左翼革命思想のような超越的価値に依存することなく、人間の地平にとどまって生の意味を探し求めたとされる。「正義の人びと」もオフィス再生での初演時には~神の裁きと訣別するための残酷劇~という副題が付されていた。高木尋士は見沢知廉や三島由紀夫に拘りをもっての劇作もあるが、もはや「正義の人びと」こそが彼の代表作といってもいいだろう。

或る女
演劇企画集団THE・ガジラ
シアター風姿花伝(東京都)
2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
つい先日、紀伊國屋サザンシアターで民藝の「カストリ・エレジー」を観た時に、折り込みチラシでこの公演のことを知った。
「或る女」は国木田独歩の最初の妻であり当時としては奔放な人生を送った佐々城信子をモデルに有島武郎が書いた小説だが、私が最初に知ったのは前回の東京五輪が開催された1964年にテレビで放送されていた昼間の連続ドラマで、しめぎしがこと安部徹との激しいラブシーンが今も頭にこびりついている(このドラマ、今にして思えば増村保造が脚本を担当し、三津田健なども出演した本格的なものだった)。
鐘下辰男がこの作品をどう舞台で観せてくれるのか、期待が大きい。

チョビ
ここ風
シアター711(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
知人の中に、胸にケロイド状の大きな火傷の痕があるという女優がいた。結局その火傷痕を見ることはできなかったものの、今も時々どうしているかと思い出すことがある。この舞台を観るとまたぞろ思い出すことだろう。

青春の会 第四回公演「熱海殺人事件」
ゴツプロ!
新宿シアタートップス(東京都)
2023/06/20 (火) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
佐藤正和は昨夏の「父と暮せば」や先月の「宇宙の旅、セミが鳴いて」での味のある演技が忘れがたいが、ここに丸山正吾が加わるとどういう熱海が出来上がるのだろう。最近は「売春捜査官」の上演が多く、オリジナル版の熱海は久しぶりなのも楽しみ。

ホテル・ミラクルThe Final
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
シアター・ミラクル最後の公演。思いかえすといくつもの忘れがたい場面が浮かんでくる。西武新宿駅前というこの好立地での低料金での劇場運営は池田智哉氏にとって様々なご苦労があったことだろう。脚本陣も豪華だし、このミラクル最後の作品も忘れがたいものになるに違いない。

雨の世界
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2023/06/14 (水) ~ 2023/06/18 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
びしょ濡れで迷い込んできた女と、雨女の呪いがかかった女…その秘密と展開を秋葉舞滝子はどのように無理なく説得性をもって観せてくれるだろう。梅雨の時期にぴったりの内容だ。

La Vita é Bella ──とある優等生と壊れた世界
劇団東京座
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2023/06/01 (木) ~ 2023/06/04 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「東京」という歌があった。地方の若者の東京への憧れといったものを歌ってミリオンセラーになった曲だが、「♪東京へはもう何度も行きましたね/君の住む美し都」というフレーズが今も忘れられない。劇団東京座という名前も地方から何かを求めて集まってきた劇団員達がこの都会で出会うことで劇団が出来上がっていく様が、この“東京”という街そのものを表しているのではないか、という意味が込められているのだという。
「うるわしき若さもとどむすべなし」というキャッチが記された今回のチラシにもそんな青春への思いが籠められているようだ。

STAY“A T”Home
オフワンズ
高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)
2023/05/27 (土) ~ 2023/05/28 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「全部覚えてる…でも知らなかった」って、某アイドル事務所の創業者社長の性加害に対する現社長の言い訳によく似た表現だなあ(爆)。
閑話休題、ウイルス蔓延防止のための緊急の都市完全封鎖によって5年ぶりのゴミ部屋でのカップルの共同生活はどういう展開と結末をむかえるのだろうか。

初老の血
劇団 枕返し
北池袋 新生館シアター(東京都)
2023/06/09 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
衝撃的だったバイオレンス映画「弧狼の血」を意識したタイトルとチラシだが(さしずめ私は「孤老の痴」か、笑)、劇団の作風からいって当然コメディだし、モーレツ侠客コメディと謳ってもいる。果たして今回はどんな妖怪が飛び出すのだろう。

CAFE BIANCA
兎団
プロト・シアター(東京都)
2023/05/17 (水) ~ 2023/05/21 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この作品は兎団の代表的作品だが、私が最初に兎団を観たのも11年半前に学習院女子大のやわらぎホールで上演されたこの作品だった。映画と同じ料金でナマの舞台を、という理念で他に比べて安価な料金設定を続けていたが、このコロナ禍ではそうそう無理もできなくなったのだろう。それでも2,500円だ。
GW明けの5月8日から新型コロナの感染症法上の位置づけが2類から5類に格下げされ、様々な規制が大幅に緩和されたからには、「CAFE BIANCA」も無事に大団円を迎えることができるだろう。

ARTE Y SOLERA CONCIERTO Vol.27
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
めぐろパーシモンホール(東京都)
2023/05/21 (日) ~ 2023/05/21 (日)公演終了

劇団壱 CE A WEEK
壱劇屋
萬劇場(東京都)
2023/05/15 (月) ~ 2023/05/15 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
壱劇屋東京支部の作演出・竹村晋太朗が講師を務めた全10回の稽古を経てのワークショップ型集大成公演だという。昨年、劇団チョコレートケーキ初のWSは、参加者のみによる上演を含めた公演が読売演劇大賞の大賞と最優秀作品賞を受賞したが、壱劇屋のWSはどのような成果をみせてくれるだろうか。