
人生交換Ⅱ
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2023/09/13 (水) ~ 2023/09/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ほぼ毎公演チケプレをやっているのに「観てきた!」がこれまたほぼない謎の劇団。今回は池袋演劇祭の参加公演なだけに「観てきた!」も多くなるか。
それはさておき、人生を交換しませんかって持ちかけられたらやっぱ相当悩むだろうな。幸福そうに見える人が心も幸福とは限らないからなあ。

十人のエスパーたち の殺人
カスタムプロジェクト
調布市せんがわ劇場(東京都)
2023/08/11 (金) ~ 2023/08/13 (日)公演終了

MARIONNETTE(東京公演)
劇団The Timeless Letter
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/09/28 (木) ~ 2023/10/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
十九世紀後半のロンドンの猟奇殺人事件となると切り裂きジャックだが、この作品は二十世紀初頭のロンドンでの不可解な殺人事件に対する2人の対照的な刑事の活躍を描くらしい。2本のバラと「マリオネット」という題名の関係はいかなるものだろう。当時のロンドンの霧深い雰囲気が舞台に満ちていれば最高なんだが。

引き結び
ViStar PRODUCE
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
6月に観た「引き結び~紬ぎ結ぶは命の糸~」は思いがけぬ展開やもじゃ神さまのキャラクターなどが相まって、心地よく笑える作品だった。プレトークに登場した女優が暗くて華がないなあと思っていたら、本編に入るや大暴れしたのも驚きだった。さて今回は……。

迷い羊はつきあかりに
劇団ロオル
小劇場 楽園(東京都)
2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
熊本から帝大に合格して東京に出てきた男子学生が田舎と都会の違いや一人の女性への想いに翻弄される様を描いた漱石の「三四郎」を土台にした創作新詩劇で、俳優・女優という枠に囚われず自由なカタチで演劇を遊ぶ ― って、一体どういう舞台になるんだろう。

燦々
U-33project
インディペンデントシアターOji(東京都)
2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了

ワーニャ伯父さん
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2023/09/05 (火) ~ 2023/09/10 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
毎回思いがけぬ表現を観せてくれるハツビロコウが、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」を登場人物を7名に絞って様々な角度からその行動を注意深く観察しながら丁寧に創作を試みるというのだから、これはもう期待以外のなにものでもない。
そういえばかつて柄本明が「チェーホフってのは小高い丘の上から望遠鏡で眺めてくすくす笑っているような喜劇なんだ」と言っていたが、これも至言だなぁ。

二ヴァンテ「ライトな兄弟」
CAT-A-TAC
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/08/05 (土) ~ 2023/08/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ライト兄弟に憧れたある兄弟が亡き父の夢を果たす為さまざまな困難に挑戦する物語を、ダンス×タップ×パーカッション×身体表現×無声劇×声優…というジャンルレスでユーモアたっぷりのアイデアが盛り込まれた年齢不問の新感覚エンターテインメント・パフォーマンスだという。この惹句に惹かれない者はいないだろう。

燦燦SUN讃讃讃讃
かまどキッチン
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/08/03 (木) ~ 2023/08/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
私的な生活を再解釈・再構築して劇的な虚構をつくりだし、ミクロとマクロを軽やかに往復するモチーフとの独特な距離感が特徴の劇団だという。「きみの家のお洋服が、きみのいないクローゼットで巻き起こす」てんやわんやのドタバタ活劇なんて、まさにそのコンセプトにぴったりの内容じゃぁないか。初演から約半年での再演というのもその裏付けだろう。

イーハトーボの風のうた
ミルキーウェイ
ティアラこうとう 小ホール(東京都)
2023/08/01 (火) ~ 2023/08/03 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「風の又三郎」は6月下旬に竹ノ塚地域学習センターで上演された「宮沢賢治と音楽の対話」の第2部として日向みおの素晴らしい朗読と上野音大の卒業生らによる音楽との組み合わせで聴いたばかりだが、宮澤賢治の諸童話作品を音楽劇・ミュージカルに脚色し上演しているミルキーウェイはどういった作品にしているのだろう。ところでタイトルに「風野又三郎」よりとなっているところをみると、よく知られた「風の又三郎」ではなく、そもそものベースとして最初に書かれた風の精のSF的冒険談を用いているのだろうか。

失物 lost and...
株式会社NLT
萬劇場(東京都)
2023/07/21 (金) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
演劇用語で「消えもの」といえば舞台上で食べられたり消耗するものだが、今回のタイトルは「失物」。ある日突然なにかを無くし、思わぬことから見つかるってよくあることだ。歳のせいで置いた場所を忘れただけなのかもしれないが…。失物とチラシのメリーゴーランドの関係は一体…。
NLTの舞台にハズレはないのだが、村井國夫主演の「オスカー」をもう一度観たいなぁ。

「若きウェルテルの悩み」
株式会社Kazan office.
カフェムリウイ「屋上劇場」(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/13 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ゲーテの「若きウェルテルの悩み」は、名作といわれる世界文学を読み漁っていた中学生の時に読んだきりだ。当時は旺文社文庫は箱入りで他の文庫本とは一線を画しており、随分世話になったものだ。あれから半世紀以上が経ち、この作品に対する感想も随分と違ったものになるだろう。

ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで
劇団鹿殺し
本多劇場(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

灰色の街
Project JUVENILE
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2023/07/20 (木) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

これが戦争だ
劇団俳小
ザ・ポケット(東京都)
2023/07/22 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
翻訳が吉原豊司で、演出がシライケイタ、演じるのが俳小となると期待が裏切られることはないのが保証されている。しかも主演として蜂谷眞未が客演だ。
カナダ戯曲とはいっても中東の戦乱を逃れてカナダに移住した劇作家によるものが多い。この作品もその一つのようで、物語的にはピープルシアターが上演した「バクダッドの兵士たち」と似た設定だが、「これが戦争だ」という直接的かつ衝撃的なタイトルをもつ作品は平和ボケした我々の眼前に何を突きつけるのだろう。

みんなのえほん
9-States
小劇場B1(東京都)
2023/07/26 (水) ~ 2023/07/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「彷徨いピエログリフ」「点と線のオブリビオン」といずれも秀作だった9-Statesが描く才能ある絵本作家を取り巻く人々の物語。毎夜2人の娘に絵本を読み聞かせていた頃を思い出しながら観ることになるだろう。

韓国新人劇作家シリーズ第7弾
韓国新人劇作家シリーズ実行委員会
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
毎年二千を越える応募があるという韓国の若手登竜門である新春文芸賞の戯曲部門受賞作をいち早く日本に紹介するこのシリーズ、韓国の「今」を感じ取りたい。

ハナイトナデシコ Vol.13
ハナイトナデシコ
ギャラリーサイズ(東京都)
2023/07/15 (土) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

無法地帯
藤原たまえプロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
前回公演「しあわせのかたち」はコロナの規制が緩和されてすぐの時期だったが、客席が空間をあけずに設置され、その客席がびっしりと埋まった初日の開演前挨拶で藤原たまえは目に涙を浮かべ、言葉も詰まりがちだった。プロデューサーとして様々な肉体的・精神的な苦労があったであろう3年間を乗り越えて、隙間なく埋まった客席に感無量の思いだったのだろう。それこそが彼女にとっての「しあわせのかたち」であったにない違いない。
その公演時の当日パンフに今回の「無法地帯」のチラシが折り込まれており、これまでの藤原たまえプロデュース公演とは違った方向性を感じたのだが、舞台となるのは共同住宅であり、およそ近寄るべからざる無法地帯といってもマル暴がらみではないのだろう。

共演者/同級生
2223project
小劇場B1(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「晴天」と書いて「あっぱれ」と読む。女優が楽屋に入った瞬間、もちろんそこは戦場だーこの一文が観客を劇場に、そして舞台に曳きつける。劇団晴天の代表作をさらに改稿して再演という「共演者」に強く惹かれる。