血の婚礼
劇団東京座
中野スタジオあくとれ(東京都)
2023/01/19 (木) ~ 2023/01/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「ベルナルダ・アルバの家」「イェルマ」と並んでスペインの劇作家フェデリコ・ガルシーア・ロルカによる土着的な三大悲劇のひとつだ。映画化されたものも観ているが、舞台では19年11月にLe Matinが二人芝居として上演した(脚本・演出:奥村千里)のを観たことがあるだけだ。濃密な舞台にめぐり逢えるだろうか。
ラチカン
三栄町LIVE
三栄町LIVE STAGE(旧:フラワースタジオ) (東京都)
2023/01/18 (水) ~ 2023/02/05 (日)公演終了
Go Let It Out
演劇企画アクタージュ
荻窪小劇場(東京都)
2023/01/19 (木) ~ 2023/01/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
グループセラピーを扱った演劇作品というと一昨年12月に観たボビー中西プロデュースAWDL公演「ビューーーティフル!」(尾身美詞と江間直子というダブルキャストの両方を観た)を思い出すが、なかなか自分自身のこととして捉えきれなかった。今回の舞台はどうなるだろう。
ところでカプセル薬が敷き詰められているチラシは全英1位を獲得したOasisの曲「Go Let It Out」の冒頭での「自分をそれほど好きならば/全ての薬を試してみろ」という歌詞と関係しているのだろうか。
龍昇企画 父と暮せば
ストアハウス
上野ストアハウス(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
GOOD BOYS
TAAC
新宿シアタートップス(東京都)
2023/01/18 (水) ~ 2023/01/24 (火)公演終了
おやすみ、お母さん
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2023/01/18 (水) ~ 2023/02/06 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
昨年シアターコクーンで観た「ザ・ウェルキン」では那須佐代子と那須凜が同じ舞台に立っているのに興奮したが、この「おやすみ、お母さん」ではピューリッツァー賞受賞作の二人芝居で母娘を演じると知った時にはどのような舞台になるのか期待しかなかった。しかも劇場は那須佐代子のために建てられた風姿花伝だ。「血」を意識しながら見つめる舞台になるだろう。
明日の幸福
diamond-Z
日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)
2023/01/20 (金) ~ 2023/01/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
前回公演「明日ハレルヤ」は若干甘い部分は感じるものの、全体としては楽しめる舞台となっていた。今回一番気になるのは【ある家宝】だが、さてどんなものが飛び出すか……
さなぎになりたい子どもたち
演劇集団 Ring-Bong
座・高円寺1(東京都)
2023/01/18 (水) ~ 2023/01/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
未見の団体だが、文学座の俳優・山谷典子が台本を手がける、社会問題を身近な視点から描く演劇ユニットだという。今回の公演はコロナ禍の公立中学校を舞台に、周りから浮いている二人が抱える問題を養護教諭の目を通して描く作品らしい。子どもの貧困は本当に悲しい問題。どのように描かれるのか。
義弘と義久
SPPTテエイパーズハウス
シアターX(東京都)
2023/01/18 (水) ~ 2023/01/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「小劇場にも日本が誇る時代劇の伝統を正しく継承したい」という林与一さんの言葉に胸が熱くなる。
時代劇を上演する小劇団も多いが、所作もわからずに演じ、殺陣はまるでダンスのよう、というトンデモ時代劇が横行している。私はかつて池袋演劇祭で受賞が有力視されていた時代劇劇団(東京芸術劇場で上演していた)に、「もしあなたたちが受賞したらあなたたちの時代劇がスタンダードとして継承されるかもしれないんですよ。そういう覚悟をもって創っていますか」と苦言を呈したことがあるが、時代劇を創ろうとするのならその程度の覚悟は持ってほしい。
SPPTテエイパーズハウスは林与一さんのアドバイスがあるのなら、観客も安心して舞台世界に没入できることだろう。
俺は誰だ?
Offbeat Studio
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
剣持直明は得体の知れない案内人か、それとも必死に共通点を探し始める中で出会う風変わりな面々の一人か? う~ん、「剣持は誰だ?」 悩むなあ。ここはひとつ実際の舞台で確かめたい。
無人船
劇団 枕返し
中野スタジオあくとれ(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
どこまでも広い海にぽつりと浮かぶ謎の船……その寂寥感漂うイメージがどのように美しさと醜さを詰め込んだ親と子達のヒューマニズムラプソディーに姿を変えるのか、興味をひかれる。
マジックリアリズム
劇団龍門
シアターシャイン(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
説明にも書かれているが、マジックリアリズムとは文学上の用語で、リアリズムに立脚した枠組みを備えているものの、超自然・夢・幻想などの要素がそのリアリズムを侵犯し、時間や虚実が混淆していくスタイルのことで、ラテンアメリカの驚異的な現実を写実的に描くと欧米人の目には魔術的な幻想小説に見えてしまうことからこう呼ばれるようになったものだ。
もともと非日常を求めて劇場に通う我々に、村手龍太はどのような魔術的なリアリズムを観せてくれるだろう。今回は村手は作と出演に集中し、演出をガラ劇のガラ林に委ねたのも興味深い。
『キレナイ/Dear Me!』
ラゾーナ川崎プラザソル
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2023/01/21 (土) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ラゾーナ川崎プラザソルの16周年記念公演は青春事情の大野ユウジ作・演出による2本立て興行。美容院と夜間保育園を舞台にしての様々な人間模様が描かれる作品らしい。普段からプラザソルでの公演は観応えのあるものが多いが、この記念公演も期待が大きい。
かもめ
サブテレニアン
サブテレニアン(東京都)
2023/01/14 (土) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
チェーホフの「かもめ」はもう何度観たことだろう。清水邦夫の「楽屋」、つかこうへいの「熱海殺人事件」シリーズ(殊に「売春捜査官」)と並んで鑑賞回数の多さでは私のBIG3だ。これまでに観た「かもめ」では10年10月のMODE(松本修演出)と11年6月のオクムラ宅(奥村拓演出)、そして17年2月の無名塾(江間直子演出)の3つが大きな印象を残している。
今回の公演はスタニスラフスキーメソッドに基づいて訓練している韓国の大学生によるものということだが、韓国人が「かもめ」をどのように感じ取っているのか、興味深い。
記憶の転生
フェルフェン
新宿眼科画廊(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/17 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
五十嵐絢美の12ヶ月連続一人芝居公演、五十嵐絢美という女優を観たことはないが、スゴイことやるなあ。初回は40分と短いが12ケ月目は120分一人芝居にも挑戦してほしい。
昭和歌謡コメディVol.17〜バック・トゥ・ザ 築地!~
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2023/01/12 (木) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
新キャストを迎えての新春公演は現在と過去が交錯する築地版バック・トゥ・ザ・フューチャー!。雷門は浅草だが、映画のように雷光(石尾吉達の頭光、笑)を受けてパワーアップした昭和歌謡コメディを期待したい。
ほおずきの家
HOTSKY
座・高円寺1(東京都)
2023/01/11 (水) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ほおずきの赤が目を引くチラシだが、海に沈んだ人のためには白い海鬼灯を鳴らすという風習は海の街出身の私も全く知らなかった。事実なのか作劇上のフィクションなのか。いずれにせよしっとりとした物語世界に浸れそうだ。
なまえ(仮)
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2023/01/06 (金) ~ 2023/01/09 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
このところチェーホフの「タバコの害について」の上演が多かったが、今回の新春公演のチラシはなんとトニー谷が描かれている。私ら世代の子供時代はTVで放送される「アベック歌合戦」で司会のトニーの「♪あなたのお名前なんてえの」がバカ受けしていた。赤塚不二夫が不滅のキャラクター・イヤミのモデルにしたことでも知られる。が、一方では公私を問わず傍若無人さが生み出す軋轢が数限りなくあるという。ただハワイ移住時はなぜか愛国者に豹変していたという。公演の内容とトニー谷は直接に関係ないのかもしれないが、独自のメソッドで週五日の鍛錬を積む役者達の新人公演という意味も持つという今回の公演に期待したい。
No Robot
One Bill Bandit
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2023/02/04 (土) ~ 2023/02/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
昨年12月公演の告知を見つけた時には、まだ1,000円(!)で公演してるんだと驚いたものだったが、残念ながらコロナで延期となってしまったが早くもリベンジだ。この団体は6年前の「偉大な一家の二泊三日ともう少し」で初めて観て、セット、衣装、そして役者陣の演技の確かさにびっくりし、わずか千円での公演というのが信じられなかった。にも関わらず、原則として12月の公演なので、年末の多忙さもあってその後は観れていなかった。今回はなんとか予定をやりくりして観たいものだが……。
青春の殺人者 令和版
アクターズ・ヴィジョン
梅ヶ丘BOX(東京都)
2022/12/22 (木) ~ 2022/12/30 (金)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
アクターズ・ヴィジョンの活動の中から創りだされた映画「エッシャー通りの赤いポスト」はつまらぬケチがついてしまったが、面白い作品だった。劇団アロッタファジャイナの時から松枝佳紀の意欲にはいつも頭のさがる思いだった。今回の舞台版もきっと目を瞠ることになるだろう。