新ハムレット
明治大学シェイクスピアプロジェクト
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2023/09/08 (金) ~ 2023/09/10 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
明治大学シェイクスピアプロジェクトが今年ラボ公演として手がけるのはなんと太宰治原作の「新ハムレット」だ。この作品は6月に「太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?」というサブタイトルを付けてPARCO劇場で上演されたばかり。
あの太宰治が昭和16年(1941年)に若干32歳にして初めて書き下ろした長編小説(戯曲形式)がシェイクスピアの「ハムレット」の翻案だったのだという。太宰が語り直した「ハムレット」は、設定は同じながらも太宰治のレンズを通すことで、ハムレットや彼を取り巻く人物たちが非常に身近に感じられ、日本人の感覚のままで100%共感できるものに仕上がっているという。
MSPの面々もまさかPARCOが同じものを企画しているとは思わなかっただろうが、果たしてどのような「新ハムレット」を観せてくれるのか、期待が大きい。
マテリアルパレード
LUCKUP
ザ・ポケット(東京都)
2023/08/09 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
世界のパワーバランスを維持するために秘密裏に動く影の巨大組織に課せられたとある地方都市の市長の護衛が世界の命運を分ける戦いに――そんなダイナミックな物語が笑いありアクションありの視覚も聴覚も楽しめる作品として展開されるという。お盆の時期だが、なんとか予定を調整したいなあ。
萬劇場 夏の短編集(2023)
萬劇場
萬劇場(東京都)
2023/08/10 (木) ~ 2023/08/13 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
萬劇場が地元商店街(折戸通り商栄会)とコラボして、参加各団体が各商店の店主に取材をしそこから得た着想でストーリーを紡ぎ出すというテーマのもとに8団体が集うイベント。今年は未見の団体が多く、これも楽しみ。
人生交換Ⅱ
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2023/09/13 (水) ~ 2023/09/17 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ほぼ毎公演チケプレをやっているのに「観てきた!」がこれまたほぼない謎の劇団。今回は池袋演劇祭の参加公演なだけに「観てきた!」も多くなるか。
それはさておき、人生を交換しませんかって持ちかけられたらやっぱ相当悩むだろうな。幸福そうに見える人が心も幸福とは限らないからなあ。
十人のエスパーたち の殺人
カスタムプロジェクト
調布市せんがわ劇場(東京都)
2023/08/11 (金) ~ 2023/08/13 (日)公演終了
MARIONNETTE(東京公演)
劇団The Timeless Letter
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/09/28 (木) ~ 2023/10/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
十九世紀後半のロンドンの猟奇殺人事件となると切り裂きジャックだが、この作品は二十世紀初頭のロンドンでの不可解な殺人事件に対する2人の対照的な刑事の活躍を描くらしい。2本のバラと「マリオネット」という題名の関係はいかなるものだろう。当時のロンドンの霧深い雰囲気が舞台に満ちていれば最高なんだが。
引き結び
ViStar PRODUCE
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
6月に観た「引き結び~紬ぎ結ぶは命の糸~」は思いがけぬ展開やもじゃ神さまのキャラクターなどが相まって、心地よく笑える作品だった。プレトークに登場した女優が暗くて華がないなあと思っていたら、本編に入るや大暴れしたのも驚きだった。さて今回は……。
迷い羊はつきあかりに
劇団ロオル
小劇場 楽園(東京都)
2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
熊本から帝大に合格して東京に出てきた男子学生が田舎と都会の違いや一人の女性への想いに翻弄される様を描いた漱石の「三四郎」を土台にした創作新詩劇で、俳優・女優という枠に囚われず自由なカタチで演劇を遊ぶ ― って、一体どういう舞台になるんだろう。
燦々
U-33project
王子小劇場(東京都)
2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了
ワーニャ伯父さん
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2023/09/05 (火) ~ 2023/09/10 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
毎回思いがけぬ表現を観せてくれるハツビロコウが、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」を登場人物を7名に絞って様々な角度からその行動を注意深く観察しながら丁寧に創作を試みるというのだから、これはもう期待以外のなにものでもない。
そういえばかつて柄本明が「チェーホフってのは小高い丘の上から望遠鏡で眺めてくすくす笑っているような喜劇なんだ」と言っていたが、これも至言だなぁ。
二ヴァンテ「ライトな兄弟」
CAT-A-TAC
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/08/05 (土) ~ 2023/08/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ライト兄弟に憧れたある兄弟が亡き父の夢を果たす為さまざまな困難に挑戦する物語を、ダンス×タップ×パーカッション×身体表現×無声劇×声優…というジャンルレスでユーモアたっぷりのアイデアが盛り込まれた年齢不問の新感覚エンターテインメント・パフォーマンスだという。この惹句に惹かれない者はいないだろう。
燦燦SUN讃讃讃讃
かまどキッチン
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/08/03 (木) ~ 2023/08/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
私的な生活を再解釈・再構築して劇的な虚構をつくりだし、ミクロとマクロを軽やかに往復するモチーフとの独特な距離感が特徴の劇団だという。「きみの家のお洋服が、きみのいないクローゼットで巻き起こす」てんやわんやのドタバタ活劇なんて、まさにそのコンセプトにぴったりの内容じゃぁないか。初演から約半年での再演というのもその裏付けだろう。
イーハトーボの風のうた
ミルキーウェイ
ティアラこうとう 小ホール(東京都)
2023/08/01 (火) ~ 2023/08/03 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「風の又三郎」は6月下旬に竹ノ塚地域学習センターで上演された「宮沢賢治と音楽の対話」の第2部として日向みおの素晴らしい朗読と上野音大の卒業生らによる音楽との組み合わせで聴いたばかりだが、宮澤賢治の諸童話作品を音楽劇・ミュージカルに脚色し上演しているミルキーウェイはどういった作品にしているのだろう。ところでタイトルに「風野又三郎」よりとなっているところをみると、よく知られた「風の又三郎」ではなく、そもそものベースとして最初に書かれた風の精のSF的冒険談を用いているのだろうか。
失物 lost and...
株式会社NLT
萬劇場(東京都)
2023/07/21 (金) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
演劇用語で「消えもの」といえば舞台上で食べられたり消耗するものだが、今回のタイトルは「失物」。ある日突然なにかを無くし、思わぬことから見つかるってよくあることだ。歳のせいで置いた場所を忘れただけなのかもしれないが…。失物とチラシのメリーゴーランドの関係は一体…。
NLTの舞台にハズレはないのだが、村井國夫主演の「オスカー」をもう一度観たいなぁ。
「若きウェルテルの悩み」
株式会社Kazan office.
カフェムリウイ「屋上劇場」(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/13 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ゲーテの「若きウェルテルの悩み」は、名作といわれる世界文学を読み漁っていた中学生の時に読んだきりだ。当時は旺文社文庫は箱入りで他の文庫本とは一線を画しており、随分世話になったものだ。あれから半世紀以上が経ち、この作品に対する感想も随分と違ったものになるだろう。
ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで
劇団鹿殺し
本多劇場(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了
灰色の街
Project JUVENILE
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2023/07/20 (木) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
これが戦争だ
劇団俳小
ザ・ポケット(東京都)
2023/07/22 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
翻訳が吉原豊司で、演出がシライケイタ、演じるのが俳小となると期待が裏切られることはないのが保証されている。しかも主演として蜂谷眞未が客演だ。
カナダ戯曲とはいっても中東の戦乱を逃れてカナダに移住した劇作家によるものが多い。この作品もその一つのようで、物語的にはピープルシアターが上演した「バクダッドの兵士たち」と似た設定だが、「これが戦争だ」という直接的かつ衝撃的なタイトルをもつ作品は平和ボケした我々の眼前に何を突きつけるのだろう。
みんなのえほん
9-States
小劇場B1(東京都)
2023/07/26 (水) ~ 2023/07/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「彷徨いピエログリフ」「点と線のオブリビオン」といずれも秀作だった9-Statesが描く才能ある絵本作家を取り巻く人々の物語。毎夜2人の娘に絵本を読み聞かせていた頃を思い出しながら観ることになるだろう。
韓国新人劇作家シリーズ第7弾
韓国新人劇作家シリーズ実行委員会
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
毎年二千を越える応募があるという韓国の若手登竜門である新春文芸賞の戯曲部門受賞作をいち早く日本に紹介するこのシリーズ、韓国の「今」を感じ取りたい。