I元の観てきた!クチコミ一覧

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わたしたちは、息をしている

わたしたちは、息をしている

ミエ・ユース演劇ラボ

三重県文化会館(三重県)

2016/02/27 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/02/28 (日)

オープニングの謎ダンスがタイトルに繋がっていく仕掛けがハッとする。
以下、作品、個々に感想。

■小学生は金曜日に上履きを(中略)な話(まねごと:作演出 中村実沙紀・柴幸男)感想】こんな怖いシチュエーションも子供のリアルなんだな。TVを観るシーンで彼女の戦いの狼煙が上がる瞬間がさりげなく、でもしっかり演出されていたのが良かった。ただ最後のオチが流れの中ではやや非合理かな。

■スマホ親父(まねごと:作 村井綾子/演出 半田美樹)感想】個性が光る作・演出コンビ。オムニバスの中ではこういう作風が活きる。スマホ親父と格闘する母娘の怪演に大ウケ。ややブラックで内省的な盛り込みも好みだったが、最後になんか整合を欠いていた気がするんだけど解釈違いかな・・・

■変望(まねごと:作演 森菜摘)感想】変わることと逃避を取り違えるな、といったところか。若者の悩みと葛藤を真正面から捉えた感じで、おそらく自分での解はまだ無いんだろうな。安易な希望で誤魔化さなかったのに好感。演出が色々暗示的でしたね。

■没きんちゃん物語(まねごと:作演 高木友葉)感想】家族のコミュニケーションが良く表現されていて楽しかった。ただ、前説からの流れだと、母のリアクションへの懐疑を何で掘り下げなかったのかな…という気はする。

■おにぎり屋さん(まねごと:作 半田美樹/演出 川瀬雄貴)感想】今回で最もミステリアスな作風でした。現代劇なのに何かブラックな寓話的テイストが味わい深くて好みだなぁ。

■ポリ酢酸ビニル(まねごと:作演出 稲垣陽介・柴幸男) 感想】こういうおバカな笑いのポテンシャルを受講生に示す一作って感じだよね。ただ笑えって感じ。でも、こういうのにもテクニックってあるよなぁ。

■お兄ちゃん(まねごと:作演出 小関加奈)感想】これは圧巻。小関さんは元々好きな役者さんだけど、本作、実話ベースらしく、これまでの目を見張る芝居の数々は、こういう修羅場と感情のぶつかり合いの経験に裏打ちされたものだったのかと勝手に感心。兄妹がお互いに殻を破る芝居にジーンときたよ。

■サプライズで希望者にオプショナル・ツアー劇があったので参加。思い出話…だったかな。うん、こういうの間近で観れるのいいな。内容的には奇をてらったところはないが、ド直球でジワジワくる、若さが眩しい。新しい演劇の形ですね。

劇闘 ゲキトウ~短編芝居の東西戦!~

劇闘 ゲキトウ~短編芝居の東西戦!~

日本劇作家協会東海支部

長久手市文化の家 風のホール(愛知県)

2016/02/27 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/02/27 (土)

■劇闘10分芝居対決。なんかマッチメイクが絶妙で、デキに甲乙付けがたく、また特に秋冬では対決作品に類似点が出たのが興味深い。ちなみに、私が投票した作品は全部負けたのが何気にショックw
■劇闘20分芝居対決。かなりガチでしたね。秋の演出者協会プロデュース企画の劇作家協会内部版ですが、こういう良い企画はいくらでもマネしたら良いと思う。新発見や相乗効果も大きい。レノン&マッカートニーコンビwの創出は大きな成果ね。ちなみにこっちの投票は全部勝ち組でした。

ネタバレBOX

【劇闘10分芝居対決】
■箱(劇闘:ニノキノコスター)感想】開幕いきなり出オチかよw ってインパクト。でも、中身は意外にオーソドックスにオトしてきましたね。つか、ミスリードならぬ、ミスヒアリングかσ(^_^;)

■枝川駅(劇闘:中内こもる)感想】えーっと、・・・コントだしなぁw 役者の魅力に頼った感はあるが、効果的に使ってはいる・・・というところでしょうか。
どっち(劇闘:久川德明)感想】男女の修羅場ネタながら和やかに観ていられる味わい。ブラックネタについては、相互に何を誤解しているのかは明白だったので、種明かしは蛇足だったんじゃないかな。役者の芝居、特に原みなほさんの表情は良かったな~。

■氷菓(劇闘:桐原工務店)感想】牛乳地獄ではちょっと見られない味わいで価値が高いな~。でも始終歩いていたのは牛乳走りの片鱗があるか。牛乳歩き? 溶けた物体の行方がすっごく気になりましたw

■三美神(劇闘:舟橋"委員長"慶子)感想】いかにも委員長さん的な作品で、女性にしか作れないよな~、な印象。衣装、小道具、口調の変化等の細かいこだわりが溢れてて、雰囲気作りが丁寧でした。
虫の居所(劇闘:大越竜太郎)感想】色々と深読みができそうな戯曲。大越さんの作品って、こういう企画でしかお目にかかれないのは何故? まといさん、早川さんの緊張感ある芝居が良かったな。

■冬の参観日(劇闘:はせひろいち&佃典彦)感想】10分の中にミステリアスなところが盛りだくさん効果的に組み込まれていて、見せ方も含めて流石。つか、ちょっとずるいよ、この組み合わせはw
もう少しだけここにいよう(劇闘:刈馬カオス&渡山博崇)感想】現役女子高生投入といっても、7×9で実績アリなので実力は折り紙つき。清涼とした空気感が作り出されていて、役者の個性と若さにうまくマッチした作演でした。

【劇闘20分芝居対決】
■くらげ(劇闘:後藤章大×宮谷達也)感想】相性いいな、この作演。女性の魅力を使いつつも人間の内面えぐる劇作家とド派手が身上の演出家、こんなにハマるとは思わなかった。向き反対で掛け合わすとどうなるのかは興味あるところ。(リスク高そうw)

■猫と暮らせば(劇闘:長谷川彩×公次郎)感想】脚本、1年前に喧喧囂囂で使ったヤツですね。じんわり迫るコミュニケーションの味わいは変わらないが、個人的にラストの印象が変わったと感じたのは脚本の手直しだろうか、演出の手腕だろうか?

■寒椿となわとび(劇闘:鏡味富美子×みなみ津姉)感想】最初の展開で私はちょうどオチの方に発想が行ってしまって、個人的にラストがインパクト薄になってしまったのが勿体無かったが、演出がとても綺麗で目を見張った。

■触れ(劇闘:平塚直隆×天野順一朗)感想】ここで五感シリーズ最終章を持ってくるとはビックリ。登場キャラクターの最初のミスリードが効いてて楽しかった。そして学生キャストがうまくハマってて良かったな~。特にスピッツ君の演技冴えてた。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

千種文化小劇場(愛知県)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/24 (木)公演終了

満足度★★★★★

爆音と光と人間の躍動の洪水
凄いっ、痺れた。
爆音と光と人間の躍動が洪水の様に溢れる舞台。異空間に紛れ込んだと思わせる構成と巧みなロープワーク! 心を鷲掴みにされました。

特に最前列、スピーカーの真ん前での爆音はホント心臓バクバク。
ずっと心臓マッサージ受けている様でポックリ逝きそう( ゚д゚)
驚きの体験でした。

そして、しっかりお話としても〆てくれるラスト。
出色の出来!壱劇屋、名古屋に来てくれて本当に良かった。

DEAR LOVERS

DEAR LOVERS

N.N.P

ナビロフト(愛知県)

2016/02/27 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

様々な要素を取り入れる意欲作
一人芝居を多人数で輪唱でもしているかのような佇まいが面白い。芝居、プロジェクション、生演奏、バレエと様々な要素を意欲的に取り入れる姿勢が魅力だけど、融合がまだ課題でしょうか。雛壇客席から役者に注目してしまうと、映像が目に入らなくなっちゃう… 惜しい

青年団『冒険王』/青年団+第12言語演劇スタジオ『新・冒険王』

青年団『冒険王』/青年団+第12言語演劇スタジオ『新・冒険王』

青年団

三重県文化会館(三重県)

2016/02/13 (土) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

冒険王を発展的拡張
■冒険王】 さながら人生の交差点の様相。旅行者達の他愛もない日常の芝居に、秘める苦悩を匂わせつつ、凝縮された人生を観ているかの様でした。非の打ち所の無い「自然」な芝居にも感心。

■新・冒険王】 冒険王を発展的拡張。多国語でくる同時多発会話には眩暈が(笑)
冒険王より更に内心に踏み込んだ感じもあり、同キャストもあるので、やっぱり連続で観るのが馴染んで良い。冒険王で培われたテイストに、更に民族間の意識の差、差別や対立をしたくない理性、でも・・・といった葛藤なども色々垣間見えて、冒険王から本当にグレードアップしている。二カ国共作された意義は大きい。

思い出し未来

思い出し未来

少年王者舘

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2016/02/11 (木) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

今なお他では観られないオンリーワンの劇団
演出・振付・照明、今なお他では観られないオンリーワンの劇団なのだなと感動しました。特に、熱の篭った「幸せ問答」が、最初はぐだぐだの漫才の様なのがジワジワとまるでボレロを観ているように昇華されていくのが印象的でした。観れて良かったとジンワリくる。

お家族

お家族

大名

G/Pit(愛知県)

2016/02/12 (金) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

巧妙な構図と展開・・・そして
 奇異な訪問者のはずが、そこには更に上手がいたという構図は面白く、徐々に闇が明らかになる展開も巧妙。ただ、掃除屋さんが相対的に弱すぎたのが効果を弱めたかも。悪徳業者ぐらいの方が良かったかな。でも家族自体はトコトンまで倫理的にキテるのはチャレンジングで良い。
 しきたりは文化や支配体制によってトンデモルールになるのはよくある話で、そこらへん逆手にとってるのは意欲的。演出や衣装メイクの凝り様も安定してセンス高く、役者も核の未彩紀 さんはまた別人格を見せてくれたし、 名古屋の客演も充実してきて、今後がまた楽しみ。

ネタバレBOX

・・・というところまでが、観劇直後の感想。

その後、幸いにも台本を拝読する機会に恵まれ、じっくり読んでみると、観劇時には意味を掴みきれないまま結構セリフを聞き流してたんだなぁと感じました。

当初の私の関心である「コミュニティにおける正当なルールも外から見れば奇異なものとなり得る」、その揶揄と自戒がテーマと思っていたところから、そこを越えて「自己と社会(コミュニティ)との関わり」に対する懐疑と不満が色々散りばめられていることを理解しました。

特に、状況によっては「前向きな姿勢」と取れる発言までが、自分が置かれたブラックな環境を受け入れるための心理的な合理化、正当化の趣旨で括られているようなのが、印象的でした。

脚本には無意味な言葉は無いものなんだなと実感。
この声

この声

オイスターズ

名古屋市東文化小劇場(愛知県)

2016/02/11 (木) ~ 2016/02/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

現実感のあるホラー
 不条理に留まらない、現実感のあるホラーでした。自分の言葉が好き勝手に解釈され、都合の良いとこだけ繋ぎ合わされ、お話が出来上がり拡散する。周りではそれが真実となり、何を言っても覆らない。火のないところに煙が立つのがコミュニケーションってヤツですよ。 翻ってみれば、誰しも自分の思想・信条・解釈に合致する言葉だけを拾うのだ。他者の言うことをゼロベースで聞きはしない。自戒の念を込めつつ、怖い芝居だなと感じました。エース田内さんの味のある芝居にフレッシュ女優陣がうまく噛み合って、楽しみが増しましたね。

国道、業火、背高泡立草

国道、業火、背高泡立草

烏丸ストロークロック

三重県文化会館(三重県)

2016/01/30 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

一つの舞台に重なる現在と過去の芝居
一つの舞台で現在と過去の二つの芝居がシンクロして展開し、素性が明らかになっていく 構成は好きだな。描かれるのは、想いと乖離する人の業と迷走か。 すごく生活感が滲む役者の仕草、SE的な生演奏、世の商売の胡散臭さが印象的。

書く女

書く女

ニ兎社

大垣市民会館・大ホール(岐阜県)

2016/02/04 (木) ~ 2016/02/04 (木)公演終了

満足度★★★★★

意外にコミカルな仕立て
 意外にコミカルな仕立て。一葉の作家悩を感じさせる妄想の演出が漫画的で馴染む。さすがに作家が書く作家の話なので、作家の業と本質を思わせるセリフにハッとするものが多く、また評論家との対峙も興味深い。あの結末なのに、ちっとも悲しそうに見えないところも独特。
 黒木華さんの演技がまた多彩で、一葉の多面的な人格描写にリアリティを持たせている。セリフの無い部分の演技や仕草が絶妙で、近視の表情や執筆中の仕草・妄想なんか、すごく魅力的に人間味を際立たせているな、と・・・。割と近くの席で観れて良かったわ、ホント。

砂に浮かぶ町

砂に浮かぶ町

空宙空地

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラストシーン、印象的やったな~
交差する2世界の登場人物が、舞台で混在しながら同時に芝居を展開するのが異次元的。照明で主体が切り替わる演出が面白い。非常にコミカルに進行しつつも、幻の理想という悪夢をひたすら繰り返す一種の地獄絵図が内実であったのが、皮肉かつ強烈。さすが関戸節。

そして役者は・・・
・おぐり・早川姉妹の可愛さと狂気の芝居が際立ちました。
・あんなに明るい芝原さん、初めて観た。
・藤村さんはやっぱり困ってナンボの役者ねw
・長沼さん、早川さんとの立会いで出足を止める右差し手見事(何の芝居だw)

 そしてラストシーン、印象的やったな~。空宙空地史上、一番綺麗だった。良い余韻。

ネタバレBOX

実は、当初シートの四隅が釣られているのを見て、そのままバッとおぐりさんごと包んで、「町が消える」のを想像しましたが、そこまではいかんかったか(物理的にムリwww)
ミソゲキ2015

ミソゲキ2015

ミソゲキ実行委員会

ナンジャーレ(愛知県)

2015/12/29 (火) ~ 2015/12/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

今回は個々の作品の質も高かった。
名古屋小演劇祭り的な面白さとしては定評はあるが、今回は作品の質としても高かった気がする。参加団体のうち、他地域からの参加が1/3というのが刺激になっているのではないだろうか。いわゆるガチってやつ。

個人的には、A組「電光石火一発座」、B組「プロトテアトル」、C組「大名」が優秀賞、敢闘賞が「赤いスリッパ企画」、総合優勝が「大名」、といった印象でした。

カウントダウンイベント含め、MVPはペレイラさん、ということでwww
むっちゃ、楽しかった。

パンク歌舞伎「ハラ版 天守物語」

パンク歌舞伎「ハラ版 天守物語」

ハラプロジェクト

名古屋能楽堂(愛知県)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

まさしくライブ、祭り。驚きの連発。
なんかもう、脚本がどうこうではなく、ひたすら演出と演技と演奏に浸って打ちのめされて来い的な、まさしくライブ、祭り。理屈いらない、身体で感じて来いだった。役者の物量と大道具も圧倒的で、驚きの連発でした。能楽堂でやるってのも凄いな。

お召し列車

お召し列車

燐光群

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

演技の質は相変わらず上等
いつもながら演技の質は実に上等。全編説明劇みたいになるのは、今回のテーマでは必要悪みたいなもんでしょうがないかな。本筋が重いんで言うのやや憚られるが、車両コンペの筋書は茶番劇感が否めない。

ネタバレBOX

Siri的アテンダント面白いんだけど、存在の意図を掴みきれず無念。
「シゲル」

「シゲル」

うめめ

G/Pit(愛知県)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

二度と観れない驚きの配役
 キャスト見た時は「何コレ、ねづみさん逆ハーレム芝居?w」って思ったけど、これだけのキャストをこういう風に使うんだ( ゚д゚)と観てビックリ。これはきっと二度と観れない驚きの配役。
 質的にも、割と演技力飛び抜けがちなねづみさんの周りを手練れのベテラン勢でしっかりバランスして、唸る芝居やったな〜。脚本も、実は渋く重いホームドラマなのに奇想天外さがてんこ盛りにトッピングされてて、多様な面白さがあった。

嘘つきマザーへ愛をこめて

嘘つきマザーへ愛をこめて

劇団ExcitingDrive

千種文化小劇場(愛知県)

2015/12/12 (土) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

ジワジワ惹き込まれる不思議な魅力
 序盤のノリに正直引き気味に観始めだんだけど、なんだこりゃジワジワ引き込まれて、
 「この銃は人を貫通して、お前の涙腺だけを破壊する」( ー`дー´)キリッ って感じになったぞwww
 ぶれずに貫いて観客の琴線に遂に触れた、そんな感じの信念に拍手。後は主役家族以外の行為の説得力/裏付けが肉付けされれば、このテイストとしては言うことなし。

ネタバレBOX

結構キーパーソンであるはずのドクターと刑事の描写が表面的に留まったと思うのがマイナス点です。
プレゼントタイム・ハローグッバイ

プレゼントタイム・ハローグッバイ

匿名劇壇

三重県文化会館(三重県)

2015/12/12 (土) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

じわじわと拡がる世界
漫画的魅力のキャラ立てでテンポ良く話が進行。当初ぼやかされた背景とシーン間の関係に戸惑っていたが、じわじわと繋がりをみせ、遂には大きく世界が拡がるのが心地よい。舞台美術や軽快な転換がダンス観てる様で妙に気に入った。やっぱ観に行って良かった。

ある男、ある夏

ある男、ある夏

エス・エー企画

G/Pit(愛知県)

2015/11/27 (金) ~ 2015/11/30 (月)公演終了

満足度★★★★

徹底した雰囲気作りに拍手
客入れ・開演前を含めた徹底した雰囲気作りに拍手。そして大変叙情感でした。この若者の悩みはむしろ今のそれを先取りしている感すらありましたね。
なお、ニノキノコスターさんの演技は初めて拝見しましたが、達者ですね〜。もっと暴れているとこ観たかったw

好きも嫌いもいつかは棺桶

好きも嫌いもいつかは棺桶

劇団わに社

ナビロフト(愛知県)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

活力溢れるコンセプト劇団
 コンセプトがハッキリしている劇団は活力に溢れてるな。役者個々の小芝居が個性的で活き活きして、ある意味オムニバス演劇を観ているよう。転じて序盤発散気味な印象で話の収拾は大丈夫かと余計なお世話的心配をしたが、上手く纏めたし、しっかりミスリード効いてて、話としてもかなり楽しめた。
 作品以外もキャスト大勢出しての客入れや名刺営業やら、客への印象づけに随所に工夫や熱意が溢れてて、う〜ん、あの社長デキる!って感じ。もっと早く株券買っときゃ良かったwww
 役者さんは粒揃いだけど、鹿島婆さんsの大上さん、齋藤さん、やまださん、罵詈雑言シスターの伊藤さん、無表情でグイグイ押すリポーターの加藤さんあたりツボ。あと、正統派美少女的なイメージと思っていた加川さんは実は色々演技派ね、ビックリ。(ツボ大杉)

つきのないよる

つきのないよる

トリコ・Aプロデュース

四天王寺スクエア(三重県)

2015/11/07 (土) ~ 2015/11/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

卓越した演出技術に痺れる
 舞台を上手く切り分け、シーンがパラで進行したり、綺麗にシンクロしてラップしたり、卓越した演出技術に痺れる。
 役者は皆さん手練れで、多役こなしてるのに違和感無くキッチリ別人で息を呑む。生演奏・生歌まであって、芝居を生で観れる幸せを堪能しました。
 そして脚本。実話をベースに驚きの設定を盛り込んで進むシナリオは見応えあり。様々な因果が巡っての悲しい所業、筋も理屈も分かりはするが、のぼるの最後の選択…あれだけは納得いかず。そんな私は適当な幸せな人ということか。生き方、不器用すぎて悲しい。

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