いこまの観てきた!クチコミ一覧

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1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~

1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~

劇団ギリギリエリンギ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/03/18 (火) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

初日、道玄坂編観劇。
短篇オムニバス。空間設定のみ共通の三本(六本か)。
ちょっと気になっていた作家の作品がまとめて見れるという、僕個人的には垂涎の企画。
もう一バージョンも観るかもなので評価はつけません。

ネタバレBOX

良企画だが、短篇集としては練度が足りない印象。
俳優は達者だが、全ての作品で演技質が同じ(力押しが目立つ)な為に、三作品それぞれの個性がいまひとつ活きておらず、惜しい。
演出上もう少し明確に味付けを変えても良かったのでは?

各作品の個人的感想。

『巡恋歌』
発想は面白いが、アイドルオタクの描き方が少々ステレオタイプで、「こいつらキモイけどなんかイイな」というラインには少し及ばず、か。
『テンパってる奴』
強引さも含めて好きなテイストだが、展開のめまぐるしさに比して演技が平坦なのは狙いか?
状況が変化する前後でもう少しタッチが欲しかった気が。
『いつまでもここにいる』
苦笑系ホラー。なるほど。
良い脚本だが、空間が情感を引き出せておらず、惜しい感じ。

もう一バージョンも観たいです。
チカクニイテトオク

チカクニイテトオク

掘出者

サンモールスタジオ(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/10 (月)公演終了

満足度★★★

佳作。今後に更に期待。
戯曲には★4つを捧げたい。

他の方も評している劇中の所作については、意図は頭で理解できるが効果が直感的に伝わって来ない。
結果としてそれが情報量をいたずらに増やし過ぎていて「見ていて疲れる」原因に。
しかしながら作劇は巧妙。ハッとさせる一言、やりとりの妙が上記を補って余りある魅力を持っている。

演出的に洗練されれば更に大化けする予感。
今後に大いに期待。

ネタバレBOX

作・演出の田川氏はおそらく、登場人物の抱える民族上の問題については「わからない」というスタンスなのだろう。
その締観、焦燥が、平田オリザ氏とは全く別のアプローチからいわゆる「現代口語演劇」に辿り着かせたのだとしたら驚き。
戯曲は売り切れで後日郵送との事。
「戯曲」として販売するのは恥ずかしいから「メモ帳」という体裁をとって販売、という所に作家の人間性をビンビン感じる。

五年後に再演希望。

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