かおぴんの観てきた!クチコミ一覧

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悲喜もごもご

悲喜もごもご

サメノテ

新宿眼科画廊(東京都)

2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

仕事で疲れた週末に、フラっと観られる良い芝居
元々はニコ生でよく見に行ってる方のお友達(?)として渡辺さんが紹介されたがきっかけで、今回観劇しました。
先日は演目の中の一部を見せていただいたので、雰囲気などがわかって安心できました。
芝居はどうしてもその場に行って見てみないとわかりません。それが魅力という人もいるけど大抵やる側の意見。見る側にとっては不安も大きいのです。しかしこの「悲喜もごもご」は、専門知識も気合もいらずリラックスして観られました。良い脚本に良い見せ方、構成ですね。

ネタバレBOX

3つのオムニバス形式の舞台でしたが、それぞれの演じ分けがとても分かりやすく見やすかったです
姉と弟、別れた恋人同士、新婚さんと役割の他に性格付けもしっかりされていて、しかも1本20分程度というのがアッサリしていた。
それととても印象に残ったのは、渡辺さんのツッコミというか殴り方?です。撫でるような平手打ちから痛そうなビンタ、胸に「ビターン!」と叩きつける張り手!どれだけ痛かったのだろう・・・
今度はお二人の出演されている他の舞台も観てみたいと思いました。
挨拶もせず帰ってしまってすみません。次も楽しみにしています。
紅い爪

紅い爪

劇団虚幻癖

Livetheater間~まほろ~(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

虚幻癖の本気
見せてもらいました。
代表が前回の公演で色々と思うことがあったようで、今回の回帰公演は原点に戻ると共に新たな挑戦もされていたのでしょう。
今回マチネ・ソワレとA・B両チームの舞台を観劇しました。

ネタバレ以外でまず感じたことは、この2つ(前回観たものに比べて)

・内容が理解しやすくなっていた
・笑いの部分も話の流れに無理なく入っていた
 特にBチームの先輩後輩刑事のやりとりがすごかった・・・

ラストシーンではほかに観に来ていた女性たちが息を飲むのが聞こえましたし、2回観ても背筋がゾッとしました。

あとはネタバレのほうで・・・

ネタバレBOX

観終わった後で感じたのは、フライヤーにある舞台背景(夢の話)が初めにムービーでも声の演技だけでもあると、もっと理解が深まったかなということです。

事前にHPで説明文は読んでいましたがうろ覚えだったので、「この台詞何のこと言ってるんだっけ・・・ああ、夢のことか!」と気づきました。

そして内容についてですが、「狂気」という部分についてはBチームのほうが鬼気迫る感じがしました。特にヘレンの病気を知った後のセインの落差が良かった。

ヘレンもレナ、セインと共にダブルキャストでしたが、Aチームのヘレンは天真爛漫な感じで終始明るいキャラクターが光っていました。おかげで、最後に病気の影響が出て(おかしくなって)いたのか自分ではわからなくて終わった後に本人に聞いてしまいましたw  理解力が足りなくて申し訳ない^^;

Bチームヘレンは温和な感じが印象的。そのせいでラストがAチームヘレンより悲劇的な感じがしました。どちらとも、子どもたちに病気を告白したときにはもうちょっと感情的な部分は壊れていたのかな。そこも聞いておけば良かった。

そしてシングルキャストのカイ。さすが劇団の顔だけあって安定した演技が見られる。関東人が関西弁を話すのは大変なのに、その逆はあまり苦労しないの?不公平だ!( ゚д゚ ) 少年というか、線の細い感じがとても似合っている感じがする。今度は重厚な感じの役も観て見たいです。

また、照明のあたり具合で顔が若くみえそうではあったけど、年老いた先生アーのを演じた佐々木さん。表情、声、動作にとても気を使っていたのが見られました。もっと腰曲がっててもいいかも。



2回連続して観たこともあって、話の内容も台詞もするすると頭に入ってきた今回の舞台。「暗くて怖くて難しい」がとても楽しめました(´∀`)
★5個にすると次に観たほうが良かった時に際限なくなるので、4つで!!
モスクワ・モスキート

モスクワ・モスキート

ウラダイコク

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

キャラの良さが際立っていた!
知っている方が客演だったので、初めてこちらの芝居を観させていただきました。脚本・演出の如月さんのファンも多かったのか、冒頭のあいさつでも拍手が。
だが俺はそんなことには騙されないぞと思い、観劇・・・

舞台が海外だと人物名も覚えにくく、難しいのかなと思ったらそんなこともなく、
ちらほらと入るギャグに笑い、当時の旧ソはこんな感じだったのかなと想いをはせつつその内容に入りこむことができました。

何より登場人物のキャラがよく立っている!それぞれの生まれや立場、今の想いと行動理由などがしっかりしているのか、とても自然に見えました。
正直客演の方がいなくても、次の公演を観たいと思いました。

ネタバレBOX

残念ながら惜しいのが、タチアナ役の滑舌。
彼女はサ行を話す時、舌先を歯の裏に当ててしゃべってませんか?そこじゃなく、舌の中央部分を歯の裏にあてて「スー」と息を出しつつ母音を乗せるともっと綺麗に出るはずです。
演技は熱が入ってたし良かったのに、滑舌のせいで損をしてます。頑張って克服して欲しい!

また個人的に、特に目を惹かれたのがリュドミラとステンカ母子。リュドミラの表情がとても豊かでどうしても目がいってしまう。ステンカも使用人としての辛さなどが特にクライマックスで爆発するところも良かったし、所々兵士役で演じられていたところも良かった。
ミリーとヴェラ?の冒頭のかけあいはアクションがオーバーかなと思ったけど、それも笑いのひとつにしているんだろうと勝手に納得。面白かったです。

最後にこれは前のほうに座った人が感じたのではないかと思うこと。
ムービー再生の時、スクリーンがステージ前なのでかなり上を向かないと映像がよく見えませんでした。
初日は満席だったので周りもせまく、ちょっとつらかったです。
狂える星霜

狂える星霜

劇団虚幻癖

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

本公演初観劇
もともとこちらの話が「暗くて難しくて怖い」と聞いていましたので、特別先入観無く観てきました。
芝居がはじまると、確かに難しい専門用語などが台詞のあちらこちらに散りばめられていて、テーマである「時間」についての話が理解できないこともありました。

しかし問題なのは、それを演じる役者側。専門用語を使いながらも感情の起伏、アクションが加わると、滑舌の良くない役者の台詞が聞き取れない。更には役者自身が台詞を理解していないのか、憶えた台詞をただしゃべるだけで観客の頭に入ってこないこともしばしば。核となる役がこれでは魅力が半減以下となってしまっていた。特に後半は盛り上がってきてその役の心境も理解できてきた部分もあったので勿体ない。
滑舌は訓練すれば絶対良くなります(自分の経験ではですが) 人に表現を読み取るうえで一番、目と耳を使いますので、役者を続けるのでしたら今まで以上に真剣に取り組んでいただきたい。

「暗い」と「怖い」は雰囲気で表現できますが、「難しい」は演じる側観る側の理解力が必要です。話の受け止め方は人それぞれですが、それ以前の伝え方って重要なんだなと思った公演でした。
舞台背景というか、設定のようなものをもっと見ることができたら、そのあたりがもっと変わるかも知れません。

それと、個人的には所々に入っていたお笑い要素は好きです。ただそれが面白かったかどうかはお客さんの反応に出ていたかと・・・w

また芝居ではなく、衣装やアクセサリーですが、特にアクセサリーは団員の方が作ったというのが凄いです。座席が前のほうだったのでよく見えましたが、細かいところまで作りこまれている!次も出番があるようなら、販売か写真でも良いので閲覧できるようになっていると良いと思います。いや見せるべき!(言い過ぎ?)

本公演を見るのは初めてだったため、真ん中の☆3つにさせていただきました。

ネタバレBOX

グレイが一番表現力が豊かでした。台詞を聞いていても違和感なく頭に入ってくる(塩田さんの関東弁はこんな感じなのかとw)話の核として必要な人間は、あのレベルまで欲しいです。 
ジャンヌは出番があまり多く無かったのが残念。二人の子どもはどこまでが本物でどこまでが人形?だったのかとずっと考えていました。

貴族が特別な存在という割に、人々の接し方(特に一般→貴族へ)の表現は足りないと感じます。処刑できるくらいの権力を持っているのに、ただ高圧的な表現しか見えなかった。そこは服装で底上げ、というのだけではまだまだ・・・

ブログの稽古場日記で殺陣があるのは知っていましたが、あの劇場で立ち回りをするにはすこし窮屈だったのかなと思いました。自分がステージに立ったわけではないので実際どうだったかはわかりませんが。
ラストシーンの斬り合いはスローな表現で見せたかったのかも知れませんが、SEとのタイミングや「重さ」が伝わってきませんでした。
あそこの民全員が刃物を躊躇なく手にして、いきなり斬り合いができるのは???という感じでした。そういうこともできる人たちなのでしょうかね。

結局集落を混乱に導いた流れ者は何だったのでしょう。聞き逃したのかも知れませんが、どんな人間だったのかよくわからず、一度しか芝居を見られなかったのが残念です。

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