1
夢邪想(ゆめやそう) ~『夏の夜の夢』より~
花組芝居
外部の作家さんが座員にあてがきをしたという脚本は、まさにその役者本人しか演じ得ない。座員のほぼ全員が女形でぞろりと裾を引き、役によっては女性と男性の性差を、ごく他愛もないことのように行き来する。この劇団以外では絶対に上演できない、輝かしい財産である。
2
マクベス
NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)
坪内逍遥訳を元に加納幸和(花組芝居座長)が演出したこの作品は、「子どものためにやさしく作った舞台」ではない。加納自身が子供に見せたいと考える「本格的な舞台」である。
衣裳はサラリーマンのようなスーツ姿、舞台上のセットは事務椅子や扇風機、冷蔵庫に洗濯機といった日常のものばかり。彼らは役者という仕事をするために舞台に上がってスーツに着替え、仕事を終えてスーツを脱ぐ。
バーナムの森が動いて、そろそろ終わるなと思ったところに「もうおしまいなの?」と、初見のはずの子どもの声がしてギョッとした。役者がスーツを脱ぐと、お芝居はおしまい。マクベスを何度も見た大人も、初めて見る子どもも、同じ体感で芝居が見られるものなのかと驚いた。
3
観客席
演劇実験室◎万有引力
真っ暗闇の中で、思わず漏れたはずの笑い声が、私の体を離れて抗いようのない大きな力で増幅していったときの恐怖感。観客だと思ったいたものが役者で、役者が観客で、観客は必死に観客であることを演じ続けていく。貴重な経験になった。
4
舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The Second Order
マーベラス
5
江戸系 諏訪御寮
あやめ十八番
6
ロボ・ロボ
キティエンターテインメント
7
岡本綺堂『半七捕物帳異聞』
江戸糸あやつり人形 結城座
8
菊花の契
演劇ユニット飛び猫舎
9
眠れない羊
LAUSU
10
社長吸血記
ナイロン100℃