三人姉妹
シス・カンパニー
シアターBRAVA!(大阪府)
2015/03/05 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
美術も演者も豪華
話自体は面白くないと思うのに面白かったと感じたのは
役者さん、演出が良かったのか。
特に段田さん、公園さん、神野さん、赤堀さんが印象的。
段田さん演ずる軍医チェブトゥイキンの台詞に
「もしかしたら、おれは人間でないのかもしれん、ただこの通り、おれには手も、足も、頭もあるふりをしているだけなんだ。もしかしたら、おれは全然存在していないのかもしれん。」
こんなのがあったのだけど
荘子の『胡蝶の夢』が思い浮かんでちょっと面白かった。
チェブトゥイキンも古い新聞ばかり読んで儚さを感じていたのか。
相変わらずパンフレットが充実していて
嬉しい。
+51 アビアシオン,サンボルハ
岡崎藝術座
元・立誠小学校(京都府)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
面白いようなわからんような。
岡崎藝術座の神里さんの創る作品は前回も観たのですが
ちょっとわかりにくい。
物語っていうより神里さんの脳内を覗き見てるような感じのもの。
私は物語が好きなのでちょっと苦手だったのですが
大村さんが出ていたので拝見しました。
神里さんのルーツな話が含まれていてその中に沖縄もあるから
興味深くは見れた。
久高島とか大宜味村とか知ってる地名や
比嘉さん、金城さんなんかの聞き慣れた名字が出てくるとワクワクもした。
メキシコだからかミルマスカラスみたいなマスクを被った演出?とかあって
面白かった。
自分エコーの所で初めて声に出して笑えた。
お芝居の中で笑えるとそこから観る集中力が増す気がする。
なかなか難しいなという感想。
もっと理解できるようになりたい。
最後のサムライ
メディアミックス・ジャパン
天王洲 銀河劇場(東京都)
2015/03/04 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
とても熱い舞台
一幕はちょっとぎくしゃくとしたものを感じる部分もあったけど
二幕がかなり良かった。
見せる所でちゃんと観客を魅了し感情を盛り上げてくれて昇華して終わる
そういう爽快感がある作品でした。
市原くんは何年ぶりかの舞台で主演は初めてらしく
あんまりドラマの市原くんも見てなくてほとんど知らなかったのですが
熱いっていうのはなんとなく情報としてインプットされてました。
そしてこの舞台でも熱かったです。
その熱さが河井継之助という男のキャラクターに合っていたように思いました。
個人的には
秋月悌次郎役の永島さんと主役の市原くんの絡みが多かったのが喜ばしく
この二人の関係性がまた爽やかで潔くて
男の友情を感じれてボロボロと泣いてしまったほど。
勉強不足で河井継之助という人を知らなかったのですが
とても魅力ある変人でした。
先見の明がある計算高い男。
だけど忠誠心があり義に熱い。
主役が舞台でちゃんとその人物を生きれてるのは作品として強いし伝わる。
そして他の方たちもステキな人が多かった。
花魁のソニンさん
凛とした花魁 小稲と長岡の遊女 紅小壺の二役をしっかりと分けて見せてくれました。
姿勢が良かったです。
長岡まで出向き地元の人のお話を聞いたりしたそうな。
市原くんも。
そういう個々の頑張りが伝わり
座組みを良い雰囲気でとても良い気を舞台から感じました。
戦わない為の武装…
今の日本の在り方を考えさせられました。
完熟リチャード三世
柿喰う客
ABCホール (大阪府)
2015/02/21 (土) ~ 2015/02/24 (火)公演終了
満足度★★★
少し
いつもより物足りなかったように思いました。
衣装やフォーメーションなど
スタイリッシュなのは変わりなくこの作品にもあったのですが
もう少しパンチのあるものを期待してしまいました。
プルートゥ PLUTO
Bunkamura
森ノ宮ピロティホール(大阪府)
2015/02/06 (金) ~ 2015/02/11 (水)公演終了
満足度★★★
ちょっと合わなかった
漫画をずいぶん前に読んではいましたが忘れてまして
舞台を観ながら思い出していきました。
演出が斬新で文楽みたいでしたし、音も和のものがあり
日本を意識されてるのかなというものでした。
ダンサー、映像、舞台美術…色んな面白い使い方をされていて素晴らしかったと思います。
だけど
自分のその時求めてるもの、観たいものではなかった。
体調もあまりよくなかったのでこの世界観に入り込めなかったのがもったいなかったです。
海をゆく者
パルコ・プロデュース
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2015/01/17 (土) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★★★
再再演希望
海外の戯曲でクリスマスの日の話なので
宗教や日常的に馴染みのないことだったりしましたが
全くわからないことはなく
想像しながら観ました。
オリジナルキャストでの再演ということで
面子を見るとすごい。
見るとこ多すぎて大変でした。
舞台のあちこちで皆さんが何かやってらっしゃって!
いぶし銀というよりやりたい放題のやんちゃ坊主のようでした。
海外戯曲の美術がとても好きで
それを見てるだけでも飽きないくらい。
笑ったり、哀しかったり、怖かったり、
色んな感情に動かされた時間でした。
もう少しその地のことや、風習みたいなものを
知識として頭にあればもっと楽しめただろうなと自分に残念です。
再再演を待ちます。
親族代表 THE BEST LIVE『親族旅行記』
親族代表
HEP HALL(大阪府)
2015/01/17 (土) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★★★
2015初笑観劇
フライヤーに惹かれて観に行きました。
映像でも活躍されてる野間口さん目当てに。
芸人さんのコントとまた若干違う風に感じました。
クスクス笑うものから大きく笑うものまで多種多様。
作家さんが何名かいらっしゃったので
それぞれの色もありました。
特に好きだったのは
ブルー&スカイさんの『野間口徹と…』でした。
今年の始まり
この作品で迎えられて良かったです。
臭う女(黒)~におうひとノワール~
劇団野の上
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/06/20 (金) ~ 2014/06/23 (月)公演終了
満足度★★★★
臭う女
最初は方言に苦戦しましたがだんだんなんとなくヒヤリング出来てくるのが面白い。
その方言と田舎な雰囲気にほのぼのして観てると
段々怖くなってくる。
これが現実?
笑いながら冷え冷えするお話でした。
好きです。
野外劇「南の島に雪が降る」
ベッド&メイキングス
お台場潮風公園内「太陽の広場」特設会場(東京都)
2014/06/12 (木) ~ 2014/06/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
南の島に雪が降る
入場からワクワクするのは野外劇ならでは。
丸山厚人さんの手際の良い客入れにまず感動。
そして猫背椿さんに缶ビールを買い美味しそうですね!と羨ましがられながらプルトップを開け渡して頂いたことに感動。
お尻がぎゅうぎゅうになりながら観たお芝居も感動。
演劇の原点を感じられた楽しい時間を有り難うございます。
本当に面白かったし、戦争のこと改めて考えました。
昔の日々
梅田芸術劇場
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2014/06/19 (木) ~ 2014/06/22 (日)公演終了
満足度★★★
昔の日々
演出ノートをチラシ束に封入されていたのはちょっと残念。
後から見たかったかも。
絵画の額縁のような設えで美術がとても美しく
虚なのか、実なのか、生なのか、死なのかわからない
あの雰囲気を醸し出していました。
観たあと、もやーっとしましたが
そういう霧がかかった思いのまま終わるのも悪くない作品でした。
わからなくても良い、心地よい、そんな気持ちでした。
美術鑑賞。
毒婦二景「定や、定」「昭和十一年五月十八日の犯罪」
鵺的(ぬえてき)
小劇場 楽園(東京都)
2014/06/12 (木) ~ 2014/06/23 (月)公演終了
満足度★★★
定や、定
劇場の中にドンと柱のある制限された空間で
どういうものになるのかと思ったが観づらいのはしょうがないか。
狂言回しに噺家が進めていくのは面白かったが
公演後半に観た方が良かったかもしれない。
赤鬼
こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2014/06/04 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★
赤鬼
舞台美術が素敵。
波にさらわれ瓶が流れていく様を体で表現されたり
人物が入れ替わる俊敏な動きの面白さ
物語自体も好きでしたが演出がとても好きでした。
衣装も素敵。
自分自身も漂流してあの世界へ入り込めた導入部分が特に好きでした。
三人吉三
松竹/Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2014/06/06 (金) ~ 2014/06/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
三人吉三
ポスターからして新しいことをやろうとしている若衆たちの思いは素敵。
歌舞伎も中村屋が好きで観に行くものの、まだまだわからないことばかり。
三人吉三もこれが初めてでした。
とにかくずっとワクワクしてました。
通路もたくさん使われるので役者さんを近くで感じることも出来、お化粧の匂いとかからも芝居を観に来たことの特別感を味わえて通常の劇場よりも楽しいことは間違いないです。
【耳のトンネル】CoRich舞台芸術まつり!2012春グランプリ再演
FUKAIPRODUCE羽衣
AI・HALL(兵庫県)
2014/06/07 (土) ~ 2014/06/08 (日)公演終了
満足度★★★★
観たかった耳のトンネル
長かったけど楽しかった。
西田夏奈子さん、初でしたがあの素敵な歌声とメイク。
いきなりガッツリと持っていかれました。
ある男の人生。ずっと青春のような。
それを大きなあたたかいもので包まれているような
作品でした。
糸井さんの曲はいつも耳に残るし、変な歌詞です。
美術も面白くて楽しいです。
妙ジカルは好き嫌いあるでしょうが私は好きです。
ロンサム・ウエスト
シス・カンパニー
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/05/03 (土) ~ 2014/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
翻訳劇の匂い
最近翻訳劇を観ることが多くなりましたが
美術とか衣装とか全体の雰囲気が凄く好きです。
ロッキングチェアとか最高。
そして小さな劇場で観ることが少ないこの役者さんたちを観られるだけでもワクワクしました。
殺風景
Bunkamura
シアターBRAVA!(大阪府)
2014/05/30 (金) ~ 2014/06/02 (月)公演終了
満足度★★★★
贅沢 殺風景
赤堀さんの作品を観たくて初めて触れました。
方言の台詞が聞き取れずわかりにくい部分も有りましたが
なんとなくわかるもので問題なく。
あの方言がどうしようもない人たちの苦しさとかだらしなさを表しているようにも感じます。
時代を行ったり来たりするけど違和感なくすっとその場に入っていけて面白かった。
女優さん方の"こんな人居る"感がすごくて怖かったです。
その中でも大和田さんがキュートで何本かこの方の作品観ましたが魅力ある女優さんです。
日常の中に侵食する非日常が普通に見えてきて恐ろしかった。
人間誰しもそういう部分があって理性で踏みとどまってるんだろうけど
箍が外れてしまえば…と考えると本当に恐ろしい。
大倉孝二さんが唯一笑わせてくれるキャラクターで気を抜ける時間があって良かった。
贅沢な俳優陣の贅沢なお芝居、堪能できて良かったです。
赤堀作品も好きなタイプでした。
Being at home with Claude ~クロードと一緒に~
Zu々
青山円形劇場(東京都)
2014/05/14 (水) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
相馬×伊藤
本当は稲葉×伊達が観たかったのだけど時間が合わなくてこちらのペアを。
青山円形劇場は初めて。
対面の客席。
舞台上は出入り口の扉が歪んで配置されていて
窓側にデスク。限られた美術。
部屋を透過してるような作りでした。
前半は正直少し眠くなってきてこらえるのに必死でした。
が、彼の独白辺りから求心されたのは自分でも驚きでした。
青年Kの矜持
LAUSU
俳優座劇場(東京都)
2014/05/14 (水) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
USUAL ↔ LAUSU
USUALの日常と反対の非日常を楽しむと意味を込めてLAUSUと付けられたというユニットの第一段作品。
大村わたるさん、中村倫也さん目当てで観に行きました。
倫也さんは今までミュージカルものしか観たことなかったので
小さい劇場でのお芝居は楽しみでした。
倫也さんも勿論良かったのですが女優さんのパワフルさが面白くて良かったです。
千葉さんの演出も観たくて楽しみにしてました。好きなタイプです。
脚本が映画やテレビドラマで活躍されてる大森美香さんで
上手くまとまりすぎてて商業的さも少し感じましたが
物語は面白く、そして悲しいけど愛がつまったものでした。
いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」
劇団☆新感線
梅田芸術劇場メインホール(大阪府)
2014/05/08 (木) ~ 2014/05/27 (火)公演終了
満足度★★★★★
通い詰め蒼の乱
待ってました大阪公演。
待てずに1度東京公演へ。
劇場の違いで演出変化ありなところも。
笑いの部分も少し増えていたように思います。
天海祐希さんが出てくるだけで溜め息もの。美しい。
松山ケンイチさんも背が高くガタイも良いので舞台に映えます。天海さんと並んでもバランスが良かった。
珍しく聖子さんは味方。じゅんさんはとにかくすごい。
粟根さんの声や動きは変わらずキレがあるし。
善さんの腹にイチモツ感は堂に入ってる。
今回見所の早乙女兄弟の殺陣は右に出るものはいないでしょう。
平さんの80歳とは思えぬ声量。安定感。
新感線のアンサンブルの方々の毎度の素晴らしさ。
今回物足りないという声もよく聞きましたが
私は大好きな作品になりました。
いのうえ歌舞伎 「蒼の乱」
劇団☆新感線
東急シアターオーブ(東京都)
2014/03/27 (木) ~ 2014/04/26 (土)公演終了
満足度★★★★
草原
大阪まで待ちきれず行ってしまいました。
初めての東急シアターオーブ。
とても綺麗な劇場。
言われていたようにいつものいのうえ歌舞伎よりも爽やか。
それはバカ正直な小次郎と美しい蒼真の存在がそう感じさせるのかな。
松山ケンイチさんが舞台2作目ということでどうかなと思いましたが
声も通るし役柄と合っていて良かった。
立ち回りもなかなかだったと思います。
ラストの草原のシーンはあれだけで広々とした青々とした草原が思い浮かび目が潤みました。