満足度★★★
クライマックスの伊藤さんに刮目せよ。
陰鬱な雰囲気、世界観、期待通りでした。
ネタバレBOX
まあ、強いて言えば、山奥の寒村のじめっとした感じがもっと欲しかったかも。
まあ、これは日本の寒村を想像していたからで、別になしとは思いませんでしたが。
そういう意味で言えば、ほぼ素舞台だったのも善し悪しだなぁ。
全面黒の舞台とパネル、あとは天井までイントレが組んであり、舞台上にはベンチと上手奥のハケ口の一つになっている階段のみ。
想像は膨らむけど、ほとんどのシーンが教会の中だったので、そういう雰囲気がある舞台の方がよかったなぁ、と。
あくまで個人的に、ですけど。
あと気になったのが男性の役者さんたち。
ところどころ台詞が聞き取りにくかった。
単に声量の問題なのかも知れませんが、息の混じった台詞回しも原因の一つかと。
爆発して欲しいところ(声量が欲しいところ)が不発だったり、テンポが単調になってしまったりしてました。
もう一つ気になったのが音響。
常にオルゴールのような感じで音が鳴り続けてる。
僕はちょっとストレスだったかも。
音無しの方が生きるのに、とか思ってたシーンもありました。
確信犯的に客にストレスを与えるのなら、ゲーム『SIREN』のように、風鳴りとうめき声の中間のような音だったら音の方に耳が持ってかれることもなかったように思いました。
ただ、内容的には好みのもので、伊藤ゆきえさんが個人的に好きな芝居をする人だったので、楽しく観させていただきました。
チケプレ本当にありがとうございました。