トタン屋根でスキップ
ここ風
シアター711(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/06 (木) 19:00
価格3,500円
前回の『ッぱち!』に引き続き、
ここ風観劇。
おおざっぱな物語の形として、
どこかで傷を抱えた人が、
人生の「ホーム」みたいな場所を再訪して、
人間関係や抱えた傷を修復して、
旅立っていく
みたいな事が共通していて、
あぁ、これが団体のカラーなのかしら、と。
わりとこういう「ザ・人間ドラマ」みたいなものが、
私苦手なんですけど、
前回に引き続き楽しく観ました。
いかにも「良い話」を紡ぐプロットなのだけど、
人物のほとんどが関西弁&ノリが関西人、
という所が、
「泣かせますぜ!」
みたいな空気を微塵も感じさせないのが良いのかもしれない。
結構深刻なシーンですら、どこかに茶々を入れてくるバランス感覚が、とてもよかった。
関西弁世界に適応するまでの序盤はやや違和感を感じるものの、
いつの間にか世界に引きずり込まれている感じがする。
前半に、人間関係の「謎」みたいなものを匂わせておいて、
後半怒濤の伏線回収をしていく感じも楽しい。
「えー!そうだったのか!」
と素直に入り込める。
匂わせ方も、あからさまでなく、かといって全く気づかないわけでもなく、
関係性の「しこり」みたいなものが丁度よく見えてくる。
後半に入ると、伏線回収のためもあって、
結構、「昔の出来事」を人物がわりと長めに語るシーンが多くなる。
そんなに昔の事をぽろぽろ喋るかしら?
と感じなくもないものの、
いやいや、喋るか。と思ったりするので、
捻り出すように語られる「しこり」も違和感なく観られる。
一つの場所に集う人々が、
もつれ、からまり、ほどけていく。
うまくいかない、けどそれでいい、
みたいなとこがあって、
生きてゆく事の肯定、みたいな事を感じる。
良い話だった!感動しました!
という感想を素直に出せる、
押し売ってこない感動。
舞台の良い話で泣く事なんて滅多にないんだけど、
少し、じんわりきました。
乱反射パレード
ソラニエ
d-倉庫(東京都)
2019/07/11 (木) ~ 2019/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/07/12 (金) 19:00
価格3,200円
観終わってあれこれ考えを巡らすのが楽しいタイプの舞台。
セリフであからさまなテーマをあまり語らない、おしゃれさ。
二回目観たら見方が変わる系。
人物写真を得意としていたカメラマン・深津司郎(アンディ本山)を中心とした、
世界と自分と人とを考えるお話。
人の気持ちは究極的には理解出来ない。
だったら、といくのか、それでも、となるのか。
全体に女神転生味、マトリックス味、インセプション味が混在する世界観。
おもしろい。
最後の炎
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2018/04/14 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/04/15 (日) 14:00
座席C列55番
詩情溢れる語りの手法で紡がれる、
喪失の話。
舞台美術素敵。
好き嫌いはすごく分かれそう。
詳しくはブログで。
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52436889.html
プープーソング
劇団きらら
北とぴあ カナリアホール(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/18 (日) 16:00
代わりの利く代行業の人が、
その人じゃないとダメ、な、代わりの利かない人間関係を気付いていくのが
じんわりときました。皆さん、キャラが立ってる。
詳しくはブログで。
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52435448.html
カフェ・ド・ギロチーナ
いちごドロップ
cafe&bar 木星劇場(東京都)
2017/02/04 (土) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
満足度★★★
通り魔にDV夫を殺された妻と、
その通り魔の姉が、二人で始めた喫茶店、
カフェ・ド・ギロチーナ
の、ある一日の出来事。
他にもっと触れることは沢山あるだろうに、
一向に大事件の核心には迫らない脚本が、
なんというか印象に残る。
詳しくはブログで。
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52397692.html
CRANK UP
PLAN N
シアター風姿花伝(東京都)
2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★
夢という仕掛け
元・青春事情の高桑さんが脚本の、
青春から少し時間が経った人たちの物語。
人間の再生、というか、前に進むことの大切さ、みたいな。
高桑さんのブレなさが伝わってくる本。
しかしあれですね、今この現実がひょっとしたら夢かもしれない、
みたいな感覚は、やっぱ面白いですね。
作中に撮影される自主映画『パラレル』のストーリーとも相まって、
マトリックス的感覚、というかなんというか。
風姿花伝に仕掛けられた盆舞台と、中盤以降の仕掛けがおもろい。
あと、役者のキャラが濃い。
伝説の役者・新崎(平澤智)がキャラ濃すぎでおもろい。
素直に突っ走る青春、から一歩年齢を重ねた人たちの、
ほろ苦い思い。
僕はわりと人間がひねくれている方なので、
「感動したー!!」
というよりは
「仕掛けが面白い」みたいな感想に行き着くのですが、
素直な方は十二分に感動できるかと。
キャラに重心が行き過ぎて、台詞が若干迷子になってる部分とか、
もったいない感があります。
後半の重たさも、もう少し。もう少し短いと、より観やすいかしら、なんて思います。
今の私たちには、前に進むために区切りが必要、
という助監督の決断、かっこよかった。
燃ゆる暗闇にて
文学座
文学座新モリヤビル(東京都)
2016/06/16 (木) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
いつも新しい、いつも刺激的、を体現。
価値観の逆転というか、
善悪の反転というか、
革命の伝染というか、とにもかくにも面白い。
タブーを打ち壊す、というか、ガラスの動物園を破壊しまくるような感覚。
黒い衣裳に身を固めたイグナシオはさながらハムレット。
周りが狂っているのか、自分が狂っているのか?
おもろい。
一般的な幸せ、というものが、何かに目を瞑って、
何かを見ないようにして、何かの真実に触れないようにして維持している物だとしたら、
そこに真実を持ち込むのは善か悪か。
そういう点ではイプセン的でもあるなぁ、と思いました。
平和な日常の中に侵入してくる破壊者。
作中イグナシオも「戦争を起こしにきた」と言ってますが、
その行動は善とも悪とも言い難い、
「見る」という事への欲望と探求心。
「見る」という事がタブー視されている盲学校を舞台に、
登場人物の8割が盲目という中、
語られるのは物理的な見える見えないではなく、
真実を見通す力、のように思われました。
その力を持つイグナシオが、人に与える影響。
それは危険な扇動者か、それとも革命の英雄か。
一度真実へと向かい始めた火は、決して鎮火する事はないのでしょう。
盲学校を舞台にして、
「目を開け、真実は何だ、しっかり見ろ」
そう我々に問いかけるようなお芝居でありました。
すごい戯曲。
俳優陣も、安心の文学座クオリティ。
革命者イグナシオ(越塚学)に、もう少し、身にまとう孤独感、みたいな物が、
また、カルロス(神野崇)に、もう少し脆さ、みたいな物があったら、もっともっと何かが際立ったかしら。
劇中のあのびっくりタイムは、戯曲の指示かしら…
演出だとしたら、少し、演出家の「やってやろう魂」が強く出すぎてたような印象が無いでもない。
面白かったし、好きですけど、
「ならいっそ初めから数分この状態だったら超面白い」
とか思ったりしました。
もっさん、好き勝手言ってごめんなさい。
とても刺激的で面白い舞台でした。こういうのもっと観たいです。
もっと増えてほしい。
あー、こんなヒリヒリした芝居したいなー。
ケムリ少年、挿し絵の怪人【全公演終了いたしました!誠にありがとうございました!】
くちびるの会
吉祥寺シアター(東京都)
2016/06/03 (金) ~ 2016/06/07 (火)公演終了
満足度★★★
前に進む強い意志。
手放しで「素晴らしい!」というわけではないですけど、
新天地を切り開く力強さ、前に進む意志の力を感じました。
これからもグングン進んで欲しいので、とりあえずの☆3です。
詳しくはブログで。
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52374378.html
ガムガムファイター東京公演
劇団きらら
王子スタジオ1(東京都)
2016/04/15 (金) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇空間素敵!
詳しくはブログ
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52369172.html
に書いてますが、もう何から何まで好みで素敵でした。
90分が長く感じた、というと否定的に聞こえるんですが、
そうではなく、なんというか、
90分でこんなに色んなことが出来るんだ!という90分。
120分くらい観たような満足感。
素敵でした。
10978日目の鏡
劇団だるめしあん
十色庵(東京都)
2016/02/05 (金) ~ 2016/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
明日への活力をくれる演劇
観終わって劇場を出ると、少し世界が変わる、そんなタイプの観劇体験でした。
詳しくはブログ
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52361900.html
にて。
「ロボット」
演劇ユニットハイブリッド
ART THEATER かもめ座(東京都)
2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了
満足度★★
空気感という物が
作りきれていない舞台だった。
皆が死に直面している場面なんかの、緊張感というものがない。
役者個々には頑張っているようにも見えるが、それがちょっと機能していない印象を受けた。
詳しい感想はブログ
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52349346.html
にて。
汚い月
やさしい味わい
d-倉庫(東京都)
2015/08/05 (水) ~ 2015/08/10 (月)公演終了
満足度★★★★
エゴだよ、それは!
人の想いの形は本当に色々だな、と思いました。
それが、「想い」という美しさというよりは、「欲望」とか、そんな感じで描かれたいたのが、また良かった。
アムロ・レイの「エゴだよ、それは!」という言葉を、何とは無しに思い出しましたとさ。
詳しい感想は
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52343155.html
にて。
【無事終幕】「私が私でいられた最期の12日間」【多数ご来場大感謝】
JOHNNY TIME
エビス駅前バー(東京都)
2015/05/16 (土) ~ 2015/05/26 (火)公演終了
満足度★★★
初・駅前バー
エビス駅前バーに初めて行ってきました。
扱っている題材が好みだったので、面白く拝見しました。
情感たっぷりに演技される方が多い中、國重直也さん、紺乃タカフミさんが光ってました。
カクシンハン版 オセロー Black Or White
Theatre Company カクシンハン/株式会社トゥービー
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/04/29 (水) ~ 2015/05/04 (月)公演終了
満足度★★★
おもろかった。
やんちゃに、そして誠実に、シェイクスピアに挑んでる感が素敵でした。
オセロー、イアゴー、ロダリーゴーの三者が、三者三様魅力的。
視覚的な演出がカッコ良く、印象的。
もっともっと、台詞の中にある心情みたいのが見えてくると、いっそうおもろいんでないかと思います。
まだまだ伸びて行くんだろうなぁ。
後日、またブログに書こう。
日本語私辞典
オイスターズ
シアター風姿花伝(東京都)
2015/03/20 (金) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
斬新な脚本!
いつもの日常から、大切な何かが、消えてしまった。
でも、何が消えたのか、思い出せない。
そんな、おそろしいはなし。
ネタバレ含め、詳しくはブログで。
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52325565.html
學園使徒ノクト
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王子小劇場(東京都)
2015/02/15 (日) ~ 2015/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
美意識が心地よい
一本の美意識に、全てがまとまっている、
全員が一つの方向に走っている、心地よい舞台でした。
詳しくはブログにて。
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52322161.html
わたしが消えた
普通のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2015/01/23 (金) ~ 2015/01/28 (水)公演終了
満足度★★★
展示を見ているような。
演劇を見ている、というよりは、
美術館の展示でも見ているような感覚。
日本のラジオは興味が持てたが、劇団普通は合わなかったなー。
詳しくはブログにて。
http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52320067.html
Three Piece Moratorium
劇団→ヤコウバス
百想(re:tail別館)(東京都)
2014/11/11 (火) ~ 2014/11/16 (日)公演終了
「女女女ニョニョニョ」&「Tポーズお願いします。」
グワィニャオン
萬劇場(東京都)
2014/11/12 (水) ~ 2014/11/16 (日)公演終了
満足度★★★
舞台力と声優力
グワィニャオンを初めて観る。
『女女女 ニョニョニョ』
『Tポーズお願いします。』
の上演順。
シリアスな内容の『女女女』
コメディタッチの『Tポーズお願いします。』
と、色のハッキリ違う演目が並び、
2時間20分ながら、さほど長いとは感じなかった。
二本の二人芝居
unks
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2014/09/19 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了
満足度★★
「かごの鳥」を観劇
役者二人が達者なのはわかるんですが、
いまいち劇場のサイズに声のボリュームが合っていないように思いました。
物語よりも、「芸達者でしょ?」感が前面に出てしまったような、
これじゃない感。
詳しくはブログで。