じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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あ、ストレンジャー

あ、ストレンジャー

マームとジプシー

吉祥寺シアター(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

特盛版?(笑)
初演版を「特盛」にしたようで、おなかいっぱいというかそんなに喰い切れないというか、サクッとした持ち味が失われた感無きにしも非ず。
ただそれはあくまでも比較論であり単品では面白いのだけれど。
初演は「小柄な選手が技量で華麗に相手を仕留める」で、今回は「身体の大きな選手が力ワザで豪快に投げ飛ばす」な感じかしら?

4人の被疑者

4人の被疑者

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

異色作ながら傑作
ヨロタミ的には異色作ながら傑作。
タイトルにもなっている被疑者4人を見せて概要を仄めかすと共にスライドする壁と椅子・卓によって様々な場を表現できることを示す冒頭の四場(留置場2つ、取調室、面会ブース)で既にガッチリ引き込まれ、以降は各事件がどう繋がっているかで引き付けられっ放し。
終盤に多少の無理はあったものの「芝居のウソ」の範囲内だし、それよりも練り上げた全体の内容が良いし、満足。
すべての発端であるところのものも◎。
カルト教団内部のシーンに笑いがあったのはコメディを得意とする劇団の性であろうが、うまくバランスが取れていたようにも思う。

それはさておき恋はくせもの

それはさておき恋はくせもの

劇団レクラム舎

スタジオAR(東京都)

2013/01/11 (金) ~ 2013/01/18 (金)公演終了

満足度★★★

観ようによっては隔靴掻痒の感
マクロからミクロまでいろんな問題を盛り込みつつも丁寧にかみ砕いて提示しないので、観ようによっては隔靴掻痒の感があるやも?
「ん?これはアレの隠喩?」とか読まなくてはならない、みたいな。
ある意味「ブッフェスタイル」? 沢山盛り込んだテーマから好きな(あるいはワカった)ものだけを受け取ればイイ、的な。

めくるめくセックス 発酵版

めくるめくセックス 発酵版

シンクロ少女

王子小劇場(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/21 (月)公演終了

満足度★★★★

男と女の間には深くて暗い川がある
まさに「男と女の間には深くて暗い川がある」。
おひとり様から夫婦までの様々な性を得意の(?)シンクロする複数の会話なども駆使しながらコミカルかつ辛辣に描き、しかし最後は夫婦論までもって行き鮮やか。
なお、終盤のある場面にクリムトの「接吻」を連想。

4Q

4Q

SCARLET LABEL

シアター711(東京都)

2013/01/04 (金) ~ 2013/01/07 (月)公演終了

満足度★★★★

選択・組合せの妙
2人の演出家が2人芝居と多人数芝居をそれぞれ1本ずつ手掛け、味わいが異なるのに葛木英作品としてトーンは共通という作品選択と組み合わせが絶妙。
また、転換のための時間を作品タイトルに関連した(?)映像で繋いだのも上手い。
4本の中では男の人魚(!)を描いた「泡」の「もしも人魚でなく普通の男だったら」感と、DART'S作品に一脈通ずる「廻」が好み。

最後の晩餐【全日程終了いたしました。有難うございました!】

最後の晩餐【全日程終了いたしました。有難うございました!】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2013/01/04 (金) ~ 2013/01/07 (月)公演終了

満足度★★★★

櫻井さんのキャラクターが活きている
前日の「初雪の味」が和定食とすればこちらは小洒落た洋食屋でカジュアルなランチといったところか。
クロニクル的に語られた各エピソードが最終場で種明かし的に組み上がるスタイル、好きだなぁ。
また、櫻井さんの飄々としたキャラクターがハマっていて愉快。
で、2場で「もしや?」と思った(が否定的)ことが的中して「やっぱり!」だったりも。

初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

会津編
基本的には同じ脚本・同じ装置なのに、アタマの中に広がる「外の景色」が全然違うのは不思議。これぞ方言の成せる技か。
それにしても赤べこなどの小物が違うのは気付いたが、こたつの電源コードがない(=掘りごたつ:布団に隠れて見えないが、装置もちゃんとそうなっていたそうな)とか、台詞の中の「スクーター」が「軽トラ」になっているなんてところまでは気付かなかったなぁ。あと、台詞に出てきた「飯盛山のさざえ堂」が懐かしい。

初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

鎌倉編
とある家族の大晦日を何年かにわたって描いた秀作、家族・親族の情がまんべんなく漂い、大晦日感もたっぷり。
そしてユーモラスながら一抹の寂しさ(第3場の「あと何回こんな年越しができるのだろう?」な想いが身にしみる)もあり、よき観劇初めとなる。
観ながら会津編のキャストを重ねてみたりもして。

茶番劇《終演いたしました!!!本当にありがとうございました!!》

茶番劇《終演いたしました!!!本当にありがとうございました!!》

味わい堂々

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/01/08 (火) ~ 2013/01/13 (日)公演終了

満足度★★★

攻めてきたなぁ
イマならではの題材で思い切り「攻めてきた」印象。シュールな笑いを基調に半ばで一度転機があり、終盤の「ある場面」以降は圧巻。
が、史上最長の上演時間とのことで、中盤までに若干の冗長感が無きにしも非ず。
いずれにしても番外公演しか知らない方々は戸惑ったろうなぁ。

パブリック・リレーションズ

パブリック・リレーションズ

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2013/01/07 (月) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

「企業内百鬼夜行」あるいは「明けない夜はない」
途中までは「これだったら誰かを殺してくれた方がまだ楽」と思われるほどの居心地の悪さ(笑)があるが、終盤でやっと光明が見える、的な?
それほどまでに脚本、演技・演出、配役がかっちり組み合い「退路を断っている」と言えよう。
一方、前言を翻すようだがハラスメントその他の「悪事」は、ベタと言おうか類型的と言おうか「ありそー!」なあまり頬が緩んでしまうのもまた事実だし、ある人物の見せ方も後から考えるとかなりベタ(笑)。
その見せ方に遊川和彦の手口(笑)を想起したりも。
そんな中に「理想論はおろか正論だけでは世渡りはできない」的なことも盛り込んであれこれオトナの味わい、堪能しました。
【勝手にキャッチコピー】「企業内百鬼夜行」「明けない夜はない」

カエルの魔女とネズミの王子【閉幕御礼!】

カエルの魔女とネズミの王子【閉幕御礼!】

劇団やぶさか

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

センスいいんじゃね?
ファンタジックなアドベンチャーを装いつつも芯には容姿のために引っ込み思案な少年の成長を据え、程好い笑いも交えながら緩急のリズムを心得て語られるストーリーはディズニーかジブリ作品の舞台化の如し。
また、傘を使った飛行・落下シーンの表現や花道を使うなどの演出も巧み。
さらに各動物をモチーフにした衣装は秀逸で登場人物名もユーモラスだし、あれこれセンスがイイんじゃね?。

だから、1周年なんだってばぁぁぁぁ!!!!汗

だから、1周年なんだってばぁぁぁぁ!!!!汗

38mmなぐりーず

王子小劇場(東京都)

2012/12/21 (金) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

次はライブハウスで
持ち歌が倍増した上に日替わりコーナー&ゲストアクターと内容も濃くなり、従来のイベント寄りなステージから音楽系のライブ色が濃厚に。何と100分超え(これまた1年前と較べて倍増)とは。
1年前の4曲に負けず劣らず豪華な作詞&振付陣の今回の新曲4曲、2曲はライブ終盤での「こっからトばすぜ、みんなついてきてね!」系、あるいは乃木坂46における「制服のマネキン」的ポジション(←私見:マニアックか?(爆))のものだし、前回と違って8人全員ではない曲も複数あることで、ステージ進行に変化を付けることが可能になったと言えよう。
また、振付陣も知った上で観ると確かに「あー、あの人らしい!」と思える部分があって楽しい。
さらに、お披露目では歌とは完全に独立し別モノだった芝居も今回は楽曲と関連したものになって全体に統一感も出て来ており。
お披露目ライブでは「女優がアイドルを演っています」な感じだったのが今回は「アイドルもできる女優」に進化、これは「芝居もできるアイドル」よりも強いんじゃね?
今までは劇場での公演だったが、次回はライブハウスで観てみたいモノである。
なお、最終日の卒業イベントで、挨拶の間は涙を見せないどころか微笑みながら卒業の理由と諸経緯を自分の言葉でしっかり澱むことなく語ったまりーは立派。(「最年少で21歳」などと余計なコトを口走ったのはご愛嬌(爆))
また、メンバーが次々泣き崩れる(←大袈裟:しかし涙もまたアイドルの必修アイテムだよね)中、堪えて仕切ったまいまい、さすがリーダー。

アタシのアンテナ終末論

アタシのアンテナ終末論

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新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/12/21 (金) ~ 2012/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★

オーソドックスな物語をエンターテイメントに仕立てた快作
理不尽な権力に立ち向かう主人公というエラく真っ当で小っ恥ずかしいほどオーソドックスなストーリーを、いのうえ歌舞伎に通ずるロックナンバー、アングラ気味のメイク・衣裳、主人公がニートなど露悪を装うことでエンターテイメントに仕立てた快作。
「オーソドックスなストーリー」ということはつまりワカり易い訳で、高い所から低い所へ水が流れるように澱みなく物語が進むのが小気味よく、伏せられていた事実が明かされた時には「やっぱり!」と観客に優越感を与える、的な(笑)。
ゆえに細かい台詞など聞き取れなくても問題はないが、歌詞部分や仮面を付けての台詞もクリアに伝われば(投影するというテもアリだな)なおよしか?
なお、不道徳な感じにかつての柿喰う客を、ロックとアングラに虚飾集団廻天百眼を連想。(どちらもずっとマイルドだけれども)
また、受付開始が5分押しなことを1階エレベーター前で知らせてくれたり、開場後は「全席自由だが満席予定なので差し支えなければ」と断った上で奥に誘導する(もちろん遅れて来る客のための席も確保している)など、スタッフワークも優秀で好感を持つ。

mug couple2

mug couple2

東京ネジ

Gallery&Café FIND(東京都)

2012/12/20 (木) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

「場」の切り取り方が潔く全体が小気味よい
カフェを舞台にしたハートウォーミングコメディ。
公演場所を活かした設定や人物の隠れた繋がりが次第に明らかになる構造に加えて「場」の切り方が潔く、全体が小気味よいリズムに乗っているように感じられるのがまた上手い。

七人のオカマ

七人のオカマ

昭和芸能舎

笹塚ファクトリー(東京都)

2012/12/18 (火) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★

概ね良好だが珠に疵アリ
複数の母子の絆を軸に性同一性障害をも絡めたメインのストーリーはイイが、沖縄の駐留米軍兵士による少女暴行を添え物的な扱いにしたのは残念。
いろいろ難しいとは思うがいつかきちんとした形で取り上げて欲しいと思う。
一方、ショー場面の楽しさや笑いの組み込み方などは毎度ながら巧み。
ただ、シリアスとコミカルのギャップが大きいので人によっては難色を示すかも?

キャロリング

キャロリング

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2012/12/03 (月) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★

全盛期の雰囲気ふたたび…
全盛期の作品群はこんな雰囲気だったなぁ、な感じ。
「悪役」も私利私欲のためでなく、誰かのためあるいは止むを得ずにそうするあたりとか。
が、冒頭の「もったいない」に関する良い台詞のすぐ後の主人公には今一つ共感できず、違和感が…。

ヒーローズR

ヒーローズR

劇団Spookies

池袋GEKIBA(東京都)

2012/12/19 (水) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

ナンセンスのち王道
5色の戦士、バイク乗り、光の巨人らが抱える些細で時にはナンセンスな悩みが可笑しく、しかし立ち直るきっかけは王道ヒーローもの、というバランスが巧い。
また、キャラ設定と演者が絶妙(いや、一部はやり過ぎ?(笑))で、中でも長官の飄々とした味は絶品。

TST クラシックス

TST クラシックス

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

紅い華のデジャヴュー
6C時代、1年前、今回と都合3度目になるが今回初めて前世パート(の前半)に古典落語の人情噺的なモノを感じる。
また、黄泉の世界の二人組がよきコメディリリーフで「ベテランの力」をまざまざと見せつけられた感じ。

鳥とホームレスと女と先生

鳥とホームレスと女と先生

タイタニックゴジラ

プロト・シアター(東京都)

2012/12/20 (木) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

頬が緩みっ放しの85分間
プロローグこそ詩的だったりシュールだったり(さらにアレの連呼(爆))でアングラ風ながら本編は意外やほのぼの系、時折抽象的な部分を挟むも(←これがまた良きアクセントになっている)基調は往年の(日テレ日曜20時?の)青春ドラマのように爽やか。
85分間、ずっと頬が緩んでいたさぁ♪

ネタバレBOX

公園の設定を古ぼけた木造アパートに変えれば、もうそれは昭和の青春ものの王道シチュエーション、知り合いからふとしたきっかけまで、何人かの人が集まり共に過ごしてやがてユートピア的なその場を去って行く…懐かしい感覚。
あと、ロデオボーイが何ともシュールかつトボけた感じだったな。
RUR

RUR

演劇集団 砂地

上野ストアハウス(東京都)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/18 (火)公演終了

満足度★★★★

さすが「名作」
序盤で生と死について哲学的に語っておいてやがて人間側からは技術の進歩に頼ることの危うさ、ロボット側からは先人が創ってきたものをおろそかにすることの罪深さを訴え、「進化の兆し」を見せて終わるのはさすが。
美術や演出による現代的なアレンジも◎。(もちろん古式蒼然たるオモムキを否定するのではないが)

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