
シェイクス
30-DELUX
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★
期待したほどシェイクスピアの引用はなし
期待したほどシェイクスピアの引用はなかったが、過去の心の傷を乗り越える主人公の姿をアクション満載な上に笑いもまぶして描いており、さらに出演者の中で一番の目当てであった伊藤裕子も、以前観た『月の子供』より出番がはるかに多くて満足

ミキシング・レディオL⇔R
劇団6番シード
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
あふれる疾走感
FM局の深夜の生番組中のトラブルを描いたコメディ。疾走感あふれるテンポの良さに加えて、使用されるちょっと懐かしい曲もリアルタイムで知っていたのでツボを突かれ、さらに終盤でのパーソナリティの「生で伝えること」に関する台詞には感動
なお、LはE-5、RはD-12

真夜中のフォークロア
UNITレンカノ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2007/10/05 (金) ~ 2007/10/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
総じてオッケー
意外にもシェイクスピアの『真夏の夜の夢』を下敷きにしたコメディ。芝居のウソ」にしてもちょっとキビしい部分が1つ2つあるものの、総じてオッケー。本編も非常に楽しいが、エピローグがまた「画竜点睛を打つ」感じで見事。さらに帰宅後に原典について調べたら、登場人物の名前にも引用があり、そこにも感心

頓狂するは我にあり
劇団ノーティーボーイズ
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/07 (日)公演終了
満足度★★
いつもの水準には届かず
若干のムリがある上にオチが中途半端でいつもの水準には達していなかったが、テンポの良さと大和の変幻自在のツッコミぶりはいつもながら楽しく、さらに三原珠紀の「地底系アイドル」ぶりとその持ち歌の歌詞、および男優陣のオタ芸にはバカウケ

獅子吼 ~シンハ・ナーダ~
innocentsphere
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/07 (日)公演終了
満足度★★★★
力作にして秀作
現在と過去をクロスさせるという出だしから引き込まれ、終戦近く沖縄のある防空壕での出来事を描いた中心部は非常に重いがズッシリと心に響く。「忘れてはならないもの、伝えてゆかなくてはならないもの」を描いた力作にして秀作

No pain , No gain.
TEAM JAPAN SPEC.
SPACE107(東京都)
2007/09/26 (水) ~ 2007/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
アメリカンフットボールのプレイを狭い舞台でリアルに
アメリカンフットボールのプレイを狭い舞台でリアルに見せたり、ストーリーの妨げにならないようさり気なくルール等を観客に説明する設定を盛り込む工夫が見事。
ストーリーはある意味王道で目新しさはないが、スポーツもののツボをおさえてさわやか。

マスター
劇団やったるDAY!
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2007/09/26 (水) ~ 2007/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
既視感は拭い去れないが、逆に言えば王道
全体的にはベタで定番っぽく既視感が拭い去れないが、逆に言えば王道だし、終盤、大事なプレゼンテーションの途中で仲間たちの言葉が主人公の脳裏をよぎるあたりでは泣けるし、その後のエピローグ前の会話などもとてもステキ。

HOME
マシュマロ・ウェーブ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2007/09/26 (水) ~ 2007/10/03 (水)公演終了
満足度★★★
場景が目に見えるよう
震災により池袋から川越街道を歩いて帰宅することになった人々を描いたロードムービーならぬ「ロードプレイ」。ほとんどの人物が上手から登場して下手にハケるという繰り返しだが、それぞれの場景が目に見えるようなのがユニーク。

アンラッキー・デイズ
ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2007/09/19 (水) ~ 2007/09/27 (木)公演終了
満足度★★★★
「ついている」と「ついていない」の境界
筆頭キャストということで期待したほど小松彩夏の出番は多くなかったが、「ついている」と「ついていない」の境界は曖昧で、気の持ちようによってどちらにもなり得るというメッセージを含んだストーリーとモロ師岡、大熊啓誉のクセ者ぶりが良くて満足。

蒼い月への扉 白い月への扉~ノアの方舟篇・記憶の軌跡篇~
劇団Spookies
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★★
ノアの方舟篇
戦況が激化して戦死者が増えてゆくあたりの重さ、暗さ、苦しさによって終盤での安心感のようなものが際立ち、「欠陥のない遺伝子を持った者」たちがノアの方舟で「蒼い月」に向かうことが大きな希望に感じられるのはわかるが、重すぎかも?

蒼い月への扉 白い月への扉~ノアの方舟篇・記憶の軌跡篇~
劇団Spookies
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★
記憶の軌跡篇
グワィニャオンのわたべみほの初戯曲&初演出。
ここ3ヶ月ほどの間に観た芝居と題材的にカブっている部分が2つあるも表現や味わいが全く異なるのが芝居の面白さ。
また、小学生時代の回想シーンがノスタルジックで「あぁ、あったよなぁ、あんなこと」と非常に共感。
人格崩壊の危機に陥るのがちょっと唐突な気がしないでもないが、封印された記憶の真相で泣かされたから相殺ってところか?

人選組、参る!
天然工房
ザ・ポケット(東京都)
2007/09/21 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★
喰い足りない感が残る
予備校の講師室を舞台にした1シチュエーションのコメディで、ある人物が事実を隠そうとして仕組んだことで波紋が広がるという王道的なストーリー。
ただ、設定に強引というか無茶というか、なところが散見されて、そこを「芝居のウソ」と割り切れば確かに楽しいのだが、何か喰い足りない感が残る。
欲を言えば単なるドタバタではなく、何か訴えるものも欲しかった。最後に「知識として知っているだけではなく体験してみばければわからない」みたいな台詞もあるが、本編とリンクしていないためにとってつけたように聞こえてしまうし…

憑神
松竹
新橋演舞場(東京都)
2007/09/04 (火) ~ 2007/09/26 (水)公演終了
満足度★★★★
G2の脚本・演出が見事
35分の休憩を挟んで3時間5分=正味2時間半と映画よりちょっと長めながら、休憩を挟むこともあってかダレることなく、しかもうまく整理して見せてくれて、昨年の『魔界転生』に引き続き、G2の脚本・演出が見事。

彼のことを知る旅に出る
ペテカン
新宿シアタートップス(東京都)
2007/09/20 (木) ~ 2007/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
三拍子揃った秀作
関係者の証言のみによってある人物を浮き彫りにするドキュメンタリーに似たスタイル。
元来会話表現が抜群に上手い上に、時にコミカル、時にしっとりとして、さらに意外な登場人物(笑)まであって、まったく飽きさせず。手法がユニークで、装置も効果的、さらに笑えて泣けて、と三拍子揃った秀作。
また、27日(L列7番)終演後にはトークイベントがあり、秘話あり秘蔵映像ありで非常に楽しかった。

へそのはなし
昭和芸能舎
シアターブラッツ(東京都)
2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★
従来よりも大きなテーマ
ここ何回かの公演と異なり、かくし芸的な集団パフォーマンスはなかった代わりに、ダムに沈む村の住民の気持ちや、地方に対する大都市の横暴・身勝手のようなものも描いて従来よりもテーマが大きく、それでいてコメディ要素もふんだんで娯楽性も失わないというあたりが上手い。

ATTLIVE5
ATT
国立オリンピック記念青少年総合センター・カルチャー棟・小ホール(東京都)
2007/09/21 (金) ~ 2007/09/21 (金)公演終了
満足度★★★★
より洗練されてきているのに感心
いつものように脱力系のナンセンスショートストーリーと他に類を見ないホンキ・実戦系アクションの組み合わせだが、おバカなギャグを見ていると「ホントにこの面々がアクションを演るのか?」というくらいギャップがあって、それがまた楽しい。
そのショートストーリーも回を重ねるにつれて、より洗練されてきているのに感心。今回は1編目の出だしがかつての連作ショートコント風だったり、2編目に大喜利風のパートをストーリーに組み込んだりというのが特に見事。

鬼が見る 夢の名は修羅
劇団TIME LIMITS
相鉄本多劇場(神奈川県)
2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★
伝奇系アクション時代劇
前半は若干冗長な感があるが、後半は1つの大きな流れになり、登場人物それぞれの相棒、上司や部下、恋した相手などに対する「想い(あるいは思いやり)」などが表現され(これがイイんだなぁ)切ない幕切れまで一気で見応えがあるので休憩なし2時間半とやや長めながら、さほどその長さは感じず。
ところで由那を筆頭に女性キャラの死に際がそれぞれ良いのは脚本が女性によるものだからか?
一方、これは前半だけれど、遊郭の見習いのコがギャルピースをしたり、尾行する時にかえって目立つんじゃね?なファッションサングラスで変装(?)するなんて時代設定を無視した小ワザも好き。
時代設定無視といえば、このテの作品では定番化した印象もあるけれど、新旧とり混ぜた衣装もステキ。鬼側と人間側を往き来する人物の衣装による表現もナイス。
また、音楽も三味線からプログレ系、セミ・クラシック系まで各種取り入れてそれぞれ合っていたのが○。

Time Trouble 齢30
劇団虎のこ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2007/09/04 (火) ~ 2007/09/23 (日)公演終了
満足度★★★★
D:30を迎えようとする女達 Under30
Cチーム同様フレッシュな感じ。
総論的には芝居自体が面白いことに加えて6チームそれぞれに特色があるので全部観ても楽しかった、と言うよりむしろ全部観たのでより楽しめた。
さらに初演(未見)は萬スタジオ(現・萬劇場)だったのが今回は Gallery LE DECO 5(しかも3方囲みの客席)で、劇中設定の「渋谷の雑居ビルの1フロアに構えた事務所」に近く、臨場感もあって○

Time Trouble 齢30
劇団虎のこ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2007/09/04 (火) ~ 2007/09/23 (日)公演終了
満足度★★★★
E:30越えのオヤジ達 Over30
6チーム中最年長らしく落ち着いた感じの仕上がり。その意味ではFチーム同様、オーソドックスとも言える。しかし、このバージョンだけ主人公がメガネではなく代わりに「10%」がメガネだったのは何故?

JIRU II 【re:start】
プロデュース集団『JIRU』
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2007/09/18 (火) ~ 2007/09/23 (日)公演終了
満足度★★★
ピカレスク系コメディ
登場人物の大半が胡散臭かったりアヤしかったりするピカレスク系コメディ。中盤にもう少しテンポがあればドタバタ感があって面白かったろうし、終盤の美術品価格批判はもう少し掘り下げて欲しかった。
一方、美術館を表現した舞台美術はとても良い。