
ウラノス
こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2008/02/06 (水) ~ 2008/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
モロにイキウメ
脚本がイキウメの前川知大ということで、冒頭なんかまんまイキウメ。さらに共感覚を持つ人物がいることや、全体の雰囲気、それにオチのつけ方までモロにイキウメ。が、イキウメよりも若干マイルドだったのは青木豪の演出によるものか?
また、初舞台の川村ゆきえがとても上手くて惚れ直し。

はなおか軒物語
BOH!MIMISH
ウッディシアター中目黒(東京都)
2008/02/14 (木) ~ 2008/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
女優系的にはオッケー
ラーメン店を舞台にした人情系コメディ、古びれたラーメン屋を表現した装置のウェザリングの如く、たとえば公開収録の喜劇(「デン助劇場」とか「番頭はんと丁稚どん」とか…って古いねどうも)のような昭和の香りが漂って、何とも懐かしい。
が、終盤で「衝撃の真相」が明かされこれが一見ミスマッチでありながら逆に言えば斬新。ただ、元ネタ(もう10年くらい前)を知らないとワケがわからないかも?
また、エンドクレジット後の後日譚は前フリとなる本編での「記憶関連」ネタのところでアッサリ想像がついた通り…ってか大林監督の某角川映画まんまだよね?
とはいえ、はなおか三姉妹を筆頭に美人揃いだったので女優系的にはオッケー!(爆)

マイン'08
strange GARDEN
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2008/02/14 (木) ~ 2008/02/18 (月)公演終了
満足度★★★★
結果は上々
ネットの掲示板で知り合い集団自殺しようとしている者たちを描いた作品で、05年の再演版が印象深かった(初演は未見)のでまた観られることが嬉しく、しかし前回と比べてハコが大きくなったことに若干の不安も抱きつつ鑑賞するも、結果は上々。
疑問は山積みながら、「あなたが死にたいと思った今日は誰かが生きたかった明日」(出典不詳)などの言葉(というよりそういうテーマ)に弱い身としてすべて許す!(笑)
それどころか、序盤のフルーツバスケットで皆の真意を確認しようとするカゴとか、後半で登場する(?)ウラ医師とかはやっぱり巧い。

ワンダーランド
Neo Mask
ザ・ポケット(東京都)
2008/02/13 (水) ~ 2008/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
ひと粒で三度おいしい傑作
芝居のスタイルのネタと『ハムレット』の翻案で笑わせる前半、劇団主宰が「大切なこと」に気付く後半(名台詞の宝庫!)、そしてお得意のアクション、イリュージョンに笑いをまぶしたクライマックスと「ひと粒で三度おいしい」傑作。

女探偵冴羽優羽 ~ Case File : 天使 ~
しゅうくりー夢
シアターVアカサカ(東京都)
2008/02/08 (金) ~ 2008/02/12 (火)公演終了
満足度★★★★
互いに相手を想っている気持ちもイイ
1977年を舞台に沢田研二ファンでバツイチ子持ちの女私立探偵を主人公としたハードボイルド。事件そのものだけでなく、主人公・優羽とその息子が(口では乱暴なことを言っていても)互いに相手を想っている気持ちがさり気なくしかし丁寧に描かれているあたりもイイ。

誰 ガ タ メ ノ 剣
シアターキューブリック
ザ・ポケット(東京都)
2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了
満足度★★★
予習した効果アリ
事前に長宗我部元親について予習しておいたので冒頭で元親が槍を持っていることや信長の「鳥なき(里ならぬ)島の蝙蝠」という言葉にニンマリ。また、SFっぽい感覚もある衣装やメイクのセンスに前月観た少年社中の『カゴツルベ』も連想。

からっぽの湖
AGAPE store
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/02/08 (金) ~ 2008/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
食い足りない感覚が残る
枡野幸宏による脚本はAGAPE storeとしてはおそろしくオーソドックス(笑)で、ぼくもとさきこが出演していたこともあって、どちらかと言えば倉持裕の作風に近い感じ?(が、あそこまで吹っ切れていない)
また、久保酎吉の出演と作品の雰囲気からG2プロデュースの『キャンディーズ』も想起。
そんなワケで、期待するものとはやや違っていた上に松尾貴史のキャラも抑え気味でなんだか食い足りない感覚が残る。

希望戦隊カルメンジャー
BIG FACE
シアターX(東京都)
2008/02/05 (火) ~ 2008/02/10 (日)公演終了
満足度★★★★
満足度高し
かつて一世を風靡した戦隊ヒーローもの「希望戦隊カルメンジャー」の25周年記念ステージ実現までの物語で戦隊系とはいってもTEAM 発砲・B・ZINのゴメンバーシリーズとはテイストが異なりむしろシアターガッツの『レインボー・ミラクル・チェンジ』(98年)と同系列の作品。
見る影もなくなった(笑)メンバーの再会から始まり、クライマックスはその記念ステージ、という構成に、周辺の様子なども絡ませて盛りだくさんで満足度高し。
また抽象的なオブジェ2つを組み合わせることでいろいろな場を表現できる装置も○。

ウェルズの教室
colorchild
明石スタジオ(東京都)
2008/02/07 (木) ~ 2008/02/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
非常に満足
「オトナになるということ」というテーマを、物語・人物造形・その見せ方、と三拍子揃えて余すことなく表現しており見事。ギャグの入れ方も絶妙で、しかも「そう来ますか!?」なものもあって、そのセンスに感服。
もちろん初日ならでは(と思いたい)のミスなどもありつつ、初日割引があったし、それよりもそのミスなんて気にならないほど内容が良かったので非常に満足。

路地裏の優しい猫
“STRAYDOG”
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/02/01 (金) ~ 2008/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
かなりのめり込んで観る
00年夏の初演(@ザ・ポケット)を2回、翌01年夏の再演を3バージョン(Ver.00,Ver.01,Ver.02:@SPACE ZERO、萬スタジオ)観て、思い入れのある作品だったためか、7年半ぶりにもかかわらずパンフレットの役名を見ただけで瞬間解凍される如く記憶が蘇り、基本的には脚本・演出ともほぼオリジナル通りだったこともあって、かつてのキャストを重ね合わせたりしながらかなりのめり込んで観る。
なお、翌日映画『子猫の涙』を観たら面白さ倍増。
まさかあんなギャグまであるとは…

となりの守護神(ガーディアン)
有限会社ダイス
シアターサンモール(東京都)
2008/02/01 (金) ~ 2008/02/07 (木)公演終了
満足度★★★
戸惑いつつ観ることに…
いかんせん休憩込み3時間20分というのは長く、明確な「悪」というものが存在しないために、恋愛系の前半はともかくアーサー王伝説通り騎士たちが分裂し敵対する後半は感情移入する先が見つからず戸惑いつつ観ることに…

Sheep fucker's exit
tsumazuki no ishi
ザ・スズナリ(東京都)
2008/01/31 (木) ~ 2008/02/06 (水)公演終了
満足度★★
もたれ気味と言おうか消化不良気味と言おうか
何やらアヤしい自己啓発セミナーのメンバーたちを中心とした物語、「北陸地方の冬の夕暮れ」のような独特の暗さは毎度のことながら、今回は電話ボックスの女とかデジカムを持った男女とかの記号が読み取れず、あちこち意味不明な感覚が残ってもたれ気味と言おうか消化不良気味と言おうか…

NINPU妊×××婦SANJŌ
クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)
駅前劇場(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/04 (月)公演終了
満足度★★★★
計算された嘘と勘違いの錯綜・組み合わせ
レイ・クーニーの『ラン・フォー・ユア・ライフ』に敬意を表した作品とのことで、『ラン…』ばりに同じ装置の中で違う場所を同時に演じて見せるのはもちろん、それを可能ならしめなおかつちょっとした工夫でちゃんと3箇所(原典よりも1枚上だ)に見せることができる装置もナイス。
お約束の嘘と勘違いの錯綜・組み合わせもキチンと計算されていて、そういえば昨年ここを初めて観た時の『ノモレスワ。』も時間モノでよく計算されていたし、そういうのが得意なのか?
結果、強いて言えば終盤がややクドい感なきにしも非ずだったが、概ね良好。

遙かなる時空の中で 舞一夜
オデッセー
サンシャイン劇場(東京都)
2008/01/25 (金) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★
満足感高し
「京」と呼ばれる異世界で蘇った怨霊たちと戦う8人衆&ヒロイン、それにヒロインと惹かれあう謎の男という構図で、劇団☆新感線とも重なる感覚につき、脚本・演出にZ団のキタムラトシヒロを起用したのは非常に納得。
また、当日配布された人物相関図のおかげでストーリーも大変わかりやすく、Z団メンバーが要所を締めているので満足感高し。
クライマックスでヒロインに「八葉」が力を与える場面で、ムーヴィングのスポットライトが1本ずつ増えてゆくという照明効果も○。

ネバーランド☆A GO!GO!
bpm
SPACE107(東京都)
2007/10/13 (土) ~ 2007/10/16 (火)公演終了
満足度★★★★
追加公演
キャストが3人ほど交代しての追加公演。(08/01/31-08/02/03)
前回はつい最前列中央をとってしまい「引いた画でも観たかった」と思っただけにこの追加公演は有り難く、巧みに組み立てられた脚本なのでストーリーを知っていても面白い。また、ラストの数回に及ぶどんでん返しも楽しい。
さらに、現在のTVクルーたちのパートと過去の出来事パートの組み合わせ方やその両方に出て二役を演じるメンバーの演じ分け、早変わりも巧い。特に猪狩敦子は心の全く入っていない(笑)棒読みの「すいやせーん」が印象的なADとアリスの二役というだけでなく、アリスとしての豹変ぶりもあって見事。(二役半ってところ?)

ばか者たち
バッカスカッパ
シアターシャイン(東京都)
2008/02/01 (金) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★
リアルな会話劇
適度に乱雑、適度に散らかった部屋を再現した装置の中での若者たちの会話劇。
そのリアルな会話は登場人物同士の関係性まで読み取ることができるようで、好感と共感を抱く。
また、終盤での主人公の母を喪った気持ちが表れるシーンがとても良い。

横濱荘狂想曲
理想現実
ザ・ポケット(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/03 (日)公演終了
満足度★★
これはこれでアリか?
比較的口当たりの良い前半とシビアな後半のギャップが大きく観終わって若干重い気分になるもいろいろと考えさせられたのでこれはこれでアリか?
また、積圭祐のアバウトぶりや信田素秋の「いいひと」ぶり、猪股香奈子のしっかり者の女子高生ぶりなど、キャスティングが印象的。

泥花
劇団桟敷童子
中野光座(東京都)
2008/01/21 (月) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
身近に感じられる「昭和庶民伝」
いつもの「おどろおどろしさ」(?)がない分、より身近に感じられる「昭和庶民伝」、敏チャンの死から千鶴の「幸福宣言」までが特にイイ。(たまらず涙が二筋三筋…)
松尾家に向かう千鶴の姿(とその見せ方)やその後の大立ち回りは心に深く刻み付けられたと言っても過言ではあるまい。
また、哀切極まりないけれど決してビター・エンドではない結末も上手い。自らの責任ではないのに事故に対する罪の意識から自分が幸せになってはいけないと思っていたがその考えを改める千鶴や泥花(厭世観・自殺願望の象徴?)を見ようとは思わなくなるハジメはパンドラの匣の底に残された希望の如し。

寿苑
劇団ヨロタミ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2008/01/23 (水) ~ 2008/01/28 (月)公演終了
満足度★★★★
河嶋健太初脚本作品
河嶋健太の初脚本作品ということでいつもとは趣きを異にし、吉本新喜劇の如くベタなキャラやベタなギャグがかえって新鮮である一方、劇中で撮影した(という設定の)ビデオの上映会で悪事が露見するというシカケは(上映のためのセッティングやビデオの内容も含んで)なかなか上手い。

泥棒温泉
OIL30's
「劇」小劇場(東京都)
2008/01/23 (水) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
コトの真相を徐々に明らかに
個別の証言を組み合わせて試行錯誤しながらコトの真相を徐々に明らかにするという構成が巧い。
また、旗揚げ公演『D・ミリガンの客』とはガラリと趣きを変えたコメディ系ながら、謎解きが軸で終盤に親子ネタが絡むという共通点があるのも面白い。