
かえるまで、が。
エンニュイ
SCOOL(東京都)
2025/10/28 (火) ~ 2025/11/03 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/29 (水) 13:00
2021年2月から2022年7月まで「叩き続け」た「無表情な日常、感情的な毎秒」の一環として2022年2月に上演された(かつ一連のなかでは異色だった)ものの改訂版。
店長の葬儀に参列した元バイト2名、現役バイト1名と、参列できず居酒屋を営業していたバイト2名(+謎の1名(笑))による会話劇。
初演同様、交わされる会話にしても照明にしても深夜~未明の居酒屋そのもので上演中はこの空間だけ時空を超えたようなリアルさで、初演の95分に対して135分と大幅増の上演時間は確かに長いがその臨場感ゆえ飽くことなく観ていられる(個人差はあります)のがフシギ。何なんだこの脚本・演出・演技は!(もちろん褒めてる)
また、2022年7月版から加わった、演者たちに(時には観客にも(笑))ツッ込んだりする「遊撃」ポジションのあの役はもしや「あの居酒屋の地縛霊」では?などと考えるのも一興。

擬古典落語の夕べ11
みさち堂
座・高円寺2(東京都)
2025/10/27 (月) ~ 2025/10/27 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
CoRich舞台芸術!の公演情報で見かけ興味をひかれて観劇(?)。
擬古典落語とは「古典落語の世界観を借りた新作落語」との由でカール・ブッセの「山のあなた」(授業中)やニコンのカメラ(空海の棺)などが出てくるいわゆる「新作落語」とは趣を異にし予備知識なしに聴いたら古典落語と信じて疑わない出来栄え。
そうして披露された五席(前座噺は演者の言によると古典とのこと)は滑稽噺に人情噺(ってか美談系?)も加えて「なるほど古典だわ」と頷くことしきり。
十数年(or more)ぶりとなる生の落語、楽しかった♪

不愉快犯~別府三億円保険金殺人事件~
ハルベリーオフィス
小劇場B1(東京都)
2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/10/26 (日) 13:00
1974年に起きた別府3億円保険金殺人事件をモデルにしたフィクション。大半は法廷場面で、状況証拠だけの検察側と証人の証言の信憑性を揺るがそうとする弁護側の攻防がスリリング。
被告人と検察側・弁護側各2名は固定だが証人役は廷吏役がその都度演じるという「いかにも舞台演劇」な手法も面白く、さらに被告人がそれ以前も含めて罪を重ねることで「権力にたてつく」理由が戦時中に特攻隊員として国のために死んでゆく同僚を見てきたからということに考えさせられる。
充実した110分に満足。
そうそう、時折入る緊張を緩和させる笑える部分の配分も巧かったな。

かもめ
OuBaiTo-Ri
目黒CLEOスタジオ(東京都)
2025/10/24 (金) ~ 2025/10/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/24 (金) 14:00
オクムラ宅(2011年:ゆうど)、アロッタファジャイナ(2014年:ギャラリーLE DECO) に次いで3度目。古参劇団がお堅く上演するイメージの作品だが、σ(^-^) が観た3団体はいずれも工夫を凝らしていて小劇場の意気を見せつける、的な?
今回は登場人物のややこしい関係性を解りやすくすべく相関図を当日パンフレットに載せ冒頭で改めて説明することに加えて序盤での会話で(その場にいない)登場人物について話す時に演技エリアを囲む椅子に待機している出演者に目をむける演出により「それって誰?」になるリスクを減らすという。こういう観客寄りの心遣いがありがたい。
そんなこんなを経て迎えた最終場、アロッタファジャイナ版で気付いた「ある解釈(ネタバレBOXへ)」の証明を試みたがやはり無理があった。いやまぁ、そういう見方もできないことはないのだけれど(笑)。
最後に世代限定ネタを。
「かもめ」と言えばテレシコワ。
「ニーナ」と言えば沢田研二。

3人歌姫物語
四宮由佳プロデュース
サンモールスタジオ(東京都)
2025/10/15 (水) ~ 2025/10/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/19 (日) 13:00
結成から25年を経てまだライブ活動を続けている3人組(元?)アイドルグループに縁あってテレビの音楽番組出演の話が舞い込むが……な物語。
彼女たちを20年以上追い続けている追っかけトリオに、考えてみればよく存じている(そして意外な顔合わせの)お二方を初めて観てから20年以上経つ我が身を重ね合わせて決して他人事でなない、的な(笑)。
あと、あの方々がアイドルっぽく歌って踊る(しかもサマになっている)のも意外!(真顔)

全速全進!
劇想からまわりえっちゃん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/10/16 (木) ~ 2025/10/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
漠然と「システム化された現代の海賊界に身を投じた主人公が野生に目覚めてゆく話」を予期していたらほぼハズレ(笑)、スティーヴンスン「宝島」に出てくるような「いわゆる海賊」でこれはこれで楽しい。
そしてそんな海賊たちが(現代だけに)スマートフォンで連絡をとったりするのが「いかにもフィクション」な感じで楽しいし、登場人物たちが「キャラクター見本市」のようで愉快。
また、時折挟まれる歌(オリジナル)とダンスの場面も佳き♪

白貝
やみ・あがりシアター
浅草九劇(東京都)
2025/10/08 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/16 (木) 14:00
登山中に行方不明になった会社社長。彼女と一緒にいたのを目撃された人物から関係者たちは何とか当時の状況を聞き出そうとするが……なサスペンス(?)。
聞き出すためのあの手この手で笑わせつつ、終盤で明らかになる真相が鮮やかなだけでなく最終場での「もはやスリラー」なもう一つの真相は筆舌に尽くし難い。
また「墓場まで持って行くべき秘密」という本編のテーマに因んで作品と観客との関係においても「言ったり書いたりしてはならない事」を共有するのがまた巧み。
なお、冒頭でかたく口止めされる「あの言葉」を終演後にweb検索するのも一興(オススメ)。
【オマケ】
「白貝」とかけて、北島康介と解く。
その心は……(皆さんお察しの通り)「なんも言えねー」。

砂時計が落ちきる前に
ポップンマッシュルームチキン野郎
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/15 (水) 14:00
介護施設暮らしの男が突然に七夕の前日を繰り返し体験するようになり、SF好きの娘婿と共にループから抜け出そうとするタイムループコメディ。
同じ日を繰り返す表現が次第に加速してゆく見せ方やループの理由など「基本に忠実」で手堅い一方、あて書き(&本人希望?(←カーテンコールでの挨拶より))な人物設定はまさしくPMC野郎そのもので、先代の精神/作風をきちんと継承していることに感動。
いやしかし前日に観た映画で印象的に使われていた「あの歌」が本作でも使われるとは……(笑)

銀幕狂想曲
劇団S.W.A.T!
新宿シアタートップス(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/14 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/13 (月) 17:00
映画スターを目指して大部屋俳優となった男が殺陣師から資質を見出され……という本作の疑闘を担当している西本良治郎氏をモデルにした映画界バックステージコメディ。
主に描かれるのが昭和40年代なので当時の映画・テレビ、俳優、流行などをリアルタイムで経験していた身として元ネタがほとんどワカって大ウケ。
また、四大海主宰の映画愛が溢れかえっており終盤で登場人物一人一人が主人公に言葉を寄せる場面やそこでの「フィルムからビデオに代わっていって」というフレーズに目が潤みそうになる。
いいモン視たなぁ♪

∞人姉妹/夜を泳ぐ
アムリタ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/10/11 (土) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/13 (月) 13:00
あれこれでくたびれたオトナのためのメルヒェン/ファンタジーから壮大なSFに変貌してゆくとはオドロキ。
個人的なものではあるがアムリタに抱いていたイメージを残しつつさらなる進化を遂げたいわば「シン・アムリタ」?(笑)
また、会場の演技エリアと客席を通常と逆に使い、冒頭で普段はオペレーションエリアであろう入口上部に人物を登場させたり入口を時に出ハケ口、時に採光に使ったりしたのもなるほど納得。

『ストーリーズ』-短編物語選集-2025
楽園王
GALLERY LIPP(東京都)
2025/10/08 (水) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/12 (日) 15:15
【PROGRAM1】
1編目の長堀主宰による二人芝居はパラレルワールド系も好きな身として頬が弛む(小松左京「こちらニッポン…」も連想)。「12月のカレンダーをめくる」という表現から瞬間的に予期したものがアタリでニヤリとしたりも。
2編目は新美南吉作品の朗読劇。楽園王ではお馴染みの(だよね?)演技エリア内を歩き回りながら読み終えたテキストを床に散らかす(笑)スタイルだが、会場の広さゆえ数行にわたるものからキメとなる文節一つだけ(←フォントが大きい)のものまで異なるテキストが見えて膝を叩く。よもや意識した演出?
3編目は岸田國士「紙風船」。前日の岸田作品同様、クラシカルとモダンの融合もさることながら、序盤の二人が背中合わせとは!

『ストーリーズ』-短編物語選集-2025
楽園王
GALLERY LIPP(東京都)
2025/10/08 (水) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/11 (土) 12:15
【PROGRAM2】
岸田國士の二人芝居と長堀主宰の三人芝居・二人芝居という短編3本の構成。
1編目は岸田作品と知って観たこともあろうが(花占い的部分もそうか?)クラシカルな感覚と楽園王ではお馴染みの句読点ずらしに起因する(なのか?)モダンな雰囲気が融合/同居して独特な面白さ。
2編目は関係が壊れてしまった男女を取り持とうとする「第三者」はもしかして……などと推察したりもしたがおそらく誤読。(笑)
3編目は胡蝶之夢+入れ子構造で、そのどちらも好きな身にとって「鴨が葱を背負ってきた」あるいは「盆と正月が一緒に来た」な感覚で、もうタマラン!(嬉)

ドント・ルック・バック・イン・マイ・ボイス
公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/10/03 (金) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/10/08 (水) 14:00
後に国民的人気となる長寿アニメの主人公の声に抜擢された若手女優を中心とした業界内幕もの。
題材が題材だけに描かれる期間は長いが連作短編風にうまく切り抜いて見せる構成によりスッキリと見せる(上演時間110分)のが巧み。
そして長寿アニメ故に初代の声優から別の声優へのバトンタッチで主人公以外入れ替わった時に生成AIによる初代の声でのアテレコを提案するプロデューサーとそれに対する主人公の反論はまさに昨今の風潮への疑義提示で大いに頷く。
また、収録スタジオと調整室をああいうレイアウトで見せる装置のアイデアも見事で4年前の荻窪小劇場での「さよならbye-bye、バイプレイヤー」から観ている身として「ここまで達したんだ」と感銘を受ける。
いやぁ、面白かった。

古来稀でも今希なり
ペテカン
新宿シアタートップス(東京都)
2025/10/01 (水) ~ 2025/10/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/05 (日) 17:00
3日違いで共に古希を迎える両親を実家で祝う三姉妹の話。
かつての出来事を夢で見ている父、をプロローグ(終盤の伏線でもある)に古希祝いの企み(笑)を経て当日のあれこれを描いてどの場面も家族愛満載……と言ってもほのぼのとしたイイ話ではなく親子・姉妹であるがゆえのわだかまり的なものに起因する言い争いなどもあり「家族ってそうだよなぁ」と頷くことしきり。
さらにホームパーティーでのアトラクションとしてピアノ弾き語りの生歌や舞台上でのオムレツ作りなど「一芸披露」的なものもあり、三十周年を迎えたベテランの底力を目の当たりにした、みたいで満足満足。

不思議の国の忍者
劇団ICHIGEKI☆必殺
アルネ543(東京都)
2025/10/02 (木) ~ 2025/10/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/04 (土) 14:00
冷戦時代の米ソのようにどうにか均衡を保っている赤の国と白の国があることをきっかけに一触即発状態となり……な物語にして不思議の国のアリスのキャラクターたちをモチーフにしての「異世界ファンタジー」的コメディ。
主人公がその世界で唯一特殊能力を持たないという設定だが実は……なところにかつて観た複数の異世界もの(ってかタイムスリップもの)を想起したりするのもまた楽しからずや。
あと、時折入るダンスシーン、選曲も含めて好み♪

「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん)
レティクル座
萬劇場(東京都)
2025/10/01 (水) ~ 2025/10/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/03 (金) 13:00
言い伝え通り蔵王の御釜から出現したゾンビがなぜか人を襲わないことから廃村の危機にある村がゾンビを観光資源として活用して……な物語。
笑いはもちろん吸収合併しようとする隣村やマッドサイエンティストの思惑も絡めたスリルとサスペンス、アクションの娯楽作、複数の「親子の情」も描いて上出来。
また、「あの人とその人が共演!?」なキャスティング、ゾンビの動作やメイク、装置なども好みで満足♪
あと、排外主義が蔓延る昨今だけに「ゾンビは外国人の隠喩?」などと深読みをしたりも……。
初演は7年前なのでそれは考えすぎかもしれないが、逆に当時書いた内容がイマを皮肉るようになったのは先見の明?
それと、前日に観たものも「存続のピンチでの起死回生策」を描いており、小劇場シンクロニシティも。

私はスター
ジェットラグ
浅草九劇(東京都)
2025/10/01 (水) ~ 2025/10/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/10/02 (木) 14:00
地方の遊園地が経営難の起死回生策として独自のアイドルを……の筈がひょんなことから従業員たちがレビューをすることになり、な音楽劇。
やる気のない従業員と脛に疵を持つコーチが(憎まれ役の)副社長への対抗心からやがてまとまりステージを成し遂げるという王道展開に歌と笑いをまぶして楽しく、さらには「舞台に立つ者に大切なこと」も語って鮮やか。
あと、コーチの「ブロードウェイ経験者」のくだり、好きだな♪
あと、劇中設定通りゴミ袋・新聞紙・ブルーシートを再利用したステージ衣装も見事。

Fランク大学殺人事件
バザール44℃
スタジオ空洞(東京都)
2025/09/30 (火) ~ 2025/10/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/09/30 (火) 19:00
休日に文化祭準備のためミステリー研究会の部室を訪れた女学生は先輩部員の遺体を見付ける。ひょんなことから彼女に同行したその年の主席合格者は追試を受けるため同じ学バスで登校した学生たちの中に犯人がいるのでは?と推理するが……な物語。
基本的にはサスペンスコメディの体をしていながらミステリー要素もそれなりに備えているし、三流どころか「Fランク」の大学に通う学生の自虐あるいは自暴自棄的な心境も描き、そんな彼らにエールを送るようでいてラストで落とすなどまさに「糖衣錠の毒薬」?(笑)
で、劇中人物になりきってのヘタクソな開演前諸注意や遺体発見時の楽屋落ち的な転換、演劇部員が語る演劇の良さなど「演劇で遊ぶ」演出の楽しさ/可笑しさたるや! こういうの、好き♪
あと、開場~開演の間に投影されているクロスワードパズルや、それに使ったプロジェクターの本編での使い方などのアイデアも良かった。

ひのないところに
青春事情
駅前劇場(東京都)
2025/09/24 (水) ~ 2025/09/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/09/25 (木) 15:00
とある町の消防出張所の日常。
制服のまま自販機で飲料を買っていただの訓練で笑顔になっていただの理不尽な市民からの苦情などから役所の担当者と摩擦が生じ、祭りでの事故から衝突に至るのがクライマックスだが互いに相手を理解して和解するのが何とも爽やか。
また、沢山のファイルなどがあり(おそらくは)リアルに再現された執務室をメインに下手奥にソファを置いたスペースを作り署員の自宅やスナックとして使う他に舞台前面の左右に非常ランプがある柱を設置し、その中ほどに消防車などのミニカー(←劇中の台詞にも出てくる)を置いたりする舞台美術も見事。
25周年を迎えたベテランならではのワザか?

草創記「金鶏 一番花」
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2025/09/20 (土) ~ 2025/09/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/09/23 (火) 13:30
テレビジョン・歌舞伎・戦争の「三題噺」であり7月に上演した「音楽劇「金鶏 二番花」」の前日譚。テレビ放送創成期を描いて華やかだった二番花に対してこちらは戦争に向かう世相も描いてシリアスな感じ。
それが第二幕の「戦場の白浪五人男」の場ではユーモラスになり「おや?」と思っているところに「欧米の支配からの解放」という「大東亜戦争の大義名分」を挙げ、その手痛いしっぺ返しを描くなどメッセージ性も十分。
ところで前作と本作の関係、テレヴィジョンを中心とした後編・前編的ではあるがその狙いも形式も異なり喩えて言えば「兄弟姉妹」などではなく「他人の空似」、ここまで異なる(かつ完成度の高い)二部作は稀有ではなかろうか?堪能。