じべ。の観てきた!クチコミ一覧

3221-3240件 / 4437件中
めぐるめく

めぐるめく

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

幸福感に満たされるのが何ともフシギ
ストーリーの行き着く先と心に残るものに若干の乖離が生じて戸惑いを憶えてしまうが、結論のみ言えば幸福感に満たされるのが何ともフシギ(笑)。
すべてにおいてのハッピーエンドではないが経過と以前より好転している部分がそう感じさせる原因か?
なお、ラストの一場面はなくても通ずるような気もする。

ネタバレBOX

長姉も亡くなるのではなく元の状態に戻るだけであり、そこまでの過程において関係者を以前よりも幸せにしているのがズルさ(爆)の正体か?(笑)
あと、当日パンフのあいさつで泣かせるのは反則だよなぁ。(笑)
メザスヒカリノサキニアルモノ若(も)しくはパラダイス

メザスヒカリノサキニアルモノ若(も)しくはパラダイス

ブルーノプロデュース

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2010/05/27 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

奇襲戦法!?(笑)
かつて松本大洋が劇団黒テントに書き下ろしたものを、変型リーディング的な手法で上演。
いわば奇襲戦法だが、観劇というのは舞台上のパフォーマンスを通して観客各自がイマジネーションするあるいは記憶の断片を観ることなのではないかと改めて思い当たったりする。

ネタバレBOX

それにしても、今までト書きを読むまでは観たことがあったけれど、後書きから初演キャストのクレジットまで読むとは…(笑)
薔薇ばらバラな天使たち

薔薇ばらバラな天使たち

ダブルフォックス

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/05/27 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

前年版をグレードアップ
前年版を会場、内容ともグレードアップ。
比較的ベタな人情コメディながら性同一性障害の悩みとそれを包む優しさをごくさりげなく織り込んでいるのが上手い。
また、メインとなるおカマちゃんたちが観ている間にどんどんサマになって見えてくるのは本当にフシギ。
ただ、ここの舞台の特徴的な内装をすべて覆ってしまったのはちょっと残念。

僕の携帯は次元転位装置つき

僕の携帯は次元転位装置つき

カプセル兵団

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

並々ならぬ臨場感
小さめの会場とステージの形状、それにサラウンド音響が相俟って並々ならぬ臨場感。
また、電波のみを過去に送る設定や未来のとらえかた、過去を変えたことによる影響の出方などが巧み。
もちろん毎度お馴染み(というよりもはやお約束?(笑))の仮面ライダーネタもあって大いに楽しい。

露出狂

露出狂

柿喰う客

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★

そして「乱乱痴気」
26日とはまた異なり、ガールズナイトの際に各自の立候補によって決まった配役とのことながら結果的に四天王が劇団員と一番出演回数の多いメンバーとなったことで安定感もありつつ、別キャラありハプニングありでノーマルを観た後で「番外的なもの」として観るにはやはり楽しい。

露出狂

露出狂

柿喰う客

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★★

まずはノーマル版
毎度ながらの疾走感(サッカーに似合うと思ったが試合場面はなかったのだった(笑))が心地好く、95分間を一気に駆け抜ける印象。
また、猿山を意識したという(←アフタートークより)装置で立体的に配された女優陣、な構図も各場面それぞれにステキ。

守り火(まもりび)

守り火(まもりび)

FINE BERRY(ファインベリー)

ザ・ポケット(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★

この作家の作風は苦手かも
次第に追い詰められて行く家族の姿をまだ幸せだった頃とフラッシュバックさせながら描く意図はよくわかり切なさ(というよりむしろ重圧的なもの)が伝わって来るも、ラストが釈然とせず疑問が残る。
が、椿組の『黄金の山』の作家の作品と知って何となく納得。この人の作風は苦手かもなぁ。

アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

セミ・ドキュメンタリー・タッチ?
事前情報から勝手に近未来的なイメージを抱いていたが、モロに現代日本そのもので、今まで観てきた中では一番身近でセミ・ドキュメンタリー・タッチの描き方にリアリティをに感じる。
また、下段のスライド式部分の開閉及びスライドのさせ方と可動式階段により様々な場所を表現する装置のアイデアもイイ。

太陽のあたる場所

太陽のあたる場所

鈴舟

シアターサンモール(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

名作の正統なる続編
不朽の名作『煙が目にしみる』の正統なる続編。
安易な焼き直しであろうはずはなく一登場人物のその後を描いた独立作品でありながら正編を観た客への目くばせや鈴置洋孝への追悼の言葉もあり、知っていればより楽しい。
さらに大騒ぎ系の正編に対してしっとりとしたオトナの味に仕上がっており、13年の歳月(劇中設定ではなく『煙…』初演からの現実の年月)を感じる。
さすが堤泰之!

日の出温泉のW杯

日の出温泉のW杯

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/24 (月)公演終了

満足度★★★★

スピード感とイキオイでグイグイ引き込む
まさにド真ん中の剛速球。極めてシンプルなストーリー(しかし野坂昭如の「黒の舟歌」はワカらんかも?)ながらスピード感とイキオイで観客をグイグイ引き込んでゆく感じ。
対イタリア戦のTV観戦に熱中する面々の様子から観客にもその画面が見えるよう。
また、終盤でのばーちゃんの「この世の中には欲しいけれど手に入らないものと、手に入るが要らないものの2つしかない」という言葉も深くてイイし、エピローグなしにスパッと終わる潔さも○。

大きな銀杏の樹の下の小さな泉

大きな銀杏の樹の下の小さな泉

座・キューピー・マジック

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

シブい「オトナの味」を堪能
香りが高く、コクがあり、ホロ苦いけれどほんのり甘味もあるコーヒーのような、あるいは頻繁に流れたシャンソンからの連想もあり往年のフランス映画のような、シブい「オトナの味」を堪能。また、客席前部まで劇中の喫茶店に取り込んだような装置やそれぞれの季節のそれぞれの時間を表現した照明も見事。

すいません、私はもうすぐ着きます

すいません、私はもうすぐ着きます

ポップンマッシュルームチキン野郎

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇お子様ランチ状態っっ!!!
ナンセンスギャグ、下ネタからメタフィクション気味、親子ネタまで幅広く取り揃えてバランス良く配した「演劇お子様ランチ」(←勝手に命名)ぶりがいつもながら見事。
和美の度々の転生のバカバカしさとその行き着いた先の感動とのギャップの大きさはほとんど反則?(笑)

キミと暮らした部屋

キミと暮らした部屋

天然工房

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★

着想は良いのに活かしきれずもったいないi
3D写真や映画の左眼用と右眼用の如くほぼ同じ装置を上手下手に配して1年の隔たりがある同じ部屋の様子を見せるという着想は良いが、冒頭と終盤でしかそれを活かせず、2つのストーリーがコマ切れになるデメリットばかり強調される結果に終わったのは非常に残念だしもったいない。(着想に溺れたとも言えるか?)
 
このような内容ならばケースはやや異なるが先日のクロカミショウネンのように同じ装置で短い暗転のうちに細部を変えて見せた方が効果的ではあるまいか?

ネタバレBOX

せっかくこのような装置にしたのだから、冒頭のように両方の動作がシンクロするとか終盤のように過去の人物にツッ込むとか、さらには時を超えて物の受け渡しをするようなムチャとか、その着想を最大限に活かすべく積極的に攻めるべきではなかったか?
どこまでもゆける

どこまでもゆける

水写

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★

優しく物静かなタッチは心地好いが…
女性作家二人による連作短篇3話。
SPIRAL MOONに通ずる優しく物静かなタッチは心地好いが、その半面アクセントに欠ける感無きにしもあらず。
また、2〜3年の猶予があることからか終末を迎える緊張感のようなものが感じられず、だったら敢えて謳わなくてもイイじゃん、的な?(笑)
さらに二重の入れ子構造なの?な部分も中途半端か?
一方、『ブラック・コメディ』冒頭ばりの暗闇シーンや写真撮影のストップ・モーションは○。

二丁目のグッドバイ

二丁目のグッドバイ

GRIPPER

ザ・ポケット(東京都)

2010/05/18 (火) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

中二日でBチーム
Aチームとはキャラが正反対の和田・吉成を筆頭にダブルの違いはもちろん、シングルもネタが増えていて、両チームそれぞれに面白い。
また、祭の夜に一般的な和風の祭り囃子ではなくサンバ系で昂揚感を出すのも◎。
で、フト現代版恋愛系「吾輩は猫である」か?と思ったりも…

らめらめ

らめらめ

Team IMAGINE

ワーサルシアター(東京都)

2010/05/18 (火) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

オーディションシーンが特にイイ
ダンス&歌のスタジオに通うダメダメだった「おにゃのこ」たちの青春群像。
ベタでお約束満載のストーリーも割り切って観れば楽しいし、終盤のオーディションシーンは役柄と演ずる本人たちがオーバーラップした『がんばっていきまっしょい』効果もあって軽く感動。

課長、コクっちゃえば?

課長、コクっちゃえば?

劇屋いっぷく堂

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/18 (火) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

物語、人物設定、配役が三位一体で見事
窓際的部署の日常をコミカルに描いた前半から会社内部の不正をめぐるサスペンスに繋ぎ、会社組織(に巣喰う悪)のコワさやフクザツなオンナゴコロも盛り込んだストーリーと、キャラ設定、キャスティングが三位一体となり見事。
また、肝心な部分はことごとく女性主体で進む展開や下手後方の装置のシカケもイイ。

新・八犬伝

新・八犬伝

劇団Spookies

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★

上々の出来ではあるが…
生き延びていた玉梓の怨霊に老・八犬士たちと子孫が立ち向かうストーリーと程良く差し挟まれるギャグ、それに殺陣など上々の出来なのに「テロ」「テロリスト」という単語がしばしば出て来ることに違和感を憶えてその度に現実に引き戻されてしまうのが残念至極。

「ヒッキー・カンクーントルネード」の旅 2010

「ヒッキー・カンクーントルネード」の旅 2010

ハイバイ

アトリエヘリコプター(東京都)

2010/05/16 (日) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

状況と人物の妙
ありそでなさそで、でもあって決して不思議ではない絶妙な匙加減の状況に、ちょっとだけ踏み外した(気がするが実際いるかもしれない)人物を配しており引き込まれる。

ネタバレBOX

また、ラスト近くの「知らなかったらこれから知って行けばいーだろーがよ」は蓋し名文句。
笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~

笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~

劇団三年物語

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/05/16 (日) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★

ドリフのコントにも通ずる可笑しさ
忍者アクション時代劇だった前作とガラリと変わった現代劇にしてコメディ。
RPG風味というか似た状況を繰り返す面白さがあり、ある意味ドリフのコントにも通ずるか?
ただ、125分の長さは感じさせないとはいえ、もう少し削った方がスッキリするような気がしないでもない。

このページのQRコードです。

拡大