
ホーム カミング
瀬戸のかぜ
荻窪小劇場(東京都)
2013/07/13 (土) ~ 2013/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
ホイチョイ映画を想起させる「ネオ人情噺」
一言で表現すれば「ネオ人情噺」。
ある場所でたまたま知り合った人々が織り成す物語、その巧みな構成・語り口に往年のホイチョイ映画を連想。

未確認未来系少女アスカ
モエプロ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★
確信犯的立体アニメーション
状況・人物の設定や台詞回し、音楽の使い方にいたるまで「確信犯的立体アニメーション」なのが見事。
時としてアニメ版の画面が見えるよう(笑)。
終盤で「ジュヴナイル度」が上昇してコースや時代の連載小説っぽくなるのにも郷愁をそそられる。

【ご来場ありがとうございました!】渇望
ロ字ック
nakano f(東京都)
2013/07/12 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★
どこまでが演技でどこまでが地?(笑)
お得意の(?)「多分そうなのだろうけれど、男としては見たくはないなぁ」な部分を見せつける(爆)おハナシ。
今回は特に同窓会帰りのかつての同級生たち、とほぼ等身大な人物設定なのでリアリティ増量、どこまで演技でどこまで地なんだか、的な?(笑)

MASTER IDOL
u-you.company
Geki地下Liberty(東京都)
2013/06/18 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了
満足度★★★★
一長一短?
時々扱われる題材だが、一般的なものとは異なり、コトの収束よりも各個性を際立たせることに重きを置いたのが独特。
よって「コツコツと時間をかけてコマを並べるもクライマックスは短時間」というドミノ倒しのような印象なのは評価が分かれるか?。
各個性を3(+1)つのグループに分けたのも画期的だが、一部無理に分けなくても良さそうに感じられたりも…(何となくその背景は察するが(爆))。
そんな中、主要人物の演者はやはり際立っており、そこは収穫。
なお、終わり方はσ(^-^)が観た初日のどちらかと言えば呆気ないものから改変されたとのこと。

NO GOAL 【ご来場ありがとうございました】
青春事情
駅前劇場(東京都)
2013/07/10 (水) ~ 2013/07/14 (日)公演終了
満足度★★★★
オトナの青春
まさしくオトナの青春と言おうか、スポーツもの(注:「スポ根」に非ず)の王道、90分という尺も含めて上手くまとまっていた感じ。
考えてみると、意外な展開で度胆を抜くよりも極めてオーソドックス、言い換えればベタで予想通りのストーリーで満足させる方が難しいかも。
また、その場では単なるコメディリリーフ的なものと思わせた「あること」が、ちゃんと終盤のイイところの伏線になっていたりするのも巧み。
ある部分に関しては事前情報として漏れる前に観ることができて良かったし。(謎)

トーキョー拾遺【全ステージ終了しました、ありがとうございます】
ゲンパビ
百想(re:tail別館)(東京都)
2013/07/10 (水) ~ 2013/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★
共感しきり
東京都区内各地に棲む人々のスケッチ的な中から浮き上がる人と人とのつながり…。
実際にそんなつながりを体験することがあるので共感しきり。

ヴェローナの二紳士
ハイリンド
吉祥寺シアター(東京都)
2013/07/08 (月) ~ 2013/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★
ヤング・シェイクスピア!
まさに「ヤング・シェイクスピア」な作品で格式と軽やかさを併せ持つ、な感じ。
さらに「あんな曲」で始めたり「あんなコト」で締め括ったりの演出が輪をかけて愉快愉快。舞台上方と奥の「アレ」がまた開放感を醸し出してイイ感じ。

ミニスカーツ (チケット残り僅か!ご予約はお早めに!)
INUTOKUSHI
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2013/07/05 (金) ~ 2013/07/09 (火)公演終了
満足度★★★
構成の妙
書き下ろしを含む新旧短編をコント的なもので繋いだバラエティ・ショウ。
短編の中にはオチが弱く感ずるものもあるが、全体の構成から考えるとむしろその方がバランスが取れているように思えるところが組み合わせの妙?
欲を言えばもう少しハジけても良かったかな。

『アーサー記念公園の一角』『牛泥棒』
ナカゴー
ムーブ町屋ハイビジョンルーム(センターまちや-4階)(東京都)
2013/07/04 (木) ~ 2013/07/08 (月)公演終了
満足度★★★★
若くなくても十分に楽しめた
どちらかと言えば「静的」な2編かと思いながら観ていたら、「牛泥棒」の終盤で大爆発?(笑)
「牛泥棒」についてはバイオレンス満載で黒子たち大活躍なクライマックスに至るまでの部分も猛毒ありナンセンスありで感服。
ちなみに決して若くはないが十分に楽しめた。

マインド2013
リブレセン 劇団離風霊船
ザ・スズナリ(東京都)
2013/05/16 (木) ~ 2013/05/22 (水)公演終了
満足度★★★★
やはり巧み
核家族ながらある晩お父さんが次々に4人も帰って来る(!)という出だしから「この状況から訴えるテーマは何?」と考えさせるのは離風霊船の得意とするパターン。(その意味では「どいつもこいつも!」と系統的に近いか?)
やはり巧み。ちなみに初演は未見。

おとぎ夜話 ―終(つひ)―
Jungle Bell Theater
ART SPOT LADO(東京都)
2013/06/29 (土) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★
今回は現代史レベルの民間伝承
民俗学をネタにしたシリーズ、今回は現代史レベルの民間伝承を扱ったところが斬新。
どちらかと言えば「事件の起きない金田一シリーズ」的か?(笑)
毎度ながら伏線のはりかたとその回収が巧み。

紙風船文様 Vol.2
カトリ企画UR
日本基督教団 巣鴨教会(東京都)
2013/07/05 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★
再演………なの???(笑)
初演では屋内(茶の間?居間?)であった日曜の朝の夫婦の会話を外に持ち出し、全く異なる状況なのに再演と謳うとはこれ如何に?(笑)
「re-play」だとばかり思っていた再演の英訳が調べてみたら「reproduction」だったので、そういうことなら………いや、納得いかないいかない。(爆)
「水自体に形はなく、容器によっていかようにも形を変える」とかいう言葉があるが、本作で水に当たるのは戯曲か演出家脳か?(笑)

失われつつある物語
Minami Produce
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/07/02 (火) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★
仕掛け満載
2年前の「とても個人的な物語」のアンサーストーリー。
誤読・深読みも含めてあれこれ読み取り甲斐のあるハナシで、いくつかの知っている作品を勝手に思い浮かべたりしつつ堪能。
二次使用・二次創作に触れたり、観客を騙す(笑)「ある手法」も巧み。

わたしは浅瀬で溺れています
激情コミュニティ
atelier SENTIO(東京都)
2013/07/05 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★
あれこれセンス良し
1人の女性とその兄、カレシ、兄の元カノによる日常スレスレ系4人芝居、かつて単館でレイト上映していた映画のような味わいが好み。
また、冒頭の一言でタイトルの意味がワカる仕掛け、お得意の(?)幾何学系の舞台美術、昇降する照明(恐らく暗喩)、壁に映る演者の影、文字通り手作業の映像トリミングなどのセンスもイイ。

シャッター
バッカスカッパ
劇場HOPE(東京都)
2013/07/03 (水) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★
オトナの人間関係
東京からやや離れた地方都市の(昼は定食、夜は呑み處、的な)飲食店での物語。
主要人物たちの長い付き合いの上に成り立つ人間関係が自然と滲み出るように描かれていて、少年期に転居が相次いだ身としてそんな関係を羨ましく感じる。
さらに、波風が立ってもやがて穏やかな日々に戻る安定感が心地良い。

バイト
カスガイ
テアトルBONBON(東京都)
2013/06/12 (水) ~ 2013/06/23 (日)公演終了
満足度★★★★
緊張感をフッと緩和させるタイミングも絶妙
ある極端な状況下での会議、どちらかと言えば新境地的で意外な配役が多いが、それがまたうまくハマっていたりもして冒頭から引きずり込まれる。
基本的には終始緊張感が漂う中、時々それをふっと緩和して息継ぎをさせてくれる部分が挿し挟まれているのも巧い。

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】
劇団鋼鉄村松
ザ・ポケット(東京都)
2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★
会場をダイナミックに使った演出が印象的
複数の流れが収束してクライマックスに向かう王道の構造に、20年前の初演からそのまま残したが故に世代限定となってしまったネタも含む笑いをまぶし、会場をダイナミックに使う演出で仕上げた佳作。
赤い幕の使い方、幕の引き方もイイ感じ。

ブスサーカス
タカハ劇団
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/06/26 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了
満足度★★★★
凄惨・陰惨なのに頬が緩むフシギ
まさにブラックユーモア、起きていることは凄惨・陰惨なのに頬が緩んでしまう。
他にも「不幸自慢」をしている時に可愛らしさや哀しさが見え隠れしたり、いたるところに表裏一体と言おうかアクセルとブレーキを同時に踏むと言おうか、なのが後味を悪くさせないのか?

浦安ロック
昭和芸能舎
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/06/12 (水) ~ 2013/06/17 (月)公演終了
満足度★★★★
「お家芸」+α
TDL開業を控えた地元民たちの物語。
もはや「お家芸」的なラストのパフォーマンスはもちろん、その直前にサラリと体罰が人の心に残す傷に言及するのはさすが。

つづく
スマッシュルームズ
シアター711(東京都)
2013/07/02 (火) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★
異色の3編連作
女性ボーカルを擁した4人組ロックバンドを描いた連作3編。(独立した3編オムニバスと思っていたら…)
各編のスタイルが異なるばかりか演者も異なるのが異色。
が、もしも演者が同じだったら全体が単調になりかねない気もして納得。
中では1編目でのそれぞれの「心の声」のコミカルな表現方法が特に気に入る。