
キツネの嫁入り
青☆組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
逆バージョン
生物学的に♂♀どちらが強いかは、明かである。無論、♀が強いのだ。したがって、科学的知識を持っている者が、当たり前にSF化すると、♀ばかりの世界を描くことになるはずだが、それでは面白くない、と考えたのだろうか。人間の住めなくなった森に少年は嫁探しに出掛けるというが、言葉通り取ると、それは人間の♀では無く、得体の知れぬ生き物の♀ということになるのだが、何処まで、遊べるか。楽しみである。

edit
shelf
atelier SENTIO(東京都)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
自意識
日本人も漸く、自意識の問題に取り組み始めたらしい。そのどうしようも無さに。然し、それは本当のことか? 自意識が自意識でしか無い以上、自意識の純粋は形には、自己認識など不可能だからである。それができる、などと言った段階で、それは、他者を意識し、それとの比較検証によって、自己の位置を定めた、ということを吐露しているということになろう。身体というはやりの単語の裏は何か、先ずは、その辺りのことを同時に考えなければ何の意味もあるまい。それが、できるのか? 確認をしたい。

Crime and Punishment
M.M.S.T
横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ラスコーリニコフ
余りに若い時に読んだので、分かり易すぎる感じを持っている為か、ドストエフスキー作品の中では、余り好きな作品ではないが、被害者の老婆は確かユダヤ人だった。ポグロムの実態やジャボティンスキーを生んだ背景を考えながら、再度、作品と出合うと、また違った感覚を持つかも知れない。

「定家」
d’UOMO ex machina
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/18 (金)公演終了
期待度♪♪♪♪
能
能のテーマの多くは狂気、或いは狂的なまでにポテンシャルを上げられた情念。美もその完全な形に於いては、神々しい姿を提示し、人間など近寄れるものですらあるまい。そのようなイメージを追及しているのならぜひ見たいところだが、今回は、1日のみの舞台の様子。次にチャレンジしてみよう。

Fragments
津田記念日
OFF・OFFシアター(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/22 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪
Fragments
Fragmentという言葉が好きだ。別にヴァレリーのFragments du Narcisseを思うからではない。断片が人間的真実を表す形だからである。それは不完全そのもの。そのような愛おしさを感じさせる何かなのだ。

歌のことづて
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
アトリエフォンテーヌ(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
因縁
このところ、閉める劇場が結構あるようだ。矢張り一抹の寂しさを覚える。麻布が未だ陸の孤島だった頃、結構、界隈に出掛けたものだ。その一角が、閉まるとなれば、これは行きたい。

ひとり芝居集 「蜜/夜光」
カトリ企画ANNEX
atelier SENTIO(東京都)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
鏡花を一人で
一人芝居で鏡花を演じる役者さんは、結構いるようだ。文体の妙に惹かれるのだろうか。それに対し、犀星とは珍しい。いずれの作品にも興味あある。

【初日・千穐楽売切!】Nine-to-knuckle down
HIME企画
劇場MOMO(東京都)
2012/05/17 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
エージェント
007は派手だが、実際のエージェントの活動は、基本的には極めて地味なものだ。敵に簡単に勘づかれてしまっては、情報収集がままならないからだ。それは重々承知の上で規格外なのだろう。ダーティーなことを平気でやることで有名なモサドやFSB(旧KGB)だって、仕事の大半は情報収集であって、暗殺ではない。ただ、やり方がエゲツナイだけだ。
ところで、HIME企画は、どんな展開を見せてくれるか、楽しみである。

どらえも のびと肉体回帰
超歌劇団
木場公園 多目的広場(東京都)
2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

百年の秘密
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2012/04/22 (日) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
慎重に避けたもの
作者が男だから、男同士の「友情物語」は、慎重に避けた、と説明にある。言えそうで、簡単には言えない言い方であろう。日本語の使い方に若干疑義はあるものの、女性の持つ様々な層に着目し得ている点は評価したい。そして、そのような視点を持ちうる作者の表現に一度は着目してみたいのだ。その評価次第で次の一手が決まる。

ロミオとジュリエットのハムレット
る・ひまわり
博品館劇場(東京都)
2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
期待度♪♪♪
TV番組
基本的に、最近の日本のTV番組は見ない。理由は明快。余りにもレベルが低いからだ。舞台に普段立っている役者が出たりしていれば、演技の質も高いのだが、視聴率至上主義、金儲け至上主義の「作品」群は、見るに堪えない。おまけにスターシステムが、悪い意味で機能している。内心そう思っている視聴者は結構多いのかも知れない。それで、韓流ということになるのだろう。演技の質が全然違うのは、誰が見ても明らかだから。
で、この宣伝文句では、TVに出ていることがプラス要素と考えられているようなので、実力拝見と行きたいのだ。無論、TVで放映されたり、小劇場に出ていた人々の中からTVでも活躍するようになった才能ある人々も枚挙にきりがあるまい。これまでの輝かしい歴史に更に新たな輝きを加える力があるのか、それとも、自分が、見なくなってしまったレベルに過ぎないのか、自分の目で確かめたいのだ。

貯水池
演劇集団 砂地
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
迫るもの
フライヤーといい、キャッチの文句といい、迫ってくるものがある。だが、折角のオリジナルであるなら、引用ではなくフライヤーのキャッチコピーもオリジナルで表現してほしかった。そんな不満はあるものの、ある種の雰囲気を感じるのは自分だけではあるまい。見たら良い作品だろう、との感触を感じる。そして、自分の勘は結構当たる。

この部屋にします。
劇団シアターザロケッツ
北池袋 新生館シアター(東京都)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

通る夜・1965
劇団芝居屋
テアトルBONBON(東京都)
2012/05/22 (火) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
脆さ
脆さに対しては儚さだろうか。ニンベンに夢で儚いとは、良く言ったものだが、どんなトーンで、今回のテーマを舞台化してくれるのか。しみじみだけではあるまい。

ユメミルヘヤ 他3篇
日本のラジオ
RAFT(東京都)
2012/05/19 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

負傷者16人 -SIXTEEN WOUNDED-
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2012/04/23 (月) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
パレスチナ
ハンダラは、パレスチナ人漫画家、ナジ・アル・アリーによって1969年に発表されたキャラクターだ。彼がパレスチナをイスラエルによって追い出された年齢と同じ10歳。永遠の少年である。1973年以来、ハンダラがいつも後ろ姿しか見せないのは、自分の故郷、パレスチナを見ているからであり、そこで、今何が起こっているかを見続けているからである。その手は後ろで重ねられ、恰も、手錠をかけられているかのようである。而も、それを振りほどかないのは、彼の意志である。不屈の意志なのだ。
日本人の多くは、アメリカやイスラエルのプロパガンダや偽情報を信じ込んでいるが、実際、歴史的パレスチナで起こっていることは、アメリカやイスラエルの主張とは大いに異なる。そこでは、露骨な占領が続いているのであり、正義も法の公正も無視され続けているのが、実態である。実際、イスラエルによるパレスチナ人所有の土地奪取は、どのような政体下でも許されざる犯罪である。それにも関らず、イスラエルはパレスチナ人の土地、生きる権利、水、生産物を簒奪、収奪し続けているのが、実態だ。而も、それを批判する勢力に対しては、たとえユダヤ人であっても様々な制裁を加えているのである。
因みに、アリーは、1987年モサドのエージェントにロンドンで暗殺されている。理由は、イスラエルの不正を問い続ける漫画を書き続けたからである。イスラエルとはこういう国だ。
こんなことを考える自分にとって、果たして、この作品はどう映るのか。みものだ。そういえば「戦場でワルツを」では、イスラエルの立場が正当化されるような表現になっていたな。本当のことをドキュメンタリーで追ったならば、反対の結論、つまりサブラ、シャティーラの難民たちは、テロリストではなかった、ということが証明されてしまうからな。その為の仕掛けとしてアニメーションが用いられていたわけだ。臭い演出、否、腐りきった演出であった。
ということもあるだけに、確認しておきたいのだ。

緋旗青嵐記
流星揚羽
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
激動?
果たして日本に激動があったろうか? あったとすれば、下剋上の戦国時代だろう。それはともかく、その結果を我々は、良くも悪しくも引きずっているだろうか? 自分は、殆ど引きずっていないように思う。フランスが、1789年の革命を未だ如実に引きずっているようには。或いはドイツが、第二次大戦の敗戦を露骨な形で背負っているようには。そんな日本で育った我々の骨太はいかほどの物だろう。繊細さが、影響を受けなかった程度のものなら大したレベルでは「あるまい。それを確かめたい。

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい
アマヤドリ
STスポット(神奈川県)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
都市
孤独は矢張り、地方よりは都市に似合いそうだ。というか定番で、最早、飽きがくるかも知れない。いずれにせよ、その無関心ぶりの中で、少女監禁の連鎖を呼ぶとすれば、これは、矢張り見ずにはいられない。犯罪は、最も分かりやすい社会学だからである。その心の闇というより魂の崩壊をどう描くのか。2009年、年度の3位にノミネートされるくらいなら、力量も期待できよう。楽しみだ。

旗揚公演「ミント+」
ミントシアター
イワト劇場(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ミントと中東
中東を旅すると、自分の大好きな飲み物が飲める。ミントとレモンに蜂蜜を入れた飲み物だ。あの香りと柔らかなレモンに蜂蜜入りのドリンクは、乾燥し焼け付くような太陽の下では、とてもすっきりさせてくれる飲料だ。説明を読んでいたら、ふと思い出してしまった。最近、この国を離れていない。久しぶりに表へ出たいものだ。

大笑天
劇団龍門
しもきた空間リバティ(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
笑う門の
笑いにも様々なタイプがある。だが、笑いの持つ最も本質的で破壊力のあるものは、やはり不気味なそれであろう。フライヤーには、恵比寿の笑顔を載せてあるようだが、恵比寿の本来の姿は蛭子だ。イザナミ、イザナギの最初の子である。
野田秀樹が「野獣降臨」でやはり扱っていた。然し、野田の扱い方は、蛭子の不具故の孤独、孤立であり、あの作品のメインテーマ、当に、野田の天才的才能の証明書となった。笑いの持つこのような二重性によって笑いは、武器にもなれば不気味な脅し蛭子には、目も口も耳も鼻も無いわけだが、にも関わらず恵比寿に転化したのは興味深い所だが、恵比寿には、笑顔がつきもの。但し、この笑顔、曲者であろう。また、道化が、常に二重性を持つのも、笑いのこのような構造と関係があろう。キング リアに登場する道化は、やはり不気味である。このような性格を持つ笑いを革命騒ぎの中で、どう脚色するか、見ものである。