熱海殺人事件
劇団ラニョミリ
相鉄本多劇場(神奈川県)
2011/10/28 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★★
ちらしに惹かれて。
ちらしのデザインに惹かれて観に行ってみた。事前にHPで確認したところによると、奇抜な設定のオリジナル劇を上演する劇団が今回初めて既存の台本に挑戦するとのこと。どれだけ奇抜な「熱海」が観られるのかと思ったら、意外にもつかの基本に忠実ににまとめられていて、つかファンとしては安心して観ることができた。しかしながら、「飛龍伝」とリンクしてあったり、犯人である大山金太郎が売れないお笑い芸人であったりと、オリジナルの要素も多く、台本の構成のよさが光った。
役者は、主役の台詞の噛み具合と熊田役の動きの硬さが目に付いたが、まあ許容範囲。クライマックスの首絞めのシーン、大山役の役者の熱演に思わず涙。若手の役者らしいが、今後が期待できる役者である。
荒削りながらもどこか引き込まれてしまう不思議な舞台だった。これが「熱海」の持つもともとの力なのかこの劇団の力なのかは次の公演を観たときに明らかになるのだろう。