SoHamの観てきた!クチコミ一覧

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さらば!イチロー

さらば!イチロー

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2015/12/15 (火) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

てづくり感と充実感
ねじリズムの作品は、死と生が交錯してねじれた鈴木作品と、心の優しさと毒がはすにねじれてる石川作品と両方あるのですが、今回は後者でした。

後者の作品の中では、もっともシンプルで力のある作品でした。ごちゃごちゃ理屈をこねず、わかりやすく、でもねじれた中にある深い愛を描きたいという意欲が強く伝わってきたし、充実した内容でした。

やっと実力が充実してきたねじ、このまま低予算でも作りたいものを深めながら、運気の風をつかんで、もっと大きな小屋でやれる日が来てほしいです。みんな観に行って、よいものを盛り上げていきましょう!!

泣いた雫を活かせ

泣いた雫を活かせ

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/02 (日) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

DVDでみた
主人公19歳の大谷(永嶋柊吾)が様々な後悔を抱えながら、同じ時をひたすらアゲインする話です。

私は「赤ねじ」から観ましたが、こちらの「青ねじ」を先に観た方がしっくりするなあと思いました。「青ねじ」のキャラクターの様々なアレンジが「赤ねじ」に登場する感じがしました。

ギターやバンド好きな人は特に楽しめます。あとアンディモリファンなら、音楽ずっとかかってるからニマニマしちゃいます。アンディモリの解散前エピソードを主人公が語る場面は私も一緒に参加して「うんうん」言いました。

主人公が人生をやり直しながら、様々な映画好きロック好きにそうそうって言わせながら、笑いにつつみながら、ちょっとずつちょっとずつ人生に大事なものが見えてくるのです。それはじんわりとして、作りすぎ感がなくて、とても良かったです。

セカイを崩したいなら

セカイを崩したいなら

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★

DVDでみた
第六・七回公演は「泣いた雫を活かせ(通称青ねじ)」と「セカイを崩したいなら(通称赤ねじ)」のダブル公演でした。
タイトルは互いに回文となっており、登場人物も時空を超えて?行き来していますが話自身は関連が無く、自己完結しています。

初出演のキャストも多く、出演者も大所帯で、これまでの経験値を結集、彦摩呂さんなら「お口の中がねじリズムの青と赤の宝石箱や~」といいそうなものでした。

で、感想は、

あらすじは、左遷され小さな島にやってきた中学教師田仲が、拾った犬につっこまれながら、島の子供たちと青春し、卒業を迎える。バックには、わけありな大人たちがひしめきあい、子供達が卒業した四年後に秘密が大爆発し、大人?人間?の残酷さをつきつけられるせつないお話です。

前半は濃いキャラがどんどん登場する島の学園もの?です。ツインピークスのように、謎が謎を呼び、混乱して浮遊感半端ないです。わけわからなさで気持ちさえ離れそうになったところで、ゲストの一発芸?が展開され、さらに混乱したかとおもったら、一気に謎が溶けはじめ、気の重いラストシーンへ突入。謎の物体?が、某有名映画ばりに、ぽつねんと現れて終わります。

私的には、大好きな映画の味付けがあって好きでした。

『青ねじ』を先に見ていない場合、濃い謎のキャラが色々でてきてまとまらず、ふわふわ感が強いので、前半は集中してみるのが難しかったです。

その分、終盤、全部の謎がつながっていったときは楽しいので(特にヒッペストひろしはやってくれました)、好みによって、青ねじ好きと赤ねじ好きに分かれるかなあと思いました。

鈍詰

鈍詰

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

バランスが最高でした。
個性豊かなキャストの軽いのりの出だしから一変、渋いダンスでいっきに昭和風味の物語の中へ引き込んでくれました。

昭和を揶揄した悶絶の笑いの中に、扉の向こうの謎、生け贄の謎がちらちらもりこまれ、最後にはその謎が解けることで、よくありがちな悲しくても人は前を向くしかないんだ・・・みんながんばっていこうよ!

ではなくて、

シュールだけど、地に足着いた不動の落ちが披露される。「私好み!」でした。

超絶あほな笑い、クールなダンス、シリアスなお芝居・・・のバランスが最高!
どの出演者も主人公に見えるような際立った演出!多数

楽しすぎて、何公演も通ってしまう人続出の・・・お芝居でした☆

もしかして魚貝の森

もしかして魚貝の森

フルーツ宮殿

成城サロン(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

本当に、宮殿だったわけですね。
セレブな街のセレブ御用達な地下スペースに、椅子が並べてありまして、前にはフルーツの絵がちりばめられている。そんな異空間に連れ込まれて、いきなりワインなんぞ飲まされまして、さらに希望者にはシャンパンをなみなみとつがれてごくごく。(ドリンクはジュースも選べます)

さらには、ふにゃけた王様が出てきて、大歓迎してくれました(笑)

美人な澤田さんの目殺しスマイルと、さわやかなのにぐだぐだ(わざとね)な石川さんのクールな視線のバトルのはじまりです。

ラウンドガールは超贅沢にも、頭の先から足の先まで面白プリマドンナ藤田さん。

澤田さんが勝ったり、石川さんが勝ったり・・・今回の勝負は引き分け。澤田さんがちょっと優勢だったかな?

次回の勝負も、楽しみにしてます♪

ねじ四季

ねじ四季

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

吉田戦車×つげ義春×うすた京介的世界
過去には自主作映画で注目された鈴木祥二郎さんの、初作演舞台ということで、楽しみにしていました。

吉田戦車的くさいお笑いの羅列の中に、見てる女子はひく・・・ぐらいの男の本音、つげ義春の無常観、わけのわからないクレイジーなキャラ達(でもみんなイケメン♪だから笑える)、ふんどしダンス、半裸の酔拳・・・

なんにも考えてないコラージュのようで、しかしそこには、震災以降、私たちがあまりにも身近に感じて恐怖するもっとも重たい「死」という課題に対しての仏教的(おおげさですけどこの言葉しかあてはまらない)救いが、殺伐とつづられていました。

うん!番外公演とはいえ、しっかりした演劇でした。
次回作が楽しみすぎます。

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