くれないが投票した舞台芸術アワード！

もし、くれないがひとつしか舞台をみれなくなるとしたら、迷わずこの劇団を選ぶでしょう…琵琶湖畔での『呼吸機械』との出会いがいきかたをかえてくださいました。以来、この方々の舞台と会えるだけでしあわせです…舞台は客席のこころをうつす水鏡…客席もまた、舞台をうつすもうひとつの水鏡…くれない、すべての大切なご縁の方々と、一緒に観たい舞台…

これまで出会った舞台のなかでも、くれないのいきかたをかえてくださった三つの作品のひとつ…吉祥寺、本多劇場、池袋と、三度目の再々演。時はながれても、くれないにとって、いつまでも大切な舞台のひとつ…

村井國夫さん、池田成志さん、川﨑初夏さん、岡本麗さんの呼吸がとっても素敵でした。ふかみのある村井さんと岡本さんに包まれた、清らかなみちるさんのたちすがた…いまもまぶたにのこっています。同キャストによる再演を期待しています…

竹下景子さんをはじめ、皆さんのたちすがたがとても温かい舞台でした。世代を問わず、こころあたたまる素敵な舞台だと思います…

西山水木さんのラストシーンが大好きなので選びました。ちからのある俳優さんたちがおそろいの舞台…これが最後とうかがうとさびしくなります。西山さんの舞台では『ココニオイデ』、『この子たちの夏』、『あつ苦しい兄弟』も拝見しましたが、２０１２年はこの作品を選びました。西山さんがたたれている舞台なら、２０１３年も期待してよいとおもいます…

大西多摩恵さんがすばらしかったです。絹のようになめらかで、うつくしく、つよいたちすがた…出演された宮本亜門さんの『金閣寺』、『耳なし芳一』も素敵でしたが、２０１２年はこの作品を選びました。大西さんがたたれている舞台なら、２０１３年も期待してよいとおもいます…

初めて静岡のSPACにうかがいました。太鼓のしらべと白く美しい世界…ぜひ大切な方にもみせてあげたい舞台でした。SPACのような環境は数少ない演劇理想郷のひとつだと思います。この作品のような素敵な世界を、より多くの方々のちからで客席側から支えていけたらと思います…

数々の原子力問題を扱った舞台をみてきましたが、演劇でこの問題に向き合うむずかしさを感じていました。ただ、この作品のメッセージは素直にこころに入ってきました。リスクをかかえるご地元の方々ならではの視点から切り込まれていて、あらためて考えさせられました…

客席側の石田１９６７さんがプロデュースされた企画…舞台と客席のコラボレーション…演劇興行の新しいアプローチは鮮烈でした。さらなる可能性が秘められているのではないでしょうか。くれないも賛同します。２０１３年もたのしみですね…

渡辺熱さんの本の世界と、それをみごとに昇華された俳優さんたちのちからに敬意を表したいと思います。２０１３年もたのしみにしています…