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春琴 Shun-kin
世田谷パブリックシアター
【スペードのロイヤル・ストレート・フラッシュ】 2013年に出会った104作品(重複観劇を含めて119舞台)のなかで、やはりこの『春琴』が最も強く胸にのこる舞台でした。2008年、2009年、2010年、そして、2013年…この舞台と出会えたことに感謝します。敬称略にて失礼します。〔脚本〕谷崎潤一郎、〔演出〕サイモン・マクバーニー、〔出演〕深津絵里、成河、笈田ヨシ、立石涼子、内田淳子、麻生花帆、望月康代、瑞木健太郎、高田恵篤、本條秀太郞(三味線)…そして、世田谷パブリックシアターの皆さま…この舞台の創造にたずさわられた、すべての方々に敬意を表します。2013年に出会った舞台のなかで、演劇のちからを最も強く感じた舞台でした…
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極東の地、西の果て
TRASHMASTERS
【スペードのストレートフラッシュ】 2013年の舞台では最も多くの大切なご縁の方々と一緒に拝見した舞台…2008年に赤坂レッドシアターではじめてTRASHMASTERSさんの世界と出会ってから、実に5年ぶりの再観でした…ふたたび出会えた喜びに、涙しました…
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やわらかいヒビ【ご来場ありがとうございました!!】
カムヰヤッセン
【スペードのストレート・フラッシュ】 弩級ヘビー・シリアスでした…『春琴』と同じく世田谷パブリックシアターさんの「シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.5参加作品」でした。大切なご縁の方々と二度拝見しましたが、涙がとまりませんでした…作・演出の北川大輔さん、出演された皆さん、この舞台の創造に携わられた皆さまのこれからをたのしみにしています…制作のコロ助さん、素晴らしい制作ワークでした。コロ助さんが受付におられるといつも安心して劇場に入れます…ありがとうございました…
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音楽家のベートーベン
ダックスープ
【クラブのストレート・フラッシュ】 衝撃の弩級ヘビー・コメディ。ダックスープさん、ファースト・インパクトでした…面白い!涙がちょちょぎれるほど笑いころげさせていただきました。本が素晴らしい!その本を体現される俳優さんの呼吸もみごとでした(笑)。作・演出のブルー&スカイさん、これからも目が離せませんね…
5
あとは野となれ山となれ
トム・プロジェクト
【ハートのストレート・フラッシュ】 竹下景子さんのあたたかいたちすがたがなんともいえない、素敵な舞台でした。竹下さんと、宇梶剛士さん、岸田茜さんとのかけあいもおみごと…とてもしあわせなここちで劇場をあとにさせていただきました…ご一緒いただいた皆さんに感謝いたします…
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ゴルゴン(Gorgon)
演劇企画集団THE・ガジラ
【スペードのエース】 鐘下辰男さんの演劇企画集団THE・ガジラの世界との出会いは、2004年5月18日の「国粋主義者のための戦争寓話」でした。ベニサン・ピットにおしこめられた、圧倒的な狂気の圧力の衝撃…いまでも鮮明におぼえています。ひとには、みてはならないものがある…それは、おのれの、こころのなかにある…そんな、戦慄、を感じた舞台でした。西山水木さんのたちすがた、とっても素敵でした。今國雅彦さんのたちすがたとの出会いもうれしかったです…
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サギ娘
くまでん舎
【スペードのエース】 大西多摩恵さんが素晴らしかったです。絹のようになめらかで美しく、強いたちすがた…2013年も堪能させていただきました。『熱風』、『耳なし芳一』、そして、『サギ娘』と拝見させていただきましたが、この作品にはひとしおの思いが感じられました。2014年2月の劇団ハートランド『燐寸』もたのしみにしています…
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アトム
わらび座
【スペードのエース】 神楽坂博士の椿千代さんがとっても素敵でした。秋田県仙北市のたざわこ芸術村に本拠地を置く、わらび座さん…出会いのきっかけは、ケーブルテレビでの特集をみて、仙北市のわらび劇場にうかがったことでした。そこで初めてみたのがこのアトム…本拠地わらび劇場と、地方公演も含めると、年間1200回以上の公演を行うわらび座さん。東京から新幹線で角館駅まで一直線。駅からも送迎バスでほとんど歩かずに東京から一直線でいけます。温泉、レストラン、宿泊施設、そして劇場が完備された、まさに東北の演劇理想郷…みなさんもぜひ、たざわこ芸術村にご家族でいらしては…
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天辺塔本公演「赤鬼」「売り言葉」
天辺塔
【ワイルド・カード】 くれないが2013年、最も遠くまで観劇遠征にでかけた劇団…それが、広島の天辺塔さんのこの舞台でした。演出の中村房絵さんは若手演出家コンクール2012で応募した107人の演出家の中からベスト4に選ばれた方…コンクールでの素敵な演出に胸を射抜かれました。そしてゴールデンウイークに初めて広島のアステールプラザへ…最終選考で悩みに悩んだすえ、やはり、広島にうかがった自分の気持ちを含めて、ベストテンに選ばせていただきました…まなぶことのとても多かった広島初観劇でした…
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アクアリウム
DULL-COLORED POP
【スペードのストレート・フラッシュ】 最期の最期に選んだのがこの舞台…アクアリウムでした。実は、ベストテンを絞るときに、この第10位が一番難しいです。ちがった意味でのナンバーワンといえる舞台になりました。東京公演は実に33ステージ…さらに、福岡、大阪、宮城、岡山と四都市をまわる五都市公演とのこと。2013年最期の最期に選んだ舞台でもあり、2014年最初に、大阪の、大切なご縁の方々と一緒に観る舞台に選んだ作品でもあります。最期は、これを選びました…