「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー 公演情報 「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.9
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  • 実演鑑賞

    「10年は残ると言われた瓦礫は、3年でなくなった。3年で無くなるなると言われた仮設住宅には、10年経った今でも人が住んでいる。」という台詞が印象的。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2022/03/18 (金) 19:05

     『被災地の想いを演劇で世界へ/Whiteプロジェクト SHINSAI 10th 震災演劇短編集 宮城·東京ツアー』といういくつかの小編の劇を連続して、東京のこまばアゴラ劇場で観て来ました。
     
     私は、4つの小編、中編の劇を観ましたが、そのどれもが、劇的な展開はないものの、地味だけれども、こじんまりとして、多少笑いもありつつ、飽きさせず、東日本大震災という重い題材を扱いつつ、観客に極度な緊張を強いさせず、知らず知らずの内に津波や未だ遺骨が見つからない問題などについて想いを馳せ、深く考えさせられていて、劇の作りが非常に上手くできていると感じた。

     「イーハトーブの雪」という作品では、震災直後の遺体安置所で番号を付けられ床にモノのように置かれたご遺体に、妹の遺体を探しに来たおじさんが、赤の他人の遺体に親しげに話しかけるところから物語は始まるが、最初はちょっと風変わりなおじさんなのかなと思ったが、劇が進行していくうちに、妹の生前の思い出話を語ったりして、遺体に対して、コーヒーを生きている人に渡すかのように渡してみたりするところから、遺体が途中から起き上がって喋り始めるという幻想的で妖しい展開になるのかとも思ったが、終始遺体は動かない上に、最後の方で主人公の東北弁で喋るおじさんが、震災が起こったために、避難して妹と別れることになった話をして、後悔や自責の念から、感情が昂ぶり、声を荒げてしまう辺りから、幻想の要素はあんまりないと思いつつ、今まで静かに、親しげに遺体に対して話していたおじさんの東日本大震災で失くした妹に対する葛藤や整理しきれずにいる現実、大災害が不意に襲ってきた時に、科学技術がいくら進化しても対処しきれず、慌てふためく、人間の無力さなどが生々しく伝わってきて、東日本大震災が起こったことによって大事な人を失ったり、眼の前で津波に呑まれるのを目撃した傷はそう簡単には癒えることはないし、その衝撃は消えることはないだろうと実感し、終わったことと捉えるのではなく、東日本大震災の記憶を頭に焼き付け、私達は日々考えていくことが大事だと感じた。
    「第二章」という作品では、震災後、新しくできたバス停で夫を迎えに行くためにバスを待つ地味だが、よく見ると貴婦人風な気品のある老女が主人公だが、回想する台詞の中で、夫が津波に呑み込まれ2度と帰らぬ人となっている現実は認めつつも、せめて魂だけでも帰ってきてくれるのではないだろうかとか、夫は津波に呑まれたが、今は南の島に流れ着いて幸せに楽しくやっているんだとか、考えれば考えるほど虚しくなるはずなのに、それでも微かな希望を、自分の心を支えていくために、自分を励まし、奮い立たせ、明日も生きていくために、そのような想像をするというところに深く考えさせられ、思わずグッときてしまった。
     「Prelude -天使が生まれた日-」 という震災とは直接関係のない作品では、病院の分娩室隣のロビーでもうすぐ父親になる男がビデオメッセージを録画しているところから始まる。ビデオメッセージの録画を慣れていないのか、何度も撮り直したり、動きが挙動不審であったりと、ドタバタして笑える場面も結構あるが、期日前診断で、これから産まれてくる赤ちゃんが男の子でダウン症の可能性が高いことを知らされ、中絶するか、産むかの判断をなるべく早くしてくれと言われたこと、正直迷ったことなど、不安や恐怖、焦りや喜び、迷いなどが入り混じり、まとまりがない形でビデオメッセージを録画しているのが、人間らしさや悩みが垣間見える共感できた。しかし最後は、赤ちゃんの泣き声を聞いて喜び勇んで、いても立ってもいられなくてすっ飛んでいく、もうすぐ父親になる男を見て、無性に感動してしまい、涙が出た。人間とは、赤ちゃんが産まれると、今までの悩みや怖れ、不安などはすべて吹っ飛ぶものなのだなぁと感心した。
    「桜ひとひら」という作品では、震災で家族を失った人々のために依り代として仏像を彫り続けている住職が主役だが、依り代としての仏像を頼んだ小さなこどもを震災で失くした女性の依頼人の女性とのやり取りにおける、住職の良い意味でちょっとずれた思考や糖質を控えていると言いながら、饅頭を女性に勧められると、一つだけならと言って食べるあたりの図々しいが憎めない感じなど、住職の人間臭い感じなどに共感し、大いに笑えた。しかし、依頼人の女性がハキハキと押しが強い感じで話しているが小さなこどもを失くしたことを未だに気にしていて、傷が癒えてはいないが、最後のほうで完成した木彫りの地蔵を住職から渡されて、まるで震災で失くした我が子を抱くように、優しく抱き、慈しむ様子に、複雑な気持ちになり、感慨深くなった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    短編4部を拝見しました。どの話も切なくて、それでも未来を夢見る事ができる作品でした。12時間もかけて来てくれて本当にありがとうございます。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    C Requiem三部作 「前夜」「海月と花火」「ニライカナイの風」3本立てを観劇
    今現在の震災の現実を巧みに舞台化した作品集でした
    椅子に腰かけての1~2名の会話劇ですが
    リアルに飲み物を飲んでたりと
    現実に重ね合わせやすくて良い演出だったなぁ~と 

    ネタバレBOX

    「前夜」=は結婚式前夜のこと
    震災で亡くなった姉の婚約者が
    その亡くなった姉の妹と結婚するコトを
    少しずつ明かしてゆき絆を深める話

    「海月と花火」=ピアノ講師の妻・・
    その亡くなった運動コーチと
    そのコーチのもとで食い気に釣られて
    メダルまで取ったアスリートさんとの
    昔話~なんかコメディで笑えました(^-^)

    「ニライカナイの風」=亡くなった妻へ送る
    灯篭を作っている男=旦那のモノローグ

    未だ行方のわからない2000名を超える震災被害者
    見つける為に潜水士の資格を取って
    仕事の休みに潜り続けているとは知りませんでした
    9.11の不明遺品を整理して知らせたり届けたりしてるのを
    思い出しましたわ

    終わってないなぁと
    先の強い地震で東京に出てくるのも
    危ぶまれたそうで
    無事の開演を嬉しく思います(^-^)
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    Whiteプロジェクトは、2011年東日本大震災の年、演劇による心の復興をめざし「被災地の想いを演劇で世界へ」を合言葉に結成されたという。
    2万人以上が亡くなり、いまだ2,500人以上が行方不明、故郷に帰れない人が何万人もいる。その方々に寄り添うような素晴らしい公演であった。家族を失くす悲しみ、それを乗り越えて生きよう、生き続けようとする力強さを感じた。

    観たのは、Requiem三部作「前夜」「海月と花火」「ニライカナイの風」…それぞれ趣が異なるが、底流には 勿論「鎮魂」が描かれている。
    (上演時間1時間10分)

    ネタバレBOX

    短編集3話は次の通りで、実話をベースに創作している。東日本大震災で亡くなった方々のことを忘れないこと、その人々のことを語り継ぐことが大切。そんな思いを強く感じさせる3作品。しかし、けっして暗く沈んだ物語ではなく、亡くなった方々の思い出の中に、優しく滋味溢れるエピソードを挿入し、生き残った人々が寄り添えるような物語にしている。だからこそ、多くの人に共感と感動を与えるのだと思う。

    「前夜」
    震災で婚約者を亡くした男・濱田博幸(五浄壇サン)と婚約者の妹・櫻田早雪(恋宵サン)。2人が愛を育み結婚する、その前夜と震災前夜が重なる。早雪はもし姉が生きて帰ってきたら…。彼女の気がかりと男の 死んでしまったさ、という諦めと優しさ。テーブルには早雪の亡くなった両親と姉の似顔絵。結婚式には陰膳として用意しようとする2人の心遣い。両親・姉を偲び暫し話し込んでいるうちに、結婚式当日を迎えてしまう。

    「海月と花火」
    ベンチに腰掛ける女性2人。ここは 仙台うみの杜水族館クラゲの水槽前。後景の黒幕に白っぽく揺らぐ影がクラゲを思わせる。高校のソフトボール部のエースでオリンピックに出場した女(フラッシュ智恵子サン)とその部のコーチだった男の叔母(西澤由美子サン)。いまだに行方不明の男の取り留めのない話を続ける。叔母は教師でもあり、2人の思い出話は尽きない。特に食事…そこに生きてこそ という力強さを感じる。

    「ニライカナイの風」
    男(井伏銀太郎サン)が1人、椅子に座り灯篭に絵を描いている。男は潜水士の資格をとり、津波で行方不明の妻を自分で探すタクシー運転手。震災後初めての みなと祭りの夜、流し灯篭に想いを込める。ラストは、「前夜」「海月と花火」の人物も登場し、花火の打ち上げを観ている。照明効果で場内いっぱいに花火が広がる見事な余韻付け。

    井伏銀太郎氏がカーテンコールで、公演の数日前に東北地方で大きな地震(震度6)があり、上演が危ぶまれたことを話した。本当によく上演していただいたと感謝しかない。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    震災を語り継ぐには並大抵ではない労力がいるだろう
    まずはこれを続けていることに敬意を評したい
    内容は押し付けがましくなく、むしろ淡々と逝ける人々への思いを綴っている
    コミカルな「海月と花火」が楽しかった

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「ひまだれ」と言う言葉を久しぶりに聞きました。懐かしいなまりの舞台は1本目から泣けてしまいました。
    こちらへ来る直前にも地震に見舞われ、まだまだ心配な日が続きますが、みなさまご安全に活動が続けられますようにお祈りしています。東京も停電したりと、人ごとではありませんが。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     今回は全部で7本の短編を上演するが、拝見した回は4編を上演。(華5つ☆、必見、追記後送)

    ネタバレBOX

     何れの作品も厳しい現実に鑢を当てられ余計な形容を総て取り去った言葉で構成され、台詞として際立った切れ味の切り立った表現に、実際に現地でその厳しさに耐え生きている人々の内面の苦悩とその原因となっている仮借なき自問、取り戻せなくなってしまった記憶に残った日の悲劇によってしか気付けなかった、何も特別なことのなかった取り留めのない日常の大切さ、退屈と殆ど見分けのつかなかった安らぎや、なんということも無い可笑しさに笑い合えた日々の、また時にぶつかり合った日々のかけがえの無さが逆に蘇る見事な作品群。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    3/18(金)夜の部観て来ました。
    短編集で4作やってくれました。
    井伏さんの一人芝居にはまってしまいました。

    丁度、昨日東日本に激震があって、新幹線が動かなかったので、車でやっと着きました。という話しもあって、リアルに芝居に入ってしまいました。
    10年近く活動なさっているということで頭が下がります。
    今日はどうも有難うございました。

    #井伏

    ネタバレBOX

    住職と子どもを亡くしたお母さんの話しとても良かったですよ。

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