公演情報
「ジャガーの眼」の観てきた!クチコミ一覧
満足度★★★
唐十郎作品を見るのは4作目だが、今回は今ひとつであった。「吸血姫」など話がもっとぶっ飛んでいたし、濃いキャラが次々出ていた。しかし今回は全部伏線を回収してみると、理屈っぽかった。扉を担いだ探偵たちなどその他大勢で、面白い人物が少なかった。その人物もぶっ飛び度が足りないので、唐にしては小粒で大人しい印象だった。
臓器移植がネタだったが、芥川受賞作「佐川君への手紙」は人肉食がテーマだった。そういう他人の肉体の一部を我が物にするという行為に、唐十郎はフェティシズム的な関心をもっていたのだろうか?
満足度★★★
全三幕。各40分×3と休憩10分×2で2時間20分。
サンダルその物を探偵事務所にしている一人の探偵。車椅子に乗せた等身大の蝋人形と共に現れる前の事務所の社長。ずっと肘を曲げ腕を宙に浮かせている蝋人形は仮面を外すと月船さららさん。その蝋人形、サラマンダと探偵はかつての恋仲とのこと。亡き恋人の移植された角膜を追う死者の女。その角膜を移植された若い男と恋人。死にかけた野犬の心臓を自らのものと交換しようとする少年(唐さんの娘、大鶴美仁音さん好演)。こうして登場人物を挙げるだけで頭がくらくらする。一人一人がジョージ秋山の漫画並みにキャラが立ち、完全にイカれた妄想狂のくんずほぐれつの取っ組み合い。人外『アベンジャーズ』のルールなき論争戦バトルロイヤル。とは言え不思議なことに最後まで観てしまうと叙情的な一篇の詩を聴いたような余韻を感じてしまう作劇。人に何かを伝えることの摩訶不思議。
劇中歌『死ぬのはみな他人、愛するのもみな他人』。自分と他人しかいない世界で何を求めて彷徨うのか?
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/28 (日) 19:00
価格3,608円
初唐組である。唐組の芝居はもはや演歌いや、艶歌であると思う。もっと言うならエレジーである。詩的なセリフのリズム感が心地良い気持ちにさせる。次から次へと目まぐるしく変わる情景が徐々に異世界へと誘われていく様は小劇場の伝統芸能だろう。
結局何が言いたいのかわからなかったが、それでも紅テントで観た光景は、特別な空間として心に刻まれた。
ただ、適度に幕間休憩はあったが、座布団無しで2時間半観ているのは辛かった。