満足度★★★★★
『夕闇』は初演時観たので『宵闇』を観劇!地元の英雄 大平正芳先生がなかなか良くできてました!中曽根氏がちょっと俗物っぽくて自分的にはいい感じ(選挙の達人の理由もそんなところかも)。ブームを先取りした初演からずいぶん経ったことに驚きました。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/12/25 (火) 19:30
座席6列1番
価格3,500円
【宵闇、街に登る】
料亭で進行した「夕闇」に対してこちらは各人の事務所で進行。
物心ついていた昭和40年代が舞台だけに「そうそう、あれあれ♪」満載で、それに「あの裏ではそんな策略や動きがあったのか」も加わって面白いったらありゃあしない。
例えば冒頭で語られる「都市政策大綱」ではカタいのでタイトルを変えよう、と言う角さんに「あ、アレね」だったり(狩野さん、書道の心得があるのかしら?)、流れるテレビ番組のテーマ曲も「あら懐かしい……」だったり。
またこのL字型客席の2面の角に背面を向ける形で置かれたテレビの表現と、それによって劇中でそれから語られる事象の概要を観客に伝える手法が巧み。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/12/25 (火) 14:00
座席3列2番
価格3,500円
【夕闇、山を越える】
2年前の初演時も思ったが、まさしく「政治は料亭で動く」(笑)。そして5人の政治家たちが初演よりもより当人たちに似てきたような気がする。
開幕一番、登場した狩野さんが演説を始めた瞬間にそこに田中角栄がいる、という感じ方に劇団チョコレートケーキ「熱狂」(2012,13,17年)を連想。
そしてそこから、政治の道に入った頃は世のため人のためと希望に燃えていたのにやがて方向を誤り暴走してあんな末路を迎えるという流れが田中角栄、アドルフ・ヒトラーに共通ではないか?などと思う。
それにしてもあの頃は自民のセンセイがたも「ちゃんとした政治」をしていたのに……。
満足度★★★★
鑑賞日2018/12/27 (木) 14:00
実に懐かしかった。
特に田中、中曽根は雰囲気あったなぁ。
後半の部には、後藤田が出てくるともっと楽しめたかな……。
女優さんの木下ボッコさん、前半の和服も素敵だったし、後半の李香蘭の良かったなぁ。
姿勢と歌はボッコさんだね!
満足度★★★★★
歴代総理を思い出せず一体どうなるのやらとハラハラしたり、そう言えばこんな人いたよねと懐かしく(?)なったり、角栄氏ってこんな人だったのとびっくりしたり、政治なんて苦手だしと心配しながら行ったのでしたが面白かったです!
虚実入り混じった政争劇とのことですが料亭政治のどこまでがほんとやら。でもきっと実の部分もあるのだろうと思うと可笑しいやら腹ただしいやらです。角栄氏が失脚するようなことをしなかったら日本は今とは違っていたでしょうか・・・
隣の席の方が、役者さんに作ってもらったという相関図を持っていて(お子さんのために作ってくれたらしい)私も欲しかったです(笑)。
満足度★★★★★
「ぶっ通し」を観たが、4時間まったく飽きさせない。実際の権力闘争の要所を巧みに捉え戯曲化した台本と演出、実在の人物の特徴を彷彿とさせる俳優たちの演技、特に主役の田中角栄役の演技、どれもまったくすばらしい。字幕による簡潔な補足説明が入り、政治史の皮肉な流れがおもしろく理解できた。1年の締めくくりにこのような秀逸な演劇を観ることができて大変満足。
満足度★★★★
鑑賞日2018/12/25 (火) 19:30
新作の『宵闇…』を観た。佐藤栄作首相の退陣後の、いわゆる「角福戦争」の発端への経緯を描く。登場人物は全て実在で、起こった出来事も外形的には知られていることばかりだが、緻密な描写と役者陣の好演でリアリティある舞台になっていた。興味深いのは、実は主軸が越山会の女王と呼ばれた佐藤昭になっていて、ここはプライベートとオフィシャルの中層をなしている。エンディングのシーンも佐藤昭をフィーチャーして、一寸泣かせる。惜しいのは、座った席からは山口淑子(役の木下祐子)の顔がほとんど見えないこと。大したことではないが…。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/12/22 (土) 19:30
座席1階あ列
『宵闇、街に登る』を観劇。
こちらも面白かった。是非、続編を希望。
前作よりも少しコミカルな演出が増えた気がする。
テロップのようなツッコミが面白かった。
入口入って真っすぐの方が正面っぽい。
右手側の席は肝心のシーンが見えないことが何度かあった。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/12/22 (土) 14:00
座席1階あ列
『夕闇、山を越える』を観劇。
シンプルな構成で政治音痴な私にもとても分かりやすい内容。
それでいて2時間飽きさせない作品作りはさすがだと思った。
特徴を捉えた演技、役作りも良かったです。
投射していた解説が端っこの方で且つ小さめだったので座席によっては気付きにくいかもしれません。
満足度★★★★★
鑑賞日2018/12/20 (木) 19:30
座席1階
田中角栄生誕100年。今太閤、コンピュータ付きブルドーザーともてはやされたが金権政治で失脚する。その人たらし、人間的魅力を佐藤内閣後の総裁選を巡る激しい権力闘争の中に描く。
もう今から半世紀近く前の政治だから、若い世代のお客さんはこの舞台の面白さを倍増するために少し事前の予習があった方がいい。当時の自民党は派閥の領袖が争い、政策を競い合い、いい意味では活気があった。今の安倍一強のもの言えぬ政治とは違い、権謀術数あれど、日本をどうするのかということに論争があった。舞台では、歴代総理に名を連ねる男たちが登場するが、それぞれが個性的で、泥臭く描かれる。まぁ、権力闘争なのでそんな感じになるのだろうが。これにノスタルジーを感じてしまう昭和世代にはたまらない舞台だ。
もちろん金が乱れ飛ぶ当時の政治がいいわけじゃない。だが、表向きは何ごともないように見せかけて何でもありの問答無用の力づくでくる安倍政治を見ていると、人間らしい政治だったのかもと感じてしまうわけだ。
さて、田中角栄のダミ声、何を言っているか分からない大平、機を見るに敏な竹下、融通がきかない三木。それぞれの俳優がいい味を出して演じている。本人と似ているそぶりに笑いが起き、客席の満足度の高さを示した。
舞台回しに山口淑子を起用。これがツボを突いて成功している。有名人ばかり登場する政治群像劇は難しいのではと思ったりするが、シリーズ第2弾ということもあってか完成度は高い。
面白かった。体力があるお客さんは、第1弾と続けての鑑賞に挑戦してほしい。