ピーピング・トム『ファーザー』 公演情報 ピーピング・トム『ファーザー』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 満足度★★★★

    いつも目を見張るピーピング・トム。今回は地元の方も舞台に巻き込み面白かった。またちょっとしたことが可笑しくて切なくて…。舞台が老人ホームですからね。英語が分るともっと楽しめたのかな?でも言葉通じなくても面白かった。

  • 満足度★★★★★

    以前映像で観た演劇的なダンス(確か「フォーレント」)の、物語性の深さ(つげ義春的、最近の演劇で言えばペニノ的)に惹かれて、初めて実物を観た。舞踊の身体の切れ、動きのバリエーションと物語性に、圧倒される。その部分を担っていた若い中国女性と韓国男性(母国語で喋るので判る)が狂気じみて凄みがある。また欧州顔の女性二人(一人はポルトガル語らしき言語)、ボーイっぽい役の白人男性が若手。ところが鋭利な踊り手以外にも、年齢層の高い男女が相当数、何かと登場して賑やかしている。老人ホームを舞台にした一夜の(あるいは数年に亘る)物語であった。
    中心的な老人役は白人の二人で、もしや舞踊界の重鎮でもあるか。一人は巨漢、一人は顔が埋もれそうな白髪。「その他」の人達は実際の年齢はさほどでなさそうだがその特徴だ。ほぼアジア系の顔が揃っている。この人口構成は明白に意図的だと解釈できるが、舞台の飄然として思わせ振りな相貌に紛れて「違和感」の一つに収まり、ただ彼らがそこにいる事実が何かを物語るようで、ないようで。
    だがこの「意図」らしきものは効いていて、さりげなくふいに訪れたラストも受け入れさせる。
    そしてカーテンコールに並んだ晴れやかな顔たちを見て漸く、直前まで異界にどれだけ深く嵌まり込んでいたかに気付く。
    最終場面では老人ホームの酷な現実があからさまに、静寂の中に呈示されるが、それまでの喧騒が倒置法のように私の中に復活し、酷薄な現実を乗り越えるべくいつしか補っている。自身がそのような「人間的」心の所作を行なった事によるのか、我に返れば、視覚が認識しているものとは違う、不思議な幸福感があった。
    衝撃のパフォーマンスだ。
    (殆んど何も説明していないに等しいが・・)

  • 満足度

    鑑賞日2017/02/27 (月)

    座席1階L列6番

    初日の公演を観てきました。4度目の来日ということなので、以前の公演はそれなりに高評価だったのだろうと思います。日本ベルギーの友好150周年記念のイベントいうこともあろうけれど。
    世田谷パブリックシアターの演目は、比較的安く上質のものが演じられるので、先週の「たくらみと恋」に続き、今回はダンスとはいえ期待大。(でも、チケットはこちらの方が高額だった)
    席は2,3階を眺めて8割程度の入りだと思います。
    上演時間は80分。

    ネタバレBOX

    飽くまでも、身体表現で見せるということなのでしょう、字幕はなし。私も英語くらいは判るのだけれど、飛び交う言語は、劇団の人種の多様性を反映してか、中国語、ドイツ語、韓国語(らしい)などなどで、ストーリーがどこに進んでいるのかよく解らない。

    女性陣の身体表現は素晴らしいと思えるのですが、老男性の裸や下着姿はなんともはや見ていて辛いものがある。日本で募ったご老人も出演しているのだが、どれくらい舞台の意図・方向性を理解しているのだろうか。(彼らは、ただ指示に則って、動いているだけにしか見えないし。)

    とにかく長く感じた。つまらない、とも違うのだよなあ。訳わからない、というのが正確なのかもしれない。

    笑えるツボもあり、時々、会場を笑いが包むのだけれど、時として1人、2人だけが声をあげて笑う。それが悪いということもないのだけれど、私には面白さが判っているぞ的な自己主張に思えて、何かそれが白々として物寂しい雰囲気を漂わせていました。

    それなりに期待してきたのに残念。

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