満足度★★★
また劇場でお会いできる日を楽しみに
22年続いたシリーズの完結編との事ですが、初めて観ました。全体的に少々抑揚に乏しいかなとは思いましたが、たまには大きな事件が起きる事もない、終始ほのぼのとした舞台もまた良いものです。
新垣里沙さんの出演舞台は全て観ると決めている自分としては、彼女が楽しんで演じつつ、何かを掴んでいる様子が見られた事でまずは良しとしたい。その演技力と歌唱力と実績を買われての抜擢だとしたら、彼女は周囲の期待には充分に応えられていたかと思います。
今回の新垣さんは役が本人と近い事もあり、時折垣間見せる、いかにも「ガキさん」な振る舞いも微笑ましく、戸田恵子さんとの貴重なデュエットもそれは素晴らしいものでした。
ただ、脚本で一つ気になったのですが、福島と原発や放射線といったワードを殊更に結びつけるような台詞は、この穏やかな人情喜劇に似つかわしいとは思えず、そこだけ雰囲気を壊していたように感じました。
満足度★★★★★
ついに完結!石井会長も喜んで観てることでしょう。
22年間にわたる、しがない中年コーラス・グループの物語、ついに完結。
今回の舞台は函館の閉館したグランド・キャバレー。
1日だけの復活、ラストショーのために山田修とハローナイツの面々は、
各地から招集される。
今回は、これまで数回出演してなかったヴォーカルの太平サブロー氏も参加、
過去ヴォーカル役を担当した戸田恵子さんも同じ役で出演し、ラストにふさわしく
フルメンバーが揃うことになってうれしい!!
私としては深夜テレビで録画放送していた初期の2作品を観た後、
3作目のナニワ編、4作目長崎編、5作目東京編と劇場に通い、
初リリース8cmシングルCDを買い(中年の男同士で)メンバーと握手し、
6作目歌舞伎町編では、ついに今は無き由緒あるあの「新宿コマ劇場」にて
何と客演の前川清氏のバックコーラスまで務めた舞台を観た身としては実に感無量です。
これだけの長期間(欠席は少々あったとしても)同じメンバーで続編が作られる
舞台はなかなかありません。
それだけ観客に愛され続けているのだと思います。
今回も当然のことながら、あれからメンバー一人一人の人生には様々な出来事が
あり、ショーでも色々衝突しあい、笑って、泣かせてくれます。
中でも太平サブロー氏×ラサール石井氏コンビの漫才は絶品!
(サブロー氏のあの十八番も!)
唯々心残りは、今回1公演しか観なかったことと、
2015年1月に他界された名物会長・石井光三さんが笑顔で出迎える姿を
見れないことだけが残念です。