期間 |
2015/10/14 (水) ~ 2015/10/18 (日)
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劇場 |
TURNER GALLERY
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出演 |
浅井浩介、後藤ひかり、椎橋綾那 |
脚本 |
犬飼勝哉 |
演出 |
犬飼勝哉 |
料金(1枚あたり) |
1,500円 ~ 2,000円
【発売日】2015/09/05
予約1,800円 当日2,000円 ★前半割引 予約1,500円
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公式/劇場サイト |
http://wasshoi-house.com/next-stage.html
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
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タイムテーブル |
10/14(水) 18:50 ★ 10/15(木) 14:00 ★/18:50 10/16(金) 18:50 10/17(土) 14:00/18:00 10/18(日) 12:00/15:00 |
説明 |
家といっても東京のだ。薄い壁と薄い天井と床に仕切られてわたし達は暮らしている。最寄駅徒歩6分の木造二階建てアパート。この時点で築何年だったのかは覚えていないが、見た感じそれほど古いわけでもなく、かといってそれほど新しいわけでもなく、ちょうどわたしと同い年くらいの建物かもしれなかった。
「ヴァルハラ南長崎201号室」
それがわたしの現住まいの「建物名」と「部屋番号」になる。大家さんが新宿にある管理会社にかわってから「住吉コーポ」は「ヴァルハラ南長崎」として生まれかわった。郵便物をこまめにチェックしないわたしは、知らぬ間に「ヴァルハラ」の住人になっていたというわけだった。 新宿の管理会社は建て替えをするのではなく、小さなコテ入れでもってこの建物に残る「住吉」感を消そうとしている。まず各部屋にひとつずつ最新式のインターフォンを設置する。その工事は日曜の午前中からだっておかまいなしだ。 わたしはこんな六畳一間にカメラ付きインターフォンは要らないと思う。玄関ドアだって薄い引き戸だからインターフォンの黒いフォルムだけがぎょうぎょうしく光る。わたしは工事の人に部屋の中に入られるのが嫌だから、「死体を部屋に隠しているので」と言い張り、この取り付け工事を断りつづけている。そんな「住吉」時代の生き残りだ。
ある日、帰宅すると外階段を照らす常夜灯が丸型LEDライトに取り換えられている。新宿の管理会社は明るければ明るいほどいいと思っているらしい。夜にこんな明かりを灯していたらどうなるのか、ちょっと考えれば判るだろうに。特に夏場。わたしは虫全般が苦手だった。さらに201号室のドアはこのLEDの明かりの真下にあった。これでは夜中にふらりとコンビニに出かける気にもならなくなる。 このところわたし達は、蛾の群れやカナブンたちにまみれながら、この「ヴァルハラ」に暮らしている――。 |
その他注意事項 |
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スタッフ |
制作/川添真琴 宣伝美術/渡邊まな実、犬飼勝哉 イラスト/浅井浩介 |
「...
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