満足度★★★★
スタジオならではの演劇
四畳半くらいの一室に必要なアイテムを詰め込んだ、コンパクトな舞台。
照明もシンプル。BGMは蝉の声と風鈴の音。
( 客席がコンパクトだった・・・のはこっち側の理由ですね。京都からいらしてくれた皆様にはホント申し訳ありません・・・)
それでも、その空間は水不足で渇いた、でも蒸し暑いアパートの室内に成りきっていた。
冒頭のくどくてうっとおしい、噛み合わない会話と行動が延々続く間にそういう空間が出来上がっていたのだ。見事だと思った。
実はこういう息詰まる濃密な空気、割と好きだったりするのですが、
ただ、この完璧とも思える疑似空間の中で展開されるドラマが、いまひとつな印象を受けた。
生焼けの料理を食べさせられた様な、寄生虫の卵を飲まされた様な、未消化で不気味な後味だけが残った。
サプライズは要らないけど、もう少し盛り上がり、いや揺さぶりが欲しかった。私の好みからすれば。
満足度★★★
この三人に何があったのか?
主人公の夫婦、後から登場する一人の男、この三人に何があったのか?どのような過去が隠されているのか?とにかく気になり、引き込まれる内容です。後から登場する男性のウザさはインパクトがありました。演技なのか、もともとの性格なのかは、気になるところですが。