渇いた蜃気楼 公演情報 下鴨車窓「渇いた蜃気楼」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    スタジオならではの演劇
     四畳半くらいの一室に必要なアイテムを詰め込んだ、コンパクトな舞台。
     照明もシンプル。BGMは蝉の声と風鈴の音。
     ( 客席がコンパクトだった・・・のはこっち側の理由ですね。京都からいらしてくれた皆様にはホント申し訳ありません・・・)
     それでも、その空間は水不足で渇いた、でも蒸し暑いアパートの室内に成りきっていた。
     冒頭のくどくてうっとおしい、噛み合わない会話と行動が延々続く間にそういう空間が出来上がっていたのだ。見事だと思った。
     
     実はこういう息詰まる濃密な空気、割と好きだったりするのですが、
     ただ、この完璧とも思える疑似空間の中で展開されるドラマが、いまひとつな印象を受けた。
     生焼けの料理を食べさせられた様な、寄生虫の卵を飲まされた様な、未消化で不気味な後味だけが残った。 
     サプライズは要らないけど、もう少し盛り上がり、いや揺さぶりが欲しかった。私の好みからすれば。

    ネタバレBOX

    ・・・私の耳が悪いだけかもしれんハナシ・・・。

     彼等の故郷の名前が、最初“マスコミ”に聞こえたせいで、暫くの間、「このヒト、どんな有名人だったのだろう?」と首を傾げてました。
     仲間内では“市”だの“町”だのは付けないの当り前だからこそ、紛らわしい固有名詞を創作しないで欲しかったです。

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    2015/09/29 21:39

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