満足度★★★★
気づかいルーシー
松尾スズキさんが書いた絵本を基に作られた音楽劇。
なので子ども向けかと思いきや
大人が観ていて楽しいものをこっそり子どもが覗いて楽しむというスタンスらしい。
私はLINEスタンプから知りました。
なんとなく可愛かったのと松尾スズキさんが好きなので。
ベッド&メイキングス『サナギネ』で拝見した
岸井ゆきのさんがルーシー役。
『赤鬼』で拝見した小野寺修二さんがおじい役。
テレビや映画でも大活躍の山中崇さんが馬役。
このお三方が観たくて。
満足度★★★★
最終日観劇
最終日11時開演、という、まるで歌舞伎のような時間帯に池袋で芝居を見る。
松尾スズキさんの絵本原作を戯曲化したものだけど、かなり忠実でびっくりした。その中でもラフな感じの王子、栗原さんやおしゃまなルーシーの岸井さんがとても愛苦しく魅力的。まるで飛び出す絵本のような不思議でちょっとブラックな楽しい舞台でした。まんま松尾さんの描き切った馬もよかったです。あんなにセリフ喋る小野寺さんを初めて見た。
互いに気遣いあう人物たちの行動に、それが子供にわかるのかなーと漠然と不安感もあったけど、客席にいたお子さんたちの笑い声が聞こえてたのも意外で、その反応も見ていて楽しい発見。
テーマ音楽も聴いてて心地よかった。
満足度★★★★
チャーミングなルーシー
ちょっとネタバレですが。
皮をはいじゃったりしてちょっと怖いんだけど、ルーシーはとてもチャーミング。深夜番組で活躍中の岸井ゆきのちゃんだからだ。ショートカットのかわいい髪型と水玉の衣装。くるくる回る大きな瞳、無駄のない軽快な動作……。彼女の魅力が全開の舞台で、注目女優のはつらつとした息遣いに幸せな気分になる。そういう楽しみ方もあります。
演出はノゾエ征爾さんだけあって、ジェンガあり影絵ありで飽きさせない。演奏は生で進行。音楽の人もしっかり舞台の一員となっている。
1時間半とコンパクトな構成なので、子ども連れでも楽しめます。最後にみんなで踊れます。開幕前に練習タイムもあるからご安心を。