満足度★★★★★
燐光群『屋根裏』
燐光群「屋根裏」、舞台裏の仕掛けに「真夜中の弥次さん喜多さん」を連想。ドタバタが凄そう。。。携帯型の閉鎖的個人空間を軸に、現実の事件等も踏まえながらゆるく繋がるオムニバス。心のミニチュア、関係遮断や子宮回帰の願望の具象化…。今では、無形のスマホが取って換わる?
満足度★★★★
普遍的
初演時から既に10年以上の時が経過しているにもかかわらず、物語が照らす闇は未だ奥深くその洞察は鋭い。一過性の特殊な世代に限られると思われた“引きこもり”は、最早世代を超えた病と言える程に社会に定着していて、この作品の普遍性に先ず感動。
満足度★★★★★
屋根裏
初めての燐光群。うわさに聞いていたのと違って、お茶目でした。ギミックが素晴らしく、狭い空間はかえって広い世界を想像させてくれます。広く展開したエピソードが徐々に狭められていくのにもぞくぞくしました。だからこそ、初演がどうだったのか気になります。約140分、初演はきっと勢いで押し切っていると思うのですが、再演を重ねて円熟している今、だからこそ長さが気になってしまいました。
満足度★★★★
空間の使い方が凄い!
あのスペースで、実に多様な人間(関係)を描いた。それぞれの場面の面白さに加えて、結末に収斂していく構成も見事だった。役者の身体にも拍手!ただ、燐光群の芝居としては若干批評性に物足りなさも……。
しかし、観客にとってあのスペースでの2時間20分はつらいものがあった。
満足度★★★★★
屋根裏
と聞いて最初にイメージするのは、パリに出て来た貧乏な
アーティストの卵達が、希望と夢と幾許かの生意気な論理を武器に社会に殴り込みを掛ける姿だろうか。天に最も近い所が。最も貧しく寒い。おまけに極小の空間である。だからこそ、冒険のベースに最も似つかわしい。