もとの黙阿弥 公演情報 もとの黙阿弥」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    もとの黙阿弥
    井上ひさしさんの作品は好きですが
    ちくっと何か心に刺さるものはすべてにおいて。

    世の中あまり変わっていないのか?
    人間とはそういうものなのか?

    この作品でも心の中がざわざわとしました。
    喜劇なので終始笑ってはいるけれど
    最後はずしんと。

    歌舞伎、大衆演劇、新派、宝塚、アイドル・・・
    色んな世界から集まった役者たちの競演
    さながら異種格闘技のような舞台上はとても面白かったです。

    ネタバレBOX

    大沢健さんをを舞台で初めて見ましたが
    とても口跡良く狂言回し的な役割をしっかりと果たされていて
    ノンストレスでした。
    日本舞踊もやられていたりするみたいで着物での所作もきれいでした。

    早乙女太一さんと真飛聖さんのやり取りは日に日に面白くなっていて
    その劇中の面白さが結末の哀しさに繋がり
    最後の二人はつらかったです。

    愛之助さんは常にコンスタントにやられていて
    それもさすがでした。

    一幕は説明台詞なども多くじれったいのですが
    二幕からはオペレッタなどもあり楽しく面白く
    三幕で哀しくはなりますが
    とても充実した内容の舞台でした。

  • 満足度★★★★

    ハッピーエンド?!?
    貴族の御曹司と豪商の娘の「入れ替わりお見合い」騒動を描いた作品。
    軽演劇ならではの予定調和のパターンで展開、結末を迎えるのかどうか…
    とてもハッピーエンドとは言えないようなシニカルな結末は、
    いかにも井上ひさしさんらしい。

    ネタバレBOX

    ただ、キャスティングとして、いやリアリティとしては(?)
    貫地谷しほり (LOVE)⇒ 片岡愛之助よりも
    貫地谷しほり (LOVE)⇒ 早乙女太一のほうが自然で無理がないと思うのだが…。
  • 満足度★★★★

    もとの黙阿弥
    井上ひさし作、栗山民也演出「もとの黙阿弥」、約3時間半、休憩35分、15分含む。
    舞台は明治維新から20年後、西洋文化が上から広まりつつある東京。芝居(演技、騙し)を題材にしたドタバタ恋愛喜劇。
    愛之助さんの下手な見栄や早乙女太一さんの反則の流し目に爆笑。真飛聖さんも大盤振る舞い。
    三千円の三階席からでも楽しめたけど、演技合戦を堪能するには一階が吉かも。
    楽隊の生演奏と群舞に挿入するスロー&ストップモーションが巧み。幕の降ろし方も渋い。甘く苦いラストに胸熱。
    商業演劇が俳優の身体で日本史を保存してくれる。演劇は歴史の記憶装置。改めて感謝。

    ネタバレBOX

    「幻想と現実との差が激しすぎて、現実に戻れなくなった。そんな現実へと向かう覚悟はできていますか?」
  • 満足度★★★★★

    面白い!!!
    笑って笑って、ラストのぽそっとつぶやく一言に泣いてしまった。「豪華キャストがそろい踏み!!」に嘘はないです。あの座組みだからしか出来ない楽しい舞台だと感じました。誰にでも楽しめると思います!!

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