伊丹郷町館 庭園でのボヴェ太郎 舞踊公演の上演は2回目となります。前作「Resonance of Twilight」では、江戸時代に建てられた町家「旧石橋家住宅」の二階座敷より庭園を望む形で上演いたしましたが、この度は庭園の内側よりご覧頂きます。月と街あかりに白む空のひかりの反映によって、微かに浮かび上がる白州、庭石や松の陰翳を静かに見つめていると、聴覚も研ぎすまされ、庭の遠近に鳴く虫の音や、街の営みの音が豊かに響き合う様が感じられてまいります。その中を、ボヴェは静かに歩み、佇み、舞い、時間と空間のうつろいに寄り添います。日常の喧噪を離れ、虫の音にもの思う秋のひと時をご堪能下さい。
虫の音きけばまづぞかなしき —よみ人しらず(古今和歌集)
伊丹郷町館と舞踊家ボヴェ太郎による共同製作公演。伊丹郷町界隈で、秋の「鳴く虫」の音色を楽しむ企画「鳴く虫と郷町」の関連企画として上演される本作。夕闇にまぎれゆく枯山水庭園を舞台に、虫の音と静か...
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