ユーリとヒロがよく行く食料雑貨店<This or That>には一風変わった男・ケントがいる。彼は占星術の占いができるため、悩みを抱えた客たちが彼のもとに毎日のように訪れていた。 ある日のこと。<This or That>の帰りに、ユーリはとヒロは若者の喧嘩に巻き込まれてしまう。とっさにヒロからカメラを奪い取って撮影し始めるユーリ。ヒロは危険を感じて撮影するユーリを止めようしたが、彼女はヒロが止めるのを聞かずに撮影を続けた。ユーリにとってはトラブルも恰好の映画のネタになるからだ。案の定、ユーリの行動に怒った若者たちはふたりに襲いかかった。そして―――。 この日、ユーリはヒロを永遠に失った。
激しい後悔の念に苛まれたユーリは事件直後から<This or That>に通いつめ、ケントの占いに依存していく。あの事件を起きたのは、自分が撮影を続けたから、選択を誤ったからだと自分を責め、自分の意志で物事の選択ができなくなったのだ。
ダンス&ソング・エンターテインメントショー。一つのストーリーから生まれる2つの結末。
運命の選択を迫られたとき、あなたが選ぶ道がもし2つあったとしたら?
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